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今週のコラム

住まいに関する感性を育てる・・・

住宅部会の忘年会、東松島の災害公営住宅アドバイザー、改修の仕事の見積もり、タイニーハウス、今後の住まいの在り方等・・・考えることも多い。住宅部会も2017年度事業計画案、予算案を支部事務局へ提出しなくてはならないので、宮島部会長と打ち合わせ。

どのようにして建てるか?

※建築家に設計を依頼して建てる

渡部武信さんは

建築家に設計を依頼して住まいを建てる場合の最大の利点は、建築家が住み手に対して、民事訴訟のときの弁護士のように、専門的知識を提供してくれることである。設計の問題は後回しにして、工事のことだけを考えても、建築家は住み手の立場から見積書を詳細にチェックし、市価より高い項目があれば施工業者と交渉して適正な価格に訂正させる。工事契約は住み手(施主)と工務店(施工者)の間で締結されるが、建築家も立会人として署名捺印する。工事に入ると建築家が現場に赴いて、工事監理、つまり工事が適切に行われているかどうか(より具体的には、手抜きがないかどうか)ということのチェックを行なう。監理には通常週一回、約半日を費やし、竣工間際には連日現場に通うこともある。住まいが一応完成した段階で「竣工検査」を行い、不備な点があれば修正させ(これを「駄目工事」と呼び慣わす)、再度検査(「駄目検査」)をしてから、住み手への「引き渡し」が行われ、建築家もそこに立ち会う。
つまり建築家という専門家を使うことによって、住まいの建物としての価値が確実に保証される。
設計者と施工者が分離しているからこそ、設計者=建築家は厳正な監理を行うことができるので、これは設計と施工が同じ企業の設計部と施工部によって行われる設計施工一体化のシステムでは望み得ないことである。これに対して、建築家に設計を依頼して住まいを建てる場合に多くの人が直面する問題点は、建築家に設計料(厳密にいえば「設計監理報酬」を支払わなければならないことだろう。設計料について、それを支払う価値があるかどうかは住み手の住居観によるから、一概に住まいづくりは建築家に設計を依頼して行うべきだと言えば我田引水と思われかねない。しかし自分たちのライフ・スタイルに適応した、心から安らげる住まいをつくろうとするなら、建築家の第三者性と専門知識を活用して建てるのが家づくりの王道であることは確かである。      と述べています。

20日(火)1月にもLIXILSUMAIセミナーがあり 自然をとりこむ住まいのデザイン というタイトルにて僕がコーディネーターをしなくてはならなく湯浅さん、下田さんとテレビ会議にて打ち合わせをする。引き続きJIA住宅部会のコーディネーター会議と続きます。建築家の職能に正面から立ち向かい・・・やらなければならないことがたくさんあります。


(C)文・かたくら たかゆき

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住まいに関する感性を育てる・・・

少し地元の神社の話を・・
6日(火)地元の熊野神社を調査することになり調査を始めた。三沢字新田に鎮座し、祭神は伊弉冊命、事解男命、速玉男命の三神で、三所権現または熊野三社とも呼んでいる。寛永年中(1624~)紀伊の熊野より勧請したと言われているが、この勧請年代には諸説があるらしい。
初め本殿は石祠であったが、正保年中、安曇郡から木造の神殿を移し、次に天保13年(1842年)の改築に際してこれを荒山天狗へ移し、本殿の位置を15間(約27m)ほど引上げて、現在の所に定めたといわれる。境内社としては、津島社・天神社・稲荷社・秋葉社・白峯社・大神宮社などが祀られております。境内にある1対の狛犬は、昭和8年(1933年)に茨城県産の御影石で作ったものである。狛犬には高麗犬系と唐獅子系があるが、熊野神社のものは前者で、市内ではここだけにしか見られないようです。
7日(水)までに富士見高原にて改修する建築の現場説明を終えた。
8日(木)午後の授業にて設計指導。
9日(金)再び熊野神社の調査へ・・・
夕方の住宅部会テレビ会議は今後のセミナーと活動の在り方についての活発な議論。部会として僕が日頃感じているような内容を含めて僕たち住宅設計に携わる建築家は、顧客に単なる便利さや(狭義)のデザインのカッコ良さだけでなく、それを超えて住み続けた結果として生じる本当の満足、つまりライフサイクル・プロフィットを与えなければならないと述べている名誉会員の渡辺武信さんの言葉が本質だと思う。これからの時代は省資源、温熱環境、環境保護という時代を象徴する社会的思想の流れに応じて、持続可能な住まい方への技術が生み出されています。今度は住み手の側が、持続可能な使い方、住まい方の思想を生み出さなければならない時期に直面しております。家族の思いを積層しながら、豊かなデザインをする価値を広く認識していきたいと思います。
東松島市の災害公営住宅計画 アドバイザー業務の仕事も地元工務店と良いものを創ろうという確認ができ、また副市長さんからも内容の確認ができたことで一歩前進。週末の住宅部会を含めて忙しい一週間になります。



(C)文・かたくら たかゆき

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住まいに関する感性を育てる・・・

12月に入り住宅部会も忘年会の時期を迎える。セミナー等を含め忙しく充実した年でもあった。とはいっても新築の住まいが減ってきていることは確かであり、でも「プレハブ」の一人勝ちを許さなく拮抗していくには「ライフサイクル・プロフィット」というキーワードの大切さを武信さんは語っている。
「私たち住宅設計に携わる建築家は、顧客に、単なる便利さや(狭義)のデザインのカッコ良さだけではなく、それを超えて住み続けた結果として生じる本当の満足、つまりライフサイクル・プロフィットを与えなければならないと思う」と述べています。
そして著「住まい方の思想」等にて住宅をハードとすればそのソフトである「住まい方」が重要で、それが広義のつまり形態だけではない、ライフ・スタイルへの配慮を含む本当の「デザイン」の根拠であることを主張され続けて僕はその言葉の深さの虜になったひとりでもあります。

僕の好きな修景の仕事を通して家族の思いを家の歴史に積層していくことにより「住まい方の思想」がいかに大切か理解できます。常に新しい考え方、技術を学ぶことは大切だけれど、武信さんから学んだこの考え方は永遠に変わることはないだろうと思うし、これからの持続可能な社会へ向かい「住まい手」が「使い方」「住まい方の思想」を生み出さなくてはならない。

これまでのデザインをまとめてみますと

今自然と触れ合うことの大切さを感じている人が多い。科学技術やコンピュータ化が進み世界中が身近に感じられるようになり、
生活者のライフスタイルやコミュ二ケーションのあり方が変化しています。

持続可能な社会を創るためには社会の多様化に対応できる人間力が必要だと感じます。
住まいのリテラシーとは何か?
そして省エネルギー型の暮らしを目指すために日常の生活から家族皆が自然環境と住まいの歴史への関心を高めた生活を実践していくことが大切かと思います。

住まいはそうした生活と文化を生み出す器でありたいと考えています。
僕が実践してきたことこれからも実践していきたいことは下記の内容です。

1.自然とともに生きる

建築は本来自然に置かれたもの いかに自然を引き込めるかが大切です。
材料の再生 循環型社会へ


2.エネルギーとかたちは自然に見られる草花や動物が与えてくれるかたちが基本です。自然の法則を良く観察してデザインをする。

3.普遍性

相対化したデザイン・・・建てた住まいが質的にも内容的にも良いことが証明されれば他の場所でも地域特性をふまえて
基本的な考え方を継承できる。

 風の流れ、景観への考慮、太陽光集熱

下諏訪町の住まいにて実践。真冬日でしたが、外気1℃の時に室内の気温が20℃になり 
「太陽の壁」の集熱の成果にほっとしました。(太陽の光の集熱だけでこの温度になります。)奥様が‘太陽の香り‘がします
という言葉に感激・・・

我が家の改修にも南側一部の壁に壁集熱を実践。これは壁集熱の面積が小さかったと反省。実験住宅。

プランはシンプルに考えていくことが大切。誰もが施工できることがデザインを相対化します。
太陽光利用は発電に限りません。集熱の方法は様々、立地条件に従う。
 
4.太陽光、地熱、水力、風力を使いエネルギーを産出する努力をする。
自然界で見られる現象を利用していきたいと考えています。

5.省エネ

エネルギーの産出とともに 日除けを使う等空調になるべく頼らない構造にすること

住まいにおける地熱利用はもう少し検討の余地あり。
基礎断熱をはじめ壁、天井に有効な断熱材を入れます。

夏は涼しい空気が駆け抜けるように有効な窓、開口部のデザインをしていきます。
脱衣室等の温水パネルヒーターも有効です。
屋上緑化を試みます。
雨水利用を試み畑に水を与えます。

