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今週のコラム
2月12日(水)家内は娘のところへ様子を見に出かける。大学を出て二年目が終わろうとしている。建築を学び、実践。企画も含めて頑張っているようで何よりのことだと思う。まあ建築の話をする時は実に楽しい。が他に悩みがないわけではない。
14日(金)先週の調査を含めて、柴崎さんと今後の方針を話合いながら、プレゼン用の計画などを進めていく。他の計画についても思いをめぐらしていくと、学校の授業のこともあり、20世紀の建築家の足跡も気になり、歴史も調べているうちに僕のやっていることは時として目的以外の作業へずれていくことが度々なのですが、こうした自分の時間はとても楽しいものです。いろんなことをやってきましたので計画のたびに、整理していきたいと思う。
住宅は何よりも住みやすいことが大切である。しかしこれが一番難しい。いつも難しい。それは住まい手の側にあるものだから、生活の様子を調査し、作業の後に得られるものだから。
もし空間構成のレベルだけで考えていくならば、抽象化された内容として操作しやすく建築家の思うままだ。住宅という小さな建築は一人歩きしてしまうと、そこには住まい手の存在がない。
設計を引き受けた時から、住まい手との打ち合わせとその後の作業が必要になり、住みよさというのはその作業のあとから得られるものである。これが実体としての住宅設計なのだ。こうした住まい手との対話を繰り返し住みやすさを得られることは実に楽しい過程だ。
だから当然のことながら 住宅には しつらいが必要なのだ。住まい手の暮らし向きに応えた適切なしつらいがいつも住みよさを支えているのです。
まちの中の住宅のしつらいを考えて、室内の窓から和む外部空間をつくろうと思うと中庭のある住まいを計画したくなります。生活空間は外部に延長されてこそ心地よくアウトドアのリビングスタイルとなります。現実の社会との関係の中で望ましい暮らしを見つめていくことは、あらためて住みよい生き方とは何かを考えることにもなります。
住宅にはしつらいを無視した建築スタイルの追求はありえないと思う。
中庭と空間の構成はミースファンデルローエの田園住宅案から始まる。ミースがアメリカに渡ってのファンズワース邸、 カリフォルニアで花開くシンドラーやリチャ―ドノイトラのモダンデザインも豊かな庭との関係をつくりあげてきました。
時代は変化していこうとも、住宅が内部空間も外部空間も一緒になり個々のしつらいをきちんとつくりあげていくことが、まちにも開かれた楽しさとゆとり、またSDGsを考慮したエコな楽園を享受することになることに間違いないと思っている。
娘からチョコレートが送られてきた。ハッピーバレンタイン❣
(C)文・かたくら たかゆき


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かたくらたかゆき
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建築家
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豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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