19日(火)以前完成した住まいМさん宅のソーラーパネルの取り付けが始まった。ソーラーパネルが現在施工中の「地平線の家」のように屋根に組み込まれる場合は良いが後付けの場合は施工に気をつけなくてはならない。その面ではМさん宅はスタンディングシーム葺きにしておいて良かったと思う。
20日(水)UIA東京大会JIA関東甲信越支部推進委員会のWGと拡大委員会が建築家会館にて開催され建築家の職能をはじめとして大会内容についての討論が交わされた。
21日(木)午前中はK君の住まいの改修の状況を確認するためにK君宅へ向う。施工中の写真を撮影してK君の病院へ画像を送れば喜んでもらえると思い。さっそく整理して送信。
午後「地平線の家」3つの暖炉の燃焼テスト。前回の施工中のテストとは別に今回は微調整をするためのテストを行う。アウタールームのトラバーチンカウンターの中央に位置する暖炉の炎、バンケットルームの暖炉、ダイニングルームの暖炉、3つの炎はそれぞれに趣がありなんとも気持ちの良いものだ。
22日(金)午後の「地平線の家」現場打合せは内容の濃い打合せとなる。
いよいよ建築の完成へ・・・手直しもあります。
23日(土)午前中改修のK君の家。奥さんと打合せ、この日は建具が入ります。午後は「地平線の家」外構の進み方を確認。
風邪なのか喉が痛かったが、久しぶりに娘あいこっピと諏訪湖周辺のジョギングをする。日曜日は諏訪湖マラソンなので調整するランナーの姿。
僕は大会への参加はしない・・・
週に一度のジョギングですが、
「ひたすら明日のために走り続けよう!」
24日(日)やはり日頃の疲れが出た。風邪・・・ダウン
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
12日(火)一級建築士製図試験が終了して夕方日建学院にて試験後の説明会を行った。今年の美術館の課題、難易度はそれほど高くないと思うが、記述を含め細かいところまで気配りをしないとまとまらないことを考えると図面の完成率は高くてもチェック項目により厳しい見方をされると思います。ホワイエを含めた展示ホールが2階にすっきりまとまったでしょうか?皆さんの整理された図面をまたチェックしてみたいと思います。課題の内容は規模的にも大袈裟でなく美術館の周辺との関係も含め好感のもてる大変良い問題だったと思います。受験生の皆様大変ご苦労様でした。
13日(水)秋の一日はあたたかい日であった。竣工が近い「地平線の家」
左官、大工、造園関係、塀の工事等まとめに向っている。
壁匠トーワさんのイタリアン磨き壁は他の職人さんにも好評であった。
「湖畔の片流れ」の現場は床貼り、塗装、左官のラス下地等の作業をしている。どの現場もきちんとまとめていただき本当にありがたいと思う。
14日(木)K君の住まいの改修が始まる。朝の打合せに茅野市へ向う。朝の車混雑は凄いものだ。予定より遅れて到着。奥様と打合せをして床材、タイル等を決める。9:30には諏訪清陵高校のI先生と11月27日(土)に行われる分野別進路講演会の打合せをする。「建築家の仕事」をわかり易く楽しく説明させていただこうと思います。ちょうど建築ジャーナルの11月号に僕の作品が掲載されますが、その抜刷が間に合うようなので出席の生徒さんにはプレゼントします。
16日(土)この日は朝改修の始まったK君宅に顔を出して、午前中は
池上君と、「湖畔の片流れ」の現場定例打合せ。Gさんご家族とМ建設のYさんや電気、設備、家具、左官関係の方たちと楽しく打合せを行う。現場もきちんと納まっております。
午後は土曜日ということもあり柴崎さん、池上君、平林さんと蓼科高原に皆で設計打合せに行く。
秋晴れの清々しい日が続く・・・
17日(日)熊野神社の御柱祭、里引き。地域の皆と楽しく里引きができお神酒をいただき大変楽しい一日でした。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
改修の工事が増えていくと思います。K君の住まいの改修についてアトリエの皆と打合せをする。車椅子に合わせたスロープを作製するのだが、滑らかに使用できないと困るので模型の作製、手すりも研究中です。
7日(木)地平線の家 外構の工事が進む。室内は壁匠トーワの皆さんが仕上げにかかる。遠くから眺めたり、近くから見たりイメージを確かめていく。
建築ジャーナルから11月号作品集のページの校正紙が届きOKを伝える。協力してくださいました建設会社、各業者の皆様ありがとうございました。
この日夕方日建学院の最終講義を終える。一級建築士製図試験も昨年から6時間30分と長くなり設計趣旨を10問ほど記述、受験生は問題をよく読み設計の趣旨を的確に表現してほしいと思います。
8日(金)地平線の家の現場は壁匠トーワさんたちが引き続き仕上げ作業。
9日(土)Fさんとの設計打合せ後、午後K君の住まいの改修のことで奥さんに工程の説明と工事費についての説明をする。
雨が降り寒く感じる日であった。帰りに地平線の家の現場に立ち寄る。トーワさんたちは他の壁の仕上げといよいよイタリアン磨きの壁の作業をしている。イタリアン磨きの壁・・・まるで大理石だ。素晴らしい。
10日(日)、いよいよ一級建築士製図試験の日。
僕は指導してきた受験生の頑張りを祈るだけ。
秋の一日・・・
庭の木の手入れなどを家内と一日・・・
11日(月)体育の日、休日。昨日の続きの作業。アトリエの屋根の点検。
夕方家族と中学生あいこっピたちの絵画展を鑑賞にイルフ童画館へ行く。
皆素晴らしい作品でした。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
夕方は前日に続き18:00~22:00まで日建学院。
29日(水)ちょうど一年後となったUIA東京大会長野ツアーの下見に(社)日本建築家協会関東甲信越支部長野地域会の赤羽会長以下委員会の皆さん、建築士会からも3名の出席をいただき大変有意義なツアーでした。
30日(木)夕方日建学院。
10月に入りましたがまた少し暑い一日でした。柴崎さんと「地平線の家」現場打合せ。着々と完成へ向う。
階段、暖炉周り、タイル納まり等細かい打合せ。
夕方現場監督のОさんらと下諏訪町の某そば屋へ食事に行く。民家を改修した中庭を挟み通り土間のある倉の中での語らいは忙しい毎日の中癒しの時間であった。
2日(土)中学の同級生K君の家の改修の打合せのため池上君とK邸へ行く。
奥さんに細かい説明をしてこの内容を病院のK君へ伝えてもらうことにする。
奥さんいろいろ大変なのに昼食までお気遣いいただきありがとうございます。
午後は神奈川のAさんから問い合わせをいただいていたので、アトリエに訪問されたAさんご夫婦に設計についての話をする。
3日(日)終日日建学院。一週間後に試験を控えた生徒さんたちは緊張気味の模擬試験。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
23日(木)、終日日建学院。最初に菊竹さんの軽井沢のセゾン現代美術館や大宇根さんの町田市立国際版画美術館をビデオにて拝見。地形を生かした絶妙なアプローチの軽井沢の美術館や外構からエントランスホール、そして引き込まれるような階段を演出された町田の美術館は生徒たちにも心に迫るものがあったと思います。試験を考えると短い時間に気持ち良いエントランスホールをまとめあげるのはかなり難しいところです。なかなかここまでの余裕がないというのが本音だと思う。最後に優秀な案のエスキースの講評にては骨格が整理できたのではないでしょうか?
