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今週のコラム
8日(水)小規模多機能施設米沢の家の2年点検に伺った。きれいに使用されていてうれしいことです。
9日(木)首都大学東京大学院建築プロジェクト特別演習の講義に出かける。この日は全国的に雨という予報なので傘を持って出かけたのだが、あまり必要のない日でした。南大沢のアウトレットモールから首都大學の9号館までは長い奥行きのアプローチにてキャンパスは緑に囲まれて大変気持の良い空間でした。お世話になる山田先生に挨拶をして青木茂特任教授ら先生方と院生ら30名くらいを前に集中講義となりました。終盤青木さんとの対話は楽しい時間でした。学生の質問を受けて、帰りは山田先生の研究室に立ち寄り今後の打ち合わせをさせていただきました。夕方学生生活をしている娘と待ち合わせて食事。課題設計等の話を楽しくしながら元気そうな娘を励まして、いつものように特急あずさに乗る。帰宅10時30分。風呂に入りパソコンを開き一日のチェックをして休む。
10日(金)T邸修景計画3期工事の見積チェック。駒込の家も完成検査が近いので柴崎さんと打ち合わせて現場、施主と連絡をとる。
11日(土)午前中は池上君とY邸修景の現場へ。追い込みの現場にて主に塗装について打ち合わせをする。午後は、首都大学東京大学院生の旧岡谷市役所庁舎と周辺市街地のサーベイとなり市役所の岩垂さん、まちづくりワークショップ旧庁舎部会の髙木さん、窪寺さん、諏訪総合設計の宮坂さんらと質問等の準備を行い夕方まで学生たちは熱心に建築を調べていた。
僕も現場で山田先生や建築家の青木さんたちと話をする中で確認できた思いもあります。先日の自分の講義の中からもあらためて見えてきたこともあり今後の学生たちの発表会も大変楽しみです。
日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展が上野の西洋美術館にて12日(日)まで以下の内容のようでした。
   
「ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610 年)は、西洋美術史上最も偉大な芸術家のひとりであり、イタリアが誇る大画家です。彼の理想化を拒む平明なリアリズムや、劇的な明暗法によって浮かび出る人物表現は、バロックという新時代の美術を開花させる原動力となりました。彼の画法はイタリアのみならずヨーロッパ中からやってきた画家たちによって熱狂的に継承され、その影響はルーベンスやラ・トゥール、レンブラントなど、17世紀の数多の画家たちに及んでいます。本展は、イタリアの代表的な美術館が所蔵するカラヴァッジョの名作11点と、彼の影響を受けた各国の代表的な継承者たちによる作品を合わせた計51点を展示します。「風俗」「五感」「光」「斬首」といった、カラヴァッジョの芸術を理解するために重要なキーワードに従って章立てを構成し、彼の芸術の革新性と継承者たちによる解釈と変容の過程を検証します。また、裁判や暴力沙汰といった彼の生涯をしばしば波立たせた出来事を記録した古文書など、同時代史料も併せて出品し、カラヴァッジョの人生と芸術両面におけるドラマをご紹介します。」

たまたま大学生の娘は行くことができ混雑した週末のようでしたが、実際の絵に大変感激したようです。

(C)文・かたくら たかゆき

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6月になりました。天気の良い日は急に暑く、雨の降る日は寒く感じてなんだか気候の変化にて体が疲れやすい。
3日(金)15時から住宅部会の市民講座WGコーディネーター会議にてセミナーのシュミレーション等,特に僕の担当する6月25日の内容についての確認と4日の見学会について。その後企画運営会議、LIXILアクアセラミックの紹介をお聞きして、郡山さん宮島部会長からの宮城被災地見学会に向けての勉強会のスライドレクチャーと事前の備えのためのディスカッションを行う。非常に
勉強になった一日でした。せっかく東京に来たので午前中は北区区役所に預かっていただいた駒込の家の中間検査の合格証と12条5報告書類を受け取り、現場へ顔を出した。順調に進んでいるようなので2週間後くらいに事務所の完了検査ができそうかと思いました。
家に戻ったのは12時近くとあり、風呂に入り家のアトリエにて連絡事のチェックをしていたら深夜2時をまわってしまった。心地良い疲れ・・・
4日(土)午前中は柴崎さんに駒込の家の連絡事の確認と前日の確認を皆で済ませて、週末の午後は池上君とY邸修景の現場へ。なかなかまとめることも多く完成の時期がはっきりしないのですが、工程を詰める。この日はクライアントと出産後の奥さんも一緒に現場にきて楽しそうに眺めていきました。修景の仕事は特に気持ちが入り込む・・・
5日(日)地域の道づくりというより草刈り、緑豊かな季節です。家内は仕事もあり僕は母の手伝いをしたり、庭の整理、週に一度のジョギング・・・
夕方自宅アトリエにて 楽しみな日曜美術館。
東京芸術大學のアフガニスタン特別企画展実行委員会のホームページから以下の内容

私たちのバーミヤン東大仏天井壁画復元への挑戦は、過激派組織による『文化遺産破壊行為』に対するカウンターメッセージでもあります。文化遺産を破壊することは、われわれ人類の歴史を否定することであり、先人達が営々と育んできたかけがえのない文化を陵辱するものです。
「もの」や「形」は壊しても、そこに込められた「こころ」は残ります。現代の最先端技術と藝大が持つ伝統的な技が結びつけば、その「こころ」の再生を、こうした『クローン文化財』の復元といった形で行うことも出来るのです。日本が「文化大国」を標榜するのならば、世界に率先して文化財の保存と保護、そして復元に取り組むことが必要です。今回の私たちのプロジェクトが、その先陣を切るものになればと願っています。
東京藝術大学アフガニスタン
特別企画展実行委員会
井上 隆史 【東京藝術大学客員教授】

という内容です。
限りある資源の有効な活用。時代は古いものをいかにして残していくか再生の時代です。
こうした活動を見て新しい創造とともに文化を守りぬく豊かな強い「こころ」の継承が必要と感じます。


(C)文・かたくら たかゆき

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24日(火)母を病院に連れていきながら、ここのところ急に暑くなってきたので身体にも注意してもらわなければと思うところです。
25日(水)午前中は銀行関係。自宅のアトリエの椅子も改修してもらったF建設に我が家の栗材が多少残っているというので、飛騨の家具も良いが、楽しくスケッチができあがった。テーブルの高さがH580 とあればSH360の椅子であれば良さそう。心地良さの設計です。いつものF家具の専務に相談して進めることになりました。椅子の布生地はライトのタリアセンの椅子と同様のレッドに決めています。楽しい。
26日(木)学生たちのエスキースの指導。本人たちの気持ちを高め、手を動かすように指導していきたい。午後は20世紀の建築家をまとめ始めて5人の建築家のグループ学習後のポスターセッションを行う。学習の成果もあり短期間のまとめではあるが、少しずつ整理できたかと思います。暑い一日となった。7月の陽気だ。
27日(金)前日から歯ぐきが痛くて、いつものO歯科医院へ。疲れているらしくヘルペス?とか。最近の気候も暑かったり、涼しく感じたりと体調も良くない方が多いのでは?
オバマ大統領が広島へ。歴史的な一日となった。
夕方『団塊スタイル』(Eテレ、毎週金曜20:00)は、月に一度、輝く人の魅力に迫る「D’sスタイル」。今回は、今年、デビュー55周年を迎えるファッションデザイナー・鳥居ユキさん(73歳)が登場しました。
19歳でデザイナーとしてデビュー。同じデザイナーだった母親に励まされ、30代はじめの1975年にパリで初のコレクションを発表。これまでに、パリと東京での開催コレクション数が100回を超える、日本を代表するファッションデザイナーだ。
特徴は絵画的な色づかいで、「色の魔術師」と賞賛されている。今回、最新の秋冬コレクションの創作現場に密着。モデル選びから歩き方、メイク、舞台照明、音楽、すべてにこだわりを持ち、熱い情熱を注ぐ姿を描いた。
「コレクションが終わったら1日も休まず翌日から仕事」というエネルギッシュな鳥居さん。
「もっとこうすればよかった」という思いが次への作品へと駆り立てる。また、鳥居さんの優雅なプライベートライフにも密着。生活のすべてが自然のままにデザインされている。
ファッションへの熱い思いとエネルギッシュな生き方に迫りました。
生活のデザインにこだわることになれば建築家の日常も同じと思う。やはり個人の生活の質の違いはあれども「デザイン力」が暮らしを変えるという強いメッセージは共有するところがあります。
28日(土)午後はY邸修景計画の現場へ池上君と行く。イメージを膨らませてアトリエに戻る。
29日(日)家内と畑に手をいれたり・・・畑もデザイン。美しく設えよう!
娘が課題設計のテラスハウスの模型写真をラインで送ってきた。休日も学校でまとめているらしい。(笑)がんばれー!


