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今週のコラム
 27日(火)昨年末から病気と闘ってきた叔父が夕方亡くなった。家族や親戚、多くの方からの応援も最後は厳しい結果となった。
 僕が小学校6年生・・・父たちは叔父と小さな鉄工所を経営していた。その叔父の後姿を見て、僕は設計者になりたいと思った。そして中学二年生の時、万博のパビリオンに感動して建築家を志すことになる。僕にそうした希望を最初に与えてくれたのが叔父であった。
父の鉄工所は建築の骨組を造りあげた。建築ラッシュ、本当に忙しい時であったと思う。そうした忙しい時代を経て、僕が事務所を立ち上げてから設計した初期の暖炉は叔父たちの手により制作されたものである。
僕は叔父から多くを教えていただいた。病室で「地平線の家」の骨格の写真を見せてあげたら喜んでくれたのもついこの間・・・
28日(水)の通夜から始まり、30日(金)の葬儀にいたるまで皆に協力していただき夢中で段取りをした。
 葬儀は叔父の生き方にふさわしい厳粛でかつ友愛に満ち溢れたものとなり出席者に多くの感動を与えた。叔父の友人のYさんの原稿なしの弔辞は叔父が真福寺の責任役員としての功績に本山からの表彰と十人兄弟の二男として兄である僕の父を支えてきたお話をいただき葬儀の悲しみを越えて皆に深い友愛の心を残していただきました。
広い本道の正面が埋まるほどの花に溢れ幸せな時間をいただき叔父も喜んでいたと思います。皆様本当にありがとうございました。

 1日(土)午前中は「湖畔の片流れ」の地鎮祭と一転してお祝いとなり、午後は「星空に語らう住まい」の最終検査。
連休に入った2日(日)はそんなわけで柴崎さんに定例の打合せを任せていたので「地平線の家」の現場を一人で歩きながらイメージを確かめていく。


 連休中に入院中の中学校の同級生K君が家に帰ってくるということで奥さんから電話をいただいていた。実は17年前プレファブの住まいの増築を僕の設計で行っている。その時は2階へ鉄骨造としての増築であった。

 3日(月)外壁の塗装をやり直し、家を大切にしているK君家族の姿を見てうれしく思った。
 久しぶりにK君と会い、ベッドに横になる彼と奥さんと改修の打合せをする。車椅子への対応など今後の生活を見つめてデザインをすることになる。こうした打合せが彼の心の励みとなってほしいと願う。せっかく帰宅された彼の疲れを心配して早めに打合せを終える。

 茅野市は2日から上社の御柱祭の里引き、そして蓼科方面への観光客、交通は混雑している。

あいこっピも家内と東御市へのバレーボール大会から帰宅・・・・・

久しぶりにゆっくりしたい・・・

 庭先の花たち

 Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 20日(火)午前中は波田町へОさんご夫婦、F建設社長、植木やさんと庭に植樹する木を選定するためA造園へ見学に行く。歩き回り常緑樹のソヨゴと落葉樹のヤマボウシを見つけた。今は木を選ぶには良い時期なのか、景気が悪く木が出回らないのか数多い木の中から比較的形の良い木と巡りあうことができた。





 21日(水)あたたかい一日先日アトリエを訪問していただいたFさんの住まいを設計する準備にてМ市へアトリエの皆と敷地の測量に出かけた。
春の穏やかな一日であった。美しい景色の中にこれから誕生しようとする住まい・・・
また新しい気持ちにて取り組んでいきたいと思います。

 夕方は見積りが上がり、工務店が決まった「湖畔の片流れ」の最終的な工事費の詰めをクライアントのGさんをはじめМ工務店のNさん池上君と行う。
現時点で予算オーバーをしているが、断熱材等のしっかりした設計内容へのクライアントの信頼をいただき、少しコストがかかっても設計通りに施工をお願いしたいという発言に大変勇気づけられた。初期コストがかかってもランニングコストは抑えたいという僕の計画へ十分な理解をいただいていた。

 22日(木)またまた前日と違った寒い日となった。
 23日(金)「地平線の家」現場・・・全体の骨格が見えてくる。
イメージを確かめながら現場を歩く。







 24日(土)午後のJIAの総会のみ出席。
 25日(日)は日建学院の教え子であったТ君の結婚式出席。ざっと380名という凄い結婚式でした。
 26日(月)「星空に語らう住まい」の完成検査に現場へ。植木の位置決めをして帰りに地方事務所へ完了検査の申請手続きを済ませる。




気候の変動・・・諏訪地方は今桜が満開です・・・

 Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 12日(月)は午前中、柴崎さんのお祖母様の葬儀があり御焼香に伺いました。謹んで哀悼の意を表します。池上君と確認申請補正のことで打合せ、この日は夕方建築家協会長野県クラブの幹事会と忙しい一日であった。
 13日(火)午後K建設のОさんと日本装飾美術学校の内田先生を訪問。
「地平線の家」のバンケットルームのハイサイドライトのステンドグラスの制作を依頼してあるのでガラスのサンプルからどのガラスを使うか選択する予定であったが、このステンドグラスは背景の構造を隠し光のチューブが屋根を支えているかのような錯覚をイメージしているためこの場でのガラスの選択は難しいことがわかり、先生には僕の設計に基づきサンプルを制作いただくことになった。帰りに室内に使用する枠材を確認。



 14日(水)豊科Мさん宅へ、前日Мさんからは御主人が退職されて豊科に住まわれるお葉書をいただいていました。長い間のお勤め大変ご苦労様でした。
和菓子を製造されるための厨房が完成し確認させていただきました。奥様もますます趣味を生かされ、ご夫婦楽しい毎日を過ごされてください。
 この日午後は「地平線の家」の木製建具と屋根の打ち合わせ・・・



 15日(木)アメリカ広葉樹環境建築セミナーのパネリストとして出席のため会場のリゾナーレへ。
ТIA ARCHIТECТSのТullio Inglese が唱えるエコロジカルな建築の14の原理は哲学のみでなく実践されていることに感動した。
1. 生物圏の保存、2.建物の再生、3.エネルギーとフォーム、4.ジェネリックデザイン、5.エネルギーの産出、6.省エネ、7.ヘルシービルディング、8.ローカル・リソース、9.サイトのハーモニー、10.適切な建築工法、11.ディヴァイド・プロポーション、12.廃棄物の問題、13.社会的責任、14.ピースフルなプロセス・・・詳細http://www.nacul.com/nc/nacul.html
は大変興味深い、また児野さんの 原風景というコンセプトにも感銘するのです。僕たちも小さな頃は両親から これはもったいないとか大事にしなさいという教育を受けてきた。僕はパネリストとして話をさせていただきながら、日本はもっと早くからものの大切さを実践していくべきだったと思います。
これからの時代、持続可能でありもっと自然と一体になった建築が問われそうです。広葉樹の話になりますが、先日の長野県林業総合センター所長のKさんの話から県内のケヤキや栗はきちんと整備されれば30年後くらいには県産材として使えそうとのことでしたので、アメリカにない栗の活用ビジョンを考えるべきだと思います。また針葉樹に関しては県産材、国産材は伐採期ですので使用して森林の整備を行っていくことが大切ですが、種類の多いアメリカ広葉樹は輸送や製造過程のCО2の問題はありますが、豊かな空間を創造する建築家の立場としては、適材適所として使う価値があると思うのです。
ところでТullioさんは、家の裏山の広葉樹林から伐採しているそうで・・・
やはり基本的には地産地消が原則だと思うのですが・・・(^_^;)



 住宅部会の多くの皆さんにもお会いでき楽しいレセプションでした。DREAМ編集長のYさん、お声をかけていただきありがとうございます。
アメリカ広葉樹輸出協会の辻さん大変ありがとうございました。

 16日(金)は建築ジャーナルNさんの取材を受けてから「地平線の家」の現場へ柴崎さんと向う。
 桜の花と雪・・・現場の屋根はシートがかかり作業中止。クライアントのIさんを交えて床のタイル等、屋根材の打合せ。

 17日(土)春の大雪・・・・
原村М邸6ヶ月検査、星空に語らう住まいの天文台のルーフが取り付く・・・



(C)文・ かたくら たかゆき

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 建築家 吉村順三のことば100 建築は詩より

「ぼくは住宅ではリビングというより、食事をする場所がいちばん中心と思うんです。このごろお客さんするとき、それも大きなパーティーなんかはレストランでやりますでしょう。仕事場も外ですね。で、家にいま残っているものは何かというと、家族みんなでそろって食事をすること、これがとても大事じゃないですか。ですからぼくはわりあいにその場所を家のセンターに置くんです。あとはそれに付随して広々とした部屋、広い居間があればそれに越したことはありません。」と述べています。
少し前の文章ですが、現在生活様式も変化してはきましたが、吉村先生はとても大切なことを述べられていると思います。