日本建築家協会関東甲信越支部住宅部会の会員作品展が9月27日のINAX銀座から11月16日の新宿パークタワー1階リビングデザインセンターまで巡回5ケ所にて行われます。(ホームページトップ)
そのために24日(金)は「地平線の家」模型をINAX銀座へ搬入。部会の方たちと作業をして帰宅。
25日(土)建築ジャーナルから送られてきた作品集の構成に目を通さなくてはならない。叔父の法事と午後は信州大学3年生の有志が原村のМ邸の修景と地平線の家を見学。
久しぶりの原村М邸は奥様のご案内。古い家の梁に感激のようでした。
地平線の家も光の取入れ方、ディテールなど熱心に勉強されていました。
有機的な建築になってきました。
最近特に思います・・・
建築をすることは 祈り続けること・・・
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
15日(水)午後はUIA大会の支部推進委員会へ出席のため千駄ヶ谷の建築家会館へ。膨大なプログラムが少しずつ整理されていきます。
16日(木)午後「梨ノ木の家」設計打合せ。Fさんご夫婦がお見えになり柴崎さんと進める。かわいい赤ちゃんも交え大変楽しい打合せでした。
17日(金)、20日(月)に設計打合せとなるТ高原のプロジェクトについて池上君と打合せをする。試行錯誤を重ねてきたが、この2案を提案してみようということになる。
午後「地平線の家」は現場の定例打合せに柴崎さんと出席。煉瓦を積みあげている職人さん。塗り壁と一体になり大変重厚な雰囲気になりうれしい。前回見学した外構の木について樹種を確認する。
アトリエに戻ると上田情報ビジネス専門学校のМ先生から先日の特別講義について生徒たちから感想の手紙や写真をいただきました。丁寧に自分の設計の内容についてのコメントなど生徒たちの言葉に感激しました。
ますます頑張っていただきたいと思います。
18日(土)週末になると疲れも残る。小学校は秋の運動会のようです。
ようやく涼しくなりました。
午前中池上君と「地平線の家」の様子を見て「あざみ胃腸科クリニック」の屋上の防水手直し作業を確認、「湖畔の片流れ」の現場にて美しい木の納まりを確認する。一箇所難しいところがある。現場監督に伝え次回打合せとする。
19日(日)終日日建学院この日は19時終了となり答案用紙を持ち帰る。一週間の採点が大変。
20日(月)ようやく涼しく秋を感じ始めたТ高原へ設計打合せに行く。
楽しい打合せにて順調に終える。
豊科の住まいМ奥様から季節の和菓子が届いた。家を設計した時にやがてはということでそのために専用の厨房を設計して充実したのはこの間のこと・・・
実は 和菓子工房 多満助を開かれ創作開始となりました。誠におめでとうございます。
初秋・・・敬老の日に素敵なプレゼントでもあり父母も喜びました。
家族皆でいただき本当においしい味でした。これから深まる秋の味をありがとうございました。
きっと知る人ぞ知る 和菓子工房として注文が殺到するのではと思います。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
9日(木)僕の都合で「地平線の家」の定例打合せを午後に予定していただいた。完成にむけて細やかなディテールの追い込み作業が続く。
10日(金)上田情報ビジネス専門学校建築CAD科インテリア住環境コース
の特別講義を依頼されていた。授業前に学生の作品のプレゼンテーションのいくつかを見させていただいたが、心のこもった内容表現には魅了された。スライドレクチャーにて「住まいと人・・・自然とのつながり」というテーマにて90分の講義を行う。生徒たちの礼儀正しい態度とひたむきな姿を見て燃えてくるものがあった。
後半は「私だけの棲みか」という即日設計を行いました。6m×6m×6mを基本とした建築を表現していただきました。住まいのもっている主観的なもの、身体的なもの、社会的なもの、を限られた時間の中で楽しく表現できたと思います。最後の講評会を含め生徒たちと心の交流ができ、建築の今を話し合い・・・有意義な時間でした。時間が足りなかったと思うので最後まで納得いくようにまとめてください。
11日(土)午前中に「湖畔の片流れ」の現場打合せに池上君と行く。きちんとされた施工を確認。施工者やクライアントのGさんと大変楽しい時間でした。
午後のアトリエは休みだが、僕は「地平線の家」の庭木を確認するためにクライアントのIさんを車に乗せてМ町の庭師の土地へ行く。庭師のFさんやK建設のОさんМさんとお気に入りの木にテーピングをしていただきました。
実際に木を見てIさんご夫婦も満足そうでした。
12日(日)終日日建学院。前半戦の最終講義を終える。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
31日(火)8月が終わろうとしているのに暑い日が続きます。民主党の党首選も菅さん、小沢さんの決戦となる。身近な話をさせていただくと世の中の景気対策を着実に実行していただきたいと願う。
そういえば「信州の建築家とつくる家 第7集」の表紙デザインの公募がありましたので会を盛り上げるために参加する。
9月1日(水)今年も住宅部会はINAX作品展から巡回展を計画されているので部会の宮島さんから誘われて先週参加しようと決めたところです。
夕方、完成へ向って追い込みの「地平線の家」現場の周辺を歩き遠くから眺める。室内から外を眺めては外構部分のこれからをイメージする。確かに図面では・・・ここは見えなくてよいだろう・・・現場の仕上がりと図面を照合していく。実は模型展には今年は「地平線の家」を出展しようかと考えています。
2日(木)UIA2011ТОKYО大会準備特別委員会のツアー内容も山口副会長の英訳のもと赤羽会長に送付して準備が整う。今月29日には委員会の皆さんと下見のツアーを実行する予定です。
9月は日建学院の授業、某専門学校建築科の特別講義等もあり忙しい。この忙しさを楽しみたいと思う。
3日(金)午前中は図面のチェックをして午後「地平線の家」の現場打ち合わせに柴崎さんと向う。クライアントのIさんと竣工までのスケジュールを確認して細部の確認をする。現場の室内は断熱材が効いて涼しいが屋上のアスファルト防水に上がると暑い!