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17日(火)午後の時間からアメリカ広葉樹輸出教会(AHEC)の住宅部会2016飛騨高山ツアーに参加するために高山の家具工場,日進木工にて部会の皆さんと合流した。工場見学はとても興味深く家具の組み立て方、加工を見学することにより座り心地を生み出す職人さんたちの手仕事を見て感動しました。シラカワ匠館のショールームは学習会も兼ねてその後は飛騨高山の家具関係の方たちとの懇親会になり大変楽しい時間でした。この夜はホテルアソシア高山リゾートにて部会のメンバーと懇親を深めることができました。

18日(水)も朝から飛騨産業の工場見学、そして飛騨産業のショールームの見学となりました。ここのショールームはどこまでが新しくどこまでが古いのかわからないように繋がっていて僕の好きな修景styleとイメージが重なり大変好感が持てました。続いて柏木工の工場とショールームの見学をさせていただきました。ショールームはアルセッド建築研究所が設計されたようです。学生時代、非常勤講師の時にもお世話になりました三井所先生の事務所です。柱のない空間、木の扱いは見事でした。家具の加工過程を見ながら椅子に座りますと職人さんたちの苦労のあとが座り心地の良さにもなると感じて、それがとても良く伝わってきました。
見学させていただき大変好感のもてる椅子シビルチェアは座り心地も良く価格も手頃かと思いました。僕も我が家の一部もアトリエにしてテーブルを改修してH580にしたので椅子を探しています。エッグチェアが欲しいと思っているのですが、そんなに高価なものでなくとも飛騨高山の家具の中でSH340~380のものがあり注目しています。その座面を赤にすれば僕好みの重心の下がる椅子とテーブルの関係ができそうなので、また家具選びの楽しみもあります。
とりあえず現状を改修したH580のテーブルに合わせて既存のソファ等を設えてあるのでしばらくは良いかなーとも思います。・・・と考えているのですが、
有名な民家吉島邸の見学をさせていただき二階の吉島さんのアトリエに案内していただいた時、とても素敵な吉島さんのマイワールドの空間に浸りとても感激して建築家としても人としても大先輩のおもてなしに僕の目指すところはこれだ!と実感したのです。
実に有意義な見学を終えて僕は昼過ぎに皆さんと別れて岡谷へ戻ってきました。

19日(木)引き続きアトリエを留守にするのですが、柴崎さんや池上君に御願いしてから一日学生指導。暑い一日でした。帰ってからのビールがうまい!
20日(金)夕方は家のアトリエのビッグテーブルにて音楽を聞きながら、調整。
娘からライン。テラスハウスの設計に奮闘しているようです。エスキスを眺めたが、好きなこと、やりたいことを表現しようとしている姿勢が見えて、静観する。楽しくがんばれー!と伝えた。
21日(土)爽やかな朝を迎えた。きょうは暑くなりそう。Y邸修景の現場は午後、久しぶりに壁匠トーワの社長さんと塗り壁と三和土の打合せをしました。既存を活かしながら、どこまで古いのか、どこまで新しいのかわからないような雰囲気にしたいのですが、色合わせも難しいところ
です。
22日(日)家内と畑に手を入れ、久しぶりに諏訪湖へジョギングに行く。気持の良い季節だが、木立の花粉も・・・アレルギーの僕にはいまひとつすっきりしない。
午後の時間は家のアトリエにてぼーっとする。
松本山雅テレビ放映1-0勝利、がんばれー!
なんとかJ1復帰を!

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11日(水)クライアントOBのNさんには家の手直しの確認に訪問させていただきましたが、そのたびにお気遣いいただき、この日は薔薇の花等をいただきうれしかった。しあわせー!

旧岡谷市役所庁舎1936年(昭和11年)

岡谷市文化財保護審議会委員で諏訪総合設計代表の宮坂さんが(20140118市民新聞)にて発表されていますが、その中で平野村制から岡谷市制への移行には庁舎が整備されてることが条件とあり尾澤福太郎翁の寄付により建設されたことはご存知のとおりです。そこで村では鉄筋コンクリートの設計者として近在に適任者がいないことから県の営繕課に相談して、その設計者が三苫繁実(長野県営繕課技手)であったことも述べています。

さて、
諏訪市の片倉館1928年(昭和3年)

設計は建築家森山松之助。森山が当時ヨーロッパを旅してモダニズム運動の影響を受けていたと思う外観でもあります。実業家の手による昭和初期の公共福利厚生施設として歴史的な価値があります。当時の設計監理料6.88%とあります。クライアントと設計者の良好な関係も読み取ることができます。森山松之助59歳の頃ですが、片倉館竣工から8年後旧岡谷市役所庁舎の竣工。設計に森山松之助が選ばれていたらどのような設計をしただろうか?旧庁舎は立派ではあるがもう少し構成的な表現になったのかもしれないと思うと・・・推測するだけでも楽しい。
旧庁舎竣工翌年 1937年といえばフランクロイドライトの落水荘が竣工しているのだから・・・
森山はフランクロイドライトより2歳年下。つまり同世代の建築家であるからかなりの影響を受けていたはずであると思う。等々20世紀モダニズムの流れを海外の流れ等も振り返るといろいろと誤読?するかもしれないが創造する楽しみもあります。
12日(木)そんな日常の思いもある中で、学生たちの落水荘の模型の完成間際の指導と20世紀モダニズム建築の騎手ともいえる5人の建築家のサーベイの状況を見守った日。
夕方家のアトリエにて住宅部会のワーキング部会が建築家会館にて行われているため記念すべき初のテレビ会議。少し時差?(笑)はあるがリアルタイムに確認できたことがうれしい。凄い時代になったものだと思う。
13日(金)Т邸改修の設計打ち合わせに現場の様子を見ながら夕方池上君と伺う。
14日(土)、15日(日)、16日(月)諏訪大社下社の里引き、建御柱となりました。諏訪は御柱祭一色です。

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4日〈水)諏訪大社上社の御柱祭の里引、建御柱が始まっている。 妹の家へ。娘も帰り、関東地方の突風にて特急あずさが遅れていたが、御柱祭に間に合う。上社の建御柱も近くで見ることができたのは初めて・・・感動した。

おいしい料理とビール、ワイン、ウィスキー等をいただき楽しくゆっくり・・・歓談。夕方は少し寒く、暖炉に火を入れた。

ゆらゆらと燃える薪の炎は、僕の家のペレットのような炎の固さを感じなく自然・・・暖炉を何回も設計してきました。この暖炉は初期のものなので思い出も多い。数年前に袖壁に耐熱ガラスを設けて改修設計・・・薪の用意をめんどうと思わなければ暖炉を設計することを勧めます。暖炉好きな僕なのだが、自宅の改修になぜ暖炉を入れなかったかというと間伐材を利用したペレットの生産も多く薪に比べて手軽に燃料供給ができることとと、一度ペレットを入れて置けばクライアントに説明もできる。頻繁に焚きその場を離れることも多い。また改修のため屋根を痛めるのをやめて煙突を見せず家具風に設えてみたかったのだといろいろ・・・火を楽しむ選択肢もいろいろあります。
5日(木)娘と課題の話をして楽しそうなアイデアに期待・・・まあ建築を楽しくできたらいいなーと思う気持ちはいつも学生に対して思う気持ちと同じ。娘は夕方東京へ。
6日(金)午後は駒込の現場に行く。柴崎さんに電話確認しながら、現場の打合せと前回確認できなかった気になる箇所を確認して、北区区役所へ書類を出す。雨の夕方となった。住宅部会の例会へ出席。企画運営会議と9月シンポジウムに向けて「クロスロード」を用いた勉強会は奥の深いものがあった。21時最終のあずさに乗る。心地良い疲れとともに岡谷へ。
7日(土)少々疲れ気味の朝・・・Т邸修景の現場打合せがありアトリエの皆に合う前に現場へ。下社の御柱前には一期工事、二期工事がある程度になる予定。アトリエに戻り前日の連絡事も多い。午後は池上君とY邸修景の現場へ。仕上げに近づくがもう少しかかりそう・・・忙しい週末。少し肌寒いが鶴嶺公園はつつじの見頃となりました。
8日(日)家の裏の畑ににトマト、キュウリ、シシトウ、ナス、ピーマン等の夏野菜の苗を家内と植える。丁寧に植えていくと楽しい・・・今が旬と楽しませてくれる鶴峰公園のつつじの花とともに家の庭の花たちもきれいに咲き楽しみな季節です。