6.健康な建築を試みる

毒性のない材料を使用すること。

外壁に杉板等の利用+自然塗料
室内も無垢板を使用+自然塗料
壁天井 塗り壁、和紙貼りルナファーザー+自然塗料の施工。他にもいろいろ

7.地産地消

なるべく地元の材料を使う。(国産)+自然塗料

8. 場所全体の調和  美しい日本の風景を継承する。

適切な工法 雨が多いとか 乾燥している地域とか風土を大切に考えること

軒をきちんと出す等
塗り壁、森林に似合う黒色外壁等、

9.廃棄物

 廃棄物の監理をして 建設後のビオトープなどを考える

10. 責任と平和

環境を破壊するような建築は実践しない・・・
たとえ依頼されてもノーと伝える姿勢。 
心から楽しい建築を目指す。

   ・・・自然や人を愛する姿勢を忘れないこと。

家族を育てる家 地域と連携できる家や庭創り

最後にこうした住まいができるのは素晴らしい考え方のクライアントがいることを付け加えておきます。




 
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住まいに関する感性を育てる・・・

つくる側からは省資源と環境保護という時代を象徴する社会的思想の流れに応じて、耐久性の技術が生み出されてきた。しかし技術は直接には思想を生み出さないとすれば、今度は住み手の側が、物理的耐久性の技術に社会的耐用性を付加する思想、つまり使い方、住まい方の思想を生み出さなければならない、というのが世紀の節目の状況ではないだろうか。二十一世紀とはその思想を育むことによって、住まいもヴィンテージ・ワインやクラッシック・カーのように古いことにも価値がある恒久的な資産になることが期待される時代なのではないか。
と武信さんは語っていたがその時代をすでに迎えている。
僕が手がけている仕事を通して感じるのは、中古住宅への愛着を持ちそれに値する住まいが今の時代に生き続けていくことが重要だと思う。古い家を修景する技術に並行して生活に見合う使い方と住まい方の思想を生み出さなけれいけない時期に直面しているのではないだろうか。

22日(火)夕方は住宅部会のコーディネーター会議が活発に行われる。穏やかな23日勤労感謝の日を過ぎて24日(木)初雪にして大雪!?早朝授業へ向かったものの交通渋滞に巻き込まれて遅刻・・・学生は授業内容を心得ているので℡をして模型制作の準備を進めてもらう。
25日(金)信州は雪が積もると急に寒くなり朝は厳しい環境になってきます。夕方は柴崎さんと一緒にDabidさんとのRenovationの打合せに伺う。寒い夜だが、Oさんの通訳もあり楽しい打ち合わせができた。

26日(土)岡谷西部中学校3年2部の同級会を迎えた。夕方集まった13人の懇談会はとても楽しく当時のスライドなどの上映もあり中学時代をふりかえる。亡き担任の有賀先生への感謝の思い、そして育てていただいた仲間へ感謝しながら健康に気をつけてさらなる飛躍を誓いあった。
27日(日)雨の日曜日・・・ペレットスト―ブに火を入れて一日過ごす。仕事の整理をゆっくり行う。午後J2プレーオフ・・・
応援した松本山雅J1昇格ならず・・・
残念・・・あれだけ頑張ってきたのに・・・涙・・・ショックが多きい。

反町監督のサッカーへの美学、生き方は勝敗だけで論ずることはできない。結果的に人々を励まし豊かな社会を創造していく・・・こうした至福に生きる今が尊いことを忘れてはならない。これは建築家の生き方とも似ている。是非続投を御願いいたします!

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住まいに関する感性を育てる・・・

玄関ドアの内開き、には故宮脇檀は「いらっしゃいませ」感覚に断固とこだわっていた。以前設計の東御市オープンデッキの家はクライアントのお兄さんの家が宮脇檀設計の天沼の家であった。弟さんの家も話し合いの上玄関ドアは内開きでした。
武信さんは 日本はどうかというと、古来ドア型式がまったくなかったわけではないが、圧倒的なのは引き戸であり、その、相対する者のどちらの位置も浸さずに横に軽やかに滑って視界から消える、という特徴は、自然に対しても近隣の人々に対しても親和的、融合的な日本の民族性にいかにもふさわしいのだ。だからドアについては内開き、外開きのどちらかが日本的だとも言いがたい。けれど日本でドアが一般化した現在の状況を前提にしてあらためて考えてみると、履物や水はけの問題を別にしてもドアはどちらかと言えば外に開くほうが日本の生活習慣には適しているのではないか、と思えてくる。と述べています。
僕も現在の事務所、アトリエの玄関戸は内開きにしてみたものの、実際雨が凄い日には雨仕舞いがあまりよくない。改修した自宅は外開きにしました。玄関を開きどうぞ、と言って中に入っていただこうとすると玄関に栗の木を敷き詰めたので靴のまま入って良いですか?と皆に訪ねられ、どうぞと言葉を返すのですが、内開きにすればスムーズに入っていただけるのかなとも思います。まあ心理的な議論もあるが、しかし雨仕舞、風返しを考えると外開きのほうが実用的な面において良いのかなと僕は思っています・・・でもこうした議論こそ住まい手との会話に特に必要なのは我が家の玄関の扱いに真剣に向き合うことになるので悩んでみる価値が十分にあるかと思います。

18日(金)の住宅部会の日は飯沼さんのコーディネーターにより市川国府台・旧千葉県血清研究所跡の赤レンガ建築の保存・再生・活用についての紹介を髙木さんから、僕が岡谷市旧庁舎の保存、活用についての紹介、調布市若葉の森(保全地区内)にある個人住宅(昭和30年台木造二階建)の保存・活用のお話を湯浅さんが進行。大変実のある時間でした。

週末19日(土)午後はお世話になっております首都大学東京大学院教授山田幸正先生の景観まちづくり講座基調講演が市内の方々の景観まちづくり活動発表後に行われました。同時に僕も関係している大学院生のパネル展も行われました。印象に残るスライドの文章がありましたので参考までに記します。


「地域の歴史と文化が創り出す景観」をめざして

身近にある何気ない風景・景色に注目しよう!

・それぞれの風景の背景にある「歴史」や「文化」などを掘り起す
・それぞれの風景のなかで大事な要素を丁寧に拾いあげる
・それらを正しく評価し、それらを紡ぎ合わせて、「物語」にする
・それらを守るだけでなく、新たな付加価値をつける
・「地域の誇り」「ブランド」として育て、次の世代に引き継いでいく
・ALL岡谷:市民が主体となって(ただ参加するのではなく、公的なものに大きく依存することなく)、知恵や労力などを出し合うしくみを築く

 ⇒まず、景観の文化財的な価値を正しく理解する
 ⇒次に、自覚と責任をもって護り、その景観の価値をさらに高める
 ⇒さらに、そこから周辺地域、市域全体の活性化の輪を広げていく

 先生のまとめ見事だと思いました。

※僕も終了後に まとめの質問をさせていただきました。今の岡谷市に足りないのは 修景力だと思うのです。岡谷市の特に大きな建築に例えば歴史的な近代化遺産群と繋がっていけるようなデザインコードの表現がないのは寂しい。 
僕も日頃、思考しながら自ら修景させていただいている住まいでは実践させていただいてはおりますが、自然や環境を含む歴史の時間軸に寄り添うように「積層」しながら持続性のある建築や生活空間としてしていくことを心がけていくべきだと思うのです。
  
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住まいに関する感性を育てる・・・

生活のすべてがデザイン!・・・挨拶もひとつひとつの行動にもそれなりに自分なりの表情が自然にでてくるのだろうと思われます。クライアントや社会に対して生活の有用なものを生み出すという広義な意味にてデザインに向き合う。それぞれのかたちは使いこなされた家具,住まいの改修や組み換え、新築して付加する要素を含めて総合的な繋がりをどうするかという生活全体を俯瞰する目を持ちたいと思っています。そこからデザインの極みに到達できればいいなーと日々思います。

建築の教育にも携わっているので学生とは制作における技術的なことばかりでなく、自分の設計領域と周囲の環境との関係を常に手を動かして考えていきたい。建築家は自分が心地良いと感じたら、快さの原因を具体的に建築の要素に還元して感覚を磨いていくということになります。手の動かない学生に手を練る大切さを伝えていきたいし自ら計画敷地を良く観察してほしいと思う。
10日(木)は寒い1日でした。夕方のペレットストーブの周りでくつろぐ時間が楽しい。
12日(金)午前中は、あざみ胃腸科クリニックへ毎年恒例の内視鏡検査に家内と伺う。午後は、諏訪清陵高校78回生の同窓会へ出席する。60名を超える出席者となりお世話になった先生方も高齢になりました。人生を極めた先生方からとても愛情に溢れるお話をいただきうれしい一日でした。

