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今週のコラム
 建築家アントニン・レーモンド(1888~1976)が戦前、夏期の間のみ別荘兼アトリエとして使用するために建築された 軽井沢 夏の家は昭和61年に塩沢湖の「軽井沢タリアセン」に移築されて現在はレイモン・ペイネ美術館として使用されています。

レーモンドはチェコ生まれ、1920年フランク・ロイド・ライトと帝国ホテル建設のため来日してその後も日本にとどまり事務所を開き設計活動を行ないました。前川国男、吉村順三先生等日本の巨匠建築家を育てられております。

 夏の家は当時ル・コルビジェの「エラズリズ邸計画案」の模作とまで言われたが、木造の大きな開口部等周囲の景観のとりこみ方は後の吉村順三先生の作品に、洗練された手法として確実に受け継がれていったことが読みとれるのです。


 軽井沢の敷地調査でスタッフの皆と久しぶりにここを訪れた。スタッフの皆は始めてだということなので、日本の建築の遺産としてこうした純化された建築を拝見できることは、目を養うことになる。サロンの勾配天井の一番低いところは床から2270であり、僕の事務所でも2250という寸法を良く使うのであるが、気持ち良さを与える寸法としてこの近傍の数字の意味は深いと思う。また2階のアトリエとして使用されたところは、2000前後の低い高さも全体のプロポーションの中で効果的に使われて入る事にあらためて感動します。

 そのような建築の裸形に包まれながら、今レイモンペイネの描く「ペイネの恋人たち」は、人間愛に満ち溢れた喜びを与えてくれるのです。

 短い時間であったが、忘れかけていた素朴さと基本的な思想に酔いしれた気持ちの良い時間を持つことができました。

                                 (C)文・かたくら たかゆき

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かたくらたかゆき
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男性
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建築家
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自然に親しむこと
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豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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