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今週のコラム

 4月1日より公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部長野地域会としてスタートしました(通称JIA長野県クラブ)。会計監査から保存問題委員会そして規則案等を話し合う幹事会を9日(火)13:30~21:30まで長い時間の会合となりました。  これで20日(土)の総会を迎えることになります。
 10日(水)、流石に朝疲れていた。池上君がデータでクライアントに送付したネオハウスの方向が出てうれしい。早速いただいたクライアントからのメールの確認事項を整理する。ネオハウスが具体的になってきます。循環型社会への提案を住まいの周辺から実践していくのが僕の仕事です。僕も自分のこれからを考えれば、住まいと仕事場と多少なりとも自給自足できるような畑等の手入れが一緒になった環境ができればと思っております。

  諏訪清陵高校中学棟は持続可能な建築を目標としています。将来的に地下集熱の計画が付加できるように計画されていますので、できることならば地下ピットの断熱工事をしてほしかった。計画の当初から意見を申しあげてきた僕としては、予想される建築全体の今後の持続可能なシステムの中で一般の方にはわかりにくいこのゾーンの重要性と、後工事の困難を予想したからです。諏訪清陵高校同窓会から提案していただきましたが結果的に県教育委員会から工期的に間に合わない等の理由で却下になった連絡をYさんからいただきました。


話は別ですが、良い建築を創りあげるのになぜ建築家が自由な立場でなければならないか?

設計者の立場はとても重要です。設計中も設計者の意思で教員はもちろん、生徒が直接学校づくりの一部にも参加する機会を設けたりもできるはずであり、そうしてできあがる学校は正に彼等のものであります。合意形成のプロセスを経て設計を進めることは設計をするものの主体性を放棄することではないと思います。
設計者は他の誰よりも豊富な知識を持っているのだからその立場で積極的に提案して議論を深めることが重要だと思う。
建築は利用する人のものだということを設計から施工・・・完成して維持していくのに忘れてはならないことです。
少なくとも設計から施工にいたる期間に使用される方たちと徹底した話し合いをして説明責任を果たすべきなのです。


 そうした意味で建築家は自由でなくてはならない。

「私は、建築家が世の中からまっとうな扱いを受けるためになすべきことは、まず日常の業務を、プロフェッション倫理の根幹である「公益優先と利他主義」の考え方で根本から見直すことだと思う。そうすれば建築家の業務とは、特定のクライアントの満足のためにだけではなく、自らの名声のためにでもなく、ましてや営利のためにあるのではないことに気づくであろう。
建築家はそうした努力の積み重ねの上にのみ、社会から単なる技術者や事業者としてではなく、建築文化の担い手として、
敬意を持って遇せられるべき専門家(プロフェッション)として認められるようになるだろう。」

という日本建築家協会 住宅部会の斉藤孝彦さんの言葉を述べておきたい。

13日(土)は午前中に毎年恒例の畑に耕運機で畝を造り家内そして妹と一緒に男爵芋を蒔きました。きれいな柔らかい土がふかふかしていて気持ち良い・・・・

畑の仕事もデザインだといつも思います。美しく仕上げるには、建築と同じく手をかけないといけません。畑は現代建築と違い自然のあるがままに野菜を育ててきました。人はその自然の恩恵に合わせて野菜を育ててきたのです。
こうした作業中にも今後の建築のあり方や省エネルギーへのヒントを感じています。
美しい風景に感謝!


今週もどうぞ宜しくお願いいたします。

Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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かたくらたかゆき
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男性
職業:
建築家
趣味:
自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
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