13日(日)は首都大学東京大学院の山田先生らが関わっている日野市の旧蚕糸試験場日野桑園第一蚕室(桑ハウス)内の保存活用に向けた復元調査報告を含めた各団体の発表の様子を旧庁舎活用チームの髙木さんらと見学しました。
「その土地固有の文化遺産を多方面から掘り起こし、それらを丹念に紡ぎ、ひとつの文化的ストックとして活用することによって、次の世代に引き継いでいくことが求められているのではないでしょうか?」と山田先生は述べられております。

今週19日(土)は山田先生の景観まちづくり講座が岡谷市役所9階大会議室で行われます。
首都大学の学生の作品展示も行われます。是非皆さんおでかけください。

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住まいに関する感性を育てる・・・

住宅の設計を業としている関係で多くの建築主に接した経験から言うと、現代の平均的日本人にとって、住宅の理想像の第一条件は「明るくて陽当りの良い」ことであるらしい。このこと自身は、まことにもっとも、と思うのだが、そのために「壁」というものを毛嫌いする傾向があるのは一考を要するのではないか?と渡辺武信さん。
そして・・・「壁らしい壁」は入隅を、「窓らしい窓」は窓辺を、というふうににそれぞれ居心地の良い特権的な場所をつくりだす。しかるに現代の日本の住宅には、この入隅と窓辺の魅力があまり生かされていない傾向があるのだ・・・

と述べられるのは壁の少ない住まいは「家具の置場の不足」についてだけでなく、「壁が人間をくつろがせる」という奥深い指摘が含まれているのです・・・

11月2日(水)昼からの岡谷市まちづくり旧庁舎部会は模型作りにあたり計画図の敷地コンターを印刷していただいたKさんからの説明、その他の連絡を含めて有意義な時間となりました。
この日は忙しく22条地域にファサードラタンを使用したく検査機関に問い合わせて良い話になり安心しました。法的な部分に関しては協議して道が開けることも多いので、あきらめてはいけないと思う。
3日(木)天気が良く 御柱祭フィナーレは、まきの吉田講御柱の里引となり無事に皆で曳行して祭ってある吉田神社に4本の柱が建ちその後直来となりました。楽しい一日でした。J2松本山雅もJ1昇格に向けて勝ち点3、2位を維持する。
5日(土)辻先生の「温熱教室」も最終回となり有意義な講義を終えることができました。これはJIA長野地域会の公開講座として皆さんに喜ばれたかと思います。
6日(日)午前中 T邸修景計画が終了に近づき工事のまとめと残工事の確認を行いました。
家内と畑の作業、松本山雅が2-0で勝ち1位と勝ち点が同じになりました。あと2試合頑張れー!
7日(月)午後手直し等のために訪れたA邸は黄金色した室内の色合いが実に晩秋の午後にぴったりであり窓辺の風景の紅葉も美しい・・・
娘が9日(水)に幼稚園の設計課題提出のよう・・・
ラインにて模型写真・・・楽しそうだ・・・窓が多い・・・(笑)


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住まいに関する感性を育てる・・・

とくに住宅設計を業とするものは勉強ばかりしていてはいけないし・・・要はちゃんと私的な時間を確保して趣味を楽しまなければならないし、何よりもちゃんと「暮らす」こと、つまり家庭をきちんと維持することが肝要で、自宅を「帰って寝るだけ」の場所にしてはいけない。家事については別に男女均等を主張するつもりはないが、男性でも時には自分で料理したり、食器洗いをしたりしなければ、台所の設計の勘どころが理解できないだろう。と渡辺武信さんの言葉。
確かに毎日の細やかな生活へ気配りは家に居る時間がないと素直にわからないことでもあり住宅設計は自分の「暮らし」がなければできないし,「生き方」そのものだと思う。

自分が住宅を中心とした設計の体験を積むにつれてやはり一番大事なのはプランだと思っている。ヴォリュームを考えたり、断面構成を考えることは十分承知の上でのことだ。それは住宅で一番のキー・ポイントとなるライフスタイルの肌理がはっきり表れてくるからだ。持続可能かつ暮らし向きの豊かな住まいを望むならばプラン作成に十分な時間をかけた検討が必要である。
特に予算調整をするためにはその労を惜しまないことだと感じている。

かなり前から僕の事務所の仕事は改修も多い。最近は特にリノベ―ションの選択をする方が増えている。地方の家は比較的大きな家が多く、各世代が集まって住まう方も多い。こうした背景から・・・

〇予算内で多くの改善効果を得るには、設計、施工、工事期間中の住まい方など計画全体を合理的に進めるアイデアやコストダウンの工夫が必要でありどこまでの範囲を計画に含めるか?が大切です。 今回のT邸の修景計画についても3世代が住まう中でクライアントの理解と僕の柔かい改修方法も歴史と豊かな暮らし向きを融合させながらもコストダウンに繋がったと思う(笑)

〇改修工事の項目
・使い勝手
・機能性
・維持管理(継続的)
・耐久性(長期的)
・解体費用
・諸費用(仮住まい)
・調査、企画設計費用

〇目的の整理
・リノベーションを合理的に行うために、住まい手からの要望を満たすだけでは不十分で、設計 者としてその住宅のライフサイクルの視点から提案する。そして建物基礎、上部構造、劣化状 態から総合的に考える。
・法的制限を含めてのプラン改修が基本的な目標
・耐震改修については民家型の場合は既存の軸組を安定させることが基本であり、そのために合 理的な方法を考えた。
・温熱性能の向上等の長寿命化をどこまで行うか?これは非常に大切なところであり大きな家の 改修であればこそゾーニングをきちんとすることが大切と感じます。改修目的を適切に判断し たい。

※長く住み継ぐこと
・暮らし方の変化への対応それにともなう耐震性能や温熱性能を向上させることが結果として長 く住み継ぐことにつながると感じます。

〇平面計画
 リノベーションの平面計画は
・柱や壁の配置による制約を克服する作業
・構造的に取り除くことができる柱・壁であるか慎重に見極め、補強方法を検討する
・温熱性能を向上させることで、部屋を細かく区切る必要がなくなり、吹き抜け等を利用して家 全体の空気を循環させてより快適で大きな空間を得ることができる。しかし気積が大きくなる 吹抜部分の断熱には要注意。
・各部屋の日照、通風、音、眺望の考慮が基本的にできているか?こうした環境への配慮こそ  パッシブな建築を考える基本だと思っています。

〇温熱環境改善計画
・温熱環境改善の目的は建物の温熱性能向上
・冬場の暖房負荷の軽減には断熱と日射熱取得
・夏の冷房負荷軽減には日射取得を減ずること
・室内空気の汚染対策として換気方式について

