8日(火)から朝は冷え込むようになってきました。9日(水)も日中気温が上がらない。アトリエ下の鶴峰公園の紅葉もしだいに色づいてきました。 畑のほうれん草も青々しく、寒さの中で健やかに育っている。
僕たちの生まれた少し前の時代の北欧の住まいを雑誌で見ている。日本の伝統的な真壁工法を連想させるような建築家エリック・クリスチャン・ソーレンセンが設計した自邸。
デンマークの優れたデザインの多くは1950年代に生まれています。またこの家も15年前に手に入れた施主が石に床を張り替えたり修復をしたり・・・この国では住まいを使い捨てにしない当たり前の文化があります。
暖炉を中心に照明を楽しむかのように大きな開口から照明の灯りが美しい。
日が短くなり、寒さを感じる頃になりますと部屋の照明は実に大切だと感じます。人にとって火、光、水、風、木、緑・・・大切に付き合っていかねばならない自然があります。
今、アトリエでも太陽光からの集熱方法やら、構造の単純化などいろんなことを検討しています。パラダイムシフトに向けてここは時間をかけるべきと判断しています。
12日(土)天気の良い週末を迎えた。午後は柴崎さんと改修する住まいの打合せ。
打合せは土曜日の午後であるが、御主人は会社にて会議とか・・・景気が悪いのでいろいろと忙しいらしい。奥さんと話しながら今は日本全体が考える時かも・・・と一致して、日本の社会も根本から考えていかないと今後大変なことになりそう・・・
倫理法人会から届いた今週の倫理。
「一尺の掘を超えんと思わん人は、一尺五寸を超えんと励むべし」これは浄土宗の開祖・法然の言葉です。目標を設定したならば、実際にはそれより遥かに上を目指して努力しなければ、目標には到達しないものだという意味です。・・・と書かれています。
見えない空間を創造する我々の仕事にもこうした葛藤はつきものですが、なかなか自分の努力が足りない。思考している毎日・・・
13日(日)朝のうち曇りであったが、秋晴れの一日。家内と庭の柿を採り、庭木の整理をした。
これが結構時間がかかる。ついでに雨樋の掃除もする。
住まいの設計をする時に雨樋の絵を描く。矩計図に表現されているのであるが、掃除をする時のことも考えて設計しなくてはならない。
デザインとは用・強・美が一体でなくてはならないといつも思う。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
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