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今週のコラム
今年もまたあっという間にお盆は終わり、涼しい日が続いた。娘も帰ってきて恒例の親戚の方たちが集まる15日(火)は先祖の供養、懐かしい話をしながら時が流れた。諏訪湖の花火大会も夕方は凄い人だったようだ。娘からは卒業設計の話などを聞いて、僕がその頃の大切な図面を見せてあげたら、感心して見ていた。懐かしい、貴重な時代であった。
16日(水)はお墓参りと菩提寺の真福寺への挨拶。娘を駅まで送る。夏休み開けは流石に暑い!
18日(金)久しぶりにYさん宅へ訪問。いろんな話をさせていただく。改修の設計を終えていて施工の時期を考えている。算命学のお話もお聞きしてここ10年間の平和期をどのように考えるか?人間はどうあるべきか?生き方、住まい方の思想・・・話は盛り上がりました。

暮らしの変化に対応して長く使い続ける住まいの価値は住み手の人生観から生まれてきたものです。日常と祝祭(ハレ)が寄り添う身近な幸せを維持できる設えが必要です。
ワインを飲むという行為の一端には儀式性が存在し、ワイングラスは一つの聖具でもあります。
家が信仰の場であるとすれば活け花、飾等を設える祈りは日常の具体的な「物」と関わり、そうした行為は日常のいたるところに存在します。毎日使う場所が洗練されていくとそこに生活の思想が見えてくることに気づきます。毎日使う場所は祈りの場、精神の居場所ともなります。

住み続けた結果として生じる本当の満足を得られる住宅はそのソフトである「住まい方」が重要です。毎日のきちんと使える設えを工夫した都市型の合理的な住宅にも住み手が長く住み続ける思想を考えてみましょう。
景観との調和を含む「修景」という建築の在り方は家族の思い、住み手の使い方が家の歴史と積層していくことにより世代を超えて住み継がれる住まいの在り方がいかに大切かを理解できます。ハレの空間にモノが溢れ、脅かされた日常の空間等不合理な部分から解きほぐす方法の一つが「修景」です。常に新しい考え方、技術を学ぶことは大切ですがこれからの持続可能な社会へ向かい「住み手」が「住まい方の思想」を生み出さなくてはならないのです。
21日(月)住宅部会の日を27日(日)諏訪で行いますが、次の日、見学を予定している西高木の家を訪問した。別荘的に使われているご夫婦に挨拶をしてアトリエに戻る。

        (C)文・かたくら たかゆき

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住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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