※一般的には外壁の断熱性能の向上、窓の断熱性能向上、夏期の屋根の温度上昇を考慮した断熱 と、天井の高い部分の換気経路を考える。

 改修する階だけを断熱改修することもそれなりの効果を期待できる。断熱改修した場合は壁体 内の結露も合わせて考えたい。

 住まうことを考えていくと・・・

我が家の改修もそうなのですが、暮らし向きの変化にて 家が大きくなり家族数が減ってくると住まい方の全てを含む意味にてゾーニングが大切です。

常に家は変化していきます。家族の様々なドラマが生まれていきます・・・そうした暮らしに耐えていけるタフな住まいを誰もが望むところでしょう。

プランのスケッチを重ねていくとクライアントの人生観そして・・・見えないものが見えてきます。

設計する建築家の知恵は大きいが家を大切にしていく住まい手の心構えがまず貴重です。

(C)文・かたくら たかゆき

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住まいに関する感性を育てる・・・

僕の家は昔から冷蔵庫が多い。3年程前に601㍑に変えその他の冷蔵庫と冷凍庫等、なぜか僕が設計してきた家より数が多い。別にメーカーものはありませんが、いろんなものが入っているらしい。夏には我が家の小さな畑で収穫された野菜やその他、母が豆を冷凍してあったり・・・おみやげのちくわ、かまぼこ等、ハム、チーズ・・・このへんはわかる。何より冷えたビール、食卓の冷蔵庫に近い僕の席からは冷蔵庫が友達のように親しく思える。
週末のゴールデンタイム・・・ワインも飲みます。お気に入りの小さなワインセラーから選んだワインをいただき残したワインを冷蔵庫に横にして・・・
食事後の自分の時間はアトリエに戻り、深夜まで音楽を聞いたり、一週間のまとめを組み立てながらメモしたり自分の世界に浸りながら・・・しばらくしてワインの残りに気づき、飲み直すのも楽しい。その時・・・深夜の冷蔵庫を覗くのはなんだかうれしくなるものです。
冷蔵庫はキッチンに都合の良いことはもちろんですが、家に居る時間が好きな僕にはささやかな喜びと楽しみもありうれしい・・・
19日(水)岡谷市まちづくりワークショップ旧庁舎チームの今後の方針は活発な討論の末、まちの模型作りをすることになりました。
20日(木)20世紀の建築家サーヴェイのまとめとして サヴォア邸 ファンズワース邸 母の家 カレ邸 フィッシャー邸の5つをグループに分かれて作成するための資料集めをする。そして僕の仕事の中で実際の敷地に模型をモンタージュしたスライドを見せながら模型を作る意味も述べてみた。卒業研究は一人一人のプレゼンボードの発表を見ながら講評。夕方は気温が下がります。
21日(金)アトリエの皆と午後T邸修景計画の納まり等の現場検査を済ませた。
22日(土)T邸の居間のペレットストーブが入り、その他配線関係、荷物の移動等大工さんの力を借りないとできないところを皆でまとめていただきました。この日の僕は朝、隣組の作業、午後のアトリエの屋根の清掃と屋上に登ったついでに恒例の柿を取る作業を済ませた。フルに体を動かしていたので疲れましたー!
23日(日)実はT邸は、補助金の確定の様子をみているのでペレットストーブの3台目がまだ入らないのですが、それはオープンスペース用なのでひとまずペンディング。
建築写真家の林さんによる撮影が始まりました。


良い天気の一日が終わり夕方は少し冷えてきました。流石にこの日は疲れもあり、ゆっくりします。僕も自宅のペレットストーブに火を入れます。

一週間いろいろありました。これから寒くなってきます。
24日(月)にはアトリエの皆と打ち合わせ・・・
今週も頑張っていきましょう。諏訪地方はまだまだ小宮と各家のまきの御柱・・・里引き等が続きます。


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住まいに関する感性を育てる・・・

庭を眺めるということが大切な時間をしめている。僕の家は父が建てた家を父の元気な頃から増築改修してきた住まいであることは以前から述べてきました。南側の和室二間からの庭も時を経てそれなりの雰囲気にはなったが、別に庭園風に整備されているわけではありません。母親の住む東側和室の屋根から梅ノ木が顔を出しています。これは父が元気な頃増築した部屋だが、梅ノ木が先に植えてあったので屋根をくりぬいて設計したのだ。現在はうまい具合に屋根から枝が伸び始めて楽しい。最近改修した家のアトリエからは、少しばかりの畑の手前に南天が見える。赤い実を食べにくる小鳥たちの様子を見るのも楽しい。梅雨時の紫陽花の眺めもいいものだ。僕の事務所は隣りに位置するが、打ち合わせ室から東側の山椒の木の実を食べている鳩を眺めていると心も和むものです。こうした日常を過ごしているとたいした庭でなくとも室内からの視線を受け止めてくれる、つまり感情を受け止めてくれるような(心理的にもそうした)庭は大変尊いものです。暑い日が続いたと思えば、寒い日が続き体調もくずしがちな日々・・・
11日(火)気温の下がる日。東松島市へ災害公営住宅建設アドバイザー業務の打合せに向う。朝7時6分の特急あずさに乗り東京、新幹線はやぶさにて仙台へ。矢本行きの電車に乗ることが決まっていたのでここで連さんと待ち合わせて電車の中にて打合せ。矢本駅に迎えに来てくださった地元の建築家の大場さんの事務所にて東松島市工務店協同組合の3人の方を交えて今後の進めかたとテーマ等の打合せをさせていただき充実した時間でした。予定した時間より早く終えて電車時間を調整して、連さんとゆっくり話合ながら新宿まできました。無事新宿発20時のあずさに乗れた。暑い日から急に寒くなり、気温が低いと咳がとまらない。まいった。12日(水)も疲れは残るが、連さん、東北の関係者と今後の計画の打ち合わせができ大変心地良い時間でした。アトリエにて今後のミーティング。夕方目標とした完了までもう少しのT邸修景計画の現場打合せ。
13日(木)トーマス・ヘルツォーク、グレン・マーカット、スティーブン・ホール、クリスチャン・ミュラーアーキテクツ、チャールズ・グワスミー等、学生達のサーベイとポスターセッションを終えて次週からは僕が厳選した5つの作品の模型製作に入ります。
14日(金)富士見高原ペンションビレッジへ次の改修の打合せに、アトリエの皆と9時に事務所を出発。富士見高原にて打ち合わせ。現況の確認を含めて長時間の打合せとなる。流石に夕方は寒い。高原はすでに紅葉が始まっている。
15日(土)Y邸修景計画の竣工写真ができあがり、うれしく拝見した。秋晴れの日、そろそろ寒くなるので工事関係者からペレットストーブの使用説明もあり1時間程クライアントと話す。
16日(日)秋晴れの日が続き、御柱の里引き後の片づけ、(まだまだ小宮の御柱続きますが・・・)畑に家内がたまねぎの苗を植えるというので耕耘機にて整備。雨が続いたので土が固い。他の作業もあり一日を終える。天候のせいか・・・まだ体が本調子にならない。
夕方は、インターネット情報、BSNHKのJ2特集。松本山雅対千葉3-0にて快勝。J1再昇格へ大きな期待。頑張れー!



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住まいに関する感性を育てる・・・

渡部武信さんが欧米人が近代以前から私的空間を壁によって外部の社会から比較的明確に分け隔てたのに対し、日本では稲作のためには村落共同体の相互扶助が必要であったためか、一つの村落の中では私的空間を近隣の他人から守る意識も薄かった。つまり日本人にとっては、家の外にあるのは神話的な自然と身内的な社会であったから、家の内外を壁で明確に隔てる心理的必要は少なかったのだ。かくして家の原型である屋根の下と外部とは、部屋から縁側へ、縁側から軒下へ、軒下から庭先へ、庭から近隣へ、というふうに私性の濃度を徐々に薄めながらも、どこといって明確な一線を画することなく連続していたのである。と述べてはいるが、
日本の伝統的な住宅に壁が少ないとは言え、そこに地域差があることだ。自然環境が厳しい北国の民家は必ずしも開放的ではないし、また大都市の過密地域では、京都の町屋に典型的に見られるように、街路や隣接地に対してかなり閉鎖的な住様式の伝統も古くから存在していたのである。と述べています。
そこで武信さんが、「私性」について述べていることが大変興味深い。
家の住み心地というものは環境に左右されるものであることを考えると、現代の都市住居にその良さが生かされるかどうかは、おのずから別の問題だと思う。第ニの自然とも言うべき現代の都市環境が住む者にとって必ずしも神話的とは言えず、また私生活と近隣社会との関係が身内的ではなくなった現状を考えると、日本の住宅も、少なくとも都市においては、壁の心理的役割を改めて評価し、それによって私性を保護する「守りの構え」をつくる必要があるのではないか。
先日のLIXILセミナーにても住宅部会のメンバーとデザイン力が住宅を変えるという一貫したテーマのもと敷地周辺から住まいを考えるという内容にてはアプローチから居間への動線を考えていくのに武信さんの「私性」を参考にさせていただきました。

週末の8日(土)は結婚式のため京都朱雀邸へ。雨が降り蒸し暑い京都でした。
9日(日)御柱祭小宮の里引きの曳行が各地で行われる。いつもお世話になっている家具やさんのご好意にてテントと椅子、テーブルをお借りして樽酒の鏡開きの準備が整い、叔父と市会議員のFさんと3人で鏡開き・・・樽の蓋が割れなくてこづったが、本物の樽酒であることが証明できた(笑)。朝のうち雨が降り寒く感じて、樽の香りがしみ込んだお酒を皆が喜んでいただき楽しい時間でした。
こうした祝祭の日は僕の家とアトリエの近隣に開かれた前庭が活躍します。



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住まいに関する感性を育てる・・・

ワン・セット家具の問題点は多分、「すべて、まとめて買ったのがはっきりわかる」ところにあるのだろう。そういう見え見えのセットは、取り合わせを人任せにしているので、家具同士は調和していても、住み手の個性に調和していないことが多いからだ。本当に家具に気を遣うということは、人の目よりも自分の目で、自分を賭けて家具を選ぶことにあるのだろう。そのようにして選ばれた家具の取り合わせには、ワン・セット家具のような完壁なデザイン的調和は見られないだろう。しかし、おそらくそうした完壁さから逸脱した部分にこそ、住み手の個性の反映があるのだ。言い換えれば、家具の取り合わせも衣服と同じように、理論的、様式的な統一を、うまく「くずした」ところに真の個性が現れるのではないか。渡辺武信さんの文章を読んでいるうちに気持がすっきりしてきたと同時に、我が家に居ることがますます楽しくなってきた(笑)。まだまだ変えたい部分はたくさんあるのだが・・・

