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今週のコラム
15日(火)松本の住宅センターにエコポイントの申請書を届けに行く。これから家を新築される方、改修される方、エコポイントはお得です。
毎年のことですが、暑い夏が過ぎ秋を迎えています。設計の仕事をしていますと季節は早くとも、平面詳細図に断熱材が入り、矩計図に断熱材が入ります。冬バージョンです。暖かい住宅は誰にとっても共通の望みです。暖かい住宅は外気温の影響を和らげる断熱性の高いことが必要条件です。断熱性が高ければ、室内から外へ逃げる熱量を少なくでき、少ないエネルギー消費で暖かい住宅になります。断熱性の高い住宅では暖房を止めた状態でも極端に寒く感じなくて済みます。暖房時に部屋の床面と天井の近いところでの温度差が小さくなります。
住宅各部分の温度差が小さくなれば、水回りでのヒートショックも防げます。正しい方法にて断熱性を高めて温熱環境に配慮して結露も防ぎたいものです。
JIAMAGAZINE9月号特集 ネクスト:建築家のこれから 日本における建築のエネルギー問題を考える の中で デイナ・バントロックさんは リノべ―ションを手掛けることに ライフスタイルを重視する住み手が増えている傾向を述べています。今回、取り上げるほど僕の仕事には特に珍しいことでもないが、リノベーションと温熱環境の捉え方はますます重要になってくると思われます。
19日(土)週末、涼しい一日。クライアントのТさんと基本設計の打合せ。楽しい時間を過ごしてほぼ基本計画の考え方が整いました。地下室と吹抜部分の2台のエアコンのコンビネーションにて室内環境を整えていきます。クライアントからHEMSの要望もありますので室内の環境を見える化して楽しい住まいを目指していきたいと思います。庭が屋上になりますので緑化も考えていきます。
敷地のサイズによっても、配置計画は考え方が大きく変わってきます。狭小な敷地の場合は、法的な制約や接道の関係から、配置が決まる場合が多く、駒込の家は道路に面する少ない余白を生かして、植栽を施してみたり、地域社会との良好な関係をつくりたいものです。ようやく確認申請の準備に入ります。都内の建築家の皆さんはいつもこんな苦労をされているんだろうとつくづく感じております。
日頃の設計は比較的敷地も広くそうした場合は敷地の読みとりを慎重に考えます。アプローチの考え方、庭のつくり方、機能性と内部からの見え方を平面計画の中で考えていきます。
温熱環境が良くなりましたので吹抜部分についてかなりの自由度があります。
個室や家族の集まる場所の捉え方、も様々な膨らみをもつて考える楽しさもあります。住まいの耐用年数を長くするために将来の増築への考慮、家族構成の変化も想定したリノベーションへの深い考慮も必要です。
考えることも多い連休です。
仕事の充実できる秋を迎えたいと思います。

(C)文・かたくら たかゆき

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住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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