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今週のコラム
26日(火)流石に東松島から帰った翌日でもあり疲れも残るが、アトリエの皆には結果の報告をしてひと安心。副市長さんからの連絡を待つこととします。かなり気温の上がった日でした。Y邸の修景現場も工事が進行しています。気密良く吹き付けられた小屋裏の断熱材はかなり効果的と感じました。
27日(水)夕方はT邸修景の台所居間の設計打ち合わせになるので池上君、柴崎さんと細かい打ち合わせ。駒込の家は役所の中間検査の再検査ということなので朝から役所と現場と電話連絡にて状況の確認を済ませる。
28日(木)学生たちがライトの落水荘の模型を制作中。図面から見えるところ、見えないところ皆で話し合いながら作成していくところが素晴らしい学習になります。一年生はグループに分けて、20世紀のモダニズム建築を探ることで5つのグループにわけて3週にわたり、ライト、コルビジェ、ミース、アアルト、カーンの時代背景と人と作品をサーベイしてもらうことにした。
雨の降る少し寒く感じる夜。ペレットストーブの手入れも連休中と考えてはいるが、残りのペレットを燃やしてから・・・と。クラッシック音楽を聞いてリラックスの夜。花粉症なのかまだ喉の調子が良くない。東松島行きからあわただしく疲れが残る。

29日(金)facebook 建築家/黒川雅之さんの以下の文章に日頃の民家の修景の現場を見ながらうなずく。

「もう2週間にもなるのに苦渋の日々を送る人々が熊本にいる。活断層が網の目のようにある日本では避けられない風景である。被災地の風景を見るとほとんどの家が1階で腰折れになっている。しっかりした構造の家が壊れる普通の風景である。この現代では普通の壊れ方が昔の木造建築ではあり得ないことだった。福井地震のとき、田舎の我が家は「ギーギー」と猛烈なきしみ音を発して大きくゆさゆさと揺れた。地震が終わったとき、家は30度ほど傾いていた。後にジャッキで起こして補強してもとに戻すことが出来た。
現代の木造建築は本来の日本の伝統的な構造を排除してつくられた法律によっている。壁には斜材をいれて壁をつくり強度を増した構造にしたのである。強くなったのだが限界を超えると突然破壊する。力の一番かかる1階が一瞬のうちに破壊して崩壊する。1階にいた人々は多くが命をなくした。
伝統的な木造の構造は太めの柱と梁が伝統的な仕口、複雑な加工によって緊密につながることで壁に期待しない構造だった。地震の力はこの仕口が揺れることできしみながら地震の力を吸収する構造だったのである。地震力は摩擦熱に変わり放出されたのである。ゆさゆさとゆれるのだが
土壁が壊れたり全体が変形することで地震の力を逃してきた(土壁が壊れることで力を吸収もした)。変形することで壊れなかった古典的な構造が強度のある壁の構造に法律で定められることで長年の地震の巣窟に棲む知恵を捨てて近代思想が日本に拡がっていったのである。古典の建築にあった最も新しい免震構造。それが放棄されることで多くの人々が死んでいった。
近代思想と長年の知恵のつまった伝統との判断の難しいテーマである。」 

30日(土)4月最終の土曜日、僕の事務所は暦通りの日程ですのでゴールデンウィークも暦通り。5月最初の1日(日)、この冬お世話になったペレットストーブの内部を外して煤等の掃除。ペレットの残りを掃除機で吸い取り・・・きちんとやっていたら1時間以上もかかってしまった。家内と畑の仕事を済ませて、前日家内の仕上げた山椒ミソが美味しくリクエストをして、午後、雌の葉を摘むのを手伝ったが?このミソは独特な苦みを感じる・・・山椒は雄雌異株で、やはり雄の葉のミソのほうがまろやか?美味しかった。
なによりも、この花山椒を摘む手間を考えると、とてつもなく大変な作業・・・


(C)文・かたくら たかゆき

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住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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