僕の家の家具は有名な家具などはありません。最近製作された椅子を含めて、今となってですが、ようやく真剣に自分の生活空間に向き合い、古くからの座卓のようなものを含みながらも選択された家具調度は、住み手の個性を絆にして結びつくばかりでなく、時の経過とともにさらに心に馴染んでいく。こうした日常は、ワン・セット家具の完壁な調和と違った、別の意味で貴重なくつろぎをもたらす。

風邪をこじらせてなんだかすっきりしないが、29日(木)学生たちのエスキースと建築家サーヴェイはアスプルンド、ブロイヤー、チャールズ・コレア、マリオ・ボッタ、レーモンドの5人発表は地域特性を大切にする巨匠たちの生き方が見えた時間でした。
30日(金)0さんの訪問を受けて改修についての話を御聞きする。美しい薔薇の花をいただきありがとうございます。御家族の生き方、そして内容が濃く・・・次回は打合せと調査へ。
10月、温熱教室もあと残すところ2回。1日(土)の午後はJIA長野地域会の皆も皆真剣に辻先生の講義を御聞きする。
2日(日)片倉まき吉田講の御柱祭、山出しとなりました。見立ての御柱の桧の皮をむき素性の良い無垢な柱を曳航、目的地に納まりました。今地元ではこうした各地域の小さな神社の御柱が11月まで続きます。雨ばかり降っていたが、晴れ間が見えて大変良い一日になりました。
3日(月)旧庁舎部会のランチミーティングはまちの模型をつくる方向で話がまとまっていきます。


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住まいに関する感性を育てる・・・
家の手入れの話をすれば、細かい変更の積み重ねを続けられるのは、建築家という職業であることも確かです。自分でスケッチをしてつきあいのある職人さんに「急がないから手の空いたときに」と気軽に頼んで改修した家のアトリエの580の高さのテーブル。以前のソファと一緒に使用するためにSH360の椅子もちょうど良い高さとなった。父の代から改修を続けてきたが、やりたいことがすべてできるわけではないから、優先順位が必要です。断熱改修後のダイニングキッチンは大きな窓が天井下の直ぐ下から解放されているので広く感じます。台所の中に食事の場があるのは、調理をする人と食べる人が同じ空間にいるということで、そのほうが時には協力しあったり、休日の夕方には僕が最初の一杯をやる場所でもあり妻が調理中の料理をつまんでは叱られたりする時もあるが、庭への解放感と照明の雰囲気もあり実に居心地の良い空間である。でも普段クライアントの家で実践しているように全てを造りこんだわけでもなく、昔大工さんの作成した棚に手を加えたりと中途半端な部分もありますが、あれとこれとどちらの改造が大事かと考えざるをえないし、考えながら予算の関係で長く待つ時期もあります。「こうしたい、いやこのほうが良いかな?」と考え続けていると、暮らし全体に対して敏感になり、たとえ思ったことの半分もできなくとも暮らしに関する感性が豊かになるのではないだろうか?「変えよう」という意志が感性を育てていくのではないだろうか?そう考えていくと僕は家に居る楽しみは毎日続くのだ・・・

新築ではなく改修というのは予算をはじめ目的もある中、難しいことも多いが、確かにある程度きちんと断熱施工を実践すると寒くない家ができます。
北海道大学の荒谷先生は地球は外断熱されているから穏やかな環境にあると言います。地球には、落ち葉土等断熱材の宝庫。氷も水中の動物を守る立派な断熱材だとも述べられます。
虫の声、そよかぜ、等自然のエネルギーは幅広くエネルギーの持っている個性を生かすことが重要、生活の知恵の中から自然エネルギーの活用を述べられています。

ここのところ気温の低い日が続き23日(金)監理講習会の一日を終えたら、体調が悪く夕方あざみ胃腸科クリニックへ行き、先生の診察と点滴注射、熱もあり、くすりをもらって帰る。
24日(土)小宮の御柱の準備も手伝いを終えたが、昨日と同じように点滴注射を受けてきました。25日(日)の山出しには参加ができなかった。もう少し治るまで時間がかかりそう・・・
今週は早く治したいと思う・・・


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13日(火)夕方JIA住宅部会市民住宅講座・コーディネーター会議となりTV会議に出席。LIXILセミナーのチラシ完成版の確認、OZONEセミナーのタイトル+紹介文+3つのテーマ等についての議論を行う。住宅部会の意識の高い方たちとの議論は自分のモチベーションを高めてくれる大変貴重な時間だ。同じ言葉の問いかけにおいても意味することがそれぞれ微妙に違うので勉強になります。
15日(木)学生達のコンペに提出する課題のコンセプト発表を聞き講評。手を練りもっともっと考えてほしい。建築家サーヴェイこの日は藤井厚二、林雅子、吉阪隆正、宮脇檀、ピエール・コーニックの5人。学生達の発表も熱心であり、講評も楽しい。
夕方家に帰ると住宅部会の利美さんが若手建築家 藤村龍至の「ストック時代の建築家像示す」という建設新聞の記事のPDFをML通信にて住宅部会の皆に送信してくれていた。
なるほど・・・「発注方式が変化する時期は、専門家への期待が高まる時期でもある」建築家は社会の要請に応えてその役割を変化させてきたが、発注方式の変化がその大きな一因になると確信する。建築家・丹下健三が高度成長期の人口増に対応する建築家像を示したように、「人口減の時代を迎え、ストック活用をするための新しい建築家像が必要になっている」と語る。いま、建築家に求められているのは「高度経済成長期の無限の成長と投資を前提とした開発ではなく、合意形成や計画を実現する公益的な第三者の立場」だ。将来の実現性に配慮し、発注者と実務者の間をつなぐ専門家としての役割を建築家は果たさなければならないと見通している。
特に、近年注目の集まるリノベーション設計では「最も重要なのは事業企画であり、リノベーションした施設を継続的に活用するには建築家もリスクを取って産業を興していく必要がある」と語る。以上記事から・・・これからの建築家はどのような質を担保していくべきなのか?それぞれが考えていかなくてはならない。
16日(金)夕方、池上君、柴崎さんとT邸修景計画現場の途中の検査、設計したビックテーブルと包丁差しポケットもうまい具合に使えそう!大喜びのご家族を見てうれしくなった。
17日(土)僕は、小宮の御柱のセレモニーの係りとなりメンバーと一緒に午前中作業。慣れない仕事に午後アトリエに戻ると疲れた。甥の和也が家に顔を出してくれた。関電工に務めて、東京はオリンピックを控えて忙しい、今夏休みとか?お墓参りと母に気遣い、ありがとう。
18日(日)小宮の御柱山出し。強い雨が降り心配していたが、気持は出かけるつもりでいたが、中止の連絡。早く起きて食事も済ませてしまい・・・雨は降るし・・・朝のコーヒーを多少、床にこぼして冷蔵庫下に回った・・・家内と冷蔵庫を移動して掃除し始めて・・・窓も拭いたりして、掃除タイムとなりこれはこれで良かった。
家のアトリエにて調整。なんだか気温が下がり寒く感じる日。娘の愛子からは母に敬老の日の花が届き、孫達の気遣いに母は喜んでいたようだ。
これから10月にかけて小宮等の御柱の行事が続きます。忙しい・・・


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6日(火)携帯電話を先日、玄関前に落下・・・ひびが入り、事務所の皆に教えてもらってデータをバックアップ。7日(水)には同型の機種が届いて今までと同じ状態にもっていくのに苦労してなんとか使用できるようになりました。DoCoMoの案内を受けてもスマホの内容は難しい!?
8日(木)コンペに提出した学生の作品の講評。今後のために意見を述べる。20世紀の建築家サーヴェイも引き続き行う。台風が温帯低気圧に変わったとか?
9日(金)朝は涼しくなってきました。T邸の修景も中心となるリビング・ダイニング・キッチンを含む家族室が密度の高い空間になりそうでとてもうれしい。午後は柴崎さんとH邸の打合せのためにL建設のショールームへ伺う。今回は新しい企画のデザイナーズ住宅ということでオーナーと一緒に企画設計をしてきました。施主はくらすの家の施主でもあり、起業家のH氏。基本的には新しい時代へのケーススタディハウスとなるような住まいを目指していきたいと思っています。意匠ばかりでなく使い勝手も含めて、環境への配慮等、真に豊かな住まい方へ、様々な提案をしていかなければなりません。担当のTさん細やかなご配慮をいただきありがとうございます。夢中で打ち合わせて夕方にアトリエに戻る。
10日(土)クライアントOBの五味さん宅、息子さんの結婚を機に二世代住宅の一階エリアのエコキュートタンクを追加することになり訪問。6年目を迎えます。懐かしい・・・
アトリエは午後はお休み。T邸の改修現場。家族室も良い雰囲気になり、吊戸棚へはモノを収納して良いことになりクライアントが準備。冷蔵庫の選択も奥さんと話してパナソニックの601㍑を御願いしました。
11日(日)小宮御柱 木造り、山出し前御柱の並ぶ現場に顔を出す。地元の大工さんが大活躍です。18日(日)はいよいよ山出しとなります。
今さらながら地下足袋等お祭用ユニフォームを揃えました。(笑)夕方J2サッカー情報・・・松本山雅J1昇格に向けて2位キープ!
12日(月)事務所の仕事が始まる前にT邸に顔を出して、棟梁と後半の仕事の打合せ。9月中旬はまだまだ暑い日が続きます。岡谷市まちづくり旧庁舎チームのランチmeetingは積極的な意見が出された。具体的な方法を探っていかなくてはならない。


