住まいに関する感性を育てる・・・
12月に入り住宅部会も忘年会の時期を迎える。セミナー等を含め忙しく充実した年でもあった。とはいっても新築の住まいが減ってきていることは確かであり、でも「プレハブ」の一人勝ちを許さなく拮抗していくには「ライフサイクル・プロフィット」というキーワードの大切さを武信さんは語っている。
「私たち住宅設計に携わる建築家は、顧客に、単なる便利さや(狭義)のデザインのカッコ良さだけではなく、それを超えて住み続けた結果として生じる本当の満足、つまりライフサイクル・プロフィットを与えなければならないと思う」と述べています。
そして著「住まい方の思想」等にて住宅をハードとすればそのソフトである「住まい方」が重要で、それが広義のつまり形態だけではない、ライフ・スタイルへの配慮を含む本当の「デザイン」の根拠であることを主張され続けて僕はその言葉の深さの虜になったひとりでもあります。
僕の好きな修景の仕事を通して家族の思いを家の歴史に積層していくことにより「住まい方の思想」がいかに大切か理解できます。常に新しい考え方、技術を学ぶことは大切だけれど、武信さんから学んだこの考え方は永遠に変わることはないだろうと思うし、これからの持続可能な社会へ向かい「住まい手」が「使い方」「住まい方の思想」を生み出さなくてはならない。
これまでのデザインをまとめてみますと
今自然と触れ合うことの大切さを感じている人が多い。科学技術やコンピュータ化が進み世界中が身近に感じられるようになり、
生活者のライフスタイルやコミュ二ケーションのあり方が変化しています。
持続可能な社会を創るためには社会の多様化に対応できる人間力が必要だと感じます。
住まいのリテラシーとは何か?
そして省エネルギー型の暮らしを目指すために日常の生活から家族皆が自然環境と住まいの歴史への関心を高めた生活を実践していくことが大切かと思います。
住まいはそうした生活と文化を生み出す器でありたいと考えています。
僕が実践してきたことこれからも実践していきたいことは下記の内容です。
1.自然とともに生きる
建築は本来自然に置かれたもの いかに自然を引き込めるかが大切です。
材料の再生 循環型社会へ
2.エネルギーとかたちは自然に見られる草花や動物が与えてくれるかたちが基本です。自然の法則を良く観察してデザインをする。
3.普遍性
相対化したデザイン・・・建てた住まいが質的にも内容的にも良いことが証明されれば他の場所でも地域特性をふまえて
基本的な考え方を継承できる。
風の流れ、景観への考慮、太陽光集熱
下諏訪町の住まいにて実践。真冬日でしたが、外気1℃の時に室内の気温が20℃になり
「太陽の壁」の集熱の成果にほっとしました。(太陽の光の集熱だけでこの温度になります。)奥様が‘太陽の香り‘がします
という言葉に感激・・・
我が家の改修にも南側一部の壁に壁集熱を実践。これは壁集熱の面積が小さかったと反省。実験住宅。
プランはシンプルに考えていくことが大切。誰もが施工できることがデザインを相対化します。
太陽光利用は発電に限りません。集熱の方法は様々、立地条件に従う。
4.太陽光、地熱、水力、風力を使いエネルギーを産出する努力をする。
自然界で見られる現象を利用していきたいと考えています。
5.省エネ
エネルギーの産出とともに 日除けを使う等空調になるべく頼らない構造にすること
住まいにおける地熱利用はもう少し検討の余地あり。
基礎断熱をはじめ壁、天井に有効な断熱材を入れます。
夏は涼しい空気が駆け抜けるように有効な窓、開口部のデザインをしていきます。
脱衣室等の温水パネルヒーターも有効です。
屋上緑化を試みます。
雨水利用を試み畑に水を与えます。
6.健康な建築を試みる
毒性のない材料を使用すること。
外壁に杉板等の利用+自然塗料
室内も無垢板を使用+自然塗料
壁天井 塗り壁、和紙貼りルナファーザー+自然塗料の施工。他にもいろいろ
7.地産地消
なるべく地元の材料を使う。(国産)+自然塗料
8. 場所全体の調和 美しい日本の風景を継承する。
適切な工法 雨が多いとか 乾燥している地域とか風土を大切に考えること
軒をきちんと出す等
塗り壁、森林に似合う黒色外壁等、
9.廃棄物
廃棄物の監理をして 建設後のビオトープなどを考える
10. 責任と平和
環境を破壊するような建築は実践しない・・・
たとえ依頼されてもノーと伝える姿勢。
心から楽しい建築を目指す。
・・・自然や人を愛する姿勢を忘れないこと。
家族を育てる家 地域と連携できる家や庭創り
最後にこうした住まいができるのは素晴らしい考え方のクライアントがいることを付け加えておきます。
(C)文・かたくら たかゆき
12月に入り住宅部会も忘年会の時期を迎える。セミナー等を含め忙しく充実した年でもあった。とはいっても新築の住まいが減ってきていることは確かであり、でも「プレハブ」の一人勝ちを許さなく拮抗していくには「ライフサイクル・プロフィット」というキーワードの大切さを武信さんは語っている。