 7日(水)建築会社への見積り合わせを出しながら、また吉村先生の自邸南台の家の変遷を見ながら、終戦の翌年に1階と2階がそれぞれ6畳1間の12.5坪の日本家屋を購入。この時風呂場もなかったようです。以降6回以上増改築をされた暮らし向きに対する大変質の高い空間を振り返り・・・(火と水と木の詩)
日本人にとって今何が大切なのかが良く伝わってくるのです。
 住まいは住み繋いでこそ価値があるものだと思います。

 8日(木)4月としては冷え込む朝でした。久しぶりのウォーキングをする。
午前中は、湖畔の片流れの確認申請不備補正の準備を担当の池上君と対応。
午後「地平線の家」バンケットルームの屋根に土台が敷かれることになります。
現場に行き屋上を歩く。この下のバンケットルームは暖炉を中心に食堂にかけて屈折するプランとなっている。
ライトの住宅においては暖炉とともに厨房のスペースが重要な役割を果たしていたように、厨房への光の誘い込みや換気の仕方は特に重要だと思う。部屋が広いので素材の肌理と光のコンビネーションからどれだけ深い空間にせまれるかと思う。

 9日(金)下社御柱、山出しそして木落しは勇壮であった。そんな映像を昼過ぎテレビ画面で確認しながら柴崎さんと池上君と「星空に語らう住まい」の現場へ行く。内部塗り壁の作業を確認する。
ドームが取り付くと思ったが残念!今週の土曜日のようです。






 10日(土)、9日の川岸地区の山出しと曳航に行けなかったので家内とあいこっピと御柱木落し坂へ向う。
緊張と興奮、勇壮な木落しは凄い!
皆の心をひとつにして成し遂げる・・・
御柱祭は今の時代に大変尊いメッセージを伝えています・・・



 Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 3月はしだいにあたたかくなってきたものの気温の差がはげしく体も疲れる月だったと思う。花粉症の季節です。僕もアレルギーなので嫌な時期なのですが。
月末の31日(水)、「湖畔の片流れ」と題した(Gさんの住まい)の確認申請の図面を仕上げなくてはならないので忙しい。

 この日、日本装飾美術学校のТ先生が「星空に語らう住まい」の天文台へ向うクレバスの扉に取り付くステンドグラスの写真を送ってきました。国分寺のアトリエにて制作された直後、室内から庭への風景に立てかけられたもので雰囲気の良さに感激した。
 クライアントの使い勝手を満足することはもちろんですが、この家も室内がひとつの宇宙のように・・・壁材等もイメージしてきた。すべてクライアントの趣味とまた豊かな自然がこの家の造形のヒントになってきたのです。

 クレバスへのガラスブロックに透けた光とともになんとも詩情溢れる空間になりそうでドキドキしてきます。
 上社の御柱祭にて現場打合せは中止。車が動かないのです。

 4月になりました。
希望に燃える新入生、新学年の季節です。

 1日(木)午前中となった「地平線の家」現場の打合せはサンプルの確認と施工図の確認となるが、施工図は内容があるので持ち帰り見させていただくことにする。
春の嵐なのか2日(金)朝方から強風そして雨・・・

 3日(土)「湖畔の片流れ」確認申請を提出したものの図面のまとめがまだまだ続く・・・
 5日(月)二つの現場を確認する。
完成が近づく現場の外壁の木の味わい・・・
今週は屋上に天文台のルーフが取り付く予定。



 次は墨出し作業をしている静かな現場・・・



良い言葉に会いました。 三冬枯木花「さんとうこぼくのはな」

いっぷく拝見という本から

「枯木」というのは、死木のことではありません。葉を落とし、木枯らしの吹く寒さに耐えながら、
じっと春を待つ木のことであります。このように寒さに耐えてこそ枯木にも花開く春が訪れる のです。

梅は百花の魁であります。一陽来復を告げてほほえむ梅花には、あたかも一幅の絵の美しさ があります。
それは、まことに気品が漂っているのです。・・・・と

信州の梅の蕾の開花はようやくですが・・・

現場のコンクリート躯体からも

          闇へ広がる光を見た・・・







 Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 23日(火)朝の打合せを終えると豊科Мさんから和菓子作りの厨房関係が完成、奥様から喜びのお電話をいただきました。住まいの完成後時期をみて家具図を作成、小さな改装を行いました。また拝見させていただきます。

「地平線の家」この日は木造部分の配筋検査であり僕がチェックをする。
良好である。敷地と建築の接し方を見るとまだまだ難しいところがありそうですが・・・



 午後UIA2011ТОKYО大会について日本建築家協会長野県クラブの対応を副会長の川上さんや山口さんと打合せを川上事務所で行う。エクスカーションの内容について松本を中心として「山岳都市の民家と町並み探訪+現代建築」のタイトルにて海外の建築家との交流をはかるツアーを企画します。大会準備委員長としてこれからシナリオを作成いたしますので楽しみにお待ちください。

 24日(水)午後アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)日本代表の辻さんにお会いし4月15日開催の環境建築セミナーについての討論会の議題内容をお聞きした。県産材をはじめ国産材の使用とともに使いたい材料の情報を的確に掴んでおきたいと思うのは建築家なら誰でも感じていることと思います。

 26日(金)そんなわけで電話をして時間をとっていただいた長野県林業総合センター所長のKさんを訪ねる。木材部長のSさん、主任研究員のYさんも同席してくださり県産材の利用や国産材についての現状、県内や日本の広葉樹の展望もお聞きしてみた。



 帰りには信州大学の学生の木構造の実験風景を見学。担当している意匠の学生でないとすぐ顔がわからなく失礼しました!汗・・・



 27日(土)午前中は池上君と「Gさんの住まい」の設計打ち合わせに伺う。
この日の打合せにて全体の内容報告を終了しました。
 午後、天気は良いが風の強い「星空に語らう住まい」の現場打合せ
内部の仕上げを決めていく段階になりました。



Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 15日(月)は構造の伊藤さんと「地平線の家」配筋検査をする。鉄筋が込みいっているのでなかなかすべてがOKというわけにはいかず手直ししていただく箇所もある。



 16日(火)の午後は引き続き柴崎さんや現場の監督さんたちと材木検査に出かける。入手しやすさ等を考えると県産材といかず米松の集成材等も使います。
できあがりが楽しみです。含水率の検査も済ませました。

 夕方アトリエに「空を繋ぐ家」のNさんがお見えになり4月初めの御柱開催日までに庭木を整備したいとのことでした。こうした木は昨年一応決めておいたので建設会社に日程の調整をしていただくよう連絡するが、なかなか良い木が見つからないようです。おみやげに手作りの「シフォンケーキ」をいただきました。ありがとうございます。
 17日(水)建具作製のKさんが、お見えになり「星空に語らう住まい」の建具の詳細についての打合せ。建具ひとつとっても納まり方は本当に奥深いものだといつも思います。

 18日(木)娘あいこっピは無事卒業式の送辞を終えたらしい。
午後柴崎さんと「星空に語らう住まい」の現場へ行く。
造作や家具工事も進み内部の工事の豊かさが創造できる。完成が楽しみな現場である。



夕方は卒業式にて頑張った娘のご苦労会。これからも個性的に大いに頑張ってほしいと願う。

 19日(金)「地平線の家」のコンクリート部分の型枠がはずれてきれいな打ち放面が現れた。夕方現場の監督さんたちと楽しく反省会をする。



あたたかくなってきます。季節の移り変わりです。
 21日(日)庭先の梅の木を整理する。




 22日(月)信州大学工学部建築学科の卒業式謝恩会出席のため夕方長野へ
向う。卒業生の皆さん先生方と楽しく過ごす。今後のご活躍を期待しております。

建築家 吉村順三 建築は詩より

日本の建築では、ご承知のように、建築の内部と外部とは、一体のものとして考えられてきた。ということは、室内と庭との間に自由な交流があることである。季節の移り変わりは室内に反映して、そのときどきの気分が生まれ、室内は室内で、自由な使い方によって、おどろくほど効果的なふんいきが生まれる。そこに大らかな気分が生まれ、西洋建築にみるような、堅い建物の中の生活ではなくなるのである。日本の民家が、高く評価されているのもこのことによろう。