4日(土)、なかなか休みがとれなく家のことができないのでこの日の午前中、池上君と今のプロジェクトの打ち合わせ後、僕は作業をしてから午後アトリエに戻る。
夕方にジョギングをしようと諏訪湖に行くが、新作花火大会の日であり県外ナンバーの車が湖畔の駐車場を埋め尽くす。なんとか車を置くことができたので体を調整する。
5日(日)日建学院は、模擬試験。宿題の採点を終え、生徒たちの6時間30分におよぶ図面を16:00頃から採点して20:30近くに終了。
いつも思うが図面のうまい生徒の点数が良いのは褒められるが、きれいに描くことができない生徒も減点方式なので、稀に点数が良い場合がある。これはあまり好ましくないことです。あくまで美しく描く努力をしてほしい。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
この日夕方大変な豪雨となった。乾燥した大地に豊富な恵みがあるのは良いが久しぶりに凄い雨であった。
持続可能な社会を目指すためにも、自然エネルギーを利用した暖房等の研究を重ねています。その都度実践してきておりますが、住まう方たちに負担にならないような仕組みを追求していきたいと思っています。
26日(木)午後、「地平線の家」は10月完成予定なので工程をチェックするために現場に向う。
27日(金)午後柴崎さんと「地平線の家」定例打ち合わせ。作製する家具の生地も決まった。テラス部分のドア等に変更が出あり現場にて調整する。
28日(土)は午前中池上君と「湖畔の片流れ」の定例打合せ。細部にわたってクライアントのGさんに説明をする。この現場は密集した住宅地にあるので仮設工事の足場・シート等で囲われると暑い!
この日午後はアトリエにてFさんとの設計打合せを柴崎さんと行う。
Fさんのかわいい赤ちゃんも一緒に参加。スタディ模型にて大枠の確認。
夕方諏訪湖周辺は涼しい。軽くジョギング。
29日(日)終日、日建学院の授業。宿題の答案Ⅱの記述を持ち帰って採点した。最初のグループ学習はお互いの刺激になり良い時間だと思う。
この日の課題は南と西が公園に囲まれた良好な環境に位置する美術館の設計でした。既存の樹木を保存します。
出題の意図を確実に読み取ることが大事なのです。そして展示空間のまとめ方は最大のポイントです。展示空間を鑑賞しながら歩きますと体が疲れます。
その時に周囲の緑を眺めながらボーッとしたくなるようなラウンジがほしいと思います。
試験問題なので時間内に完成しなくてはならないのですが、自分の設計したプランを歩き楽しむ余裕が必要だと感じます。
記述の解答に関しても自らの設計したプランを生き生きと表現できるくらいの文章力が必要と感じています。基本をおさえたらテキストから離れて自然体でやってみましょう。
きっと自分らしい表現になると思います。
図面を持ち帰り採点です。
少しずつ自分の弱点を克服していけることを祈ります。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
本当に暑い一日です。「地平線の家」現場はアスファルト断熱防水を施工している。屋上の熱は凄い。
「湖畔の片流れ」の現場は周囲が建て込んでいるので
大工さんは、暑い!と言いながら仕事をしている。2点ほど質問を受けたが、非常に良く図面を見ていただいていてうれしい限りです。
毎月送られてくる倫理の本に田中範孝氏が述べている内容に感動した。
以下抜粋・・・
ここ数年、私が関わってきたプロジェクトの一つに、日本人の倫理意識を探る「大規模調査」がある。その中でわかってきたことの一つが、「祖先や神仏を大切にする心」が失われつつあるということであった。
考えて見れば、今、若い世代の家屋に、仏壇や神棚のある家はどれほどあるだろう。モダンなリビングやキッチン、家族の個室はあっても、死者の居場所はない。そうした空間をつくること自体、端から忘れられているのだ。であれば、祖先や神仏に思いをいたすことが失われてしまうことも、当然のことかもしれない。これはまことに不幸なことである。・・・
私たちがあるのは、今生きている人との関係だけではない。それを支えてきた(ている)のは目に見えない多くの死者のいのちであった。そうしたものに思いを馳せ、手を合わせることによって、人は大地に根づく樹木のように、自分の生きる基盤を確かなものとすることができるからである。・・・せめて家の中に、気持ちよく祈る場所を持ちたい。・・・まずは「聖なる空間」をデザインするところからはじめてみたらどうだろう。それはまちがいなく家族に安らぎをもたらしてくれるはずだ。それは子供の人格の芯を育てる場ともなるだろう。・・・と述べています。
僕の家には仏壇も神棚もあります。ですが、そうした祈りの空間の他に僕も祈りへの思いは、特に自然光の取り入れ方に感じています。窓から見える景色、豊かな室内空間への光の演出等様々なシチュエーションをイメージして設計していきます。
最近の設計に取り入れているステンドグラスは光なのか実体なのかわからない自然のなすがままのような建築でありたいと願う祈りの表現でもあります。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
お盆前なので忙しく、10日(火)午前中は家の作業を済ませ午後「地平線の家」、盆前最後の定例打ち合わせに柴崎さんと向かう。クライアントのIさんと壁の色決めがまだ残っていたので話し合う。壁匠トーワさんのイタリアン漆喰が気に入りわずかの面積だったはずが、また無理をお願いしてファミリーホールの壁もお願いすることになる。ステンドグラスが入り室内はまた密度が高くなった。