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26日(火)流石に東松島から帰った翌日でもあり疲れも残るが、アトリエの皆には結果の報告をしてひと安心。副市長さんからの連絡を待つこととします。かなり気温の上がった日でした。Y邸の修景現場も工事が進行しています。気密良く吹き付けられた小屋裏の断熱材はかなり効果的と感じました。
27日(水)夕方はT邸修景の台所居間の設計打ち合わせになるので池上君、柴崎さんと細かい打ち合わせ。駒込の家は役所の中間検査の再検査ということなので朝から役所と現場と電話連絡にて状況の確認を済ませる。
28日(木)学生たちがライトの落水荘の模型を制作中。図面から見えるところ、見えないところ皆で話し合いながら作成していくところが素晴らしい学習になります。一年生はグループに分けて、20世紀のモダニズム建築を探ることで5つのグループにわけて3週にわたり、ライト、コルビジェ、ミース、アアルト、カーンの時代背景と人と作品をサーベイしてもらうことにした。
雨の降る少し寒く感じる夜。ペレットストーブの手入れも連休中と考えてはいるが、残りのペレットを燃やしてから・・・と。クラッシック音楽を聞いてリラックスの夜。花粉症なのかまだ喉の調子が良くない。東松島行きからあわただしく疲れが残る。

29日(金)facebook 建築家/黒川雅之さんの以下の文章に日頃の民家の修景の現場を見ながらうなずく。

「もう2週間にもなるのに苦渋の日々を送る人々が熊本にいる。活断層が網の目のようにある日本では避けられない風景である。被災地の風景を見るとほとんどの家が1階で腰折れになっている。しっかりした構造の家が壊れる普通の風景である。この現代では普通の壊れ方が昔の木造建築ではあり得ないことだった。福井地震のとき、田舎の我が家は「ギーギー」と猛烈なきしみ音を発して大きくゆさゆさと揺れた。地震が終わったとき、家は30度ほど傾いていた。後にジャッキで起こして補強してもとに戻すことが出来た。
現代の木造建築は本来の日本の伝統的な構造を排除してつくられた法律によっている。壁には斜材をいれて壁をつくり強度を増した構造にしたのである。強くなったのだが限界を超えると突然破壊する。力の一番かかる1階が一瞬のうちに破壊して崩壊する。1階にいた人々は多くが命をなくした。
伝統的な木造の構造は太めの柱と梁が伝統的な仕口、複雑な加工によって緊密につながることで壁に期待しない構造だった。地震の力はこの仕口が揺れることできしみながら地震の力を吸収する構造だったのである。地震力は摩擦熱に変わり放出されたのである。ゆさゆさとゆれるのだが
土壁が壊れたり全体が変形することで地震の力を逃してきた(土壁が壊れることで力を吸収もした)。変形することで壊れなかった古典的な構造が強度のある壁の構造に法律で定められることで長年の地震の巣窟に棲む知恵を捨てて近代思想が日本に拡がっていったのである。古典の建築にあった最も新しい免震構造。それが放棄されることで多くの人々が死んでいった。
近代思想と長年の知恵のつまった伝統との判断の難しいテーマである。」 

30日(土)4月最終の土曜日、僕の事務所は暦通りの日程ですのでゴールデンウィークも暦通り。5月最初の1日(日)、この冬お世話になったペレットストーブの内部を外して煤等の掃除。ペレットの残りを掃除機で吸い取り・・・きちんとやっていたら1時間以上もかかってしまった。家内と畑の仕事を済ませて、前日家内の仕上げた山椒ミソが美味しくリクエストをして、午後、雌の葉を摘むのを手伝ったが?このミソは独特な苦みを感じる・・・山椒は雄雌異株で、やはり雄の葉のミソのほうがまろやか?美味しかった。
なによりも、この花山椒を摘む手間を考えると、とてつもなく大変な作業・・・


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19日(火)アトリエの皆と9時少し前に出発して、岡谷インターにて構造の伊藤さんを乗せて、東京へ向かう。途中 談合坂SAからは池上君の運転、首都高に入っても軽快なフットワークにてほぼ予定通り駒込の家の現場付近の駐車場に着きました。昼食を済ませて現場にて検査を行う。久しぶりに構造の伊藤さんを交え、柴崎さん、池上君と検査。クライアントに印鑑をいただき現場のSさんに説明をして中間検査の書類を役所に出していただくよう御願いして岡谷に戻りました。渋滞に合うこともなく無事確認することができて良かった。
20日(水)前日留守をしていると連絡事も忙しい。
21日(木)Uejobi授業 夕方は寒く ペレットに火・・・
22日(金)JIA長野地域会の会員集会と総会。会員集会は 地域への発信 ~これからの建築家に求められるもの~と題してパネラーの皆さんとコーディネター役の僕がパネルディスカッションを進行する。総会の司会もありましたが、なんとかまとまりほっとしました。
23日(土)Y邸修景計画の建具、家具の施工打合せ、いつも奥が深く難しくも楽しいところです。
24日(日)家内と畑に・・・家内の実家のお父さんが育てた葱の苗を植えたり、豆も蒔いたりと・・・
25日(月)は東松島へ日帰り。先週の駒込の家打ち合わせから帰り喉が痛く、花粉症なのか?風邪なのか?良くわからない症状が続く。復興の進む東松島へ。環境未来住宅コンペのその後の打合せを東松島市役所にて行い、今までの気持ちの整理と新しい目標ができてうれしかった。首都大学東京の市古先生、建築家協会の連さんと新たな敷地を眺めて思いをめぐらす。
ハードな一日でしたが、家に戻り、またまたメ―ルの整理等をしていると深夜13時をまわる。流石に疲れましたが、なんだか心地良い。
26日(火)アトリエの皆に報告して、今週もスタート。庭先の花たちもきれいに咲き始めました。


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12日(火)は伊那の親戚の家の床等の改修工事の立ち合い済ませて夕方は池上君とТ邸修景計画のキッチンやダイニング、リビングについての打合せを行う。Тさんや奥様との打ち合わせ、そして既存の住まいの確認等をしていく。広いお家であり先代の時代から直してきて,古い家具もたくさんあります。こうした家具の移動も考えなくてはなりません。
13日(水)JIA長野地域会の出版の反省会から幹事会まで総会を控えての打合せを含め長い会議でした。
14日(木)Uejobiの授業。新一年生を迎えての授業。緊張している様子。20世紀の建築の外観を述べて今回は「世界で一番美しい名作住宅の解剖図艦」を俯瞰していきたいと思います。
15日(金)夕方は中学時代の同級生K君と久しぶりに会い、以前改装した「よしの」にていろんな話をしながら、おいしいお料理と生ビールにて乾杯!話は尽きないが次の日もあり適度に終了。熊本県の震災は大変なことになっています。不安な毎日かと思います。大勢の方が犠牲になり心が痛みます。どうか御気をつけください。
16日(土)週末は現場のY邸、T邸の修景計画と検査が続く。それぞれの現場がとても良い雰囲気になってきました。

17日(日)は吉田講の祭典、最初天候も悪かったが午後には晴れてきて無事終了となりました。
20世紀の建築を時間をみて再考していますが、ディスティルとフランクロイドライトの関係等は学生に説明していくにも大変楽しい部分でもあり、ライトの自叙伝をふりかえると建築家たちが相互に影響を受けていた時代を振り返り楽しいものがあります。
18日(月)現場の打合せを済ませて夕方は岡谷市のまちづくりワークショップの連絡協議会。
19日(火)本日構造の伊藤さんアトリエの皆と一緒に駒込の家の現場検査に向かいます。