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30日(火)8月もいよいよ終わりとなり、諏訪地方はこれから小宮の御柱等の忙しい時期でもあります。アトリエの皆と打ち合わせをしてその後夕方T邸の現場へ。3期工事の修景も9月中にはほぼ整う予定です。修景の仕事は既存との問いかけがあり創造と生活のリアリティーを感じて、とても楽しい。今まで以上の家族室という楽園を創りだしたいと気持ちが入ります・・・
9月に入りました。東北や北海道にて被害の多い今回の台風。予期せぬ自然の猛威が多い。1日(木)は学生たちのコンペ案のまとめの指導と20世紀の名作住宅の作家たちのサーヴェイ・・・日本人巨匠建築家も交えいよいよ林雅子、宮脇檀が登場すると僕もなんだか楽しい。
2日(金)、午後は 「建築家の職能と住民参加型の復興支援を考える」に出席のため15時少し廻るころ建築家会館へ・・・コーディネーター 役の中山支部災害対策委員長が進行して、手島浩之 宮城地域会復興支援委員長、今野政明 元石巻市北上復興推進監、市古太郎 首都大学東京准教授の魅力的な話が続きとても下記時間内でお聞きするのは内容がありすぎて、それぞれの時間を延長してゆっくりお聞きしたい内容でした。

16:00~19:00 JIA建築家会館1階大ホール
19:15~20:45 懇親会 建築家倶楽部

3日(土)午後は温熱教室のため塩尻市のエンパークへ。夕方インターンシップにて修行中の娘からメール・・・充実しているようだ。
4日(日)朝は、小宮の御柱祭の飾り付けを皆と協力して終了。昼からは、懐かしい親戚のMさんが秋田から実家に帰省しているので僕の家に遊びに来ていただきました。ビールにワイン・・・楽しい午後の時間でした。
5日(月)まちづくりワークショップをシルクファクトにて行う。活発な意見交換の時間。
その後、T邸の修景計画の現場打合せ。良い雰囲気になってきました。

アトリエに戻り、Nさん宅の手直しの確認へ伺う。Nさんご夫婦にはいつも心遣いいただき本当に感謝申しあげます。


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23日(火)夕方は部会の市民住宅講座のコーディネーター会議となり、18時から21時までテレビ会議にて参加。
◆OZONEセミナーJIA建築家と考える暮らしと住まい
◆LIXIL「SUMAIセミナー」建築家と考えるこだわりの住まいづくり
 part24のタイトルを決めるのに時間がかかりなんとか落ち着きました。

また◆9月の部会活動
*9月2日(金) 「建築家の職能と住民参加型の復興支援を考える」
16:00~19:00 JIA建築家会館1階大ホール
資料代500円
19:15~20:45 懇親会 建築家倶楽部
参加費別途 1,000円

パネラー 手島浩之     宮城地域会復興支援委員長
今野政明 石巻市情報交流館北上館
市古太郎      首都大学東京准教授

宮城県石巻市北上町で被災当初より支援活動に従事されていた宮城地域会から手島浩之さん、当時石巻市北上町役場で行政職員として復興を牽引された今野政明さん、都市防災・災害復興がご専門の首都大学東京の市古太郎さんからお話しを伺い、後半のディスカッションも含めて上記テーマについて議論します。建築家の職能についての議論を災害という切り口で行います。是非皆さんに参加して頂きたいと思います。また部会員以外の方もお誘いください。 とのことです。
24日(水)T邸修景計画定例打ち合わせ、棟梁の枠廻りも見事だ。

25日(木)学生たちの参加するコンペの考え方等のエスキス、20 世紀の建築家たちのグループ毎の発表は夏休み明けにしては皆きちんと学習してきて内容があり補足することが楽しい時間でした。
26日(金)N邸の手直しのためK建設のIさんと伺う。段取りを御願いするが、この床鳴りの直らないのは不思議で仕方がない・・・Nさんご夫婦にはいつもお気遣いいただきありがとうございます。
27日(土)Y邸修景計画の撮影日。建築写真家の林さんにお越しいただき撮影が始まる。

雨が降りちょうど外の有明土等の雨水の流れもわかり、K建設の社長さんに少し手直しをしていただく話もできた。撮影中は林さんの見事な撮影シーンに皆感動していました。
午後T邸修景計画3期工事の現場。リビング天井の低い格子が良いプロポーションになってきてうれしい。


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17日(水)仕事開始となりました。暑い夏ですが、連日リオ・オリンピックでは日本人の活躍が凄く、テレビ観戦をして楽しませていただきます。今の時代を生き抜く住まいを模索しながら、学校の授業もありますので20世紀のモダニズム建築を再考しています。1949年チャールズ&レイ・イームズ夫婦の自邸兼アトリエはシンプルで現代的、遊び心と機能性が豊かに表現されていて今なお新鮮です。「ケーススタディハウス」は当時のモダン住宅のプロトタイプとなる実験住宅を建てる試みとなり1945年から1966年にかけて計画された実例のひとつですが、近代建築を象徴する新しい材料の鉄とガラスを使い、量産も可能としたローコストで質の高いデザインを目指して工場や倉庫で使われる既製品サッシを組み合わせた設計を試み、この住宅もそれが基準寸法となっています。コストの節減だけでなく、通常の住宅にはない大きな開口部の住まいとなった。吹き抜けの解放感と天井の低いアルコーブ等魅力的な空間だ。イームズ邸などの建つカリフォルニアは、運のいいことにとても温暖な気候の地域です。
地域特性を十分に考慮しつつ、こうした思考が今の時代の持続可能性、資源の有効利用・・という背景のもとに新たに求められていくべきと感じて日々考えて実践しております。再び今の時代のケーススタディハウスが必要だと感じます。
19日(金)外構を追い込んでいるY邸修景計画の現場へ。外柵の支柱工事を行っています。27日(土)には建築写真家の林さんの撮影があるので、それまでに有明の土、植栽、芝までなんとか仕上げてほしい。T邸修景計画は出窓の工事、家具取り合いの打合せ等を行う。21世紀は前述したローコスト・モダンタイプの新しい試みとこうした古い建築のリノベーションをどのように展開していくかが問われる時代なのかもしれないと勝手に考えているのも楽しい・・・
20日(土)少し涼しく感じる週末を迎えた。僕の大学院時代の建築計画研究室の担当教官みねぎしやすお先生の師、池辺陽。終戦後の東京。住宅不足と極端な資材不足に陥っていた当時、建築には15坪の面積制限が法的に課せられていた。戦前にCIAM(シアム)でも最小限住宅をテーマに掲げていたが、戦後の日本では必須の条件となり、多くの建築家たちの課題となった。そんな中で池辺陽は立体最小限住宅を実現した。女性の家事労働負担の軽減も大きなテーマであり、特に水廻りは、人体寸法との関係が密接なので寸法の合理化が図りやすくキッチンの工業化に意欲を燃やしたと言われています。みねぎし先生のユーティリティー関係、主婦動線等設計のうまさは抜群だった。そうしたベースを振り返りながらもオーセンティックな意味の住まいを考えていくべきだと思っています。