完成が楽しみだ。外構も造園やさんと打合せ。造園やさんはいつも彼らなりの流儀をもっているのでイメージを確かめていくのがなかなか難しいところがあります。10月にはなんとか完成になるようです。現場の皆さんも暑いけれど頑張ってほしい。
夕方は、М市のFさんが見えました。ここで設計契約となりました。平屋の建築です。これから頑張ってやっていきたいと思います。
11日(水)、池上君が頑張ってくれたので延期していただいた「建築ジャーナル11月号作品集」への原稿やその他ここでまとめた雑誌関係の応募原稿を郵送することができた。
12日(木)、前半戦の終了。景気の動向もあまり良くないと思うが、僕たちのアトリエはできる範囲の仕事量を進めてなんとか充実した日々であった。
13日(金)盆休みに入りこの日は完全休養。迎火・・・
家族皆で育てた夏野菜・・・テーブルに料理が並び・・・最初は白ワイン・・・
疲れをとりました。
14日(土)休み中であるが、気になっていたスケッチをまとめた。
15日(日)朝のうち諏訪湖周辺のジョギング。諏訪湖の花火大会とあり
朝から県外ナンバーの車やテントを張る人たち。
16日(月)は、お墓参りそして岡谷の花火大会・・・
17日(火)盆休みも終わりきょうから仕事は後半戦へ。
Ⓒ 文・ かたくら たかゆき
夕方16:00アトリエにてFさんとの設計打合せとなる。柴崎さんと様々なプランを考えたが、平屋のシンプルなプランに決定。スケッチ模型にて感じを掴み盆明けから実施設計となります。
建築家協会関東甲信越支部住宅部会、ワーキンググループにて設計監理報酬についてリーフレットへの明記する内容をメールにて活発に討論。
4日(水)午前中K建設のОさんから電話。「地平線の家」現場へ。
バンケットルーム天井の杉板の重ね張りが始まった。寝室の天井はすでに終了しているが、柿しぶを塗装した板に赤みが加わりなんともいえない色気を感じます。
午後はUIA東京大会支部推進委員会出席のため千駄ヶ谷の建築家会館へ向う。東京の暑さは厳しい!芝浦工大の堀越先生もご一緒でした。16:00~19:00の会議を終了。信州へ戻る。
5日(木)は菩提樹の真福寺へお施餓鬼法要、叔父のお新盆もあり寂しい夏だ。
夕方日建学院にて8日(日)から開始の講座内容について講師打合せ会となる。学科試験も難しかったようですが、製図試験課題は「小都市に建つ美術館」。
エスキースも難しい内容になると思われます。
6日(金)午後からはアトリエの皆といつもの仲間が集合。
原村の平林さんのアトリエのデッキにて前半の反省会を兼ねてバーベキューパーティーを行い楽しく懇親会。
皆といろんなことを話して久しぶりの夕涼み・・・
7日(土)は午後から叔父のお新盆。数々の尊い教えを残してくれた叔父にあらためて感謝。
8日(日)終日、日建学院にて設計製図の授業。一級建築士試験の内容は極めて難しくなり受講生もベテラン組が多い。
暑い夏・・・
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
「良き教師は学生をインスパイアーすること、建築が好きになるように刺激を与えることができることが必要だ。」と故・内井昭蔵先生は述べられた。
「ルイス・カーンは、どんなに忙しくても、時間になると教室に現れたが、それを彼は、修道士が、定められた時刻には、必ず労働の手をとめて聖務に出るのと同じだと言った。真の働きをするためには、祈る時がいる。‘Оra etlabora‘とは、そのことなのであろうか。そのような講義に少しでも近づけるといいのだが。」と香山壽夫先生は述べられた。
真の教育とは「各自の個性をどのように引き出すか」ということを師石川洋美先生から教えられた。大先輩の言葉には深いものがあります・・・
27日(火)「地平線の家」の現場。作業中の厨房器具上部のトップライトからふりそそぐ光を見た時に生命が誕生していくかのような神秘的な雰囲気に包まれた。設計の作業は現場においても自問自答・・・限りなく答えを追い求める。
29日(木)あざみ胃腸科クリニックの屋上防水の不備を調べに行き、О組のKさんに直しと点検を指示。
30日(金)午前中は西浜の家の5年点検。午後は「地平線の家」定例打合せ後ここで足場を外すのでコンクリート部分の仕上がり状況を確認する。
31日(土)(社)日本建築家協会関東甲信越支部長野地域会JIA長野県クラブの夏のセミナーにて一日崖の湯茜宿。
1日(日)午前中は作業をして午後蓼科へ設計打合せに向う。クライアントはカルトナージュの夏休み企画を終えられたようです。
暑い夏!
Ⓒ 文・ かたくら たかゆき
後半は3年生の設計製図講評会となりました。各自の思いを建築へとそれぞれのプレゼンテーションを行う。 作品の中から
21日(水)4年生の設計製図講評会にあたり坂本一成先生の講演「構成の詩学」が行われた。構成の位置づけによってどういう建築が可能か?環境や建築の関わりの中で自由さを確保できる・・・条件によりベストな自由さを求めたいと枠組みと形式のあり方について述べられた。後半は講評会に移り学生たちと大変楽しい時間を過ごすことができました。今後も自分自身にとって建築することの意義を考えておおいに頑張ってほしい。
作品の中から
24日(土)、週末のまとめをしていると日建学院から今年の一級建築士設計製図課題が発表された。「小都市に建つ美術館」となりました。昨年の事務所ビルと違い計画力が試される楽しい?課題となりました。
受験生の皆さん頑張ってください!