(C)文・かたくら たかゆき

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 8日(月)夕方から(社)日本建築家協会関東甲信越支部長野地域会JIA長野県クラブの総務委員会が行われた。UIA2011東京大会について長野県クラブの関わり方等積極的な意見交換が行われた。

 9日(火)雪の舞う寒い朝となった。この日に中学の同級生のKi君のお父様の葬儀となり待ち合わせた同級生KさんHさんとお別れに行く。お母様がお亡くなりになり続いてのことであり本当に寂しいことだと思います。思えば中学校の時、K君のお父様とお母様に励ましのお言葉をいただきました。本当に感謝です。心からご冥福をお祈り申しあげます。
僕はこの日午後からの打合せもありKさんHさんとは「入院中のKa君の見舞いにも行かなくてはね」と話して別れた。

雪が降り続き10日(水)も水分を含んだ重い雪が積もる。県内高校入試とあり電車もストップしたので生徒さんたちの足は大変だったと思う。

 11日(木)午後は池上君と「Gさんの住まい」の照明等の打合せ。
 12日(金)は柴崎さんと「地平線の家」現場打合せ。1階コンクリート部分の型枠をとりはずして躯体の表情が見えた。丸い先端部分もあり難しいが比較的うまくコンクリートも打ち込みができた。2階スラブの配筋中。
クライアントのIさんご夫婦を交えて全体のイメージを伝えながらのサンプルの決定。



 13日(土)午後のアトリエは休みとなるが、僕は「星空に語らう住まい」の現場打合せに行く。クライアントのОさんの奥様とF建設と現場を確認しながらサンプル等を確認していく。

以前も述べたが、住まいは自然との融合をめざす。美しい自然の法則性には無限な多様性を発見するのだ。ならば建築も身体の延長としてそれぞれに応じた多様性のある素直な表現をしていきたいと思う。人間の身体も建築も自然の中に生きているのだから・・・

 この日夕方はお祝い事があり妹家族を交え楽しく過ごす。

 14日(日)この二週間は寒い日もあり、暖かい日もあり、体調が今ひとつであった。祖父の命日であり皆でお墓参り。穏やかな一日。花粉症の季節。マスクをあてながら久しぶりに諏訪湖周辺のジョギングをするが体がついていかない。夕方は父と叔父を見舞う。叔父の顔色がよくなってきてうれしい。
 あいこっピは3年生を送る会の準備とかで休日登校にて中学へ・・・
帰ってきて本人が担当の送辞の文章を清書していた。別れの季節であり、またそれぞれが新しい進路に旅立つ季節を迎えました。

 15日(月)信濃毎日新聞朝刊11面に 戸建住宅設計者に関する相談増加傾向 とあり 有名建築家が設計したおしゃれな住宅注意 という見出しであるが、よく読まないとこの見出しは読者には設計者が責任をとらないような誤解を与えると思う。「デザインだけが優先され、居住性は最低。基本性能も満たさない。これでは住宅とは言えない!」と憤らせてしまう設計は良くない。

本来建築家とクライアントとは信頼関係にもとづき時間をかけて十分な設計打合せをしていくべきであり心ある建築家はそのための注意義務とクライアントへの説明責任を丁寧に実践しているはずだと思っている。
僕はデザインとは用・強・美と揃ったはずのものだと思うので紙面で述べている「デザインだけ」という誤解を招くような軽い言葉の表現はふさわしくないと思うのですがいかがなものでしょう。


  Ⓒ 文 ・ かたくら たかゆき

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 2日(火)前日から喉が痛くどうやら風邪をひいたらしい。「あざみ胃腸科クリニック」へ伺う。久しぶりの訪れた医院は多くの患者さんがソファにかけて順番を待っていた。休憩コーナーの棚に「あざみ通信」というパンフレットがあります。身近な皮膚のケアの話とか医院の庭先には百舌(もず)のヒナが遊びにきましたとかなかなか楽しいコラムの溢れる通信です・・・とゆっくり眺められる体調でなく診療を終えたこの日はダウン・・・アトリエの皆にお願いして一日休みをとりました。

 住宅部会の次期三澤会長から4/15日開催のアメリカ広葉樹環境建築セミナーの案内をいただいていた。長野県在住の建築家ということでパネラーの一人として出席することになってしまったが、建築に使用する資材や建材は省資源化を図り、製造や輸送過程での二酸化炭素排出量の小さなエコマテリアルを選び、また木材の積極的利用によって炭素の固定蓄積量を増大させ、大気中の二酸化炭素を削減する。また解体時においても材料の再利用を積極的に推進するなど僕たち建築家の努力していく目標がありすでに県産材使用の積極的な推進がいたるところで行われる一方アメリカ広葉樹等は素材への魅力がありどのようなパネルディスカッションになるのか楽しみなところです。

 5日(金)あたたかい一日となる。午前中は池上君と「Gさんの住まい」の設計内容について打合せをしながら進めていく。午後は「地平線の家」現場打合せに柴崎さんとでかける。1階のコンクリート躯体が打ち上がりしばらく養生。一部2階のコンクリート墨出し等の作業が進んでいる。玄関部分のピポットヒンジの金物も手作りなので電気錠の関係等通線の確認。その他枠施工図も数回にわたって訂正していただき打合せをする。



 6日(土)「Gさんの住まい」の内部の検討をする。
この内容は7日(日)も目を通す。この日雪の一日・・・

 今週のスタート8日(月)は雪かきの朝・・・春の雪・・・

 午後は「地平線の家」の現場へ施工図を届けながら「星空に語らう住まい」の現場へ行く。再び雪化粧の現場。入口の重なる屋根も良い感じです。

 混構造なので内部のエクスパンション部分の納まり方が課題だ。F建設には考え方を伝えてあるがどのように考えてくるだろうか楽しみです。



Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 23日(火)少しずつであるがあたたかくなってきた。家の周りの雪も融けてきた。確実に春が近い。

 午後池上君と設備設計のAさんとGさんの住まいの内容についての打合せをする。再生可能な自然エネルギーを使用した持続可能な住まいの提案が今後ますます求められていきます。CО2排出を可能な限り減らし地球環境を守るために建築家は様々な提案をしていく必要を感じています。

 24日(水)「地平線の家」RC部分の配筋検査となり構造の伊藤さんと現場へ行く。複雑な鉄筋の組み立てに職人さんたちも一生懸命だ。



 26日(金)「星空に語らう住まい」の現場打合せに行く。内部天井の造作もしだいに充実してきて密度の高い空間になることがイメージでき大変うれしい。
クライアントのОさんご夫婦とカウンター等の材料の色決めを行う。
 午後は「地平線の家」の打合せ。現場に立ち配筋を眺め 型枠の入れ方を確認する。現場の打合せも内容が深い。

 27日(土)INAX:銀座住まいセミナー・「(社)日本建築家協会関東甲信越支部住宅部会主催 」 に出かける。昨日叔父の見舞いに岩槻のK叔母さんが来られていたので一緒に特急あずさに乗る。一人で乗るとたいくつな車中なのだが、叔母とはいろんな話ができて久しぶりに楽しい時間であった。

 第5回セミナー「住まいの環境問題を考える」
冒頭コーディネーターのベテラン建築家近藤昇さんから住宅部会の建築家や住まいセミナーの役割の説明がありました。建築家秋田憲二さんからは都市のヒートアイランド現象を問題に上げ屋上緑化や壁面緑化の大切さをお話いただきました。
この中で緑化と屋上の防水は切り離して考えるということが基本的に大切なことだと感じました。
僕はヒートポンプを使用した住まいの3例を説明させていただきました。
再生可能なエネルギーを資源として利用しながら、断熱材をしっかり施工してできれば無暖房に近い建築をめざしていきたいと思います。
設備を工夫しながらも設備に頼るのではなく地球環境全体の持続のために住まい全体を見つめ直した提案とランニングコストのかからないタフな家、後世に住み繋いでいける住まいを目指していきたいと思います。

 28日(日)は午前中4階フロアーを改修したH旅館の引渡しを終え、叔父の見舞いに行き、松本市美術館へ日本建築家協会JIA長野県クラブの第4回建築祭に行く。片付けを終えせっかく参加させていただいたので僕が大会準備特別委員長を務めるUIA2011ТОKYО大会について、住まい方をはじめとして環境問題は大変身近であるので「皆さんの大会登録を是非お願いしたい」と集まっていただいた会員皆にアナウンスする。

 1日(月)いよいよ3月です。アトリエの皆とミーティングをしてメールを開くと岡谷西部中学校の同級生の入院中の加藤君からであった。

僕も昨年夏以来ご無沙汰していますが、また顔を出したいと思います。
同級生の皆さんへ僕のブログをご覧いただいている方は是非加藤君に励ましのメールをお願いいたします。(kato53@mopera.net)
※本人にはアドレス公開の承諾を得ました。

