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今週のコラム
 18日(水)JIA長野県クラブの出版委員会からも個人原稿の依頼がきていたのでまとめていかなくてはならない。
本当に暑い一日です。「地平線の家」現場はアスファルト断熱防水を施工している。屋上の熱は凄い。



「湖畔の片流れ」の現場は周囲が建て込んでいるので
大工さんは、暑い!と言いながら仕事をしている。2点ほど質問を受けたが、非常に良く図面を見ていただいていてうれしい限りです。

 毎月送られてくる倫理の本に田中範孝氏が述べている内容に感動した。
以下抜粋・・・
 ここ数年、私が関わってきたプロジェクトの一つに、日本人の倫理意識を探る「大規模調査」がある。その中でわかってきたことの一つが、「祖先や神仏を大切にする心」が失われつつあるということであった。

考えて見れば、今、若い世代の家屋に、仏壇や神棚のある家はどれほどあるだろう。モダンなリビングやキッチン、家族の個室はあっても、死者の居場所はない。そうした空間をつくること自体、端から忘れられているのだ。であれば、祖先や神仏に思いをいたすことが失われてしまうことも、当然のことかもしれない。これはまことに不幸なことである。・・・

 私たちがあるのは、今生きている人との関係だけではない。それを支えてきた(ている)のは目に見えない多くの死者のいのちであった。そうしたものに思いを馳せ、手を合わせることによって、人は大地に根づく樹木のように、自分の生きる基盤を確かなものとすることができるからである。・・・せめて家の中に、気持ちよく祈る場所を持ちたい。・・・まずは「聖なる空間」をデザインするところからはじめてみたらどうだろう。それはまちがいなく家族に安らぎをもたらしてくれるはずだ。それは子供の人格の芯を育てる場ともなるだろう。・・・と述べています。

 僕の家には仏壇も神棚もあります。ですが、そうした祈りの空間の他に僕も祈りへの思いは、特に自然光の取り入れ方に感じています。窓から見える景色、豊かな室内空間への光の演出等様々なシチュエーションをイメージして設計していきます。

最近の設計に取り入れているステンドグラスは光なのか実体なのかわからない自然のなすがままのような建築でありたいと願う祈りの表現でもあります。

 Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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かたくらたかゆき
性別:
男性
職業:
建築家
趣味:
自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
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