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
14日(水)午前中、Gさんの奥様がお見えになった。話しをしていくうちに2階の風呂の確認になった。2階であることもあるが僕の設計では珍しくユニットバスを選んでいます。室内の色の確認でした。有機的な模様の白い壁がお気に入りのようでした。何か植物の成長に似て多様性を感じていたのでこれでいきましょう。と前回から勧めていた。ユニットバスといえども既成の窓ではつまらない。ここは設計。窓辺にプランターも設計しているので花を愛する奥様に是非ここに赤いバラを置きましょう!と伝えたら大喜びでした。
雨が降り続く午後、甲府リハビリテーション病院へ入院中の同級生K君に会いに行く。改修設計をする住まいについて今度作製する車椅子が比較的大きなものになりそうということなので付き添いの方にもそうした今後の生活を含めての内容をお聞きした。K君は元気で頑張っていた。彼を励まして大雨の中央高速を自宅へと戻った。各地で災害の情報が続く。
16日(金)地平線の家定例打合せ、内容の深い打ち合わせが続く。施工図は確認のため持ち帰る。
ようやく改修した自宅の風呂が完成した。浴室内は外の緑を眺めて気分はリゾート!
17日(土)西浜の家のクライアントにお会いする。ここのところの雨にて地下室の水位が高くなり水の処理を考えなくてはならない。業者に連絡して皆で検討をすることになる。
午後М市Fさんの住まいの設計打合せ。プランの方向も決まる。あとは試算して予算を含め総合的に検討をする。
夕方は気分転換に久しぶりにジョギング・・・
18日(日)は同級生K君の住まいの改修について病院にて打合せたこと等奥さんと確認をする。
スカッと晴れ渡り、ようやく夏らしい一日・・・
19日(月)海の日とあるが、日建学院も前半のまとめにて午後授業。受験を控えた
生徒たちに語り続ける。
きょうから信州大学は3年生の講評会等を含めて2日間の設計製図講評会。
学生たちがどのようにまとめるか大変楽しみです。
Ⓒ・文 かたくら たかゆき
7日(水)「地平線の家」材料検査にK建設のОさんと大工さんの加工場へ向かい、材料と含水率等の検査。現場に戻り進み具合を見てからアトリエに戻る。
8日(木)М工務店のYさんと日本装飾美術学校の内田先生を訪ねて「湖畔の片流れ」に使用する色ガラスをお願いする。今回は2階からロフトへの収納棚にアクセントとして数枚のガラスを組み込むのです。
9日(金)日建学院の生徒が実施した一級建築士製図試験模擬試験問題の採点をなんとか終えて、事務局のМさんに持ち帰ってもらった。最初の模擬試験であり、受験生にとっては厳しい結果であった。近年ますます環境への配慮が世界中で実施されています。新聞などにも目を通しておくことが必要と感じます。
午後は「地平線の家」定例打合せとなり柴崎さんと現場へ行く。屋根のエッジがきれいに納まり施工密度が高まるにつれ大きな住まいは引き締まって見えてきたというのが正直な感想です。暖炉周りの養生中のインド砂岩を見せてもらった。文字も刻まれなんとも雰囲気のあるものになってきた。
前日まで暑かったが、この日は夕方から雨となり気温が下がりました。
10日(土)晴れて良かった。午前中はFさんの住まい 地盤調査と測量立会いのためМ市へ行く。敷地調査の時よりも周囲の深い緑がとてもきれいだった。なぜか周囲の緑の深さが距離感を変えるように感じるのはなぜだろう。
夕方は「湖畔の片流れ」上棟式に池上君と出席。
2階の空間は広くて気持ちが良いなー。クライアントのGさんのご家族の皆様の本当にお喜びの時間でした。
家の風呂の工事、壁は小さなモザイクタイルを使い出隅をアールに仕上げているので職人さんも時間がかかるようだ。結晶のようなモザイクタイルの表情が、外の緑の葉とは、形状と素材こそ違うが周囲へと溶け込んでいくように見える・・・
葉は梅雨に濡れ光に反射して輝いている・・・
身体の延長として・・・やすらぎと安心感を与えてくれそうな気がしています。
今週にはなんとか完成するでしょう。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
「メディアとは人と人をつなぐ働きをするもの」
「メディアはつなぐと同時に切り離す」
「接続の一方で切断をする」と述べて日本の住まいの私生活主義(privatism)の普遍化について1930年から 住宅の55年体制 公営住宅標準設計51C-N型 から住宅の大量生産を述べ住まい方の模索としてセルフサービスの限界、孤独死予防の取り組み、リノベーション+シェアハウスについて述べる。現代の移動性が高いと同時に住宅を中心とする生活Мobile privatism と セルフサービス社会に触れ、住まいのリテラシーとして住んでいる人の価値感により住まいの質は情報となったりノイズとなったりと「住宅はメディアである」と明快な語りに気持ちがスカッとしたのは坂牛先生と同様。ただしこのメディアとして何をどのように表現するかが難しいところですが僕も考え続けたいと思う。
30日(水)2011UIA東京大会関東甲信越支部の第2回拡大委員会出席のため午後千駄ヶ谷の建築家会館へ向う。大会インフォーメーション(第1回)に基づき活発な議論が行われた。暑い一日でした。
1日(木)午前中は「地平線の家」の3つの暖炉のうち2つの暖炉を仕上げないうちに燃焼テスト。ひとつの暖炉は初めてスモークチャンバー内に制煙板をつけてみました。煙の流れもうまく整えられそうでした。ひとまず燃焼テストは成功です。
2日(金)週末のプレゼンテーションのため皆でまとめをする。なんとか総力をあげてうまくまとまった。
3日(土)朝は「星空に語らう住まい」竣工写真を撮るので久しぶりに建築写真家の林さんとお会いする。
その後Hさんと一緒にТ高原に「四季の家」のプレゼンテーション。別荘での打合せ。爽やかな時間、クライアントにも喜んでいただく。
午後は柴崎さんとFさんの設計打合せ。
この日はフル活動。夕方から岡谷西部中学校の同級会。とても楽しい時間でした。
日曜日、日建学院は設計製図模擬試験を一日実施。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
