7月も終えて、暑い8月を迎えた。8月の斎藤孝彦さんとプロフェッションを語る会のテーマは,住宅部会内に来年度公開したいプロフェッションを語る会のプログラムづくり等と前回の復習もできればと考えます。AIAの倫理綱領を見事に翻訳していただいた郡山さんからAIAのメンバーは市民としての立場があるんだという前提があるわけなんですよね。という一言が印象的でもありました。大胆で細やかなAIAの倫理綱領は、エージェント対策を含めて新しいビジネスモデルへの示唆を与えてくれております。
6月に斎藤孝彦さんとプロフェッションを語る会を行った時に斎藤さんの以下のお言葉でAIAの倫理綱領を最初に勉強することになりました。
僕のメモから
僕のメモから
「僕が倫理規定の最初の草案にかかった時に、RIBAの訳を見せられたんだけど、その時感じたことは、ますます強まっていて、ちょっと話がずれるかもしれないがイギリスっていう国は、凄く階級社会で、身分制度がはっきりしていてエリート主導主義社会なんだよね。エリートを認める。エリートに主導されて国家が動くっていうことを暗黙のうちに皆が了解しているという民主主義社会。民主主義社会っていうのは皆平等だからエリートを認めないはずなんだよね。
ただ、民主主義の選挙という制度を利用してつくられた一種の権力者が表れて、それが一種のエリート層から必ず出てきて、高学歴で高知識があってプロフェッショナリズムに裏打ちされたようなノーブレス・オブリージュを持っている人が社会を動かすっていう感覚がイギリスっていう国は凄くある。そのエリートの仲間に皆入ろうとする。ある程度入ってしまうと皆固定されてしまったがゆえに弊害を生むっていうのが何度も、繰り返されているうちに、だんだんその他大多数のエリートに入り込めない人からもっと平等にやろうよっていう空気がでてきて、それがポピュリズムとなって右派を形成するとかね、そういうかたちで、今イギリスの社会って凄く揺れているわけでしょう。イギリスの社会はひっくり返るかもしれないってくらいエリートの権威が落ちている。それとこの話がどう結びつくかはともかくとして、RIBAがどんどんどんどん行動の内容が複雑になり多岐に渡りつまり、実用に耐えないくらい・・・ほとんど守られていない感じになってきちゃうってことと、無関係ではないと思うんですよね。ひるがえって日本はどうかというとそんな域にも達していない、遥か前の方で、ほとんど何も知らないっていうような状態だから、逆にきちんとした行動を、非常にわかりやすいものをつくって提示して、それを賛同者を募っていくことによってもっと公共機関である国もですね、それを認めるというレベルになってくれば建築家協会が団結して勉強しているって言うことは意味もある。だんだんサロンになってきている。そういうことですね。だからそれはエリートが力を失ってきていることの一つの現れなんですよね。これはイギリスだけでなくヨーロッパ全体にそういう現象が起きている。
ただ、民主主義の選挙という制度を利用してつくられた一種の権力者が表れて、それが一種のエリート層から必ず出てきて、高学歴で高知識があってプロフェッショナリズムに裏打ちされたようなノーブレス・オブリージュを持っている人が社会を動かすっていう感覚がイギリスっていう国は凄くある。そのエリートの仲間に皆入ろうとする。ある程度入ってしまうと皆固定されてしまったがゆえに弊害を生むっていうのが何度も、繰り返されているうちに、だんだんその他大多数のエリートに入り込めない人からもっと平等にやろうよっていう空気がでてきて、それがポピュリズムとなって右派を形成するとかね、そういうかたちで、今イギリスの社会って凄く揺れているわけでしょう。イギリスの社会はひっくり返るかもしれないってくらいエリートの権威が落ちている。それとこの話がどう結びつくかはともかくとして、RIBAがどんどんどんどん行動の内容が複雑になり多岐に渡りつまり、実用に耐えないくらい・・・ほとんど守られていない感じになってきちゃうってことと、無関係ではないと思うんですよね。ひるがえって日本はどうかというとそんな域にも達していない、遥か前の方で、ほとんど何も知らないっていうような状態だから、逆にきちんとした行動を、非常にわかりやすいものをつくって提示して、それを賛同者を募っていくことによってもっと公共機関である国もですね、それを認めるというレベルになってくれば建築家協会が団結して勉強しているって言うことは意味もある。だんだんサロンになってきている。そういうことですね。だからそれはエリートが力を失ってきていることの一つの現れなんですよね。これはイギリスだけでなくヨーロッパ全体にそういう現象が起きている。
それが今のEUの世界の情勢の中で、相対的に力が落ちてきているということと凄く関係している。ただどう考えても今日本の建築家の置かれている地位と比べるとヨーロッパの建築家の方がはるかにエリートとしても社会的なリスペクトの度合いが高い。ただ収入が整っているかどうかは別ですよね。意識が高いことと彼らが経済的に恵まれていることは別の問題だからなんとも言えない。彼らに言わせると、日本の日建設計みたいな規模の大きい事務所の所得は非常に高いし、どんどん新しいことがやれてうらやましいっていうようなことを言うわけよね。ともかく当面RIBAを参考にするより、AIAの方をWatchしていく方が意味があるっていうか役に立つ気がします。」
(C)文・かたくら たかゆき
PR
この記事にコメントする
最新記事
(02/02)
(01/17)
(01/06)
(12/28)
(12/20)
(12/16)
(12/08)
(12/01)
(11/23)
(11/16)
(11/11)
(11/04)
(10/27)
(10/18)
(10/13)
(10/05)
(09/23)
(09/13)
(09/07)
(08/31)
(08/25)
(08/16)
(08/06)
(07/27)
(07/21)
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
かたくらたかゆき
HP:
性別:
男性
職業:
建築家
趣味:
自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
ブログ内検索
アーカイブ
最古記事
(05/17)
(05/22)
(05/24)
(05/31)
(06/07)
(06/14)
(06/21)
(06/28)
(07/05)
(07/12)
(07/19)
(07/26)
(08/02)
(08/09)
(08/13)
(08/23)
(08/30)
(09/06)
(09/13)
(09/20)
(09/27)
(10/04)
(10/11)
(10/18)
(10/25)
アーカイブ
カレンダー
01 | 2025/02 | 03 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
カウンター