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今週のコラム
 建築写真に驚きを覚えたのは、「ニューハウス」の松本さんに出会ってからだ。
15年くらいまえになるかもしれない。その時の印象はワンショットの撮影が長いことだった。「ひとつ、ひとつのディテールに手間をかけて完成された箇所を簡単に撮影するわけにはいかない」ということだった。特に夏の撮影は汗だくになり、まさに現場である。建築写真家の目は鋭い。

 撮影をされるショット、ショットのしつらえを横で見ていながら、雑誌に掲載される雰囲気をイメージできるのだ。「新しい住まいの設計」の雑誌撮影もそうなのだが、建築写真の撮影現場から僕自信が学んできたことは、雑誌への掲載写真を思いうかべながら、設計の見せ場としてのアングル風景を設計中に決めていくことができた。(おそらくそこは、建築家でないと読者の方には気付かれないことだろう。)

店頭には、様々な建築雑誌が並んでいます。おそらく読者を惹き付けるのは、タイトルはもちろんだが、写真のインパクトである。

 長野市の三本柳東の家(建築写真家の自邸)を設計させていただいてから縁があり、竣工写真のほとんどは特別な事情がない限り建築写真家の林安直さんにお願いしている。

 林さんは建築写真ばかりでなく、料理や食材、風景、また人々の暮らしも撮影し続けている。 
身近な建築写真について言えば特に外の写真は天候に左右される。自分の思う通りにできないとなれば直ちに撮影延期となる。

 実際の建築が良くなければ、良い写真は基本的に撮影できないのは当然だが、建築の質の良さがある程度となれば、後は写真家の力だ。時を読み、風景を切り取り、移ろい行く時間と空間をもののみごとに豊かな表情で映し出す。
 このゆらいでいる時空を瞬時に映し出す写真家の力は本人の持つ感性の鋭さであろう。

 時間的にも常に無理をお願いする林さんには、本当に頭が下がる思いです。感謝しています。

                                (C)文・かたくら たかゆき

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プロフィール
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かたくらたかゆき
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男性
職業:
建築家
趣味:
自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
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