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4月5日(火)朝は肌寒いが日中気温が上がる。いつ記したかわからないメモに・・・このようなことが書かれていた。
「新しい文明を切り開くキーワードが「力」でなはく「美」であり、その担い手こそは大昔から「和」を重んじてきた日本人にほかならない。あらためて美しく生きるとはどういうことかを日本人は考えてみる時機を迎えているかもしれない。そしてそれを一つ一つ日常生活に落とし込んでいくだけで、一人ひとりの中にささやかな変化が現れるだろう。たとえば、人と対立したり争ったりしない。自分のことより他人の喜ぶことを優先する。いつも笑顔で暮らす。植物をこよなく愛しむ。他人を賞賛し、いつも感謝であふれている・・・等々。
こんな人は間違いなく美しい。そして、こんな人なら、間違いなくだれからも応援されるのである。」
今古い家の修景の現場を監理しながら図面を眺めては感じていることが多い・・・このメモの心が良くわかるような気がする。修景とは古いものと新しいものが緩やかに馴染むことだと思う。違和感なく対立しないで古さと新しさが良い関係にあることだと思う。こうした日常になれば間違いなく美しい風景が残っていくと思う。
6日(水)午前中にF家具の専務さんが家のアトリエの古いテーブルを持っていった。地産地消、家の庭で育った栗材が少し余分にあり、ソファに合う高さとゆったりとした広さのテーブルに改修してくださった。スケッチを渡してあった。もとのテーブルがブナ材、高さを調整した部分が栗材・・・普通の家具を設計される方はこんな組み合わせはしないだろう。
娘が東京に戻るので駅まで見送り。その時に午後テーブルを届けてくださるという連絡が入った。午後搬入していただいたテーブルを見て感動した。ソファに座ってスケッチが楽にできる高さを求めていた。生活のデザインってこんなところにあると思う。デザインの力は間違いなく住まいを変えていきます。父が亡くなる前に父の指示にて職人さんが栗の木を伐採したのだが、こんなかたちで家に持ち込まれると父からプレゼントをいただいたような気がしてとてもうれしい思いがする。こうした日々の積層してきた生活に包まれると、改修してきた家が僕の背中を押してくれているような気持になれるのは不思議なことだと思う。
7日(木)東京に戻った娘も新学期の準備。3年生ともなると建築の授業も忙しい。張り切っている姿を見ているとなんだかうれしい。
8日(金)この日から下社の御柱の山出し&木落としが始まります。午後は住宅部会の例会。千駄ヶ谷の建築家会館にて2016年最初の例会なので今後の内容を部会長の宮島さんから説明があり、引き続き9月のシンポジウムの意見交換を行いました。
9日(土)OZONEセミナー「デザイン力が住宅を変える」ということでコーディネーターの高橋さんと僕とで進行させていただきました。暮らしをデザインするってどういうこと?等、建売等の誰かのつくった選択肢から選ぶ作業を繰り返すことは真の家づくりとはいえなく・・・
大切な家族が過ごす家という空間そのものについて気持良く過ごせる環境がどんなふうになるか考えてみる。等々
家は今住まうところから何十年と先の将来をイメージすることはとても難しいことですが、家族がいつどうなるかわからないという視点で考えていくと、家というのは変化に対応したつくり方が大切です。風を感じ、光りを感じ、家族の成長と変化に対応できる家、そうしたことにアフォーダンスできる家でありたいと思う。
どのような環境においても自分の心がけしだいでいかようにも変えられる・・それは「日々の暮らしを楽しむ」ということ・・・
キャンドルの炎、暖炉の炎に癒される。火のある場所には人が集まり、人の心を温め、心を照らしてくれる。火の灯りは今まで目で見ていたものを心で見る手助けともなります。ペレットストーブはFF排気運転のものがありますので都心の密集地においてもうまく利用できる方法もあります。そうしたことの選択肢は多いのですが、クライアントの人生観と生活に向き合う覚悟をもつのが建築家といえます。
また増改築等の既存不適格部分の存在を認めて社会的資産として活用するために改修を促進する法改正等が行われています。改修のコストバランスには特に知恵を使います。
住宅が建設されてから、メンテナンスやリノベーションを経て、解体処分されるまでの生涯を「住宅のライフサイクル」とすると、リノべーションはその住宅のライフサイクルの一部の行為であります。その時点での要求にのみ注目するのではなく、住宅の寿命をできるだけ長く延ばして、次世代に繋げるように計画することが大事であるかと思います。住宅の寿命は物理的な耐久性だけではなく、暮らしの変化への対応力、災害に対する強さ、住宅の燃費、長く使い続けていることの価値などから判断されるものです。したがってリノベーションの計画はそれらの水準を向上させるようにすることが重要なのです。

様々な内容をデザインする力が確実に住まいを豊かにしていくことでしょう。
それが建築家の仕事だ。


(C)文・かたくら たかゆき

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3月も最終週のスタートです。28日(月)はアトリエ内のミーティングの後、建設会社から電話をいただいてあり、池上君とY邸修景の現場へ、しだいに深みが出てくる建築・・・不確かな時代だからこそか・・・確かな既存に手を加える安心感があり、建築も一層頼もしくなるような思いがしてうれしい。建築が時代に生きて存在することを体全身で感じる喜びの時・・・
29日(火)N邸の床鳴りの直しの立ち合いに伺う。建設会社にも真剣に直していただくように御願いする。久しぶりの居間にはイサム・ノグチのテーブルが厚い高価なジュータンに気持ち良く置かれていてうれしい。クライアントのNさんにはまたお気遣いをいただき感謝申しあげます。
夕方はT邸修景の設計打ち合わせに池上君と出かける。現場を見た後、打ち合わせも充実して少し遅くなったが気持良く帰途につく。
30日(水)以前実測した親戚の家(茅葺の民家)の床等の直しにて調査に伺う。娘たちも嫁にいき老夫婦の住まう民家・・・なんとかしたいと思ってはいるのだが・・・帰りに家内の実家へ突然伺い、元気そうな両親を見てお茶をいただきアトリエに戻る。
31日(木)いよいよ3月も終える・・・あたたかい穏やかな日となりました。午前中のT邸の修景現場も順調に仕事が進みうれしい。

まさに緩やかな改修が今こそ必要だと思う。Y邸もT邸も修景の現場は新築にはない感動があり、現場に居る時間がまた新しい発見となる・・・身体の延長として・・・歴史に大切にされてきた既存の集積・・・積層する要素を選択しながら・・・創造への選択肢は限りない・・・
4月1日(金)穏やかな春の一日。新学期が始まる季節。今朝のメールはUejobi授業打合せの連絡。住宅部会長宮島さんから今年度の連絡、連さんから「東松島コンペ問題」について、駒込の家 の施工図について等々、Т邸の修景については少し変更が出てきたので現場へ出向いて棟梁に説明をする。
2日(土)気持良く晴れ渡る日となりY邸修景現場定例の打合せ。良いプロポ―ションになってきました。

ここもT邸の改修と同じく、クライアント、施工者、設計の僕達の関係がとても良い関係に保たれていてきっと良い住まいに改修されていくと確信しています。完成が楽しみです。
3日(日)家内は勤めの日だが、僕は家の脇の畑を耕す。太陽の陽ざしも春らしく・・・家の観葉植物の移動。和室のこたつも片づけてテーブルをセット・・・片づけていたら疲れた。午後は家のアトリエにて、上社の御柱の木落としと川越しのTV中継を楽しみながらOZONEセミナーのPDFに目を通す・・・夕方家内と岡谷駅にて待ち合わせた娘も東京から帰ってきた。母も交えて楽しい食事会となった。
4日(月)アトリエの皆と打ち合わせをして午後は引き続きT邸修景の実測調査に向かう。


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連休明け22日(火)積層する建築シリーズT邸修景計画の現場にて池上君とクライアントと施工者との定例打ち合わせとなりました。建具の納まり、既存に見合うような柱と梁の色決め等、古い建築と新しい材料を編集して建築全体が積層されて豊かになってくる気配を感じて楽しい。春・・・
23日(水)平出の家完了検査後の再チェックを柴崎さんと行う。
24日(木)朝のうちに西浜の家の補修工事のことで伺い、地階湧き水も様子を見て止まったこともありモルタルの補修を職人さんが行なった。引き続き他のコンクリート、防水、塗装等 10年目の補修を行うことになります。
池上君とY邸修景計画の現場にて蔵等補修の色決め、民家内部の螺旋階段の取り付け具合、ファサードラタンの進捗状況を確認して古い建築がしだいに積層されていく様子を眺めて感動した。
午後は柴崎さんと平出の家の竣工引渡のセレモニーと取り扱い説明の立合に伺う。
気持良い住まいになりクライアントも大喜びです。ペレットストーブの試運転を行うと基礎断熱をしてある床に3か所の小さな開口部がありますが、空気が流れ始めました。断熱性能の良い吹き抜けのある36坪の空間であり、ペレットストーブの給排気運転により床下の空気が敏感に室内に回り始めました。これは時間の経過によりゆっくりと床下が暖まっていくことが予測されます。
リビングの日差しもその効果を増します。温熱環境も良くなり低燃費の暖房が期待できそうです。記録を見ると最初の調査企画業務委託契約書を交わしてちょうど引き渡しのこの日で1年になります。クライアントのIさんおめでとうございます!どうぞ楽しく豊かな毎日を送ってください。
25日(金)朝、週刊すわ「ひと」ものがたり トップ記事に僕の写真と記事が掲載されました。先日、取材に来られた時に「建築家の仕事」と空家を含めて古い建築に新しさを積層させて豊かな建築を残していくことを伝えたかったので読者の皆さんにも有益な話になったかと思います。
午後は13時19分の特急あずさにて駒込の家の現場へ行く。骨組も頼もしく立ち上がり展開が楽しみです。予定していた30日の事務所の検査にプレート階段が間に合わないので延期することにした。代人のSさんと詳細を打合せ、施工図を持ち帰ることになる。夕方建築家会館にて住宅部会の市民講座ワーキングとなり今後の進め方を建築家職能を含めて有意義な討論でした。
最終のあずさにて岡谷に戻る。忙しいが勉強にもなり、良い現場を見てリフレッシュ・・・
26日(土)大変お世話になった叔父、早いもので7回忌の法事。お墓参り、その後は叔父のこと等語りながらビールにお料理と大変有意義な時間でした。
暑さ寒さも彼岸までとはいうものの風が強く寒く感じたり・・・
28日(月)アトリエの皆とミーティングして今週もスタートです。