「私たち住宅設計に携わる建築家は、顧客に、単なる便利さや(狭義)のデザインのカッコ良さだけではなく、それを超えて住み続けた結果として生じる本当の満足、つまりライフサイクル・プロフィットを与えなければならないと思う」と述べています。
そして著「住まい方の思想」等にて住宅をハードとすればそのソフトである「住まい方」が重要で、それが広義のつまり形態だけではない、ライフ・スタイルへの配慮を含む本当の「デザイン」の根拠であることを主張され続けて僕はその言葉の深さの虜になったひとりでもあります。
僕の好きな修景の仕事を通して家族の思いを家の歴史に積層していくことにより「住まい方の思想」がいかに大切か理解できます。常に新しい考え方、技術を学ぶことは大切だけれど、武信さんから学んだこの考え方は永遠に変わることはないだろうと思うし、これからの持続可能な社会へ向かい「住まい手」が「使い方」「住まい方の思想」を生み出さなくてはならない。
これまでのデザインをまとめてみますと
今自然と触れ合うことの大切さを感じている人が多い。科学技術やコンピュータ化が進み世界中が身近に感じられるようになり、
生活者のライフスタイルやコミュ二ケーションのあり方が変化しています。
持続可能な社会を創るためには社会の多様化に対応できる人間力が必要だと感じます。
住まいのリテラシーとは何か?
そして省エネルギー型の暮らしを目指すために日常の生活から家族皆が自然環境と住まいの歴史への関心を高めた生活を実践していくことが大切かと思います。
住まいはそうした生活と文化を生み出す器でありたいと考えています。
僕が実践してきたことこれからも実践していきたいことは下記の内容です。
1.自然とともに生きる
建築は本来自然に置かれたもの いかに自然を引き込めるかが大切です。
材料の再生 循環型社会へ
2.エネルギーとかたちは自然に見られる草花や動物が与えてくれるかたちが基本です。自然の法則を良く観察してデザインをする。
3.普遍性
相対化したデザイン・・・建てた住まいが質的にも内容的にも良いことが証明されれば他の場所でも地域特性をふまえて
基本的な考え方を継承できる。
風の流れ、景観への考慮、太陽光集熱
下諏訪町の住まいにて実践。真冬日でしたが、外気1℃の時に室内の気温が20℃になり
「太陽の壁」の集熱の成果にほっとしました。(太陽の光の集熱だけでこの温度になります。)奥様が‘太陽の香り‘がします
という言葉に感激・・・
我が家の改修にも南側一部の壁に壁集熱を実践。これは壁集熱の面積が小さかったと反省。実験住宅。
プランはシンプルに考えていくことが大切。誰もが施工できることがデザインを相対化します。
太陽光利用は発電に限りません。集熱の方法は様々、立地条件に従う。
4.太陽光、地熱、水力、風力を使いエネルギーを産出する努力をする。
自然界で見られる現象を利用していきたいと考えています。
5.省エネ
エネルギーの産出とともに 日除けを使う等空調になるべく頼らない構造にすること
住まいにおける地熱利用はもう少し検討の余地あり。
基礎断熱をはじめ壁、天井に有効な断熱材を入れます。
夏は涼しい空気が駆け抜けるように有効な窓、開口部のデザインをしていきます。
脱衣室等の温水パネルヒーターも有効です。
屋上緑化を試みます。
雨水利用を試み畑に水を与えます。
6.健康な建築を試みる
毒性のない材料を使用すること。
外壁に杉板等の利用+自然塗料
室内も無垢板を使用+自然塗料
壁天井 塗り壁、和紙貼りルナファーザー+自然塗料の施工。他にもいろいろ
7.地産地消
なるべく地元の材料を使う。(国産)+自然塗料
8. 場所全体の調和 美しい日本の風景を継承する。
適切な工法 雨が多いとか 乾燥している地域とか風土を大切に考えること
軒をきちんと出す等
塗り壁、森林に似合う黒色外壁等、
9.廃棄物
廃棄物の監理をして 建設後のビオトープなどを考える
10. 責任と平和
環境を破壊するような建築は実践しない・・・
たとえ依頼されてもノーと伝える姿勢。
心から楽しい建築を目指す。
・・・自然や人を愛する姿勢を忘れないこと。
家族を育てる家 地域と連携できる家や庭創り
最後にこうした住まいができるのは素晴らしい考え方のクライアントがいることを付け加えておきます。
(C)文・かたくら たかゆき
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かたくらたかゆき
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性別:
男性
職業:
建築家
趣味:
自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
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