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今週のコラム
持続可能な社会は今世紀最大の地球上のテーマであり、CO2の問題、ヒートアイランド現象の緩和策はいずれも、緑・自然のはたす役割が効果的です。災害の多い今こそ、持続可能な社会と建築、気候変化、温暖化のメカニズムをまず考えてみましょう。生態系の変化を読み、地形を読み取り美しい環境を整えていくのが建築家の仕事です。
家を建てる時に、自分の家だから好きにつくって良いだろうと考えがちですが、住宅は、住まう地域の風景の一部であることを忘れてはいけないと思います。身体の延長に、住まいがあり、周辺環境があります。地形や風景を読みこみ住まいを考えてみましょう。
現代の家は、家族の生活の場所として作られています。学生の皆さんにもお話しましたように、20世紀以降の都市計画が「働く場」と「住まう場」を分けて成長してきたことに由来しますが、そもそも白川郷の民家のように中世の農家では「働く場」と「住まう場」が一体につくられています。
建築家として住まいを考える時は「住まいかた、暮らし向きをかたちにする」ことを常に考えます。僕のように 設計を仕事として自宅の隣に事務所はありますが、自宅にも「働く場」が必要になります。また少子高齢化社会の今、また災害の多い今をどのようにお互いに助け合いながら住まうかも問われています。
これからの「住まいのかたち」はどうあるべきでしょうか?個人的な体験をしてきた「今の暮らしかたの家」を疑ってみる必要があることを何度も学生の皆さんには伝えてきました。
住宅で「どのようにして行動するか?」料理をする、食事をする、くつろぐ、眠る・・・と部屋そのものをつくることが目的でなく、気持ち良く暮らせる心地よい居場所をつくることが目的なのです。
時の流れの中で、住まい方、そこでの行為は徐々に変化していきます。現在の多くの住宅は、夫婦+子供の核家族の住まい方が中心のストーリーを描いておりますが、持続可能な社会と助け合いから、多世代の家族が一緒に暮らすような地方に見られる住まい方も新しいストーリーで描かれる時です。他人どうしが生活するシェアハウス、単身者の住まいへの取り組みも盛んです。家族構成やライフスタイルの変化に対応した、そこで生活する人たちの関係がどうあるべきかを考えていかなくてはなりません。
家族を考えること「うち」という言葉からくる社会に対する「私性」が大事ですが、閉じられたものではいけないと思います。最初に述べましたように住宅は僕たちが住まう地域の風景の一部であることを忘れてはなりません。
持続的な緑、水、光、風の取入れ方を工夫しながら、必要最小限のエネルギー消費で室内環境を保ちながら生活の器を整えていきたいものです。

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かたくらたかゆき
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建築家
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自然に親しむこと
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豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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