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15日(火)日中は雪融けが早い。16日(水)朝の気温は低いが、日中の気温も上がり花粉の多い一日のようでした。池上君とY邸、T邸と現場を回った。Y邸のファサードラタンの下準備にてソリテックスを張っていました。特に窓周り等は打ち合わせをさせていただく。きっと黒く塗装された杉板のファサードラタンが横長に張られて仕上がると迫力なんだろうと感じています。
17日(木)前日のニュースにて消費税10㌫は見送りか?というような情報が流れる。都内、地方の2地域にて建築を進めていますが、地方の建築も少子高齢化・・・新しい建築が少ない状況のようです。
リノベーション計画について・・・住宅が建設されてから、メンテナンスやリノベーションを経て、解体処分されるまでの生涯を「住宅のライフサイクル」とすると、リノベーションはその住宅の一部の行為である。その時点での要求にのみ注目するのではなく、住宅の寿命をできるだけ長く延ばして、次世代に繋げるように計画することが大事です。住宅の寿命は物理的な耐久性だけではなく、暮らしの変化の対応力、災害に対する強さ、住宅の燃費、長く使い続けていることの価値等から判断されます。リノベーションの計画はそれらの水準を向上させるようにすることが重要になります。こうしたリノベーションが行われる切っ掛けは「家族構成が変化して新しい暮らし方に合わせたい」という目的が多いのですが、それにともない、温熱環境の改善と構造への配慮も大切となります。どこを変えるか?と同時に何をどのように残すか?ということにもなり柴崎さん、池上君と慎重に調査をした一日でした。余談ですが、昼に食べた 蓼山亭の10割そばはおいしかった。
リノベーションの計画に入る前に既存建物の状態を把握する手段として、資料による調査と現場調査を行うことが重要となります。確認申請書、検査済証、図面、契約書、敷地測量図、地盤調査報告書、工事写真等過去の工事関係資料と実際の建物を照合して設計通りに造られ、当時の法令や技術的基準に適合しているか調べることにより多くの情報を確認できることになります。
しかし資料のない場合は調査と図面作成等に多くの労力と時間を費やすことになります。

18日(金)完成が近づく平出の家の事務所内検査と地方事務所による完了検査がありました。細かい手直しを御願いして、検査済証も出していただけるようです。ファサードラタンも初めて試みましたが、色合いも雰囲気もうまくまとまりました。夕方クライアントへ報告。
積層する建築シリーズ


19日(土)Y邸修景計画の定例打合せのため池上君と現場へ。螺旋階段取り付けの打合せ、屋根の色決め、いくつもの提案した設計案からお気に入りのテーブルデザイン、インタフォンカバーのデザインも決めた。ファサードラタン下地のソリテックスもきちんと施工されて好感がもてました。
午後は法事、3月の週末は忙しい。
20日(日)一日まとめやら畑も手をいれる。あたたかい穏やかな日。
21日(月)前日と違い気温の上がらない日。母と家内とお彼岸の墓参りへ。


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8日(火)池上君と一緒にТ邸修景計画の現場の打合せ。古いものを新しく蘇るように編集していこうと現場の皆と話しながら、味わいのあるまとまり方になりそうでうれしいことです。現場の方たちのまとまりもいいなー。
午後は柴崎さんと一緒に平出の家の現場。完成間際になり家族の手形とか一番小さな僕は足形とか形をとってみました。代人のHさんの計らいにて無事終了。まもなく子育て世代のローコスト、ファサードラタンの家が完成します。
9日(水)連絡を頂いていた中学校の同級生のK君宅訪問。昭和56年に県の住宅供給公社の平屋の住まいを購入したが、平成5年鉄骨造2階建の住まいとして僕が設計して広くなった。数年前に本人の体のために一階をバリアフリーの仕様に改修した。息子さんも結婚して孫たちも増え、さて2世代の住まいを・・・ということで意向をお聞きした。今手掛けている積層する建築シリーズは現在の住まいを今の暮らし向きに合うように編集し、そこに思いを積層しながら、住まいと環境を繋いでいくことを目指しています。
11日(金)信濃毎日新聞社、週刊すわのY副編集長の取材を受けた。古い建築を残しながら新しいものと古いものとの積層するデザインを展開していきたい考えを伝えました。今月25日の記事「ひとものがたり」に掲載のようです。
12日(土)家づくりの予算と建築家の役割 と題して OZONE JIA建築家と考える住まいづくりセミナー講師のため新宿へ向かう。偶然にも岡谷駅にて修景している家のクライアントTさんにお会いした。やはり週末の出張のようでした。
寺山さん下田さんと会場地下の喫茶店にて事前の打合せを行う。郡山さん 大川さん 大塚さんも駆けつけてくれてうれしかった。コーディネーターの寺山さんの上手な進行により、楽しく進行できたと思います。会場からの質問もあり、大変良いセミナーでした。郡山さんたちと遅い昼食をいただきながら住宅部会の会議も行いました。その後、せっかく新宿へ来ているので駒込の家の現場を見る。大工さんが1人、軸組ができあ上がってくると狭小の住宅にも広がりが出てきてうれしい。鉄骨のプレート階段が取り付いたり、金物検査は今月末頃になりそうです。

13日(日)は叔父と叔母の法事となる。14日(月)雪の朝となりました。柴崎さんと駒込の家の設備機器の素材や色等を確認するためクライアントと一緒にTOTOショールームへ。事務所に戻り、松本へJIA長野地域会の委員会へ出席となり雪の積もった道を帰ってくると10時。
15日(火)雪は残る朝。日中の気温が上がり、融けかたも早い。春の雪・・・


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3月1日(火)まだ寒い朝ですが、日差しの強さは春を感じます。Т邸修景計画この日は奥さんが家にいらっしゃるので台所や居間についての改修の打合せをおこなう。既存を活かしながら、生活の中でのものの置き方、収納、使い勝手を考えて平面のデザインを決めていきたいのはいつものこと。
2日(水)8:17分特急あずさにて、この日はJIA支部資格制度委員会もあり、駒込の家現場に午前中立ち寄る。代人のSさんが待っていてくださり、これから施工の大変なプレート階段についての打合せ等。忙しい時間となり建築家会館にて簡単に昼食を済ませて、長時間の会議となる。住宅部会のメンバーが多いこともあり、その後はかけつけてくれた郡山さん、宮島さんらと会議後残った寺山さん、米田さん僕と部会のワーキング。それでもこの日は新宿発20時の特急あずさに乗ることができ、いつもより1時間早い帰りなので気持ちも楽でした。家に戻り、入浴後、一日留守をしていたので連絡事の整理をしていると深夜。
4日(金)池上君にパワーポイントを整理してもらい「岡谷旧市庁舎および絹関連産業遺産の保存活用をめぐる一連の活動と再生活用計画案の作成」という首都大学東京大学院生の建築プロジェクト特別演習の講義内容がまとまってきた。仕事もあるのでじっくり内容を確認していきたいと思います。駒込の家 現場からプレート階段の質疑あり、構造の伊藤さんと連絡をとる。柴崎さんと平出の家の完成へ向けて追い込みの現場を確認する。
7日(月)あたたかい1日となりUejobiの卒業式に出席。学生たちと感激の日でした。信州の春は遅いのですが、上田は暖かい。夕方の上田城公園は梅の花が咲き始めていました。

建築学科の皆さんとお別れ、卒業されてからも素晴らしい毎日を過ごされますよう!
家に帰ると娘からもプレゼントこれもうれしい!



