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今週のコラム
27日(火)JIA長野地域会の出版事業の編集について応募者と編集者の打合せに立ち合い、自分の原稿の確認もありますが、地域会の職能に関する部分を主に確認する。
28日(水)「斎藤孝彦さんとプロフェッションを語る会」の設立趣意書を郡山さんと確認して斎藤孝彦さんと発起人のメンバーに送付。プロフェッションについて常に模索する文化・環境を整えていきたいと考えます。
29日(木)午前中の篠原一男、菊竹清則、広瀬鎌二、吉阪隆正の作品と人の発表会は大変楽しくこの授業のシリーズにおいて日本のモダニズム建築の流れ、相互の影響等がしだいに見えてきます。・・・午後は作業中の卒業制作の講評。
机の上には僕がお願いしたテキストをご用意していただきました。少々重たいが、「テキスト建築の20世紀」は個々の作品の関係を追うのにとても良い本だと思います。
昔訪れたバルセロナ・パヴィリオンについての記述
・・・そしてこれらの流動的空間の迷宮に秩序を与えているのがクロームメッキされた8本の柱です。ミースを自らの影響下にあると信じていたライトは「いつかミースにこのくそいまいましい柱を取り去るように説得したいものだ、それは危ないし、彼の愛らしいデザインを邪魔している」と述べています。
ライトはこのパヴィリオンが柱なしでも構造的に成立しうることを見抜いていました。しかしミースにとってこのクロームの柱は、構造的な必要性よりむしろ、空間的秩序をもたらすためのものでした。後にミースはこの柱について以下のように述べています。
「ある晩パヴィリオンに残って仕事をしていた時、独立壁のスケッチを描いてみてハッとした。新しい原理だと思った。」
このようにして、ミースは建築の秩序と流動性を両立させるシステムを手にしました。そしてこのことは、ミースがライトの影響を脱する足がかりとなったのです。
と書かれています。
そうか、あのクロームメッキされた+字の柱はそういうことだったのだ・・・
(C)文・かたくら たかゆき

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