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10日(水)盆休み前、仕事の調整をしながら考えることも多い。夏の最盛期。今年の気温は非常に高く体が慣れないので熱中症の症状を訴える人が多いようです。壁や窓の断熱性を向上させると、熱の出入りが少なくなって、省エネルギーになるだけでなく快適性の効果があります。適切にエアコンを使うことが必要です。適切な温度を28℃に設定します。体感温度が異なります。
(1)室温(2)相対湿度(3)風速(4)平均放射温度(壁面の平均温度)(5)着衣量(6)活動量という人側の要素の6つの要素で快適性が決まるようですが、人により感じ方が異なるので、「設定温度」にとらわれない自分にあった快適性の条件を探して夏を乗り切りたいものです。信州の日中も暑いですが、断熱改修後は朝の涼しい時に涼風を導くと、午前中はエアコンは入らないかと思います。日中の太陽光の遮熱効果に有効なLOW-E ガラスは暑い日中、閉めて適切な通風があるだけでも快適な時を過ごせます。豊かな暮らしと省エネの両立は、主に自然エネルギー利用によって実現できます。夏場であれば窓を開けることで、通風や夜間の外気冷房により冷気を取り込みつつ、虫や鳥の鳴き声が入ってくる。エアコンを用いれば窓を閉め切るために外部との応答が得にくい。外部との応答を考え、少しでも暮らしの豊かさを取り込むのに地域により格差がありますが、地域特性の把握が大切かと思います。計画地の地域特性をよくつかむことで個性も見えてきます。
午後T邸修景計画の現場へ、盆休み前の追い込みですが、なかなか枠まわりが難しそうなので、新築の時よりもスローペースです。

11日(木)山の日ということで休みの一日。畑に手を入れて午前中終える。お盆の用意をしなくては・・
アトリエは暦通りなので12日(金)は仕事。前半のまとめ、ここのところ仕事以外のことも忙しく対応に大変。昼まで仕事をして午後アトリエの掃除。柴崎さん池上君と盆休みを迎えるので反省等をして終了。夕方は娘も帰省。
13日(土)望君夫婦が結婚式後の挨拶に訪ねてくる。そのまま望君たちは、伊那へ挨拶に向かう。夕方迎え火・・・妹たち夫婦と皆でお盆休みを楽しく過ごす。
15日(月)は恒例のにより近くの叔父、叔母を迎えて楽しく・・・夕方は諏訪湖の花火大会も凄い!テレビを見ながらゆっくり過ごす。
16日(火)お墓参り、娘も試験があるようなので準備のため東京へ。妹たちも一緒に盆灯籠を片付けてもらい楽しい盆休みを終えます。
夕方は送り火となります・・・

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26日(火)前回に続きパソコンの不具合にてまた修理に出さなくてはならず、またまた手描きの状態が続きます。もちろん僕は構想してスケッチ、打合せ、図面チェック、現場監理が主な作業なのでCAD作業は最初から担当してないのですが、こうした情報社会になると、作業データ、監理データもパソコンの中なので、デスクトップは使えても、自分のノートパソコンの使い勝手を覚えると仕事にならない毎日になってしまいます。
28日(木)西浜の家が10年になるので防水、他の手直しの段取りをМ商会のAさんと行う。
29日(金)夕方はY邸修景計画のアトリエ内検査を行う。外構はこれからのまとめですが、内部の仕上がりについての検査を行いK建設の社長に伝える。総じて古いものと新しいものとの調和がとれて懐かしくも心地良いしっとりとした空間になってきました。クライアントも大喜び。若い夫婦です。ここで赤ちゃんが生まれ、こうした民家をリノベーションしながら住まうことは、とても良い仕事をされたと感心します。古い民家をリノベーションして住まう若者が今後増えていくと、まちも凄く豊かになりそうな予感がします。プレファブの勢いが強いが、大工さんたちの仕事が増えないと日本の建築は豊かにならないだろうと思います。基本的に地域の気候風土を活かし、家族が心地良く健康的に生活でき長く住み繋げる住まいとはどうしたらよいかという議論が大切と思います。
8月になりました。午前中茅野市の空を繋ぐ家のNさんご夫婦がお見えになり、床等の手直し部分の確認。それよりいつも気遣っていただきおいしいプリンをありがとうございました。
3日(水)二度目の修理を終えた僕のノートパソコンが戻ってきました。連絡事など手描きにてまとめておいたので忙しい日となりました。今週のコラムもこれから順調にお届けできるかと思います。
5日(金)暑い一日。菩提寺の真福寺に恒例のお施餓鬼法要に伺う。亡き父や先祖の供養、塔婆をいただく。午後は建築家会館へ。いつものように千駄ヶ谷から新国立競技場計画地のバリケードを左に見ながら歩く、暑い!16時からJIA住宅部会 市民住宅講座・コーディネーター会議に出席してセミナータイトルの打合せ。その後の暑気払い企画は宮城~福島の被災地視察の内容を宮島部会長、湯浅さんから報告をいただく。渡部武信さん濱田昭夫さん加藤將巳さんもお見えになり武信さんの乾杯にて、楽しい情報交換会となりました。流石に帰りのあずさは混雑しています。途中電車が鹿に接触、30分遅れて家に帰ると12時をまわっていた。この日も心地良い疲れ・・・

6日(土)前日の部会の皆さんと話してモチベーションが上がり、暑いが気持が良い。
午後は長野地域会主催の辻先生の第3回温熱教室、結露について・・・奥が深い。大きな考え方の流れをつかむと数値も多少は身近に感じますが、大変な時代になりました。
日曜日の朝は近くに住む親戚の皆とお墓の草刈を済ませる。日曜日の一日は、柴崎さんのまとめた図面をゆっくりチェックしながら、土曜日の辻先生のお話しに沿って、実作にあてはめて透湿抵抗の計算を実践してみる・・・改修部分の場合は、実例に従うのでこうした数値がどこまで生きてくるかも興味深い。

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パソコンが正常に戻ったと思い作業をしているとイヤホンをつけても音が聞こえない。これでは今後テレビ会議ができない・・・ここのところ忙しいので次週にまた修理に出すことになりました。基盤を変えたら他に影響が出たらしくがっかり。
20日(水)Y邸修景計画も室内がとてもよくなり古いブランドと新しいブランドのせめぎ合いの効果が出てきたと思う。クライアントも大喜びです。後は外構を追い込んでもらい今月末にアトリエ内の検査と8月盆過ぎに竣工写真の撮影となります。アトリエに戻り、福井の和紙 丸和さんの渡辺さんが訪問。おみやげをいただきありがとうございます。Т邸の修景計画では しおり草を使わせていただこうと思っております。アトリエの僕の机の上にイサムノグチのあかりがありますが劣化してきておりこれを福井の和紙でなんとか再生してほしいと渡辺さんに依頼をさせていただきました。昼の時間は岡谷市まちづくりワークショップ 旧庁舎部会のランチミーティングを市役所9階のロビーにて行う。
13:30この日は忙しくアトリエにて現在計画中の住まいを東京から来られたH氏と詰めていく。なかなか新鮮な模型ができてH氏も大喜び。
21日(木)暑い日が続きます。夕方はТ邸修景計画第3期工事の現場打合せ。張り直す椅子の座面、新しく作成するソファ等の座面の生地を決めた。座面の色はレッド、濃茶等、収穫の色・・・レッドは僕の自宅アトリエにも使ってみたが、僕好みでもあり美しい。建具の詳細、棟梁との打ち合わせ、電気、衛生設備等、打ち合わせを綿密に行う。
23日(土)駒込の家のクライアントでもある望君の結婚式・・・家内と早朝岡谷6時25分の特急あずさに乗り東京駅へ。会場は東京タワー下のThe Place of Tokyo。 結婚する2人はプロのダンサーであり披露宴の始まりが2人のダンスで始まったのには驚いた。お祝いの言葉を述べるのが僕だけであり、「このダンスに圧倒されて、何を話して良いのかわからなくなりました・・」と始まった僕の挨拶が笑いを誘いそのあとは落ち着いて挨拶ができた。とてもユニークな楽しい結婚式でした。末永くお幸せに!

24日(日)は午前中畑の手入れを、今年の夏野菜のできが良くうれしい・・・娘からは建築デザイン演習の模型作り追い込みのメール。今回の模型は大きくまとめ方が大変と苦労しているようですが、「この聖なる私の模型・・」と呼んでいることに(笑)いよいよそんな風に?思えるようになったと密かに喜んでいます。頑張れー!