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23日(火)12時16分の特急あずさにて新宿へむかう。駒込駅にてクライアントと待ち合わせて、現場に15時30頃。K建設のS代人と打ち合わせ。基礎配筋もきちんと仕上がりました。役所への書類等、外装材のこと、その他、構造の土台の金物の打合せ等。今後厄介なのは室内のプレート階段の施工について。東京には珍しく肌寒く感じる日でした。夕方は住宅部会の市民住宅講座WGのため建築家会館へ。コーディネーター会議による話し合い。


「セミナーは我々建築家の本質、理念をわかりやすく伝える。造形力がデザインと思われているが、広い意味のプランニングの中に人の意識や行動を促す力がある。それが住まい。家族との関わりにより変わっていく住まいとなるアフォ―ダンスデザイン。家にとってデザインとは何か?プロセスを含めデザインには解決していく力がある。デザイン力が住まいを変える。」
話合いの中で共感する内容となってきました。セミナーを開催するにあたり楽しい議論になってきました。こうしたサロンが本来の住宅部会・・・

僕は今後も、歴史や人々の思い入れが込められた住まいやまちなみに潜む豊かさの継承と新たな思い入れを「積層」することで、自然を引き込み、地勢や環境を生かした愛着を感じられる住まいの在り方を提案し続け、社会に向けて様々なデザインを広げていきます。このような目標にて毎日アトリエの皆と新築を含めて、住まいの改修と修景等に向き合っております。

建築は空家が多くなり、古い建築が、現在の生活に合わなく放置されている状況が多くなりました。今感じている大切なことは今の暮らし向きに見合うように編集し、そこに思いを積層しながら・・・歴史を繋げていくこと・・・が大切ではないでしょうか?クライアントとの対話から予算を含めて緩やかに改修を進めております。

デザイン力が住宅を変える!暮らしから考えたらこういうことができる。
家にとってデザインとは何か。プロセスを含めデザインには解決する力があります。

家は今住まうところから何十年と先の将来をイメージすることはとても難しいことですが、家族の今後という視点で考えていくと、家というのは変化に対応したつくり方が大切です。風を感じ、光りを感じ、家族の成長と変化に対応できる家、家族との関わりにより変わっていく住まいとなることが望まれます。

28日(日)JIA建築祭 最終日は長野県学生卒業設計コンクール。素晴らしいお人柄の栗生先生にも会えてうれしい日でした。

大学生の部 金賞受賞作品

一日楽しませていただきました。最後に挨拶をさせていただきました。学生たちの夢のある作品を広く社会に広めていく場を設けることは、JIAと教育機関の責務と感じます。



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15日(月)午後に訪れた平出の家。柴崎さんと一緒にクライアントとの打ち合わせを行う。内部での打ち合わせの前にクライアントと敷地回りを歩き、見事に整ったファサードラタンの表情に魅了された。杉板への塗装ウッドロングエコは独特な風合いがありおもしろい。内部の打合せもクロス等を決めているが、完成してないこの状態でかなり室内が暖かいのでうれしくなります。吹き抜けを設けても、断熱材をしっかり入れることにより温度ムラの少ない空間を設けることが可能になります。

16日(火)午前中Y邸修景計画のクライアントと打ち合わせ。午後には池上君と現場へ行き様子を見る。いつも思うが古い構造と新しい構造が積層して壁のない姿に魅了される。大切なことは今の暮らし向きに見合うように編集して思いを積層しながら・・・歴史を繋げていくこと・・・


18日(木)午後はN町の家についての金額調整をK建設と行う。内容を精査して打ち合わせ。目標の金額に近づく。法的状況をクリアーしながらも調整していく。
19日(金)Т邸の修景計画。蔵を寝室に改修して、その手前のオープンスペースの工事となります。おおらかに編集していこう。古い部分をうまく残していけたら良いなと思います。

ゆっくりですが、あたたかくなってきました。早く春が来てほしい。
20日(土)柴崎さんは神戸に友人の結婚式があり休み。池上君と二人事務所。午後は雪が舞うが気温が上がり雨に変わる。
夕方はスライドを構成してもらっている池上君と旧庁舎関係の話をする。
21日(日)も肌寒いが、晴れ渡る空は春・・・いろいろと見直したり作業をしていたが午後は諏訪湖周辺を久しぶりにジョギング・・・
夕方、ご無沙汰しているクライアントとのメールのやりとりは楽しい。今後の計画のこともあり Please keep in touch! に・・・
22日(月)柴崎さんはこの日までお休みなので、池上君と掃除をしてスタート。今週も現場関係、見積もりのまとめ・・・いろいろと頑張りたいと思います。
きょう23日(火)は午前中アトリエにて打ち合わせをして午後は駒込の現場に向かいます。夕方は建築家会館にて住宅部会の市民住宅講座WGに参加の予定。ハードなスケジュールを楽しみます。


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9日(火)寒い日でした。午後は雪が舞い、諏訪清陵高校、付属中学校の評議員会へ出席する。石城校長と一緒に授業参観もさせていただきました。先生が楽しくやっていると生徒にも響くものがあるのは、僕達の建築の授業等と共通するものがあります。ますます個性的に清陵らしいブランド力を生かして頑張っていただきたいと願います。
10日(水)東京都、駒込の家の現場打合せに向かう。クライアントと現場代人さんとの打合せ。現場はきちんとして順調でした。書類もチェックして、その後北区の区役所へ。学生の頃歩いた道はすっかり変わっているところが多いが、昔のままの姿にて残る会社もいくつかあり懐かしく感じます。その後、新宿にて住宅部会の郡山さん、寺山さんと合流。先輩方にお待ちいただき、南口のイタリアンにて遅い昼食。部会が始まるまで、建築家の職能について語る時間。今後の住宅部会について等、いろんな話ができて勉強になりました。その後は建築家会館にて部会長の飯沼さん次期部会長の宮島さんらと次年度の内容について話合う。引き続き建築家クラブにてレストランプロデュ―サー宮下大輔氏をお迎えして食と建築そしてブランド力についての楽しいお話をお聞きした。
11日(木)祭日なのだが、前日の心地よい疲れから午前中は仕事のまとめやら、午後はY邸修景計画の現場へ行く。クライアントやK建設の社長と打ち合わせをしながら、設計においても、古い梁を見せる努力をしてきたが、もう少し見せたい部分もあり話し合いをしながら変更していく。既存の建築を改修していくと、建築の存在そのものの魅力に圧倒される。若いクライアントがこうした建築を愛して残していこうとする姿にも感心します。
12日(金)休みを挟んでいたので駒込の家の現場とY邸修景計画現場の経過報告を事務所の皆にしたところです。あたたかくなると予報された日だが、それほどでもない日でした。
13日(土)Т邸の修景現場に池上君と伺う。現場の皆さんには古い家を楽しみながら編集していこうと伝える。二期工事がまとまれば三期工事の設計になるので現在の住まいと向き合いながら要望等を整理していきます。午後はN町の住まいの設計打ち合わせを柴崎さんと行う。金額を詰めていかなくてはならない。
14日(日)あたたかい一日となりました。雪も融け始めました。

15日(月)週末のあたたかさもどこかへ・・・朝方から急に寒くなり始めました。まだまだ春は遠い・・・

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2月が始まり、1日(月)は平出の家の現場打合せを柴崎さんと済ませてからJIA長野地域会正副会。山口代表には支部住宅部会への出席もあり、次年度から地域会の活動の負担を個人的には軽く(笑)していただくよう御願いしていたところです。
続いての総務委員会は2月26日~28日の文化講演会や卒業設計コンクールの連絡等、支部報告を含め盛りだくさんの審議でした。
2日(火)自宅のアトリエに昔のテーブルがあるが、改修した時の栗材の製材したものをF建設が保管していて、F家具の専務さんと栗材を使用してテーブル1200×1400高さ580というソファにも椅子にも対応できるものに補修しようと打ち合わせをした。スケッチもできる、ワインも飲める、打ち合わせもできる比較的広いテーブルカウンターが作成されるのでなんだかうれしい。
N町の住まいについての見積もりが夕方K工務店から出てきて社長、部長、柴崎さんと検討する。クライアントに連絡して週末の打合せになります。

4日(木)Uejobi作品発表会のため早く家を出る。講評会は、家族像が変化していく現在、サザエさんの家という課題は今失われつつある三世代の家族像を学生たちがどのように捉えていくか
楽しみでもありました。

建築基礎にて建築の歴史から現在、環境において幅広く話をしてきまして、時にショートデザインの演習も実習してきました。
それに対するレポート、キッチン空間アイデアcontest、等への参加、断面構成を考える演習もやっていただきました。今回の課題もそうした意味において住まいを設計するひととおりの技術を習得されたと思います。
また建築の設計の奥深さがわかってきました。

□デザインの力が住宅を変える
 デザインの視点で周りを見回すとわかってくる本質があります。

アフォーダンスデザイン
アフォーダンスは、物をどう取り扱ったらよいかについての強い手がかりを示してくれる。例えば、ドアノブがなく平らな金属片が付いたドアは、その金属片を押せばよいことを示している。逆に、引き手のついたタンスは、引けばよいことを示している。これらは、体験に基づいて説明なしで取り扱うことができる。引いて開けるというアフォーダンスが存在すると言います。

暖炉を置くことにより人が集まる。そのためにどうするか? 人が集まるという本質が見えるかたちをどう展開するか?

■この趣旨にもとづいてわかりやすい設計になっているか?