  Ⓒ 文 かたくら たかゆき

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 16日(火)バンクーバーオリンピック スケート男子500mは本当に早い素晴らしいスケーティング。長島圭一郎選手(27)と加藤条治選手(25)が 銀メダルと銅メダル・・・大変うれしいニュースでした。

 17日(水)「地平線の家」午後には屋根の施工図が整うということで現場事務所へ行く。入念にチェックをする。イメージにはあと一歩。

 18日(木)日建学院松本校の新支店長のFさんが、試験のアンケート結果を受け取りにきた。生徒への思いなどを含め一時間くらい話して僕の考え方を伝えた。

 19日(金)午前中はH旅館の4階フロアーの工事がある程度になったので平林さんや柴崎さん池上君と竣工の検査。きれいに仕上がったと思います。



午後は柴崎さんと「地平線の家」現場打合せ。バンケットルームやカーポートの壁の鉄筋が組まれ型枠が入ります。上から眺めると難しい部分の配筋が良く
わかります。さすがに原寸で見る現場は期待と興奮・・・・体が震える。
雪が舞うがもう積もらないだろう。




 20日(土)午後はGさんとの設計打合せに池上君と向う。前回の訂正やら確認、またエコポイントの申請等に触れるが、この内容は僕も初めてなので準備が必要。楽しく充実した打合せとなる。打合せ後の天気も晴れて寒いが気持ち良い日となる。
 矩計図のロフトに座り公園の桜の花を見たいという御主人・・・

 娘あいこっピも試験が来週から始まるということで部活もない。気分転換にまた一緒に走ろうということで夕方の諏訪湖周辺を走る。走りながら娘の悩みを聞いた・・・楽しいことや苦しいこと、毎日がこれからの長い人生への良い試練だと思う。頑張ろう!

 21日(月)午後15:00過ぎ「星空に語らう住まい」の現場。
二階の子供室や主寝室も迫力が出てきた。クレバスや天空を表現するような部分を天井にイメージしている・・・壁のペーストの見本が決まれば室内にきっと小宇宙が生まれるだろう。



今週末27日(土)は第5回INAXセミナーです。住まいの環境問題について私片倉がお話をさせていただきます。INAX銀座8階セミナールームに是非おでかけください。

 Ⓒ 文・ かたくら たかゆき

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 暖かい一日となった9日(火)午後、H旅館の改修の半分が終了するので、完了の検査に平林さんや柴崎さん、池上君と14:00に現場入り。
福井からも和紙提供の丸和の渡辺さん、山田照明の白石さんも見えた。修復した灯りも感じよく淡い光がキャンパス地を照らす。
 
 10日(水)この日は現場の施工図等チェックの対応に追われた。11日(木)
急に寒い。午前中は雨が降る。休みの日なので多少仕事をしてから諏訪湖へウォーキングに行く。この日は凄く寒く感じて走ることはできなかった。
ものうげな荒れた諏訪湖も穏やかな日と同様刺激を与えてくれる。自然の恩恵は大きい。

 12日(金)前日の雨から雪に変わり路面は凍ってしまい車の運転には危険な日となった。朝の気温は-3℃であるが雪があるためもっと寒く感じてしまう。
池上君はGさんのプロジェクトをまとめているため午後は柴崎さんと「地平線の家」の現場打合せに行く。
 
 現場の中に立ち 型枠の組立を眺める。ひたむきに作業する職人さんたちと建築の誕生していく姿を見て体が震えてきた。本当に楽しみだ。




4時間にわたる現場打合せにはバンケットルームの暖炉の一部の試作品が登場した。



ディテールの打合せも終わりがない。
寒い現場は新しく誕生する建築の創造へと活気に満ちている。

 13日(土)午後のアトリエは休みであるが、平林さんとH旅館の監理をしてその後久しぶりに日本装飾美術学校の根本事務長を訪ねた。建具屋さんのKさんとも待ち合わせ「星空に語らう住まい」のクレバスの出口のステンドグラスの打合せをする。久しぶりに学生のステンドグラスを見た。いつもここの生徒の作品は輝きを持ち、勇気をいただく。事務長は故倉俣史朗さんとの仕事も大変だったなどの話もされていた。



 14日(日)バンクーバーオリンピック 上村愛子選手惜しい!メダルを取らせてあげたかったけど地道な努力は凄いですね。

 15日(月)午前中から「星空に語らう住まい」の打合せ。タイルの色等、また家具、設備についての配色を検討。内部造作枠工事は大工さんの腕の見せ場。さすがにうまい納まりである。ОさんやF社長と打合せを済ませて、日本装飾美術学校にてステンドグラスのガラスを決める楽しい時間でした。



こうしてガラスを決めているといつも思うのだが、ステンドグラスは光のために生まれたと実感する。



 Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 1日(月)H旅館の4階の改修が始まった。先週から準備工事は始まっていたのだが、家具関係も準備され、大工工事が進む。平林さんと監理に行く。特にお客様の目線になり注意箇所を指摘。
どうお客様をおもてなしする表現ができるかかが課題。雪が降り始める。大雪になりそう。

 2日(火)朝、前日も20cmくらいの雪。恐らく30cmは積もりました。でも日が差し込み、良い天気になるとのこと。まわりの木立の雪化粧を見渡せば・・・

自然はそれぞれが無限に多様性に富み・・・美しく自然の法則には決して無駄がないように思う。

 3日(水)以前設計をした長野市Тさんの奥様、電話がありご主人の出張で家族皆、香港に行かなくてはならなく・・・と お気に入りの家を建て庭も整備して・・・ご主人の活躍は大変うれしいのですが、家を開ける不安がよくわかります。設備等の点検も気になるところですのでそうした場合の注意事項も整理しておきたいと思う。

 午後は地平線の家の現場。屋根について施工図の打合せ。課題を出しておいたが担当する屋根の会社からの返事はディテールの説明不足のため「誰もが美しい屋根であることがわかるディテールのサンプルを用意してほしい」と伝える。
これではクライアントに説明してもよくわからない・・・・

 4日(木)雪化粧した八ヶ岳を東に望み、「星空に語らう住まい」の現場室内にて内壁のサンプルを確認していた。
うずをまく模様のサンプルを眺めているとなんとなく宇宙が見えてきたような気がしてきた。もう一度壁匠トーワさんに外壁と同じペーストと色にてうずまく模様のサンプルを作製してもらおう。

 夕方H旅館の改修現場確認。忙しい期間の中での仕事。ラン配線の準備不足の対応に監理者として強く注意をする。

 5日(金)午後の「地平線の家」打合せにはクライアントのIさんに今まで集めた材料のサンプルを説明しながら建築全体のイメージをつかんでいただく。
水平に流れる趣のある表情にするためにイメージが続く。

 6日(土)「地平線の家」伊藤さんと配筋検査。
見てください職人さんの芸術的な配筋・・・・



夕方は大学の諏訪会の総会に出席。

 7日(日)はH旅館の改修現場の確認。
帰りは諏訪湖の周辺にてキラキラ輝く諏訪湖と八ヶ岳を望み多少ジョギング・・・
リフレッシュして帰る。



 夕方も思いつくことがありアトリエにいると バレーボールの練習帰りのあいこっピ。 バレンタインデーのラッピングの買い物に付き合う・・・

 8日(月)H旅館4階の客室半分の改修工事が終了に近づく。

室内や壁にも旅館全体の穏やかさに四季が移ろう華を表現してみた・・・







 Ⓒ 文・ かたくら たかゆき 

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 26日(火)午後 「星空に語らう住まい」の現場へ行く。 一部天井の下地を貼り始めている。棟梁とは玄関周りの小庇について打合せをして流れるような納まりにしたいことを伝える。実は細かいことだが、こうした水平ラインを積み重ねた表情が全体を決めることになります。

 ライトは「自然は限りなく似通っているのだが、その特徴的な分節の中に表現の無限の多様性が横たわっている」と言うようにそうした考え方がライトのどの作品も気持ち良く表現されているのです。

