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今週のコラム
 みねぎし先生は僕が学部2年の時にヤマハの後援で今は亡き清家清先生方と建築家4人展のようなものを企画して市民に公開していたように思う。学生の頃の僕は、生活的なまとめ方より形態のデザインに夢中であり、みねぎし先生の作風からいくと評価こそされたが、あまり良い学生ではなかった。先生が住宅に徹して設計をされ、今自分がそういう立場になりあらためてその活動の偉大さを感じている。

 みねぎし先生のどの作品からも温もりのある家族像が浮かびあがる。居間と食堂、食堂と台所に家族の会話の場が広がる。家族の絆、家族の団欒に住宅のテーマがあり一般解があったように思う。敷地をヒントに家族のあるべき姿を追求し、スキップフロア、トップライトからの自然光と、通風を考慮、また台所から家事コーナー、サービスコートといった一連のサーキュレーションする水回りの空間への手法があった。現在の一部の住宅に見られる、スキル化した無防備な感覚とは無縁だ。モダンリビング最盛期を少し過ぎようとした時期だったと思う。

 3年の即日設計の時は住宅部会の斎藤孝彦先生も僕は直接指導していただいたことはなかったが、非常勤講師で学校にいらっしゃった。グレーのスーツに黒のネクタイと着こなしがかっこよかった。
当時助手であり厳しく指導を受けた衣袋先生はシステム工学部、毛井先生は建築学科の教授である。

 直接の僕の指導者は石川洋美先生であり、最近退職されたが実に人気があった。
課題のエスキースでは、おまえのやりたいことをやりなさい。と言われ目の前が広がった記憶がある。先生は良くヒューマンスケールであることを口にされた。学生のやりたいこと、学生の個性を伸ばしていくことが教師の役目だと感じた。
 これが本当の教育だ。僕は、芝浦工業大学建築学科の非常勤講師を終え、現在信州大学工学部社会開発工学科建築コースで住宅の課題を受け持っている。

 現在の住まいは必ずしも 家族=家 という図式が成立しなくなっていると言われているが、現在のリアリティーを確実にとらえその居住単位の構成やその単位が周辺とどのように関わっていくのかを良く考えていきたいと思っている。特に最近は気持ち良さへの一般解なのか?ともすればガラスが多過ぎる耐用年数に疑問のある建築には僕は賛同できない。そこはきちんと突詰めていきたいと思う.
みねぎし先生はコンペがあると「君ねー!コンペっていうのは審査員を審査するものなんだよ!」とよくおっしゃった。確かに、建築家が思考を尽くし,考え抜いた自信とともにもっとも大切なことは、社会への責任であろう。(もちろん練りに練った案のみいえることだが、、、)


 故みねぎし先生も退職された石川先生も建築家協会のメンバーであり、みねぎし先生は住宅部会の会員であった。僕もどんどん発表していきたいと思っている。日本建築家協会もネット上でも作品発表の場がある。僕が学生の頃の媒体は雑誌のみであったからつくづく便利になったと思う。
(今日本建築家協会の関東甲信越支部ホームページ 今月のたてもの は他の応募者が少ないからか住宅部会メンバーのサロンのようになっている感もないが、)

                                (C)文・かたくら たかゆき

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かたくらたかゆき
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建築家
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自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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