□デザインには暮らしを変える力がある

ユニバーサルデザインの7原則

The Center for Universal Design, NC State University による。
1.    どんな人でも公平に使えること。(公平な利用)
Equitable use
2.    使う上での柔軟性があること。(利用における柔軟性)
Flexibility in use
3.    使い方が簡単で自明であること。(単純で直感的な利用)
Simple and intuitive
4.    必要な情報がすぐに分かること。(認知できる情報)
Perceptible information
5.    うっかりミスを許容できること。(失敗に対する寛大さ)
Tolerance for error
6.    身体への過度な負担を必要としないこと。(少ない身体的な努力)
Low physical effort
7.    アクセスや利用のための十分な大きさと空間が確保されていること(接近や利用のためのサイズと空間)
Size and space for approach and use
デザイン対象を障害者に限定していない点が、一般に言われる「バリアフリー」とは異なる。

にもとづいて家具や照明等の設計に影響を与えます。


■こうしたことを含めて自らのテーマをもう一度探ってほしい

●図面を描く目的はどんな建物にしようか考えたことを整理して確認する。建て主や施工者に伝えて理解してもらう1/50の図面のスケールが考え方をまとめやすい
● スケッチ術を学ぶ
● 時代背景、建築の条件、クライアントの要望など諸条件によって設計の進め方を選択していくこと
● 課題にもあるが、建築主が求める空間を設計調書によりあらかじめ調べ上げる
● 外部に対してどう開くか、トップライトの扱い、中間領域
● 構造のバリエーション
● 食事をする、おしゃべりをする、眠る、等の行為は日常的に行われていることだが、他の施設と違うのは「住宅は他者の視線を気にしなくてよく、完全にリラックスできる」したがって住まいの内側を設計するのに気を配りたいことは、緊張を解いてゆったりと落ち着いた気分にひたれる「場」をつくること
※そのために プランニングやセクションの検討が当然必要となる、仕上げ材の選定や使い方も大切なポイントとなる
● 美しいプロポーション、屋根、外壁、開口部のプロポーションを整える
● 人の手に触れるところは気持ちよくする、そんな意味で開口部の建具は木にするとか
● 開口部の雨仕舞、耐久性を考えて、箱型の建物でも庇をつけないのではなく小庇をデザインする
● 設備、調理する、食べる、団欒することを一体に考えていく家族像を想定していくとその舞台となる台所、食事室、居間の関係をどう考えているか
そのためのレンジフードの在り方?
● 室内の統一感を考えるのには設備機器を隠したい、照明器具は真に目指す空間を活かす器具があれば良いが、必要なものは
 灯りがほしいのであるから全体の雰囲気を思考していく
● 設計はかけたエネルギーと時間に比例して良くなる

※個室の在り方を突き詰めていくと家族の集まる場がどうあるべきか?という課題に接します。
 講評の要点でした。(笑)

立春が過ぎ 日が長く感じます。


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26日(火)事務所の仕事開始とともに前日の駒込の家についての北区区役所の担当者との打合せ内容を柴崎さんに伝えて杭の12条報告の資料を訂正することになる。銀行関係の用事を済ませて午後は岡谷市役所都市計画課の岩垂さんと岡谷市旧庁舎関係近代遺産群に関わる資料について打合せ。今年は首都大学東京大学院「建築プロジェクト特別演習」の非常勤講師をやることになり、関連の資料を調べている。

〇「身近な文化遺産としての建築ストックの腑活・更新とそれを基点とする地域活性化」に関連する活動等をもとに各自の調査分析の発表。

〇特定の課題(事例)に対して、自ら設定した建築の専門分野から調査分析し、その成果を発表する。

〇現状を評価し、その課題や問題点を明らかにしたうえで、保存・再生・活用にかかわる企画提案書を作成し、発表する。

というような要点なのですが、80周年を迎える旧庁舎と周辺をどうするか学生を含めて市民の皆さんが一緒に関わることが良い機会となるようにと考えています。

28日(木)学生たちの追い込みの図面製作の好評・・・皆さん頑張っています。
29日(金)池上君とТ邸修景計画の図面打合せを済ませて週末の打合せに備える。事業年度毎の設計等の業務に関する報告書27年度分を諏訪地方事務所の建築課へ届けた。この日は朝から雨が降り続く・・・雪はずいぶん融けてきました。
週末30日(土)雨が雪に変わり雪かきの朝、池上君と一緒にТ邸修景計画の現場打合せに伺う。現場打合せ後、今後の計画の打合せをТさんご夫婦と行う。楽しい時間でした。
31日(日)午後カノラホールにて行われた岡谷市都市計画マスタープラン策定シンポジウムに出席する。武者さんの次世代型都市計画を展望するという基調講演は興味深く聞いた。
続くパネルディスカッションは個々のパネラーの活躍は理解できますが、都市マスの概要、一番のポイントである市民と行政の協働協議・調整の広場に関してパネラーのディスカッションが欲しかった。協議・調整の広場を掲げたわけだからこの概要に関しては、個々の行動はもちろんのこと機会あるごとに自由な場にて議論されていくことを願います。

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19日(火)前日の雪の影響もあり、母が通院している市民病院まで送るが、雪の坂道は毎年のこと慎重になります。
20日(水)も雪となり雪かきだけでかなり疲れます。柴崎さんとは週末のТさんとの設計打ち合わせ内容を確認してあり、池上君とはТ邸の改修計画の打合せを行う。リノベーションは新築と違った面白さがある。益々各地に積層する建築が増えていきそうなことに僕は内心うれしく思っている。
21日(木)晴れた日にはなりましたが、大寒の日を迎えた。学校へ行く途中の雪道は怖いものがあります。駒込の家の杭工事の変更内容について電話での打合せと今度北区の役所へ伺う準備を柴崎さんに伝える。夕方家に着くと家内がペレットに火を点けてあり、炎が迎えてくれるのは気持ちが安らぎます。
フェイスブックに ペレットの炎のぬくもりを伝えると友人からコメント・・・
「揺らめく炎は幻想的ですし無心でいられるところもあっていいものですね!原始時代はオオカミに襲われないようにたき火を炊き、暖を取り、食事をする場ともなって本能的に安らぎを覚えるのでしょうね!ただ温かいだけではダメなのかもしれませんね!」
確かに・・・なるほど!と実感しました。
歴史を振り返ると人類の発展に大きな変化をもたらしてきた「火」、現代の生活では「火」そのものを利用する機会が減りましたが、「火」が灯りになったり、体を温めたり、焼いたり、煮たり、熱いものを触り、熱いと感じて初めて危険だとわかります。時間と手間をかけたものがどれだけ美味しく感謝していただけるようになるかということも・・・親子で火を使いながらいっしょに楽しく料理するワクワク体験は画一的な機械では推し量れない、五感を使うということがいかに大切かわかります。「火」のある場所には人が集まります。心が穏やかになりリラックスします。「火」の灯りは今まで見えていたものを心で見る手助けをしてくれるかもしれません。
たまたま「火」をとりあげましたが、信州人の高齢者が、これまでそれほど栄養のあるものを食べてきたわけでもないのに健康で逞しいのは、自然に寄り添って生きていきたからでしょう。
多少寒くても多少暑くても、そこに対応してきたからです。健やかで逞しい子供を育てるにも、日本の気候風土に逆らうことなく、季節の移り変わりを感じ取れる工夫を家を中心とした普段の生活の中に実現したいものです。
22日(金)前日に用意してくれたK工務店との平出の家の連絡内容について柴崎さんと打合せ。K建設の社長がY邸修景計画の打合せにきてくれて粗削りの杉のファサードラタンのサンプルを持ってきてくれた。これが素晴らしい!きっと塗装も染み込むことが予想される。現場も池上君と見て・・・しかし何年も経つが栗の土台は強い。多少土に触れていても腐らない・・・床下の乾燥状態も良いのだけれど・・・確かに強いものは強い・・・

住宅部会のワーキングの日ですが、この週は調整できないので欠席。
23日(土)寒くなってきました。、土曜日の午後はТさんとの設計打ち合わせ。
24日(日)父の命日を迎え、お墓の雪かきをしながら父へ感謝の墓詣り・・・父が亡くなり4年・・・決意を新たに・・・
25日(月)県内-10度を超える寒さ。駒込の家の打合せに北区の区役所と現場へ・・・小さな敷地に大きな夢を・・・

(C)文・かたくら たかゆき

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13日〈水)ご無沙汰している家内の両親に娘の成人式には大変御世話になりお礼に伺う。娘も希望に満ちた成人式を迎えることができうれしかったことと思う。家内がまゆ玉飾りを作っています。家の玄関、神棚と事務所の神棚にお供えしました。 小正月を迎える時期になりますが、こうした縁起を細やかに飾ってこそ季節感もあり楽しいものです。生活デザインの基礎は家庭にあると思います。日々暮らしを見つめて楽しくいきいきとした生活を送っていきたいものです。
14日(木)学生たちも成人式の話をしていた。とても楽しそうでした。一人一人対話しながら講評。寒い日でした。
15日(木)足の痛い母がお墓詣りのことを気にしていたが、天気が良いので家内と母と一緒にこの日に済ませる。亡き父やご先祖様に感謝。
16日(金)お斎日(おせいにち) 天気良くとても気持ち良い日であり何か心が充実するものです。菩提樹の真福寺に挨拶をする。 総代会長、住職様がにこやかに迎えてくださる。気持ちも引き締まります。
17日(土)午前中は池上君とТ邸修景計画の現場打合せと確認。引き続いてこれから改修していく予定のキッチンやリビング・ダイニングの在り方を全体の修景の中で考えていけるように打合せを行う。午後柴崎さんと平出の家のファサードラタンの表情や床貼りを確認したあと、午前中に打ち合わせをしたТさんご夫婦が僕の家に見学に訪れました。とてもТさんの家のような歴史はないが、思いをこめて積層した住まいを見ていただいた。おみやげもいただいてしまいました。ありがとうございます。
17日(日)ペレットストーブに火を入れて柴崎さんが印刷してくれたN町の家の図面を眺める。
夕方は諏訪清陵高校の担任だった八郎右衛門先生を偲ぶ会へ。上諏訪駅に待っていてくれた石城校長と合い皆と合流する。先生を偲びながらも楽しい思い出話が続きました。
18日(月)関東甲信越は大雪!流石にこの雪かきには疲れました。
駒込の家の確認がおりました。
設計が始まってから確認になるまでの長い日々でした。・・・一段落です。
さーこれから現場が始まります。