自然な素材を使用して僕も周囲や天空に向かい成長していくかのような形をここでは試みています。

F建設のF社長とスキーで怪我をしてしまったクライアントのОさんを見舞いに病院へ行くが外泊していた。大分良くなっているようで安心しました。

 27日(水)昼近く、西浜の家F夫人からHRヒーターが暖まらないという連絡を受けМ設備と連絡をとりすぐに対応する。
午後は「地平線の家」クライアントのIさんから書類をいただく。柴崎さんが模型を直したので見ていただき、その後現場にて屋根の施工図の再打合せをする。
 夕方は担当しているK建設のОさんが若い現場監督さん二人と僕を夕食に誘ってくださった。Оさんの奥様に送っていただいたが、きょうはОさんの誕生日とか・・・Оさんは高校の大先輩であるが、建築史家の藤森照信さんとも高校、大学と同級生なのです。大学の一年後輩にはあの小田和正がいたとか・・・
うわさに聞く小田の卒論は「建築との決別」・・・軽井沢の家のIさんのところに遊びに行った時小田のライブを楽しませていただいたことを思い出しましたが、あの歌声そして表現を見れば建築と別れたことが羨ましくもあり確かに建築では表現できないシーンを創りだしている・・・
おいしい料理とお酒をいただき大変楽しい夜でした。

 28日(木)豊科の住まい М夫人と収納の打合せ。その後(社)日本建築家協会JIA長野県クラブのYさんから僕が豊科へ行くという情報が入ったようで、新作を見てほしいという電話をいただいていた。夕方になってしまったが喜んで伺った。敷地の高低差を生かした気持ちの良い住まいと暮らし向きあふれたかわいい住まいを見せていただいた。





29日(金)H旅館に伺いサンプルの確認。午後は地平線の家の現場打合せを細部にわたって行う。模型も修正しましたのでホームページを是非ご覧ください。
暖炉、外部建具の納まりなど深い打合せを行う。



 30日(土)午前中は「星空に語らう住まい」の打合せ・・・クライアントのОさんも出席していただきそろそろ仕上げの壁とかタイルとかを決めていくことになります。仕上げの素材は自然界と同様、安らぎと穏やかさの中に華がほしいと考えています。

 この日は忙しく午後は池上君とGさん宅へ設計打合せ。窓の安全性や使いかってを中心に部屋を広くする工夫等、とても密度の高い打合せになりました。

 Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 18日(月)午後は打合せが重なってしまい忙しい日となった。夕方は(社)日本建築家協会JIA長野県クラブの総務委員会。来年秋UIA(国際建築家連合)2011東京大会がありますが、そのための大会準備特別委員長ということで長野県クラブをまとめていかなくてはならない。副会長の山口さんから厚い資料もいただいています。

 19日(火)地平線の家 土間の配筋検査。その後現場事務所にてRC部分に取り付く建具についての打合せを行う。枠周りの納め方はいつも奥が深い。イメージを伝えて施工図も描き直していただくことになります。
午後はアトリエに戻り、僕は暖炉関係の施工図を見始める。



 20日(水)H旅館の改修する4階部分についての調査・解体が始まり躯体周辺の状況を読み取る。2月からの改修にあたり準備が進みます。

午後は久しぶりにライトコートの家Iさんとお会いしてカーポートの屋根を少し広げる打合せ。幼稚園から帰る子供さんたちがかわいい。

 21日(木)雨・・・暖かい朝。
からだと心のケアデザイン という6㎜厚の本を福井の丸和wさんからいただいた。



そこには、「調和のとれた 美しい環境にいると 心もからだも 元気になってくる」と書かれています。確かに・・・

午後は「星空に語らう住まい」の現場へ。木工事の進み方を見る。ここも難しい納まりが続きます。



 22日(金)地平線の家 現場打合せ。煉瓦積みの目地のイメージを試作していただく。水平に伸びる目地のデザインがほしかった。外壁も壁匠トーワのF社長が 地平線の家 というタイトルにふさわしい壁見本を作製してきてくれた。このままギャラリーに飾っても絵になるようなコンセプト通りの素晴らしいものであり感激した。その後暖炉関係の打合せになりイメージと寸法を確認、柴崎さんと一緒に夕方まで現場の監督さんたちと話し続ける。

 23日(土)あいこっピたちの女子中学生バレーボールの県大会の試合の応援に家内と上田まででかける。他校の実力は凄いものがあった。きっといろんな面で勉強になったと思う。上田のこの中学は地方ながら楽しい形をした建築であり、娘たちも喜んでいたようだ。



 24日(日)仕事の合間にジョギングをして・・・

午後叔父を見舞う。

「調和のとれた 美しい環境にいると 心もからだも 元気になってくる」

この言葉を思い出すが、昔の中廊下型の病院は天井を眺めて一日を過ごす廊下側の部屋に位置する患者の立場を考えると、自然光や屋外の景色をどうしてもっと取り入れた設計にならなかったのかと思う。そうできなければそれに変わる何かがないのだろうか?僕が改修すれば住まいと同様、もっとそこに居る人に自然の喜びを体一杯に感じる室内空間を創造する・・・多くの昔ながらの病院は先生や看護婦は一流かもしれないが、そこに横になる患者の立場からすればいたわりのない病室に感じて気持ちの安らぎを感じない。

 建築とは人間が生きていくための本質的な力や生きる喜びを与えるものでなくてはならないと思う。そのために心の安らぐ場所が必要だ。次ぎに手を加える時にはそうあることを願う。

  Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 12日(火)、引き続き業者の方から新年のご挨拶をいただきます。
施工図関係を見ていると、建築は奥が深いので基礎断熱部分で伝えることもあり再び現場へ電話をする。
 この日は士法23条の6(事業年度ごとに毎年、開設者が都道府県知事に提出する設計等業務に関する報告書)の書類を地方事務所に提出する。建築士法にて提出する書類が増えているので、目の前のチェックリストにて確認しているところです。

 13日(水)寒い朝。雪・・・アトリエや家の周りを家内と一緒に雪かきを済ませる。朝の冷たい空気と雪。良い運動にもなりますが・・・
 午後山梨からKТKプロジェクトのHさんが来られてガラス工芸やサインなどのお話を伺う。ステンドグラスにシートを貼る方法での作製をされているようです。現在僕は日本装飾美術学校の内田先生に本格的なステンドグラスを作製していただいておりますが、厚いガラスのサイン関係は大変興味があります。またお世話になりたいと思います。

 14日(木)雪が降り続き、寒い。雪かきをしながら周囲の風景を望み、こうした減速経済の社会になれば、きっと皆今まで以上に生活を振り返り もの を一層大事にされることになればそれは非常に良いことです。

建築や環境、家庭での見直し、再生計画も知恵を出し合い、工夫した計画ができそうに感じております。
計画するのに地球規模の資源を大事にする発想から家庭の中まで一貫してリサイクルして使用するようなしくみを考えていくことはとても大切だと思います。
生活の中でもちょっとした工夫で豊かさを感じることってありませんか?
 
 17日(日)信濃毎日新聞 ニッポンの行方 針路を問う④ にて
建築家 安藤忠雄 は2010年が明けても不安の中、国民の心が読めない政治家たちに触れ、国民が「豊かさ」に対する価値観を見失っていると述べる。

「私たちは今こそ価値観をつくり直さなければならない。まずは大量消費の生活を見直すこと。・・・家はモノであふれ、その間を縫って家族が暮らすこっけいな風景が当たり前になった。街づくりでも「売る場所」「買う場所」は際限なくつくられたが、「歩く場所」「立ち止まる場所」、遊歩道や広場はほとんどつくられず、心のやすらぐところがない。ヨーロッパと正反対だ。・・・もうモノ中心の生活はやめよう。私たちは率先して大量消費の習慣を改め、モノを大切にする国に生まれかわるべきだ。この決断は資源もエネルギーもなく、食料自給率も低い日本の生きる道にかなう。
・・・真に豊かな国とは国民一人一人が心の中に目標を持っている国だ。
・ ・・目標をなくした今の日本は豊かとはいえない。・・・
真の豊かさに目覚めれば経済社会や都市の姿も、東京一極集中のような状況も変わる。環境立国として世界の見本にもなれる。」 と述べているではないか。

 Ⓒ 文 ・かたくら たかゆき

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5日(火)岡谷市民新聞社主催の新年祝賀会に出席する。クライアントОBであり新聞社のNさんに勧められて3回目の出席となりますが、情報交換の場としてとても有意義な会でした。

6日(水)アトリエの仕事始めとなります。豊かな空間づくりのために創造へのたゆまぬ努力と現場の皆との協調を誓い仕事を始める。

10:00菩提寺の真福寺へ厄除聖観音大護摩供法要に行く。ここのところ毎年、年の初めに伺いますが、大変清らかな気持ちになるものです。

7日(木)10:00 H旅館の一部改修にあたり K建設と職人さんがロビーへ集合。施工にあたり全体のイメージを伝える。窓周りも気になる箇所の寸法を確認してディテールを詰めることになる。