23日(水)雨降りの一日であるが、午後から晴れて蒸し暑い一日。朝から自邸の水回りの改修の打ち合わせを含め、進行中の現場の打合せを行う。地平線の家は定例打合せもあるのだが、施工図を熱心に描かれているK建設のОさんに現場へ来てほしいと電話をいただく。早速現場へ行き図面に見えない箇所の打合せとなる。細部は難しいところが多い。
建築ジャーナルへの僕の作品集が9月掲載の予定であったが、資料がまにあわないのでNさんに連絡して11月号掲載に間に合うように準備をしようと決める。いろいろと忙しい。
24日(木)朝は涼しいというより気温が大分低く感じた。午後は池上君と「湖畔の片流れ」の現場に行く。建て方2日目。前日は雨が降ったものの天気の良い日となり順調に進んでいた。矩計図で確かめてきたように光に溢れたとても気持ち良い住まいになりそうでうれしい。
25日(金)朝日本中が沸いた。ワールドカップ南アフリカ大会、日本のサッカーチームが芸術的な勝利。決勝トーナメント進出。
午前中に「湖畔の片流れ」のクライアントGさんがお見えになり、サンプル決定。エコポイント申請の経過報告を済ませる。
午後柴崎さんと「地平線の家」の定例打合せ。今回にてタイルの種類は全て決定となる。クライアントのIさんご夫婦と敷地に立ちトーワさんの表現してくれた外壁の二種類のサンプルから施工する色調を決めた。その他施工的な打合せもあるが、ダイニングルームにはかなり小さめの開口の暖炉を設計したのでその確認と屋根周りの納め方を指示する。
26日(土)アトリエの作業は午前中で終了。池上君や柴崎さんの現在まとめている図面を楽しんで拝見させてもらおう。
少しジョギングをして家に戻ると大工さんたちもまだ仕事をしていた。
27日(日)は久しぶりの休日であり、家の周りの作業と片付けをして終了する。家は小さな改修が続き、ささやかな楽しみなのです。住宅部会の近藤さんとは先日のセミナーにてエコとは使いきることだということで意見が合い、使えるものは磨いて使用することにする。
ささやかな水周りの改修なので今まで僕が設計してきた住宅のようにモノが納まりきらないかもしれない。でも長く愛して使用してきたモノとの共存は安心感もあり気持ち良いものだと信じています。我家は生活を確かめながらのゆっくりの改修です。見た目の派手さもなく家の中を生活に合わせてずっと考えてみたいと思っているところなのです。風呂は東側の木立を眺められ「風呂に住まう」というイメージになりそうです。
キッチンの改修はしますが僕の中ではまだまだ料理中?です。でもそんな生き方を家族で楽しんでいきたいと思っています。(^_^;)
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
15日(火)信州大学建築設計製図第3 第2課題 幼児の施設 3年生の設計製図課題の授業。早速A3にまとめたテーマ・コンセプトと模型を提示。坂牛先生と5点ずつ10点を選び生徒のプレゼンテーションを聞き講評。また大学院生のТAの方の同じ時期の課題の発表もあり生徒たちも参考になったと思います。続けてそれぞれの講評を行う。自分の思いを具体化するためのスケッチを続けてほしい。
16日(水)福井の玉紙丸和さんのWさんが新しい本絹 絓(しけ)織物の紹介。いつも豊かな素材を素敵な手作りのパンフレットにてご紹介いただきありがとうございます。これからはそれぞれの個性を生かすためにますますものを大事にしていくことを考えると本物こそが残る時代と感じています。
午後同級生のK君に会いに甲府のR病院へ行く。家に戻るために改修プランの打合せである。僕がK君に会うという情報を聞きつけて同級生のKさんМさんも一緒に行ったのです。K君もにこやかな二人の同級生に会えてうれしかったと思う。
18日(金)「地平線の家」現場打合せに柴崎さんと行く。前日の暑さと反対に雨が降る一日で少し寒く感じた。クライアントのIさんと一緒に打合せ。タイルは外国からの輸入ものについては、サンプル集めに融通がきかない。
現場はますます深みがましてくる。自然の花の成長を見る思いです。建築の言葉として具現化された枠についても施工図にて確かめられたかたちとなり感動的である。
19日(土)午後、日建学院の卒業生たちと「星空に語らう住まい」の見学会。
彼らに何も言わずに見学してもらったのですが、良い意味でのカルチャーショックを受けたのだと思う。「住み心地の良い住まい」に説明はいらない。Оさんにはクレバスを通過して天文台の望遠鏡も見せていただき皆さん満足そうでした。建築家協会住宅部会、僕が敬愛する渡辺武信さんの話を出しながらも住まい方への作法、身をもって感じていただけたと思います。
クライアントのОさんには快いご配慮をいただきまして心から御礼申しあげます。
皆と別れたが、М君は「地平線の家」の現場も見て感激していた。そんな楽しい見学会。М君は大学の後輩でもあり反省会と言いながらビールを飲んで楽しく建築談義をして帰途につく。
20日(日)この日は午前中から忙しく打合せ等を終え、日建学院の授業は15:30分スタートなので、空いた時間に娘あいこっピと諏訪湖周辺のジョギングをする。緑や湖を見ながら走るのはいつもながら大変気持ち良い。
20:30に学校を終了。
帰宅して食事。あいこっピとまた話しながら しあわせな父の日でした。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
8日(火)信州大学工学部建築学科 建築設計製図第3 第2課題 幼児の施設 は僕のスライドレクチャーから始まりました。「住まいと環境」について持続可能な社会を目指して自然エネルギーを利用する話から自然は様々な特殊性を潜みながら限りなく似通っているけれど無限で多様な表現があり建築の創造もそこに大きなヒントがあると思うと述べた。その後先生方と学生と敷地の見学に行きこの日は解散。
9日(水)叔父の四十九日が近づくので朝、従兄弟のSとお墓の掃除を終えた。
雨が上がり、午後はТ高原にアトリエの皆と平林さんと測量に行く。豊かな素材に囲まれてそれだけで創作意欲がわいてくる。測量は夕方までかかる。
その後近くのショップにてお茶を飲みながら、打合せ。盆休み前の週に皆で平林さんのアトリエのデッキを借りて焼肉パーティーをしようということになった。
