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今週のコラム
27日(水)午後、某店舗の部分改修の打ち合わせ、実は以前に設計を終えていたが、こうしたコロナ化の状況を見据えて施工の段取りに入るということでした。
28日(木)学生たちに語ることがたくさんあり、午前中建築家/プロフェッションの根幹/新築から修景/持続可能をスライドレクチャー。午後は出題中の課題について一人一人の講評と楽しい時間でした。
29日(金)午後、母を連れて久しぶりに岡谷市民病院の整形へ行く。足の痛い母だが、コロナの状況で2回の診察を休んでいましたので、受診できて嬉しかったようです。
30日(土)は、Sさんの住まい基本設計のまとめの打ち合わせを行う。久しぶりに平屋のプロジェクトになります。コロナ化により住まいが変わる!?
20世紀の建築家たちの活動を学生たちと研究していくとき産業革命後の歴史に触れていくのですが、19世紀の産業革命後、イギリスは都市部の人口密集化が進み、不衛生な環境下において結核患者が急増した歴史がありました。20世紀初頭のモダニズム建築。ル・コルビュジエは太陽と空間と緑、屋外の空気、スケッチに掲げた太陽と手の平・・・スタイリッシュな造形に隠されているかのようですが、病気の対策にも真剣に取り組まれ衛生的な建築を創作されます。モダニズムの建築家たちのプロフェッションの根幹にある公益性と自由、独立の精神。ピロティもステンレスと革の椅子のデザインも足元の風通しの良さを感じます。アアルトの白い清潔感に溢れたパイミオのサナトリウム。時代を読み取る自然との融合は、閉鎖的な気密住宅に対する猛省を促しているようにも思えます。建築と自然の有機的な関係はフランクロイドライトの思想に多くを学びます。住まいと自然の関わりを住まい手とともに自由に提案できる建築家の姿勢は永遠に求められています。
Sさんの住まいも最大限に住まいと自然の関わりを考慮して豊かな暮らし向きを目指していきたいと思います。

(C)文・かたくら たかゆき

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かたくらたかゆき
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男性
職業:
建築家
趣味:
自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
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