(C)文・かたくら たかゆき

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6日(水)仕事初めとなりました。アトリエ創設30周年を迎えました。それにふさわしい内容のある仕事を続けていきたいと皆で話あったところです。住宅部会の寺山さんからもワーキングのメール。時期部会長の宮島さんからも方針や予算が送られて確認。寺山さんからいただいた宿題をまとめながらも、長野地域会の正副会へ出席。地域会も次年度の方針と予算を確認、内容のある打合せでした。夕方は6日年、神棚にお参り。
7日(木)七草粥をいただき、一日授業。方針の固まらない学生に一人一人講評をしていく。午後卒業制作は各自のイメージが図面に表現できるように一人一人に講評。急に寒くなってきました。
8日(金)朝、Т邸修景計画の打合せ。クライアントのТさんから要望のありました、お孫さん用に ペレットストーブの木製柵と蔵の階段回りの本棚について現場で寸法確認をして池上君に修正を伝える。こうした作業の積み重ねですが、今年も「すべては住まい手の笑顔のために、生活と向き合う覚悟」をしっかり持ち続けていきたいと考えます。
9日(土)朝、雪が舞った。軒下の温度計も-2℃なのでそれほど寒くはないはずなのだが・・・寒い。しだいに日もあたり穏やかな週末となりました。正月明け事務所の仕事はお昼にて終了とします。家のアトリエに移動。午後は東京へ戻った娘が成人式もあり帰ってくる。
夕方は母と家内と娘4人揃ってお祝いをしてワインで乾杯。
10日(日)当日は早朝から着付け、午後は岡谷市の式典出席、夕方は中学の同窓会とかで楽しんでいたようです。

11日(月)課題設計もあり娘も忙しく東京に戻る。僕は終日休みだが先日クライアントからの電話のフラット35の技術基準の概要を調べたり、住宅部会のセミナー骨格に目を通す。


(C)文・かたくら たかゆき

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30日(水)年末年始の休業となりました。親戚も多く葬式等もあった年でもあり、簡素に事務所や床の間等の家の飾りをまとめて年末の準備を整えて一日を終える。娘も帰って来たので話を聞きながら皆で楽しく過ごします。
31日(木)恒例により妹夫婦と甥を交えてお年とりの日を迎える。一年間を無事終えたことに感謝・・・高齢の母を交え楽しく過ごします。
2016年元旦。うっすらと雪の朝・・・

あたたかいお正月を迎えました。健康に気をつけて良い年になりますよう皆で祈願しておせち料理やお酒をいただきます。年賀状もいつものようにたくさんいただきました。うれしいのは設計してから何年も経つクライアントの皆さんからのお家を大切にされているお言葉でした。住まい手の笑顔のために・・・また住宅部会の渡辺武信さんからは住宅部会の名誉会員になられた慶びのお言葉もありました。今年も住まいをとりまく様々な内容に楽しくかつ真剣に向き合っていきたいと思います。

2日(土)総本社諏訪大社大麻と天照皇大神宮の御札も神棚に整いました。
4日(月)菩提寺の真福寺に恒例の厄除聖観音大護摩供法要に参加して御札をただきお仏壇に供えます。
 
かたよらない心 こだわらない心 とらわれない心
広く広くもっと広く これが般若心教 空の心なり・・・
仏法は まるい心の教えです
仏法は 明るい心の教えです
仏法は 清らかなる心の教えです
仏法は 静かなる心の教えです
仏法は おかげさまなる心の教えです
仏法は 無我なる心の教えです
仏法は 大慈悲なる心の教えです

と今年も教えをいただきます。

午後、本厄の年でもあり諏訪大社にてご祈祷 諏訪大社祈祷神符御札と厄除御守もいただきました。
今年は明日6日(水)から仕事初めとなります。

アトリエ創設30周年の年となりました。
本年も時代を経ても変わらないもの・・・変わるもの・・・積層する建築シリーズ(前回ブログ)を創作しながら豊かな環境を目指して頑張っていきたいと思います。

本年もますます良い年になりますようお祈り申しあげます。
どうぞ宜しくお願い申しあげます。



(C)文・かたくら たかゆき

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22日(火)銀行等年末の調整。N町の家、照明器具選び・・・全体のムードを創造する作業は実に楽しい。
23日〈水)天皇誕生日の日朝、Т邸修景計画、蔵の室内もきれいになりました。ペレットストーブに火を入れてみました。だんだんと修景が進んでいきますが、積層していく建築は実に良い雰囲気です。

新国立競技場はA案に決まったが、森さんのように影響力ある方のB案推薦がなければ、どうなったかわからないと思う。いずれにせよザハ案に比べると迫力はないが・・・日本を代表する建築になるんだろうと思います。A案は今後のメンテに費用がかかると思います。来年の御柱を控えている諏訪人の僕としては、ハンバーガーのA案より縄文的なB案を推していたのですが、残念でした。
今年の僕の目標から
歴史や人々の思い入れが込められた住まいやまちなみに潜む豊かさの継承と新たな思い入れによる「積層」にて自然を引き込み、地勢や環境を生かした愛着を感じられる住まいの在り方を提案し続け、社会に向けて様々なデザインを広げていきます。このような目標で始まりました。来年もこの展開が続きます。
ーリノベーションも新築もー・・・・・
※「積層」はスクラップ・アンド・ビルドの時代から脱皮し、自然や環境を含む歴史の時間軸に寄り添うような、持続性のある建築理念

24日(木)13時30分東京都北区区役所にて駒込の家の本申請の受付。クライアントと待ち合わせしてなんとか年内に間に合い新宿15時のあずさで岡谷に戻る。文字通り師走を走る・・・
25日(金)雑誌 「あるしてくと」が届く。雑誌に出すことが目的ではないのでこうしたJIAの皆さんの運動が消費者にとって有益な情報になることを願います。 すべては住まい手の笑顔のために。生活に向き合う覚悟を持つのが建築家。そのために常日頃からの生き方そのものが僕は建築家だと思っています。従ってクライアントの人生観を守りぬくというのも大袈裟ですがそのためにも建築家は職能的倫理にうらずけられた自由人でありたいと思う。
26日(土)図面のファイルが増えたアトリエ・・・日常の業務にて最近ゆっくり眺めることのできなかった白井晟一や吉村順三の作品集を自宅のアトリエに移し、今までの仕事場の本棚を開ける。その夜白井晟一の作品集等を自宅のアトリエにて読み始めたら気持が入りこみついつい遅くまで見入ってしまった。ダウンライトの灯りとペレットストーブの灯りのぬくもりにてこうした時間は気持ちが良い・・・
27日(日)家内と掃除をしながら和室の床の間を整えて、年末年始の準備を始めたら・・・とんでもなく時間がかかり・・・父の生きていた頃の思いも重なり気持の入った掃除となりました。ねん挫して痛めていた右手も接骨院の先生から動かしたほうが良いと言われていたこともあり天気の良い午後の後半の時間はおそらく今年ラストランになるかもしれない・・・諏訪湖周辺のジョギング・・・さすがに寒い・・・
28日(月)Т邸修景の現場の朝のミーティングを始めにY邸修景計画の現場打合せ、駒込の家の年内最終施工図の確認を終えて工務店に連絡・・・

29日(火)本日仕事納めとなります。1年間お世話になりましてありがとうございます。来年1月6日から仕事初めとなります。

すべては住まい手の笑顔のために。生活に向き合う覚悟を持つのが建築家・・・

来年も
歴史や人々の思い入れが込められた住まいやまちなみに潜む豊かさの継承と新たな思い入れによる「積層」にて自然を引き込み、地勢や環境を生かした愛着を感じられる住まいの在り方を提案し続けます。

来年も引き続きどうぞよろしく御願い申しあげます。


(C)文・かたくら たかゆき

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かたくらたかゆき
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職業:
建築家
趣味:
自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
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