30日(火)父は通院の日なので病院へ家内が送る。母は朝僕が病院に送り午後、白内障の手術を無事終えた。僕らの年代は両親の介護の時期だ。でも親を早く亡くした方たちを思えば、不自由ながらも毎日頑張っている父母を応援しながら、楽しく仲良く暮らせることはしあわせなことだと思う。
病院へ通いながらの日々であるが、命ある限り楽しく頑張ってもらいたいものだと願う。
31日(水)柴崎さん、池上君と新しい仕事のためにK邸に伺う。敷地を長時間調査してゆっくりKさんご夫婦から要望を伺う。奥様が震災後に皆節電を実行しているが、それまではオール電化とかテレビのコマーシャルを含め電気を使うような方向に進んでいたのがおかしい・・・と言われ確かに・・・
性能表示制度や長期優良住宅といったものがいろいろあります。あるいはオール電化が地球に優しいとか。でもそういうキャッチフレーズだけが浮いてしまって、本質的に良い家とはなんだろうという議論がなくなっているような気がします。
「人間にとって本来の住まいとは何か?」それを突き詰めていくと本質的な意味で良い家をつくるローコストな方法が見えてきます。
住まいは、基本から・・・まずは、本当に必要な骨格を考えぬいていかねばならないと思うのです。さらに立地する位置の風向きや、日当たり等周辺環境と密接に関わってくるのだ。
昼も奥様手作りのピザとデザートをいただき、柴崎さん池上君らも大満足。午後の作業も夢中でした。K様ありがとうございました。
夕方アトリエに戻るや僕は、日建学院へ行く。21:00まで授業。
9月1日(木)土曜日に蒔いた大根の芽がうまく出てきました。雨が上手に降り続いたおかげ・・・いつも思うが大根の小さな芽は地面に本当に緩やかにピンポイントで接しながら、かなりの風が吹いても吹き飛ばされることなく立っている。この揺るかな大地との接し方は凄いなーと思う。
住まいにもこうしたしなやかなしくみを取り入れられないだろうか?
この日は、役所に行き調査。面倒なことも多いが方法を組み立てていく作業は楽しいものがある。
2日台風が近づいている。また週末は雨か・・・平林さんとケア施設の現場にて午前中打合せ。
時代は自然エネルギーをどのように有効に利用できるか?僕の設計にて竣工した住まいもしばらくして、また何年か経た住まいは改修する時期にソーラーパネルを屋根に載せる提案をしていくことも多いのですが、各メーカーからヒアリングをすると特に後付けのために パネルを屋根にビス止めの提案をする方たちがいます。気になっているので一言。(これは一部の方たちだと思いますが、)
メーカーの方針として・・・と営業の方は説明するのだが、それがおかしなことだと思う。メーカーの方針を説明するだけでは、解決にならない。
屋根にビス止めをしたらいつかは雨漏りをするだろう。一般の消費者にも簡単に解る。その時に何かを組み合わせればこのように屋根に安全な提案ができます等の意見を言えないものだろうか?
「仕事」とは「つかえる」の意味のごとく「誰のために何ができるか」ということです。
本来の建築の寿命を長く、そして住まいを快適に使用するために、精魂こめて技術開発をしていただきたいと願う。
3日(土)住まいの新築についてI様から問い合わせの電話をいただいた。
4日(日)終日、日建学院・・・摸擬試験そして夕方から採点・・・台風は去ったようだが、被害が出ています。今年は災害が多く大変心配です。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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