(C)文・かたくら たかゆき。

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暑い日が続きます。実は11日(月)の朝僕のノートパソコンが動かなくなり修理に出すことになり、本日19日(火)ようやく戻ってきました。アトリエのデスクトップは使えたものの現場の記録写真等の整理ができなくこの8日間はパソコンに頼りきってしまっていることを反省してはみても、データ、コピーと二重の保管をしているのですがその対応もパソコンがあまり得意でない僕には大変なできごとでした。
Т邸の修景計画の3期工事も進んでいます。8日(金)JIA支部資格制度委員会に出席。15日(金)住宅部会、連さんから「参加のまちづくり」をお話しいただき僕のコーディネーター役としての時間は部会の皆さんからの意見をお聞きして大変楽しい時間でした。内容については、ユーザー参加のデザインは、利用者にとって使いやすい建築にすることのみならず、愛着感が得られ、大切に使っていただけるという良さがあります。またユーザーの創造性を使うデザインでもあり、建築家の役割が、デザイナーのみならず、翻訳家、まちづくりでは調停者という形に拡がります。事例として、戸建、集合住宅、まちづくり、復興支援、CABEを取り上げてお話いただきました。
19日(火)諏訪清陵高校付属中学校評議員会となり暑い夏の午後、活発な議論。授業参観も楽しく先生と生徒の一体になった授業に感激。清陵ファンが増えるとうれしい。
パソコンが正常にもどりました。
今夜はパソコンのデータ処理が続きますのでこの辺にて・・・
遅れましたが今週もどうぞ宜しくお願いいたします。
ほっとしてます。(笑)



(C)文・かたくら たかゆき

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28日(火)昼の時間帯には岡谷市旧庁舎活用チームのミーティングを眺めの良い岡谷市役所庁舎9階ロビーにて行う。
30日(木)学生たちの設計製図の講評会を午前中行う。前期のこの課題は傾斜地に建つ週末住居ということで前半最初の講義はフランクロイドライトの落水荘の模型制作から始めてみた。学生たちの身体にはライト風、水平、垂直に伸びていくことが染みついているので自然に伸びやかな作品の発表となりました。個人差はあるが、プレゼンテーション内容の密度が低いので講評の内容を各自反省して密度を高めて教室に掲示しておくように指示をした。午後学外講師の授業がありニッシン食品のデザイナーの話は、古いブランドを研究して新しいブランドに挑戦していく・・・現在の建築とまちづくりのイノベーションにも共通していると思います。
7月に入りました。2日(土)天文台のある住まいを設計させていただき6年目を迎えるOさんの住まいへ伺い施工者のF建設の社長と傷んだ箇所の点検をして今後の対応を考える。
午後は首都大学東京大学院の建築プロジェクト特別演習の発表会と講評会を岡谷市役所旧庁舎の2階ホールにて開催。この日は5グループ25名の発表と講評会が行われた。今後の岡谷市役所旧庁舎学生たちの熱心な発表は大変興味深く、そして我々の講評も突っ込んで学生に聞く場面もありましたが、気持良い学生たちの考察は市民の皆さんも行政の方たちも参考になったかと思います。

旧庁舎の美しい窓から眺める間もなくオープンする商業施設はこうした歴史的な施設に身を置くと相関関係のなさ、寂しい関係がよくわかる。カノラホールとの関係もそうであるのだが、せめて外部の蚕糸公園を含めて整備できないものだろうか?日本のどこにでもある問題でもあるといってしまえばそれまでだが・・・
新しいブランドは歴史のあるブランドとの相互の豊かさと広義の意味でのデザイン力の豊かなせめぎあいによって価値が高まるのではないだろうか?山田先生が最後旧庁舎の公開を呼び掛けた。市長さん副市長さんはじめ行政の方もこ旧庁舎に身を置き議論をする状況を体験して頂きました。少し遅すぎる感じもありますが、今後の岡谷というまちの編集のルールを考えていかなくてはならないと思う。講評の途中、JIA住宅部会の郡山さんが突然お見えになりとてもうれしく思いました。遠方から気にかけていただき心から感謝申し上げます。
7月からТ邸修景計画の第3期工事が始まりました。これから暑い日が続きそうです。



(C)文・かたくら たかゆき

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21日(火)駒込の家の現場へ向かう。僕が完了検査書類を北区区役所に出さなくてはならなく12時少し過ぎて現場到着となる。現場代理人のSさんと打ち合わせをして先週アトリエの皆と確認できなかったところを検査書類に記述して役所へ持ち込む。
担当の方と話して現場検査の日が決まった。その後クライアントと会い、ブラインドの素材と色の候補を決める。なんとか新宿発16時の特急あずさに乗ることができた。傘をもって歩いたがほとんど必要がなく電車に乗る時は蒸し暑く、電車に乗り込みしばらくは疲れて寝てしまった。7時前には家に到着。このくらいの時間で帰ることができればうれしい。
22日(水)池上君とY邸の修景について打ち合わせ。柴崎さんとは前日決めた駒込の家のブラインド等を再度選定して工務店に見積り依頼の準備を整える。Y邸も若い職人さんたちが頑張っています。今は塗装の追い込み。
23日(木)学生たちのスタディ模型を見ながら講評をしていく。来週は講評会なのでそれまでにまとめられるように指導。建築家サーベイこれから2週間は、20世紀日本を代表する建築家、前川國男、丹下健三、池辺陽、清家清、篠原一男5人を5グループにてまとめていきます。
夕方アトリエに戻ると事務所紹介のチラシが送られてきていました。きれいに印刷できていてうれしい。
24日(金)T邸修景計画、2期工事までの写真撮影を建築写真家の林さんに来ていただき撮影を行っていただく。
前日の区役所の完了検査も問題がないようで駒込の家はこの日の午後施主の引っ越し。竣工写真はクライアントの部屋も整うと思われる7月末の予定。
25日(土)日本建築家協会関東甲信越支部LIXIL住まいセミナーのためLIXIL新宿会場へ到着。準備を整えてセミナーへ。住宅部会の皆さんのワーキングのおかげでコーディネーター役を終えてほっとしました。高橋さん関本さんとのディスカッションは楽しい時間でした。建築家のデザイン力が住まいを変えるという内容を良く伝える事ができたと思います。
26日(日)久しぶりに起業家のH氏に会うことができて今後の話合。完成が近づくY邸修景現場にてクライアントとK建設の社長と全体のまとめの打合せを行う。
27日(月)アトリエ内のミーティングを行う。朝晩の気候と日中の気候の差が激しく体も疲れる梅雨の季節ですが今週も頑張っていきたいと思います。紫陽花の花がきれいになってきました。

(C)文・かたくら たかゆき

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6月14日(火)いよいよ本格的に梅雨時期に入ったようですが、晴れ間が見えて前日の雨の涼しさと違い蒸し暑くなりそうです。
15日(水)駒込の家の現場の検査へアトリエの皆と向かう。途中談合坂まで運転して、後は運転のうまい池上君と交替。調布から高井戸まで工事ということは池上君からの情報で理解していたが時間が読めなく調布から国道へ回る。池上君、柴崎さんとあわてて昼食を済ませて、駒込の現場到着14:40分。追い込みの忙しい現場を検査。東京の狭小地の現場には今まであった椿等の緑は道路沿いに2本のみ植える予定、二階から北側の家の豊かな緑、古河庭園の緑を借景する(笑)ことになります。内装床はカラマツの板貼り、準防火の仕様にはコストがかかりました。外壁のガルスパンの表情はシャープな趣となってきました。。

現場の打合せも16:30をまわり、帰る準備。2時間の現場は忙しい。この日は帰りが遅くなり途中皆で夕食を済ませた。忙しい一日だった。
16日(木)は僕は授業となり、課題設計のエスキースと20世紀モダニズムの建築家をこの日はルイス・バラガン、ロバート・ベンチュ―リ、チャールズ・ムーア、アルネ・ヤコブセン、ポール・ルドルフの5人の人と作品を調べてのポスターセッションを行なう。帰りは雨、なんだか肌寒い。夕方家のアトリエにてまとめをしていたが、流石に疲れた。
17日(金)柴崎さんと駒込の家のピクチャーレールの件にて打ち合わせをして、池上君と山崎邸の現場へ行く。木製の玄関建具を取りつける準備、大工さんはデッキの作業、塗装屋さんと再度塗装の打合せを行う。どこまでが新しいか、どこまでが古いのかわからないような建築を目指したいと職人さんには告げてきたが、杉板のカウンターの木目を活かすことを考えていると塗装の着色、色合わせが難しいところです。完成が近いこの現場はアトリエから近いので夕方にも現場を確認。太陽光パネルも別棟フレームに取り付いた。大工さん、建具、塗装、内装の各職人さんがまとめに向かって頑張る姿は感動です。

18日(土)午後は塩尻総合文化センターにて岐阜県立森林文化アカデミーの辻先生による温熱教室の第1回目が開催された。JIA長野地域会主催であるこの教室は開かれたセミナーとして外部の方も聴講されました。JIA住宅部会のセミナーもそうですが、デザイン力が暮らしを変えるという意味からこうした温熱環境に関しても豊かな暮らしをつくりあげるために建築家のデザイン力が大切なのだと感じます。

(C)文・かたくら たかゆき

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かたくらたかゆき
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建築家
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自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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