今日は、感動した文章でしたのでそのままお借りします。
いっぷく拝見(淡交社刊)より・・・
いっぷく拝見(淡交社刊)より・・・
山是山花是紅 「山は是山、水は是水」という句がありますが、ここに揚げた『山是山花是紅』も同じ意味であって、自然の妙景をあらわしたものです。 私たち、茶の上から見るならば、自然の風光に託して茶道人としてのあるべき姿というものを教えているのではないでしょうか。
利休居士の道歌の中に「茶の湯とは ただ湯をわかし茶を点てて のむばかりなることと知るべし」と教えられています。この茶の湯のあるべき姿というものが、本当に自分のものとなれば、
「山はこれ山、花はこれ紅」として、ありのままの美しい姿としてうけとめることができるでしょう。自分が、水に対して、山に対して、花に対して相対的に見るのではなく、自分が水となり、花になり、紅になり切ってしまうと、それは一味平等ということになります。
山登りの好きな人は、どうして山に登るのかと聞かれると、そこに山があるからだと答えるそうです。それは、自分と山とを絶対一の世界でとらえるからでしょう。これは理屈抜きなのです。知識や学問を超えて、山はあくまで山であり、花はおのずから紅なのです。素直な心で心で見るとき、「山は是山花は是紅」とうなずけるので、そこにはなんの不思議もありません。真実の相そのものなのです。また、このように解釈してみてはいかがでしょう。栂尾の明恵上人の遺訓として知られる「阿留辺幾夜宇和」という教えがあります。茶人ならば茶人として、あたりまえのことを、あたりまえにやる。あるべきようにやっていく、これを措いて別に「道」があるわけではない、という教えではないでしょうか。見るがままに、聞くがままに、あるがままに 山は是山、花は是紅という語句から、私たちはあるべき姿をじっくり考えてみる必要があると思います。
「山はこれ山、花はこれ紅」として、ありのままの美しい姿としてうけとめることができるでしょう。自分が、水に対して、山に対して、花に対して相対的に見るのではなく、自分が水となり、花になり、紅になり切ってしまうと、それは一味平等ということになります。
山登りの好きな人は、どうして山に登るのかと聞かれると、そこに山があるからだと答えるそうです。それは、自分と山とを絶対一の世界でとらえるからでしょう。これは理屈抜きなのです。知識や学問を超えて、山はあくまで山であり、花はおのずから紅なのです。素直な心で心で見るとき、「山は是山花は是紅」とうなずけるので、そこにはなんの不思議もありません。真実の相そのものなのです。また、このように解釈してみてはいかがでしょう。栂尾の明恵上人の遺訓として知られる「阿留辺幾夜宇和」という教えがあります。茶人ならば茶人として、あたりまえのことを、あたりまえにやる。あるべきようにやっていく、これを措いて別に「道」があるわけではない、という教えではないでしょうか。見るがままに、聞くがままに、あるがままに 山は是山、花は是紅という語句から、私たちはあるべき姿をじっくり考えてみる必要があると思います。
とありました。
菊の花…たくさん活けます!
私性、あるいはマイホームとは、ぼくが人間として生きていくうえでも、設計者として働くうえでも、最小限にしてかけがえのない一つの信仰、そして人間を超えないという意味でいえば、等身大の信仰であるとも言えよう・・・敬愛する渡辺武信さんの住まい方の思想より
(C)文・かたくら たかゆき
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住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
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