お客様の心をおもてなしする気品と美しさとは何か・・・

この日は山田照明のSさんらもアトリエに訪問していただき、再生する照明器具を実際に見ていただき一基を持ち帰っていただくことになる。生地をどのように張り替えたら灯りが美しく見えるか研究してみたいと思っている。

8日(金)地平線の家の現場打合せ。修正している模型を持ちこみ敷地形状を確認する。高低差があるので雨水の処理などもきちんとした対応が必要だ。
模型を見ていて現場に行くと建築が振れているせいか錯覚をおこすことがあります。原寸のスケールにて立ち上がる現場は様々な角度からの検討が必要になります。設計後の施工図の段階から現場をながめ必要なエッセンスをくみとっていく。楽しみでもありますが、緊張するものです。
施工図としての躯体図をいただきチェックを始めています。



 吉村順三先生 建築は詩より

「建物の純粋さとは何か。それは建築材料を正直に使って、構造に必要なものだけで構成するということである。柱は常に屋根をささえる役割をもち、障子の桟は、造形的なパターンであるとともに、しっかりした構造的な役割をもっている。これらの構成は、もっとも簡単で、しかも清楚な美しさを創り出していて、これが私は、純粋さということであると思う。」
と述べております。

  9日(土)午後は 星空に語らう住まいの現場へ行く。現場打合せの日ではなかったが、現場を見たかったのだ。いつもお手伝いしていただく平林さんにお声をかけたら原村からすぐ現場に駆けつけてくれた。
八ヶ岳がきれいに見えます。



澄んだ張り詰めた新春の空気・・・現場を見ながら・・・いつも思う。
ライトだったらどのように表現するのだろう・・・
 


県大会を今月に控えた女子中学生バレーボール部の あいこっピたちは町田市へ大会。この日はそれぞれが地元の家庭にお世話になります。勉強にもなります。それぞれのご家族の皆様には本当にありがとうございます。

 夕方時間がとれたので諏訪湖周辺のジョギングをする。流石に寒い。でもまだ諏訪湖が凍っていないから、それほどでもないと思うが周辺の住宅へ向って真冬の冷房源となるわけだから確かに厳しい冬だと思う・・・
 
11日(月)休みの日なのでアトリエにて一人原稿を書いていると 小堂見の家 のクライアントОBであるТさんご家族が新年の挨拶に訪ねてくれました。

新築して10年目になります。暖かいお正月を迎えられ、幸せに暮らしているご報告を受け本当に心温まります。毎年Тさんは年の初めに訪問していただきこうした礼儀正しさにも感動しているところです。

Ⓒ 文・ かたくら たかゆき

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 30日(水)神棚の掃除も終えて、しめ飾りなどを調えて正月を迎える準備。
日本列島も寒くなるようだが、夕方娘のあいこっピと久しぶりに諏訪湖周辺のジョギングをして今年の走り納めをする。

 31日(木)寒さと冷たい風、今年の終わりも景気の低迷にともない厳しいなと思う。我が家も一年の反省と楽しく新しい年を迎える。

 2010年1月1日 冷たい風 雪は降らないものの寒い一日であった。家族皆で新しい年を迎える。

 2日(土)この日はとてもよい天気にて箱根駅伝を楽しむ。東洋大学強いなー。東海大学の村沢君の頑張りを中心として(長野県の出身者に目がいくのだが)一昨年高校駅伝にて活躍の佐久長聖高校出身の一年生選手の頑張りが良かった。3日(日)東洋大学の二連覇にて終了。彼らの純粋で真剣、精一杯の姿が尊い。雪、晴れ間を見て今年初のジョギングをする。

 住宅部会の近藤様より2月の銀座INAXセミナー講師内容の打合せ原稿が届く。住まいの環境問題について具体的な実例を通して私片倉が皆様にお話をさせていただきます。この内容も期日までに詰めていかなくてはと思っています。

 昨年12月に(社)日本建築家協会JIA長野県クラブは信州の建築家とつくる家第6巻を発行しました。その巻頭の建築家インタビューの中で 出澤潔先生は 良い環境ということについて 「私の目の前に山本学治先生の言葉が張ってあります。いつの時代でも建築はその時代の人間生活全体に結びつけられているという言葉です。地域の伝統や古いものを大切にするのは良いけれど、そればかりにこだわることが本当に良いことなのか、環境は刻々と変わっていくなかで、良い環境とは何なのだろうということをみんなで真剣に考える時にあると思います。形や色は時の流れの中で変わっていくけれど、人の幸せは変わらない。人が幸せに生活するために私たちは何ができるのか。信頼や協調の心をどう育むか、建築を志す私たちが真剣に考えなければならないと思います。」
と述べています。

 僕は先生のこうした考えに共感しています。
建築家は人の幸せのためには新築ばかりでなく増改築や家具そして環境・・・人間生活全体に関わる全ての創造へのお手伝いを肌理細やかに設計していくべきだと思っています。

今年はクライアントОBの皆様から 

大変暖かく楽しく暮らしています。良い設計をしていただき ありがとうございます

という数多くのうれしい年賀状をいただきました。家を建て、数年して、
10年を経て、それぞれの立場から こうした言葉をいただくことは建築家冥利に尽きます。

 2010年も人や命に奉仕する幸せと感謝の気持ちにて建築にむかっていきます。 
明日6日(水)から僕のアトリエは今年の仕事を始めます。

福の多い一年となりますことを願い・・・

どうぞ今年も宜しくお願い申しあげます。

 Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 21日(月)午後は(社)日本建築家協会関東甲信越支部第2回選挙管理委員会出席のため建築家会館3階会議室へ向う。役員選挙の話を終えると、職能や設計について建築家らしい話し合いとなりました。出席された大先輩からの話は大変心温まる内容でした。

 夕方は大学時代の同窓生と新宿にて忘年会となりました。仕事の情報交換や今後のことなど話し合い楽しい会となりました。遅れてきたA君が送ってくれた画像です。別れ際に皆でコーヒーを飲んだ時のことだと思いました。だいぶブレていますが・・・



あいこっピも中学生なので比較的おとなしく我が家はクリスマスを迎えた。
娘もバレーに勉強と頑張った年でした。創造力のある人になってほしいなー。

地平線の家の打合せ施工図チェック・現場の検査そして星空に語らう住まいの図面チェック、豊科のМさんの家の改修等の打合せで忙しい。

 H旅館改修の脱衣棚は先行してなかなか良い仕上がりとなっています。
週末は施工図のチェック、イメージの確認を柴崎さんとする。池上君はひたすら次のプロジェクトをまとめている。午後はアトリエに来られた業者との打合せ。

 28日(月)午前中に「星空に語らう住まい」の年内最終の現場打合せとなる。
Оさんご夫婦を交えて家具の施工図などの確認。難しい大工さんの仕事は着々と進んでいる。

 午後はH旅館での改修の打合せもあったが、夕方からアトリエの忘年会。
一年の反省をしながら ゆっくりと楽しく過ごす。



 不景気であり建築の業界は厳しい時代を迎えています。でもこういう時だからこそ本物が残っていくのだと思います。誠実にそして豊かな想像力を持続しながら常に豊かな暮らし向きの創造へと挑戦していきたいと思います。

 今年一年皆様にお世話になりありがとうございました。良いお年をお迎えくださいますようお祈り申しあげます。

 本日仕事納めとなります。明日12/30(水)より1/5(火)まで年末年始休業とさせていただきます。
 
来年もどうぞ宜しくお願い申しあげます。

Ⓒ 文 かたくら たかゆき

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 14日(月)午前中は改修するH旅館の日程が忙しいのでS建設の方とFファニチァーの専務らに寸法取りの指示、内容を説明する。

午後は日建学院の生徒KさんMさんWさんの訪問を受ける。学校ではなかなか話すことができない建築の周辺を語りあう内容のある時間であったと思う。

 15日(火)は午前中にGさんとの設計打合せに池上君と出かける。展開図を中心とした暮らしや生活面へ配慮する説明はいつもながら大変楽しいものだ。

ものの気持ちになって考えよう。
光の気持ちになって考えよう。
風の気持ちになって室内をかけめぐろう。
爽やかな空間が見えてきます。

 16日(水)は地平線の家の現場打合せに柴崎さんと出席する。配筋検査後の直しもきちんと終了していました。様々な角度からイメージを伝達していく。
現場は当然原寸で見えてくる。現場の方たちと確実な相互理解が必要と感じています。

 この日夕方は日建学院の修了生のY社長とIさんが率いるワークス・ゼロの設計された店舗999匹の羊にてワインをいただきながらの講評会?を行いました。

 包まれるような雰囲気の室内にて建築を語り合う楽しい時間でした。
古い店舗へは伺ったこともありますが、そうしたイメージを残しながらの新店舗です。

建築は総体として常に評価されるべきものだと思う。
器の良さだけでなく、その空間に人と人が触れ合う。

全てを包み込み周囲と関係していくのが建築だ。
そんな意味でとても居心地の良い空間でした。良い建築は人を幸せにします。

ワークス・ゼロの皆さんの次の作品も期待しています。Y社長さん Iさん今後のご活躍を期待しております。

 同時にこの日は次の日に見事僕の予言的中!一級建築士製図試験合格のワークス・ゼロのIさんやHさんMさんの前祝い!となりました。

 Hさん Mさん 期待していますよ!

