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今週のコラム
日本建築家協会関東甲信越支部住宅部会名誉会員斎藤孝彦さんとプロフェッションを語る会の会議録もようやくまとまり出席の皆さんに送付でき今回もほっとした。実は斎藤孝彦さんから郡山さんと僕に 資料集1 作品と論文が送られてきました。この間お話になられた設計報酬の理論的考察の論文に目を通した。その文章もなるほどと思いましたが、もっとホットな文面に 斎藤さんの建築家としての素晴らしさを見た。
随分前の記事ですが、 建築家との対話の記事 (サンケイハウジングニュース記事から)
・家は生活の場・・・
抜粋
「先生、○○万円くらいの予算(土地は別)で35坪くらいの家を建てたいと思うんです。家族は夫婦と大学生、高校生の女二人なんですが」
「そういわれても困るんですが、いったいあなたは家というものをどういうふうにお考えなんですか」
「といいますと」
「つまりただの人間のいれものと考えておられるんですか、それとも生活する場所と考えておられるんですか」
「もちろん生活の場所ですよ」
なぜこんなきまりきったことを聞かれるのだろうと思ったが次の先生の質問でピンとくるものがあった。
「つまり、いいかえるとハウスかホームかということなんですよ」さらに先生はつづけて「家庭生活というものを大事にする人とそうでない人は、家の使い方が違います。たとえば、いきなり間取りだけ希望され、それの図面を書いてみたところで生活する場にはならないんですよ」
そこで先生は私に質問された。いつも何時ころ家に帰るのか、日曜日にうちにいるか、客は多いか、そしてどんな付き合い方をしているか、米食が主かパンが主か。酒は飲むか、それは日本酒か洋酒か、趣味は、子どもの教育に対する考えかた、etc.それこそ生活習慣のすべてにわたっていた。もちろん女房にも会ってもらって子どもも紹介し、どんなヤツか見てもらった。そして私は私の生活習慣や、自分の人生観や世界観まで先生と話し合った。つまり、私と私の家族の考え方、オーバーに言えば思想、それに生活習慣、行動パターンそれに体力、健康状態まで、先生に完全に把握してもらうように努力した。
先生もそれを吸収してはじめて設計のメドがたったようだった。・・・

・建築家は医者と同じ
設計料について
抜粋
「それも考え方ですよね。例えばもしあなたか、あなたのご家族が、生きるか死ぬかの大病にかかってごらんなさい。金を惜しまず名医にかけ、大病院に入れるでしょう。その金はチットも惜しくはないでしょう。それと同じで、一生にたいていの人は一度しか家を建てられないと思いますよ。これが使いにくくて調子が年中悪いとなれば何千もの金をかけても全く意味がないわけです。人間の体が年中不健康みたいなものです。一生に一度のことならやはり建築家つまり医者に良く相談することですね」・・・
最後に寄稿されたクライアントの建築家に仕事を依頼するメリットが書かれていた。

僕も毎回、クライアントとのお付き合いを実践しているところでもあります。
また毎月、斎藤孝彦さんとのプロフェッションを語る会も楽しみにしているところです。

(C)文・かたくら たかゆき

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建築家
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豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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