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今週のコラム
 初秋の日曜日、家族皆で碌山美術館を訪れた。僕の恩師石川洋美先生の師でもある、今井兼次先生の設計である。仕事柄個人的には何回も見ているのだが、こうして家族と見るのは初めてのような気がする。小さな美術館であり、外壁のレンガの素材を緑が覆いずいぶん風格のある建築となった。入口扉の上には「この館は二十九万九千百余人の力で生まれたりき 1958」と記されている。荻原守衛(碌山)の作品と資料を公開するために1958年(昭和33年)多くの方の寄付と支援により誕生したことを物語っています。

 短いゲートをくぐると、半外部空間となるポーチの右下に暖炉がある。
ヨーロッパでは屋外に暖炉を設けることがしばしばあるようだが、美術館に訪れた方の冷気で緊張した肌を和らげてくれるだろうことを創造すると、なんと心温まる演出だろうと思う。また訪れる方の視線を炎に引き込み,ウエルカムライトとしても気候の厳しい信州の夕暮れを温かくエスコートしてくれるのだろうと思う。現在は使われている様子もないが、たまには、火を入れていただくと最高なのだが、、、(勝手なこといってすみません。)

 アプロ-チの二、三歩の空間なのだが素敵な演出だ。またそのポーチ内部の正面の塗り壁に金色の文字
LOVE is ART
STRUGGLE is Beauty
碌山
とあります。

 愛は芸術なり、相克は美なり ということらしいが、追い求めた生命の芸術は真の芸術をめざす若者の心を捉えたといいます。

30歳5ヶ月という急逝。
しかし、求め抜いた思想はこの美術館とともに永遠に人々を感動させていくでしょう。


(C)文 かたくら たかゆき

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かたくらたかゆき
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男性
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建築家
趣味:
自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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