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今週のコラム
27日(火)午前中は、診察日なので母を連れて病院へ。午後、先日のプロフェッションを語る会の原稿がようやくまとまり皆に送る。
28日(水)午後、雨降りが続くが、現場の立ち合い。
29日(木)学生たちと一日過ごす。午前中は20世紀の建築家の考察。レッドハウス、シュレーダー邸、ジェイコブス邸、ウィチタ・ハウス、聴竹居を5つのグループに分けて作品の分析、建築家と時代背景等を調べ始めます。午後はいよいよ卒業設計を開始する学生に心構え等を述べる。コンセプトを詰めて、敷地も選定することになります。雨が降り続く・・・特に九州地方は大変な状況です。
30日(金)支払い関係をまとめる。ずいぶん涼しくなってきたと思う。天気は良くないが、事務所内はエアコンのいらない毎日。
31日(土)は続・里山辺の家の色決め等の打合せ。遠くから、近くから眺めて決定へ・・・夕方近所に住まわれる父の代からお世話になったYさんの通夜、1日(日)は葬儀。御冥福をお祈り申しあげます。
お茶室の設計も何度かさせていただきました。その都度勉強させていただきました。最近の極端に暑い夏の日差しを過ぎました。・・・「夏は涼しく」利休居士の7則の中にある言葉です。たまに眺める淡交社刊の「いっぷく拝見」その中に 涼一味・・・夏の涼味として挙げられるものに三つあります。露地の涼味、茶室の涼味、さらに取り合わせの涼味です。と述べています。
そして
「利休居士が、武野紹鷗のもとに招かれて、夏の暑いとき、山里の庵に行かれたのです。利休居士は汗をかきながら露地に立ったとき、涼味に対する紹鷗の配慮にいたく感動をされました。それは、蹲の上に一枚の梶の葉が露をいっぱいに含んで涼し気に覆いがしてあったのです。谷間の水が筧を通って蹲に満たされ、その水が真夏の太陽の熱で温かくならないようにとの配慮から、しかもただ葉を置くだけではなしに、そこに露をいっぱいに含ませた梶の葉を蹲の上にかける、涼一味という情趣が働くのです。これが茶における知恵というものではないでしょうか。
玄々斎宗匠は、この故事をひかれて、七夕の趣向でお点前を作られたと聞きます。それが葉蓋のお点前ということだそうです。茶における夏の過ごし方は、古来いろいろと工夫されております。夏の朝茶事もその一つで、夏の朝の涼しさを享受しながら、積極的に夏の生活を楽しむものといえましょう。道具の取り合わせにしても、自然と一体に融和した方法をとります。鵬雲斎お家元は、お茶を修行する茶人は、今の今のはたらきこそ生命であると教えておられます。こうしたはたらきこそが、利休居士の時代から今日まで、ずうっと生きてきているのです。また、それが永遠に生きていくということになるのではないでしょうか。」と書かれています。
僕はお茶の作法を習得している身ではありませんが、こうした言葉の中に持続可能な社会をつくりあげていくヒントが読み取れそうですし、そのためにもSustainableな社会と建築を考えていくうえで、緑化と自然、気持ち良い関係を創造するのに 温暖化、気候変化のメカニズムを理解した上でこれから何ができるのかっていうことを考えていかなくてはならないでしょう。
(C)文・かたくら たかゆき

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住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
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