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今週のコラム

 大阪ガスエネルギー文化研究所のCEL101号が届いた。冒頭 浅野さんのコラム フランス発「食卓で語らうゆとり」はとても気持ち良いコラムでした。

二ヶ月たっぷりあるフランスの夏のヴァカンスは家族でふだんとはひと味違った体験をする絶好の機会である。もちろん親の方は二週間くらいの休みをとるのがせいぜいだ。ということですが日本とは比較にならない。
 贅沢なレジャーにでかけるのでなく普通の家庭は場所と生活のリズムを変えて家族の時間を取りもどすのだそうです。(そうした方もいないわけではいが・・・)

 そんな中で一番の要は食事の時間なのだそうです。

「食事は、単に空腹を満たす場ではなくて、会話や作法を通して社会性を身につける場でもある。久しぶりに会う親戚や友人が加わることもある。アペリティフ(食前酒)のおつまみを勧めるのは子供たちの役割だ。おじいちゃんがワインを選ぶ。お父さんは肉を切り分ける。客への接し方やテーブルマナー、そんなことも子供たちは自然と身につけていく。決して窮屈なものではなく、わいわいやりながら、「当たり前のこと」として身にしみこんでいく。ワインが回る食事の終わりころには、議論好きのおとなたちもリラックスして笑い話しまで飛び出し、大人も子供も笑いころげながらデザートを平らげる。・・・・

 食の喜びを分かち合うだけでなく、そこにマナーを尊ぶ姿勢があり、おとながちゃんと示してあげることは、未来のおとなを育てる貴重な教育の場だともいえる。」

と述べていて微笑ましい。

最後に「食と会話を分かち合うただそれだけのことの積み重ねが、どんなに人生を彩り、深みを与えてくれることか。食を大切にするというのは、人を大切にするのと同義語である。
適度な距離を保ちながら、ある作法に則って心をこめてふるまうという、日本の茶道にも通じるフランスの普通の食卓こそ、未来へ今日をつなぐ大切な時空間に思える。

と述べられていたのに感心する。

僕は浅野さんの文章に言葉を添えるなら、 人を大切にするのは、住まいを大切にすることにも繋がると思います。

ある作法に則って心をこめて・・・光や風や自然を取り入れた普通の住まいの設計・・・大切かと思います。

週末はこれから住まいを建てられるТさんが住まいの相談にアトリエを訪問された。予算のこともありますので親切に説明。

また 電話での問い合わせもいただきますが、(消費税が上がる不安があるとはいえ)最初から内容も述べずに予算の話しはありませんので、どんな暮らし向きが大切なのかをまずきちんと整理することが大切なことではないでしょうか?

Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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かたくらたかゆき
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男性
職業:
建築家
趣味:
自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
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