 17日(木)福井の丸和、Wさんがまた和紙の新しい情報を届けてくれた。H旅館のスタンド照明のセードの取り替えも山田照明と組んで良い価格を出してくれたのだ。

 この日一級建築士試験最終合格発表の日。

長野県59名の合格者のうち僕の関係する日建学院松本校が33名、長野校が21名ということです。

新しい試験内容へと変わり大変な年でしたが、合格された皆様おめでとうございます。
爽やかな風を感じた一日でした・・・

皆さんのご活躍を心から期待しております!

              ※ 都合により本日のUPとさせていただきました。

 Ⓒ 文・ かたくら たかゆき

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 8日(火)この日は冷えた。先週はわずかな野沢菜を父や母が漬けるので家内と手伝うのであるが、信州の12月はこうした光景がいたるところに見られる。

 娘あいこっピはバレーボールに勉強?と相変わらず忙しい中学二年生であるが、選挙にて次年度 女子副会長に決まったようだ。またまた忙しくなるようだが大いに頑張ってほしいと願う。

 午後豊科Mさん宅に柴崎さんと伺う。奥様はブログに何回も登場しましたようにお菓子づくりがお得意、ここで保健所に営業許可申請をするために食品庫を少し改造することになりました。追加する収納や水槽等の打合せをしました。

新築して2年が過ぎ、なぜすぐ改造か?これは設計が甘いのではないかと読者の方は思われるかもしれません?
違うのですね。ここは奥様とはしっかり設計打合せをしてきて暮らし向きにはすごく満足のお言葉をいただいているのです。
このような展開を見通して設計をしてきたのです。

 当然家を造るには予算がありますので、こうして生活しながら変化していけるような家を目指すべきなのでは、と感じています。やはり家は家族の成長と変化とともに造りあげていくべきです。
 そして設計をした建築家が責任を持ち、お手伝いし続けることが重要と考えています。

 9日(水)地平線の家現場打合せとなる。コンクリートの躯体図をチェックしながら全体の考え方と設備や電気の取り合い関係について意見をのべていく。



 11日(金)改修のH旅館のことでS建設の現場担当のMさんらが挨拶にきてくれた。忙しい工事なのでここについても全体の考え方を述べる。

 12日(土)週末は早朝から「星空に語らう住まい」の現場へ、霧の深い朝だった。打合せ前に一人で現場の周りを歩きたかったのだ。
霧に包まれた八ヶ岳が見える。現場の良好なまとめ方を確認して、その後は定例の打合せとなる。



ここまできたので途中 体育館に立ち寄りあいこッピたちのバレーボールを少し見てからアトリエに戻る。

午後は「地平線の家」基礎配筋検査を構造の伊藤さんと済ませる。



 Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 12月、いよいよ今年もまとめの月になりました。
地平線の家の床付地盤の確認に行く。ボーリングデータのようにとてもしっかりした地盤である。製本した厚い図面をクライアントのIさんに渡す。

 H旅館の改修計画の見積りが上がる。本日から精査するが、クライアントへ書類を渡し説明をする。どこの建設会社が決定するか・・・
 2日(水)「地平線の家」の現場打合せにて素材や色等準備できるところは用意をしていただこうと打合せ。出来上がりの施工図や途中の図面にも考え方を述べる。



 週末5日(土)は日本建築家協会JIA長野県クラブ冬の行事。
早朝から安曇野の施設にて幹事会のスタート。午後は技術交流会や出版レビューにて皆の発表があり忘年会と参加者も多く大変有意義な会となりました。
幹事会にて僕はUIA2011東京大会 長野県クラブの特別委員会をまとめていくことになってしまいました。内容はUIA2011東京大会の抜粋から下記の通りです。
詳しくはホームページをご覧ください。

テーマ「Design2050」

メ インテーマは「Design 2050」----。「気候変動」や「人口問題」などの諸問題が、世界レベルで深刻化するなか、これからの建築や都市はどうあるべきなのか? この問いかけに対して、UIA2011東京大会が掲げるテーマが「Design 2050」です。大会では、2050年そしてその先の将来像を描き出し、持続可能な未来に向けて世界の建築家が共有すべき新しいパラダイムについて語り合 います。

メインテーマ:「Design 2050」の主旨

今 や「気候変動」は、世界中の関心を呼ぶ重大な課題となり、京都議定書 (気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書) 後の枠組みについて、活発な綱引きが始まっています。日本政府は2050年までに温暖化ガス排出量を2000年比で50%削減するよう提案しています。
もう一つの深刻な課題は「人口問題」です。世界人口は爆発的な増加傾向にある一方、日本では極端な少子高齢化社会へと急速に踏み込みつつあります。似たような事態は、他の多くの国々でも進行しています。
こうした「フォアキャスティング (forecasting) :予測」を背景に、持続可能な建築環境における生活の質を「デザイン」するためには、これまでとは全く異なるアプローチが求められます。
振り返れば、1933年に開かれたCIAM (近代建築国際会議) の第4次大会で、ル・コルビュジエらが起草した「アテネ憲章」は、20世紀を通じて世界中の都市や建築の規範となりました。しかし、その後私たち建築家 は、それに代わる21世紀のモデルを描くには至っておらず、持続可能な未来のビジョンはいまだに明らかではありません。
そこで、私たちが提唱するのは、従来のフォアキャスティングに代わる「バックキャスティング (backcasting) :逆予測」による戦略的手法です。まず、喫緊の課題から発する未来のビジョンを描き出し、そこから現在へと時間をさかのぼりながら今後あるべき展開を解いてゆく----。
そうしたバックキャスティングの手法を提唱することこそが、建築家の使命であり、倫理、美学、技術、そして経済を統合し、未来に向けた社会全体の文化的ビ ジョンを描く職能にほかなりません。 UIA2011東京大会は、来るべく2050年の、さらにその先の未来のビジョンについて語り合い、共有し合う格好の機会となります。

サブテーマ:「Design 2050」を巡る「環境」「情報」「生命」

「環境」「情報」「生命」の3つのサブテーマを、時間軸、同時代軸の双方から立体的に組み立て、複雑に絡まり合った現代の諸問題を多角的に考える機会を創出します。講演、シンポジウム、展示、イベント、ツアーを有機的に関連させて、世界の様々な分野から多様な参加者を得て、未来につながる多くの対話や出会いを生み出します。
以上大会テーマより抜粋

さてこうした問題については地球規模で活動していかなくてはならず、世界中の人たちが知恵を出し合いながら向っていかなくてはならない身近な問題なのです。
建築家の立場としては地方からこそ着実な声を届けていかなくてはなりません。同時に建築家の職能の問題もあるでしょうし、日常の設計にかかわる身近な問題を整理していく必要があります。
 
 Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 24日(火)午前中改修現場のО邸を確認する。何年かクライアントが使用してきた箱型のソファは生地を張替えることにより見事に再生できた。シックな感じだ。



午後は「星を眺める家」一年検査となる。暖房も入れてないのに暖かい・・・
道路の騒音もコンクリートの塀が遮ってくれて居間からの緑を守り、バスコートの山紅葉も赤い・・・楽しい生活をされているようです。本当にうれしく思いました。



 25日(水)寒くなる前にGさんの敷地の地盤調査をしておきたいと構造の伊藤さんを通じて連絡していただいてあったH技研の方たちと敷地で待ち合わせる。夕方はK建設のОさんたちとの懇親会。これから始まる仕事へと気持ちを結束する。

 26日(木)(社)日本建築家協会JIA長野県クラブ編信州の建築家とつくる家第6集が届きました。内容の濃い本となりました。僕も編集長を務めたこともありましたが、今年は林委員長のもと出版委員として参加しました。早速自分の担当配布先の諏訪地域の図書館などへ配ってきたところです。

