9日(水)午後は松本市あがたの森文化会館にてJIA長野県クラブ環境セミナーⅡと題して前回の環境セミナーで講評でした岐阜県立森林アカデミー准教授の辻先生をお招きしての建築の結露についての講義と結露計算講習のセミナーを開催しました。温熱環境の大変難しい内容をわかりやすく説明していただき大変有意義な時間でした。結露はカビを発生してアレルギーの原因にもなります。しっかりとした断熱計画をして温度と湿度のバランスを保つような室内環境を計画したいものです。
10日(木)午前中の建築の基礎講義を終えて午後は設計製図第Ⅲ第2課題「場所に向かい合うコミュニティー施設」の発表会となりました。製作に時間をかけたのでそれぞれのテーマが深まり発表会らしい良い時間でした。精一杯のプレゼンテーションでした。今の自分に満足しないでとことん追求してもらいたいと思う。創作に終わりはない・・・
11日(金)朝から忙しく、前日留守をしていたので池上君の担当している修景計画の図面をチェック。新築計画案の設備計画について新しい企画の内容を設備担当のAさんと打ち合わせ。室内環境を穏やかに整えていく計画を目指します。これから施工が始まる住宅の床面と天井コーナー壁内の気流止めも注意しないといけないので工事担当者と打ち合わせをして確認。
次回クライアントとの打ち合わせの日程を電話等にて決定。午後は柴崎さん担当の駒込の家の構造図をチェック。狭小住宅ゆえの難しさを感じています。
12日(土)朝は涼しいけれど、秋らしい日となり気温も上がってきました。夏の時期と違い大変気持ち良い風が吹きます。今後の打合せ内容の準備を始めてレジュメにまとめる。
14日(月)午後、銀行の方が教えてほしいということで住宅設計のことなど少し話をすることになる。建築家との家づくりは「自分たちの希望や思いを、住まいに反映」できることなのです。同じ対価でも希望に添ったものとそうでないものとでは、価値が異なります。金額の違いは得られる内容と性能によりますが、建築家との家づくりは、質や性能を自分たちの望むものに設定できます。竣工後の維持管理等を含めて納得のゆく住まいづくりが実現します。
敬愛する建築家、住宅部会の渡辺武信さんの文章から
建築家とは、単に技術や法規に詳しく図面が書ける人ではない。このことが日本では特にわかりにくくなっている。それは日本には「建築士」という国家試験があって「建築家」とまぎらわしいからだ。「建築士」は法規や技術の知識を保証する資格で、必ずしも「新しいものを創る」資格ではない。だから建築資格を持っていても設計はせず、建設関係の役所、施工業の現場監理部、教育機関などに属している方もたくさんいる。これらの方々はそれぞれに社会的役割を担っているが「建築家」とは区別される。また設計をしても、それを工事業者やプレハブ・メーカーの設計部に属して行う方も厳密には「建築家」とは言えない。「建築家」とは、工事業者から独立して設計と工事監理を行ない、それに対して建築主から報酬を受け取る立場の人間のことだ。
「建築家」の仕事は建築主の意図をまず図面として表わし、次いで建物として現実化することである。この過程で「建築家」は工事金額や工事内容が適正であるかどうかを判断するのだが、これは「建築家」が施工業者の支配下にあってはできないことだ。施工業者からの独立性が「建築家」の必要条件なのはこのためである。「建築家」は設計監理の報酬を建築主から受け取り、そのことと引き換えに弁護士のように建築主を護る。もっとも「建築家」は建築主からも独立して公正な第三者としてふるまうので、建築主の側に過誤があれば、施工業者の立場を擁護することもあり得る。しかし建築のアマチュアである建築主がプロである工事業者と契約するという一般的な状況に関する限り、「建築家」はプロとして建築主の利益を代表し、それを護るのを任務とする職業だ、と言い切ってよかろう。このことは住まい、あるいは店舗やアパートなどの小さい事業用建物を造ろうとする建築主にとって、とくに重要なことではないだろうか。なぜなら大きな建物を造ろうとする企業や組織には、しばしば内部に建築についての専門知識を持つスタッフをかかえていて、プロである建設業者と対等に交渉できるが、小さな建物の建築主はそうした知識を持たない個人のアマチュアである場合が多いからだ。と述べています。
そして・・・
建築家の自由とは何か?
