連休中4日(火)時間がとれた。バレーボールが休みのあいこっピを連れて安曇のちひろ美術館を見に行った。僕は何回も見ているが、娘は初めてでありせっかく興味を惹いた時に見せてあげようと思い立った。アプローチのマウンドを歩きながら、「田園風景の中に自然に建っているね。」と娘の一言。内部のカラマツの色も大分濃くなりました。子供たちからお年寄りまですべてに愛されている建築です。ほっとした時間でした。
5日(水)午前中畑の作業を終えた。午後あいこっピたちのバレーボールを見学後、諏訪湖周辺のジョギングをして家に戻る。
アトリエ打ち合わせ室のシアターにてユーチューブからライトの作品を映し出して鑑賞。気分転換に缶ビール1本を飲みながら・・・こうして外の美しい緑を眺めながらアトリエに一人・・・ゴールデンタイムを過ごす。
6日(木)連休明けの打合せを柴崎さん、池上君と行い僕は資料のまとめ。
7日(金)朝、1日(土)の地鎮祭の時「湖畔の片流れ」施工敷地の北側境の既存コンクリートに欠陥があることがわかり、クライアントのGさんには補強方法を報告する。
「星空に語らう住まい」の完了検査後の確認を済ませる。細かいところの手直しが続く。
午後は「地平線の家」木造部分の金物の検査を終える。良いスケール感にて僕を迎えてくれた現場に近づき細部を確認していく。考えれば考えるほど決定できない悩みもあるが、イメージがどんどん具体化してくる。
先週打合せに出席できなかったのでクライアントのIさんにお会いして報告を済ませる。
8日(土)アトリエは午後休みの予定であったが、御柱祭のため一日休みとしました。
増改築の問い合わせもありました。資料を送ってくださいとのことでしたが、僕の事務所は小さな事務所であり工務店のようにパンフレットを常時置いていないので失礼のないように対応して作品等はホームページをご覧いただくようお願いをした。
再び敬愛する建築家渡辺武信さんの文章から・・・
・・・人が住まいにしろ、その他の建築にしろ、自分の気持ちを十分にこめた建物を造ることは、ある意味で自分の人生観を問い直し、点検し、確認することである。建築家はその作業を助ける存在なのだ。つまり建築家は、専門技術者でもあるのだが、それだけでなく医師や宗教家とも共通点を、持つ精神の導き手でもあり、少なくとも心ある建築家はそうあろうとつとめている。
前述のように建築には唯一の正解というものがない。そこで一つ答えを選択するときの支えは、一つには建築主の人生観である。しかしまた、それをどう読み取り、設計に反映させるか、ということは建築家の側の人生観にかかっている。つまり建築家のほうにも個性があり、それによって言うことも違うだろう。もちろん建築家は、プロだから私人としての個性をかたくなに守るだけではなく、自分の個性をできる限り広げて、住み手の個性との接点を見つけようと努める。しかしそれでも、誰でも同じというわけにはいかないのは当然だ。だから建築家に設計を依頼する場合の最初の大問題は、どの建築家を選ぶか、ということである。
建築主と建築家は異なる人間だから、何でも気が会うということは考えられず、だからこそ議論も生じる。しかしその個性の違いには何か響き合う共通点がなくてはならない。そうであってこそ、議論が喧嘩にならず、信頼を基礎にし、お互いを尊敬し合う人間同士の対話が成立するのである。逆に言えば、全く肌の合わない建築家に設計を依頼することほど不幸でくたびれることはない。
ではどうすれば、自分と肌の合う建築家に出会えるだろうか。それは幾人かの建築家に合ってみる他はない。建築家というものは、すぐに設計を依頼するのではなく、いわば「お見合い」として会うことを決して拒まないし、そこで具体的な作業が伴わなければ報酬を要求しない(しかし、設計や準備作業に入ってから途中で断る場合は、当然、そこまでの報酬を求められる。だから依頼する側でも、お見合いのうちは具体的な作業を要求しないように注意すべきである。)
このようにして、建築家を捜すのもけっこうくたびれることだ。しかしそれは誰でもないあなた自身の幸せを求める道と言えよう。その努力を回避して向こうから売り込んでくる建築家(そういう自称・建築家もいないでもない)や、たまたま紹介された建築家の個性をよく見極めずに設計を依頼して、その結果がうまくいかなくても、それは建築家ではなくあなたの責任である。心ある建築家はあなたに門戸を開きつつも、自分で売り込むのではなくあなたが訪れるのを待っている。建築家は自分を選んでほしいのであり、選ぶのはあなたなのだ。建築家の選択は確かに努力を要するが、もし自分と肌の合う建築家と出会い、一緒に建築を創っていくことができれば、それは虚栄や見栄ではない、言葉の真の意味でこの世で一番ぜいたくな、かつ楽しいことの一つであろう。
・・・と結局 武信さんの文章でまとめます。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
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住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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