16日(火)午後クライアントのIさんとの打ち合わせ後、Y建設の専務さんにアトリエに来ていただき見積をお願いした。ローコストであるが、おもしろい内容なので楽しみです。
17日(水)午前中にL建設のМさんがエクスナレッジムック「心地よい暮らしの間取りとデザイン」に施工者が応募するLIXILへのコンテストにて受賞した「くらすの家」が掲載されているので届けてくれました。18日(木)Uejobiの授業。19日(金)僕のアトリエの近くにて工房を持つ若き家具職人の小島さん(小島屋)が挨拶に見えた。SH444の「しあわせ、しあわせ、しあわせ」という椅子がとてもかわいい。アトリエの皆にも好評でした。桜の木でできたピンクのペーパーコードの座面の椅子がチャーミングなので 僕が小島さんの宣伝のために(笑)改修した自宅のアトリエに置かせてもらうことにしました。(笑)午後はY建設の専務らとIさんの現場調査に向かう。
20日(土)午後はТ邸改修の打合わせ。Тさんと蔵の中での打ち合わせ・・・僕のアトリエは10年以上前から改修や修景の仕事も多く、建物を長持ちさせることを考え続けてきました。
建物が廃棄される原因については
①その建物での生活が難しくなり、また建物が陳腐化する場合。
②建物が傷み使用できなくなる。
③建物を修理するより建て替えたほうが経済的と判断する場合、があります。
①の原因で建物が使用できるのにもかかわらず、使用後20年以内で壊されるケースが多くありました。こうした短い期間使用されての建替えは資源の浪費であり、廃棄物を増大させて環境に悪影響を与えてきました。
今後の高齢社会に向けての良質の社会資本のストックが重要です。こうしたこともあり、建物を長く使うことは大切なことです。長く使うとは住宅の場合、親世代、子世代、孫の世代を通じて世代を超えて長く使えるような空間構成にする。またどのような家族構成にも対応できる住宅にするという意味もあるでしょう。これに加えて物理的に長持ちする構造でなくてはなりません。
世代を超えて長く使える、どのような家族構成にも対応できる住宅には広さや家族構成に合わせて改造が可能な住まいが求められます。飽きのこない、陳腐化しない空間構成も求められます。
1世代で30年、3世代を超えて長く使える住まいの耐用年数は100年となります。
建物の耐用年数を増大する基本は長持ちする骨組をつくり、必要に応じて適格なメンテナンスを行なっていくことです。
僕の住む地方都市においても使いずらいという理由で30年くらい経過した鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建築が壊されて新築する例を見てきましたが、そのたびにこんなしっかりした骨組を活かして積層していく計画の仕方があるのではないかといつも思ってきました。
資源循環に関する諸問題は建築を含め広く社会との密接な繋がりの中で深く関係してきます。これからはそうした領域のことを含めてデザインしていかなくてならないと感じます。
36年経た自宅の改修はその挑戦でもありました。その間増改築を含めて6回目の改修となりました。自然エネルギー利用も含めて愛着の増す住まいとなりました。
身近な岡谷駅も煉瓦造の外壁に改修するニュースが入り、残された市内の近代化遺産群の在り方に良い影響をあたえてくれればと願います。
(C)文・かたくら たかゆき
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住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
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