 27日(金)午後は柴崎さんと一緒に 「地平線の家」の現場打合せキックオフ!
とかく現場の担当者は忠実に施工図を描こうと寸法に目がいく。その行為は大変大切なことだが、僕は現場の方たちに 自分のイメージを常に話す。寸法は大事だが僕の意図しているところを大きなところでの共通な意識を持っていただきたいからだ。それには数分で描いたようなスケッチも渡します。
常にイメージを伝えることが重要だと思う。
良い建築を創るには常に現場とのコミュニケーションが重要と感じている。

 週末の土曜日は朝から忙しい。「星空に語らう住まい」の上棟後の構造チェックをするために構造家の伊藤さんと現場で待ち合わせる。検査をしたがこの断面的にも平面的にも難しい建築がきちんと納まり金物の位置も適切なことに感動する。素晴らしい大工さんたちだ。



 Оさんと打合せをする。天文台に向うクレバスに鮮やかなガラスブロックのサンプルを置いてみた。この天空へいざなうクレバスはこの建築の命だ・・・
ステンドグラスからの光を創造して・・・わくわくしてくる。

 夕方日建学院にて一緒に時間を過ごした生徒さんや事務局の方たちとの懇親会。
岡谷駅にてМさんと待ち合わせ、偶然IさんKさんも・・・皆で松本へ。

楽しい時間でした。苦しみ、悩み、考え抜ききっとそこを乗り越えてきたもののみが知る境地に立っていることでしょう。

出席された

伊藤さん、山口さん、宮澤さん、村山さん、大田さん、山上さん
林さん、山下さん、蒦本さん、伊藤(t)さん、柿沢さん、百瀬さん、松倉さん、青木さん・・・そして事務局の皆様 素敵な時間をありがとうございました。


成功・・・失敗・・・

勝ち・・・負け・・・

いろいろな出会いがあります。

僕はいつも思います。

明日のために走り続けよう!

願いは必ずかないます。

その時に実際に力を発揮できる本物の自分が必要です。

寸法を超えて・・・今を乗り越え・・・その向こうに見える価値・・・

確かなものは 人への愛情や感謝・・・観察していく力・・・・
たまたま 知り合った建築です。
その深さ・・・

人や命に奉仕する幸せと感謝の気持ちにて
建築にむかっています。

 Ⓒ 文・かたくら たかゆき
 

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 16日(月)いよいよ「星空に語らう住まい」の上棟式の日を迎えた。
F建設の皆様本当に手際良く、寒い日の作業をまとめていただきました。



Оさんご夫婦には僕と柴崎さんもお昼をいただき、全体の打合せそして上棟式の16:00となりました。寒い日だからなのか曇り空に午前中から八ヶ岳がくっきり見えていました。大工さんたちの血が骨組みにしっかり通いこの住まいが喜び溢れた表情に見えたのです。Oさんにはいろいろとご心配いただきましてありがとうございます。

 17日(火)雪混じりの雨。いよいよ寒い冬を迎えるのだろうか?前日に「地平線の家」が確認になり地方事務所へ受け取りに行きました。適判の審査がありいただいた書類は重ねると25cmの高さ。大変重い書類でした。この日夕方H旅館にて建築家3人の会。情報交換を行う。
池上君によりホームページも更新・・・内容ますます充実しました。

 18日(水)「地平線の家」の申請書をクライアントのIさんにお届けする。
設計も申請期間も長かったが工事に入る準備にも手間がかかることが予想されます。確認になってもまだまだ担当の柴崎さんは詳細図を描いている。この建築にも僕は大きな夢を描き期待をしています・・・
 
 20日(金)「地平線の家」地鎮祭。(土地の神を祝ってその工事の無事に済むことを祈る祭り)寒い朝 、建築敷地にて身も清まる。
午後はH旅館の改修について業者に見積り合わせの依頼をする。

世の中 デフレ・・・一体どうなるのでしょうか?
週末21日(土)О邸改修現場の完成間際のチェックに皆とでかける。
午後は柴崎さんと 「地平線の家」建築位置の確認。

 22日(日)中学校の同級生K君のお母さんの葬儀に参加。数人の同級生も一緒だ。お母さんから僕に「いつまでも、良い友人でいてくださいね。」とずっといただいていたお言葉が遺言となりました。お母様にお別れを述べ、K君を励まして帰る。
 午後は父と叔父を見舞う。寒い日だった。娘あいこっピも家内とバレーボールのため上田へ試合。夕方元気に戻る。
 
 23日(月)勤労感謝の日・・・いつも良い仕事ができるのはアトリエの皆、クライアント、仕事をされる取り巻きの皆様、友人、そして家族のおかげです。

そんなことに感謝して・・・景気は良くないが・・・ひとつ、ひとつ自分の歴史に残る仕事をしていきたいと思います。

 フランク・ロイド・ライトのユソニアン住宅は敷地の性質と施主の要求にあわせて設計されましたが、その手法は小住宅から予算をかけた特別な住宅にも共通する特徴がありました。それをライトはGrammar(文法)とよびました。

1. 流動する空間
2. 室内と外部の連続
3. 材料の性質を活かして正直に用いる。自然材料を多用する。
4. 人間の尺度から決められたプロポーション
5. 統一されたデザイン(有機的建築)
6. 快適な室内環境

個々話しますと長くなりますが、僕はライトの考え方に深い感銘を受けています。プラン(平面)からセクション(断面的)へそして天空の大自然へと繋げていきたいのが「星空に語らう住まい」であり 水平に大地と融合していきたいと考えているのが「地平線の家」なのです。

休みの日・・・アトリエに一人。
施工図を眺めてディテールを創造しています・・・

そして諏訪湖周辺を走る・・・

身も心も自然と融合したいから・・・

Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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 9日(月)いよいよ「地平線の家」の工事契約となる。工程表その他金額内容を確認してクライアントとK建設との工事契約。僕は監理者としての立会いを行う。良い建築を目指すには常にそうであるが、クライアントと工事施工者そして建築家との良好な関係が必要である。

10年前になるが、僕が設計した長野市の三本柳東の家の講評にて建築家の宮本忠長先生は、「よくよく ‘家づくり‘ は 住まう人(施主)、設計する人(建築家)、造る人(施工者)の三者がお互いに‘素晴らしい仲間‘として、分節を弁え、相互に理解し合い、尊厳と親和の重なり合う関係がなければ、結果として具現化した理想像としての住まいはできない。
この ‘三本柳東の家‘は、正にお手本を見るように静かに輝いているのだ。」と述べられました。
常に新しい挑戦が続きます。初心にかえり新たな創造にむかっていきたいと思います。
 日建学院の生徒I君から設計製図試験のお疲れ様会?というご案内をいただいた。たくさんの方が集まるようですね。大変楽しみにしております。

 10日(火)池上君とは週末打合せのプロジェクトについて構造関係の気になっていたことを整理してみる。穏やかな秋の一日であった。それにしてもケヤキの落ち葉・・・事務所の周りがすごくて掃除しても・・・大変です。

 11日(水)地平線の家 を施工される K建設のOさんが若い担当者Мさんをつれて挨拶に来られた。
 ここで適判にて指摘された図面を差し替えていよいよ確認申請となりますが、地平線を流れるような美しい建築になることを祈り・・・現場担当者のMさんに「期待しています!」と声をかけて別れた。

 12日(木)午前中はО邸改修の現場へ、午後構造家の伊藤さんと 地平線の家 適判の書類再提出。 住宅専門の建築家の僕としては初の厚い申請書となりました。
なんとかこれで・・・連絡待ちです。

 13日(金)は16日(月)上棟予定の「星空に語らう住まい」のへ確認に行く。コンクリート打ち放しの部分も多少のジャンカはあるものの良い打ち上がりとなりました。大工さんが 木造部分の梁組をしています。模型をもっていき大工さんたちに見ていただきイメージを確認する。
 夕方はО邸の改修の現場にて塗り壁の表情とカーペットやカーテンを決める。 
もうすぐ完成となります。

 週末14日(土)は午前中Gさんとの設計打合せを池上君と終えて午後は「森に詠う家」の6ヶ月検査。

奥さんの「先生!毎日が楽しいー!」とのお言葉をいただき本当にうれしく思いました。

インテリアと暮らしが馴染み
暮らし向きにあふれ・・・

すっかり秋色の住まいになっていました。
イメージ通りの雰囲気・・・



ご夫婦の喜び・・・
建築家冥利に尽きます。

 Ⓒ 文・かたくら たかゆき

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プロフィール
HN:
かたくらたかゆき
性別:
男性
職業:
建築家
趣味:
自然に親しむこと
自己紹介:
豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
http://www.facebook.com/archhall
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