17日(水)S邸の設備図が届かないので送るよう指示。柴崎さんとチェックしながら図面の確認。
暖かい日差しの中でA邸の改修にあたり、電気と給排水衛生設備の基礎調査に池上君と担当する設備のAさんやОさんらと調査をする。設計上の細やかな取り合いを指示。 帰りに設備については別件のソーラーパネルと集熱の検討をお願いする。
夕方解体後のY邸のチェック・・・壁のディテールを指示する。
18日(木)先月訪問していただき設計依頼をしていただいたМさん宅に予備調査に伺う。大きなお宅でした。構造の伊藤さんと天井裏と床下に入り構造のチェック。池上君と柴崎さんはプランのチェック・・・要望等をお聞きしてこの日の作業を終了する。豊かな環境に囲まれての改修。わくわくしてきます。御借りした資料をもとに図面化して再調査をすることにしました。
19日(金)S邸の見積りがK建設からあがりチェック・・・
夕方完成が近づく花咲町の家の検査に伺う。きれいに納まってきました。
20日(土)この週はあざみ胃腸科クリニックのО先生の内視鏡検査を週始めとこの日の胃カメラ検査にて終了。
午後はS邸の打ち合わせをクライアントを交えて柴崎さんと行なう。土曜日の午後とありゆっくりできました。見積り金額も検討して・・・そうはいうものの日が暮れるのが早く、帰りは暗い・・・。
土曜の夜はゆっくりして日曜日は畑もやったり、寛ぐ時間を大切に・・・。
「古今和歌集」の中に {奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿のこゑきく時ぞ秋はかなしき}(よみ人しらず) という歌があります。
秋の訪れをもの悲しく感じるような微妙な感情を「情緒」と呼んでいる。
倫理の視点 情緒の教育 と題して 野中寛治さんは
最終の文章にて・・・
「済んだ水が流れ込めば、水槽の水は段々と澄み、濁った水が流れ込めば、全体が段々に濁っていく。それで、どんな人が生まれるかということと、それをどう育てるかということが、何より重大な問題になる。人という存在内容が心であり、心が幼いころに育てられるとすれば、とりわけ義務教育が大切なことはいうまでもない。」と岡潔博士の言葉を述べ・・・
いじめの問題など、日本の教育には問題が山積みしている。家庭や学校における子供の教育が、理解を主とする知的教育に偏重するならば、岡博士の言う情緒は育まれない。まして、子供を教育する大人が、懐かしい、恋しい、悲しい、愛しい、思いやり、などの情緒がわからなくなっているとしたら、日本の子供教育の将来はどうなるだろうか。
功利に走り、自己中心で、わがままな、自我を抑制できない大人が増えていると言われている。学校教育はもちろんのこと、大人自身の自己教育とは何か、今一度根本に立ち返って反省しなければならない。
と述べています。
これは最近性能ばかりが良くなり心の表現を忘れて・・・地域性を感じない・・・日本の住まいが増える状況にあったことも大いに反省する必要があると思う。
誤解を恐れずに言えば、今までの住まいをそのまま残すという意味ではなく、地球資源の有限性を認識して新しい社会の仕組みをつくりあげていくことが建築家の使命であり忘れてはならないのが住まいの情緒であろう。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
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