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今週のコラム
 19日(月)は確認することが多い。信州大学梅干野先生から授業確認のメールが入る。信州大学工学部建築学科、設計製図第3の授業の講義はスライドレクチャーをやらなくてはいけないのでそろそろ構成を考える。

 アトリエ近くの「つつじケ丘の家」厨房の流し台の水がカウンターの隙間から入りこみ厨房器具の直しをいつものFファニチャーにお願いする。
使用する厨房の流しは最近汚れの目立たないアンダーシンクにする場合が多い。水切りのデザインは奥が深いと思う。

 20日(水)午前中H村M邸の配筋検査に向う。暑い日だ。午後柴崎さんとW設計のHさんと現在のプロジェクトの打合せを進める。
 いつものことですが、イメージをまとめて構造的にもひととおり解決されると今度は設備関係の調整です。メンテナンスを考えたり、予算の関係もありますが、できるだけ機器を見えないように納めたりしていくのに気を使います。

建築家 吉村順三の言葉 建築は詩より 抜粋

「だって近代建築は設備と一体のものでしょう。近代生活ってのはそういう設備的なことによって、かえって今までの構造を単純化することができるんじゃないか。たとえば、ドアなんてのはね、冬の寒さを防ぐ目的に使われている場合が多いのね。視覚とか音の問題を離れれば、たとえば、セントラルヒーティングをやればね、ドアの全然ないうちもできるわけでしょう。その方が費用もかからないし快適なわけでしょう。それほど設備と建築の形は一体のもんだと思いますね。しかも、設備の方は、どんどん進歩してるわけでしょう。だから一体として考えて行かなければ余計なことを一杯やることになっちゃう。そういう意味で、設備を取り入れている以上、デザイナーはそれをマスターしなきゃいけない。」と述べています。

 実際の住まいの設計に没頭している僕にとってはこの優しい先生のお言葉の中に含まれる奥深い意味を日常の作業にて痛いほど感じているのですが・・・
気持ち良い空間を自然に創り出す大きな指針のひとつです。

 週末にジョギングをして疲れをとる。24日(日)の午後は日建学院の授業。
設備的なところ構造的なところそれを含めて 良い図面を描けるコツを指導。
理想を高く、そして日々の観察を鋭く実行していくこと。そして今この瞬間の時を大切にするよう指示。

 新緑の藤井荘

Ⓒ 文・ かたくら たかゆき

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かたくらたかゆき
性別:
男性
職業:
建築家
趣味:
自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
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