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今週のコラム
ワインについてとタイトルをつける程ワインを知っているわけではない。値段に限らずおいしいワインがあると思う。学生時代の恩師石川洋美先生もワイン愛好家であり、「その土地へ行ったら、地域の風土が創り出す味を味わうべきだ!」ということで、その土地のワインをごちそうになった記憶がある。ワインで始まった大学時代の同窓会、金曜会。今はなくなってしまった田町のワイン倉から始まった。 石川先生の数多くの教えの中で覚えている建築の本質はこの言葉に集約される!?

 Uさんには大変お世話になっている。時期はずれの話をするが、事務所も日頃スタッフに何もできないので忘年会だけはきちんと?やる。それも泊まりで反省会をやる。Uさんの会社のAさんには毎年この会合に出てもらうのだが、その時 Uさんからプレゼントということで、玉村豊男の「花摘む人」という単行本と白ワインをいただいた。
 玉村豊男のワイナリー設計担当者のM事務所のO氏がこの本に登場します。建築家協会では大変お世話になっているO氏ですが、このワイナリーを見学させていただく機会があった。ノンラベルのワインが倉庫に置かれていたことを思いだす。なぜこんなを話をするかというとここに、金プレートに名を刻まれた会員が120名います。M先生はじめ、世界的に有名な建築家のK氏とWさんご夫婦、O氏、Uさんも名を連ねていてとてもかっこいい!Uさんからはノンラベルの赤ワインをいただいたこともありました。ワイナリーのレストランの食事もおいしいが、このノンラベルの赤ワインの味は忘れられない。玉村さんが、「このヴィラデストの地から、私たちが暮らす地域の風土がつくりだす本物のワインを、日本のみならず世界の愛好家に届けたいと願うのである。」と述べている。

 この言葉は「住まい」のつくり方にも共通しないだろうか?地域の風土こそ「本物の住まい」をつくるのではないだろうか?

 施主のFさん御夫婦には打ち合わせの後、フランス料理の店にご案内いただいた。
おいしい料理と、白ワインから最後は高級な赤ワイン、ムートンをごちそうになり、スタッフの池上君とともに、しあわせ-と叫びたくなる夜であった。デカンター後のムートンは甘くアルコールを感じさせないほど柔らかい深みがあった。おいしいワインは深く時を忘れくつろげる。(単に酔っ払っていたわけではなく一応研究しているのだ。)
居心地の良い住まいが、時を忘れ くつろげるように。

記念にいただいた1987年のラベルは僕が事務所を開設した時と同じ、これも感激!ご馳走様でした。住宅専門の建築家としてそれぞれのテーブルセッティングも学びたいところです。


 (C)文・かたくら たかゆき

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かたくらたかゆき
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建築家
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自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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