10日(木)地平線の家 木製の枠周りの仕上がりを確かめながら、塗装の打合せをする。内部と外部の色わけをするためにこの見切りの判断が比較的難しいのです。
11日(金)地平線の家の定例打合せに柴崎さんと行く。難しいバンケットルームの照明棚の施工図を確認する。有機的な建築になりそうです。キッチンへの光もドラマチックに落ちてきそうです・・・
12日(土)昨日に続き暑い。
「湖畔の片流れ」基礎の型枠がはずれました。
屋根の色、外壁のイメージ、サッシュの色、木部塗装の色などをクライアントに説明を終え、家族の皆さんに確かめていただきます。
きょうの打合せは池上君の他М工務店のY専務、壁匠トーワのYさんが見えて楽しい打合せでした。
13日(日)叔父の四十九日を迎えた。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
月末の31日(月)は夕方JIA長野県クラブ UIA 2011ТОKYО大会準備特別委員会の第一回が開催され活発な議論が行われました。
3年に一度開催される国際的な建築の祭典「国際建築家連合(UIA)大会」
2011年9月25(日)~10月1日(土)に東京で開催されることになりました。約1万人もの建築家、技術者及び建築関連企業関係者が世界中から参集する大規模な国際会議で、わが国の建築界から近未来のあり方を世界に発信し、PRする絶好の機会となります。
大会のテーマは「DESIGN2050」
2050年までに放出CО2を半減する数値目標が掲げられ、また近未来に「超高齢化社会」が訪れます。
「DESIGN2050」をテーマに都市、建築、環境を題材とした基調講演、テーマシンポジウムを、国際的に著名な建築家や文化人を招いて行うと共に、開催都市東京の文化の多様性の紹介等数多くの建築見学ツアー、交流ツアーが企画されています。
委員会の担当する長野県のツアープログラムは
9月30日(金)、10月1日(土)
テーマ 山岳都市の民家とまち並み探訪+現代建築
プログラム目的は
中世から現代までの木造の伝統建築と民家、まち並みの見学を通して、日本の中山間地おける生活の様子を探り、地域の人々との交流を計る。
また伊東豊雄柳澤孝彦、藤森照信、古谷誠章の現代建築を訪ねる。を企画しております。
6月に入りました。「湖畔の片流れ」の現場も順調にスタートしています。
2日(水)はNさん宅の中庭にアオハダの木が入りました。
4日(金)「地平線の家」は深い内容の打合せ。生き物が成長していくように
緻密に仕上がっていく姿に感動・・・
5日(土)М市のFさんの住まいの設計打合せがキックオフ。奥様もお嬢様が生まれたようです。大変おめでとうございます。Fさん、きょうの打ち合わせはお一人。打合せ後うれしそうに最初のプランを持って帰られました。(かわいい息子さんにもお会いしたかったのですが・・・)
6日(日)叔父の四十九日も近づく。お墓の草刈。
午後日建学院授業。
暑い一日でした。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
引き続き午後は槇文彦設計のТEPIAホールにて連続シンポジウム「2011年の建築家」を考える、第2回 「建築家は市民の期待に応えているか」 をタイトルに井形慶子さん講演 なぜ「イギリスの家は古くて豊かで日本の家は便利で貧しい」のか?から第二部のパネルディスカッションへと続いた。
井形さんの文庫本を3冊買ってきました。
28日(金)の「湖畔の片流れ」の現場配筋検査は「地平線の家」の定例打合せと重なってしまったため池上君に配筋検査を任せて僕と柴崎さんは「地平線の家」の現場打合せに行く。クライアントと細部のタイルを選択したり、現場をまわり、質問に答えてまたイメージを確認する。深い空間になってきました。
植物が成長していくかのようにステンドグラスからの光等の連続する有機的な造形を考えています。ディテールが積み重なり自然がなすように生まれようとする建築は生活空間に新たな感受性を与えてくれるでしょう。
週末久しぶりに「空を繋ぐ家」のNさんご夫婦にお会いしました。
以前から庭木の選定をご一緒する予定で昨年から造園会社に良い木を頼んでおいたのです。お願いしてあったアオハダは青々として中庭へ植えることを決定。
他の2本もヤマボウシの株立ちのお気に入りが見つかり決定。K建設の専務さんに補修するところも見ていただこうと立ち寄ったリビングも味のある空間になってきました。
仕事が終わり雨模様だが、あいこっピを連れて諏訪湖周辺にジョギングに行く。
日曜日は久しぶりに家に居るので敷地の草刈。母に頼まれ植栽の移動、畑の仕事なども頑張ってしまいました。家も多少改修するのでその暮らし向きを創りだす木のチェック。たいした改修でもないが「風呂に住まう」というイメージにて水周りの改修をやってみたいと思っている・・・
ここからこの木が見える!少ない素材を最大限に利用しよう。
暮らしを楽しみながら・・・
成長してきた緑に感謝。
仕事の間をみて井形慶子さんの 「古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家」 を読み終えた。
その内容には日頃から感じている暮らし向きを大事にしていく僕の思いと似たところがあり共感した。
僕たちも長い年月を経た家を愛しみ・・・
そこで暮らす人生を誇りにできるような生き方をしていきたいと思う。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
いよいよ鶴峰公園のつつじも満開に近い咲きかたとなりました。今年はとてもきれいに咲いています。
寒い日が続いて例年より開花は遅れていました。諏訪地方は御柱祭で賑わっていたのでその終わりを待っていたかのような公園の賑わいです。
19日(水)夕方は以前僕の設計でダンスホールを店舗に改修した真礼の協力会というのがあり、いろんな方たちとの交流を深め楽しい時間でした。
21日(金)朝の鶴峰公園の様子と新緑に囲まれたアトリエ・・・
午後は「地平線の家」設備関係の中間検査を実施。夕方は着工したばかりの
「湖畔の片流れ」の現場は敷地が狭く設備関係の仕事が厳しいので施工図を持ってクライアントへ説明を行う。
22日(土)午前中はТ高原へ打合せに行く。緑が美しい季節であり、素材の豊かさに感動する。
