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今週のコラム
 新しく訪問される方から、設計するのにどのくらいの期間が必要ですか?と聞かれる。普通は6ヶ月~8ヶ月設計して現場の監理が8ヶ月程。特殊な例もありかなり期間が長い場合もある。僕の事務所の場合は平均して設計から現場監理まで16ヶ月~18ヶ月かかっている。といってこれだけの期間がなければできないか、ということにはならない。(でも、設計を依頼される方はなるべく余裕をみてくださいね。)

 昨年のAクリニック(併用住宅)とN薬局の仕事は、薬局が9月、クリニックが12月開院の忙しい仕事であった。僕がアイデアを練りながら事務所始まって以来の厳しい残業をしながら太田さん、柴崎さん、池上君と構造の伊藤さんと協力し合いまとめた。 最近はCADのおかげで作業性は良くなったが、構想を練るには十分な時間がほしい。 事務所内では、いくつものプロジェクトを並行していく毎日であるが、めぐり合わせが良ければ無理がきく小住宅もある。甲斐駒を望む家(担当柴崎さん)も、設計期間は短期間であったがなんとか現場も進行中です。
 その前の住まいが設計から完了まで4年かかっていたので、そのリアクションもあるが、ものをつくるのにはじっくり時間をかけた方が良いのに決まっている。その逆に時間をかけられなかったからといって、つまらないものになるとは限らない。要は構想力、集中力、気力、個人のもっている能力の問題とあとはクライアントとの対話のスムーズさによる。
 したがって建築家の仕事は、仕事がある、ないに関わらず瞬時に対応できるよう常に考え続けていることが大切だと思う。いざ、という時に本来の力を出せるようにならないといけない。それには、日頃から、謙虚に反省しながらもスケッチを繰り返して提案していくことだと思う。

 各プロジェクト毎に僕とスタッフと2人で組み進めていく。外部の方の協力もお願いすることもある。事務所の標準的なものでは実質の作業時間だけでも、平均すると一軒1600時間から1800時間は費やし、手の込んだものになると3000時間以上は費やしていることになる。


 豊かな、機能的な空間が現実となりクライアントに喜ばれる時が至福の時だ。
建築家はいかに豊かな空間を提供できるかを常に問われていると思う。
建築家には、完成までの緊張感と全てのことにきちんと対応していくコミュニケ-ション能力が必要だと思う。
                                 (C)文 かたくら たかゆき

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かたくらたかゆき
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男性
職業:
建築家
趣味:
自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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