7日(火)日建学院のМさんやFさんが訪ねてきてくださり、今後の方針をお話いただきました。
8日(水)午後、Kさん宅にて設計打合せとなる。父の葬儀にご会葬いただいた御礼を申しあげて打合せとなる。この日は柴崎さんが、平面詳細図と展開図を合わせて説明することになる。前日は雨にて気温が上がったが、この日の午後は気温が下がる。でも打合せ時の窓際の日差しは大変暖かい。
9日(木)、寒い日であるが、天気も良い。コートに毛糸の帽子、手袋装備にてアトリエの皆とA邸の調査をする。敷地の確認をしていると融けた氷が屋根から落ちてくる。一日調査。10日(金)も引き続き調査をする。まだまだ寒い日が続く。
12日(日)は岡谷市 まちづくりシンポジウムがカノラホールにて行なわれた。
工学院大学建築学部まちづくり学科主任教授倉田直道先生の基調講演と僕を含めたパネラーとのパネルディスカッションが行なわれた。倉田先生は1、素敵なまちとは?2、素敵なまちにするための要素3、私たちに何ができるか?4、市民の可能性と期待を海外の事例を含めて要点をまとめていただきました。
なかでも「価値は生活している人が選ぶ」という一言が印象に残りました。
いろんな話しが出ました。新聞等にも詳しく取り上げられると思いますが、今後行政と市民が一緒になりまちづくりに取り組んでいくという岡谷市の歴史的な時間の開幕を共有できたことに深く感謝申しあげます。
僕が感じていることの中で ひとつ だけここで述べておきたいと思います。
社会資産としての建築、歴史的な建築の保存再生を続けて、今に使える姿にすることが必要です。昭和3年の諏訪市の片倉舘もあります。市内にも製糸業当時の立派な建築が残ります。
見事なスクラッチタイルの表情豊かな昭和11年の旧岡谷市庁舎の歴史的な建築物を市民に開かれた建築として活性化するべきです・・・
消防署が新しくなり移転するようですが、単体が意味する用途でなく情報量を多く持ち、復元力のある建築にする。 博物館的ではなく日頃の市民の生活空間の延長として歴史を感じていけるような繋がりが必要なのかと・・・思います。
価値観がGNPからGNH(国民総幸福量)実現を目指すブータン王国のティンレー首相は昨年のUIA大会の基調講演の中で、パラダイムシフトにおける建築家の役割について「人の交流を活性化する空間の創造、真の幸せを追求できる生活環境の整備、作る方法から廃棄するまでのすべてが持続可能である社会を設計すること」熱いエールを送っていただきました。
今の自由と権利にとらわれた「独立した個性」とは異なる岡谷市の悠久な過去から現在へと「つながりあった個性」があることを教えてくれる伝統に学ぶことも多いのではないか?
つまり自分たちのまちに愛着をもつこと 歴史や文化的な価値を高めるためにまちを理想のまちに造り続けていくことが大事。15年、20年たったら壊せばいいやという考えでなくて、その建築に価値を付加し続けるような姿勢が大切。
そうした配慮が岡谷市の現状を変え省資源かつ生き延びるまちとなるのではないでしょうか?
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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