プロフェッションの業として必要条件は下記のような内容です。
①公益を最優先すること
②高度の専門性をもつこと
③個人であること
④営利を目的にしないこと
⑤団体による倫理規制があること
建築家が信頼を得ていくには、日常の業務をプロフェッションの倫理の根幹である、公益優先と利他主義の考え方で自らを律していくことだと思っています。
建築家の自由は営利業からの自立があってはじめて成り立つと信じております。
(C)文・かたくら たかゆき
10日(木)午前中の建築の基礎講義を終えて午後は設計製図第Ⅲ第2課題「場所に向かい合うコミュニティー施設」の発表会となりました。製作に時間をかけたのでそれぞれのテーマが深まり発表会らしい良い時間でした。精一杯のプレゼンテーションでした。今の自分に満足しないでとことん追求してもらいたいと思う。創作に終わりはない・・・
11日(金)朝から忙しく、前日留守をしていたので池上君の担当している修景計画の図面をチェック。新築計画案の設備計画について新しい企画の内容を設備担当のAさんと打ち合わせ。室内環境を穏やかに整えていく計画を目指します。これから施工が始まる住宅の床面と天井コーナー壁内の気流止めも注意しないといけないので工事担当者と打ち合わせをして確認。
次回クライアントとの打ち合わせの日程を電話等にて決定。午後は柴崎さん担当の駒込の家の構造図をチェック。狭小住宅ゆえの難しさを感じています。
12日(土)朝は涼しいけれど、秋らしい日となり気温も上がってきました。夏の時期と違い大変気持ち良い風が吹きます。今後の打合せ内容の準備を始めてレジュメにまとめる。
14日(月)午後、銀行の方が教えてほしいということで住宅設計のことなど少し話をすることになる。建築家との家づくりは「自分たちの希望や思いを、住まいに反映」できることなのです。同じ対価でも希望に添ったものとそうでないものとでは、価値が異なります。金額の違いは得られる内容と性能によりますが、建築家との家づくりは、質や性能を自分たちの望むものに設定できます。竣工後の維持管理等を含めて納得のゆく住まいづくりが実現します。
敬愛する建築家、住宅部会の渡辺武信さんの文章から
建築家とは、単に技術や法規に詳しく図面が書ける人ではない。このことが日本では特にわかりにくくなっている。それは日本には「建築士」という国家試験があって「建築家」とまぎらわしいからだ。「建築士」は法規や技術の知識を保証する資格で、必ずしも「新しいものを創る」資格ではない。だから建築資格を持っていても設計はせず、建設関係の役所、施工業の現場監理部、教育機関などに属している方もたくさんいる。これらの方々はそれぞれに社会的役割を担っているが「建築家」とは区別される。また設計をしても、それを工事業者やプレハブ・メーカーの設計部に属して行う方も厳密には「建築家」とは言えない。「建築家」とは、工事業者から独立して設計と工事監理を行ない、それに対して建築主から報酬を受け取る立場の人間のことだ。
「建築家」の仕事は建築主の意図をまず図面として表わし、次いで建物として現実化することである。この過程で「建築家」は工事金額や工事内容が適正であるかどうかを判断するのだが、これは「建築家」が施工業者の支配下にあってはできないことだ。施工業者からの独立性が「建築家」の必要条件なのはこのためである。「建築家」は設計監理の報酬を建築主から受け取り、そのことと引き換えに弁護士のように建築主を護る。もっとも「建築家」は建築主からも独立して公正な第三者としてふるまうので、建築主の側に過誤があれば、施工業者の立場を擁護することもあり得る。しかし建築のアマチュアである建築主がプロである工事業者と契約するという一般的な状況に関する限り、「建築家」はプロとして建築主の利益を代表し、それを護るのを任務とする職業だ、と言い切ってよかろう。このことは住まい、あるいは店舗やアパートなどの小さい事業用建物を造ろうとする建築主にとって、とくに重要なことではないだろうか。なぜなら大きな建物を造ろうとする企業や組織には、しばしば内部に建築についての専門知識を持つスタッフをかかえていて、プロである建設業者と対等に交渉できるが、小さな建物の建築主はそうした知識を持たない個人のアマチュアである場合が多いからだ。と述べています。
そして・・・
建築家の自由とは何か?
プロフェッションの業として必要条件は下記のような内容です。
①公益を最優先すること
②高度の専門性をもつこと
③個人であること
④営利を目的にしないこと
⑤団体による倫理規制があること
建築家が信頼を得ていくには、日常の業務をプロフェッションの倫理の根幹である、公益優先と利他主義の考え方で自らを律していくことだと思っています。
建築家の自由は営利業からの自立があってはじめて成り立つと信じております。
(C)文・かたくら たかゆき
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男性
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建築家
趣味:
自然に親しむこと
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豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
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