午後は「星空に語らう住まい」のソファ等の作成していただいた家具が入り、
カーテン類も取り付いたのでその確認に立ち寄る。
プランはとても複雑である。しかし予想どおり内部空間は外の風景を引き込んでくれていてとても穏やかな空間です。
おそらくプランを見てこの家を訪れた方はそうしたリアクションを感じながらも、住みかとしての穏やかさを感じていただけるはずだ。
訪れた皆様の感想をお聞きしてみたいところです。
23日(日)は午後日建学院の授業。
エスキースも一人一人対話しながら進めていきます。
気持ち良い季節のなかで・・・目標に向かい頑張っていこう・・・
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
UIA(国際建築家連合)の目指すところは、建築家が生活状況や環境を改善するうえでより良い役割を果たせるように、様々なアイデアや理念を対比し、互いの経験を共有し、知見を広め、違いから学びあうこと、とあります。世界各地域の地道な活動こそ豊かな地球環境を維持していくのだと思います。
11日(火)雨が降り寒く感じる一日。地平線の家の現場に立ち寄る。破風周りの納め方をきちんとするよう指示をする。
12日(水)地平線の家のステンドグラスの試作品を受け取りに日本装飾美術学校の内田先生に会いにいく。アメリカのガラスを使用した1/2の試作品はなかなか雰囲気のあるものだった。
帰りに「星空に語らう住まい」の完成間近の手直しを確認する。
今まで僕の設計のキッチンやダイニングは様々な対応をしてきた。物を隠すことに専念してきたのだが、使いこなした食器や調理道具をうまく見せていくのもモノに対する愛情表現と思う。
先日インテリア志DREAМの編集長Yさんからいただいた分水嶺期の知恵NO466は楽しい雑誌です。
僕が自宅のキッチンを改造するとなれば絵に描いたようなアメリカのインテリアもどうかと思ってきたが、映画「恋するベーカリー」の部屋のシーンは使いこなした味のある空間であり、それほど費用がかかると思えない。使いこなした調理道具と対話でき、大好きな野菜に囲まれてワインをいただき、家族との団欒する姿が創造できるような気がして素敵な暮らし向きのヒントを感じます。
14日(金)「地平線の家」の打合せにてタイル等の決定をクライアントと楽しむ。
イメージを詰めながら一緒に現場を歩く・・・自然がなすように・・・様々な特殊性を潜みながら全体として美しいシルエットを目指したい・・・花が咲くように・・・建築も・・・
15日(土)同級生のK君の住まいの調査に皆で出かける。
じっくりと調査をして・・・おばあちゃんと奥様の手作りのお菓子とお茶をいただき・・・ありがとうございました。
K君!車椅子生活にも対応できる住まいに改修するよ!頑張ってリハビリに励んでください。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
連休中4日(火)時間がとれた。バレーボールが休みのあいこっピを連れて安曇のちひろ美術館を見に行った。僕は何回も見ているが、娘は初めてでありせっかく興味を惹いた時に見せてあげようと思い立った。アプローチのマウンドを歩きながら、「田園風景の中に自然に建っているね。」と娘の一言。内部のカラマツの色も大分濃くなりました。子供たちからお年寄りまですべてに愛されている建築です。ほっとした時間でした。
5日(水)午前中畑の作業を終えた。午後あいこっピたちのバレーボールを見学後、諏訪湖周辺のジョギングをして家に戻る。
アトリエ打ち合わせ室のシアターにてユーチューブからライトの作品を映し出して鑑賞。気分転換に缶ビール1本を飲みながら・・・こうして外の美しい緑を眺めながらアトリエに一人・・・ゴールデンタイムを過ごす。
6日(木)連休明けの打合せを柴崎さん、池上君と行い僕は資料のまとめ。
7日(金)朝、1日(土)の地鎮祭の時「湖畔の片流れ」施工敷地の北側境の既存コンクリートに欠陥があることがわかり、クライアントのGさんには補強方法を報告する。
「星空に語らう住まい」の完了検査後の確認を済ませる。細かいところの手直しが続く。
午後は「地平線の家」木造部分の金物の検査を終える。良いスケール感にて僕を迎えてくれた現場に近づき細部を確認していく。考えれば考えるほど決定できない悩みもあるが、イメージがどんどん具体化してくる。
先週打合せに出席できなかったのでクライアントのIさんにお会いして報告を済ませる。
8日(土)アトリエは午後休みの予定であったが、御柱祭のため一日休みとしました。
増改築の問い合わせもありました。資料を送ってくださいとのことでしたが、僕の事務所は小さな事務所であり工務店のようにパンフレットを常時置いていないので失礼のないように対応して作品等はホームページをご覧いただくようお願いをした。
再び敬愛する建築家渡辺武信さんの文章から・・・
・・・人が住まいにしろ、その他の建築にしろ、自分の気持ちを十分にこめた建物を造ることは、ある意味で自分の人生観を問い直し、点検し、確認することである。建築家はその作業を助ける存在なのだ。つまり建築家は、専門技術者でもあるのだが、それだけでなく医師や宗教家とも共通点を、持つ精神の導き手でもあり、少なくとも心ある建築家はそうあろうとつとめている。
前述のように建築には唯一の正解というものがない。そこで一つ答えを選択するときの支えは、一つには建築主の人生観である。しかしまた、それをどう読み取り、設計に反映させるか、ということは建築家の側の人生観にかかっている。つまり建築家のほうにも個性があり、それによって言うことも違うだろう。もちろん建築家は、プロだから私人としての個性をかたくなに守るだけではなく、自分の個性をできる限り広げて、住み手の個性との接点を見つけようと努める。しかしそれでも、誰でも同じというわけにはいかないのは当然だ。だから建築家に設計を依頼する場合の最初の大問題は、どの建築家を選ぶか、ということである。
建築主と建築家は異なる人間だから、何でも気が会うということは考えられず、だからこそ議論も生じる。しかしその個性の違いには何か響き合う共通点がなくてはならない。そうであってこそ、議論が喧嘩にならず、信頼を基礎にし、お互いを尊敬し合う人間同士の対話が成立するのである。逆に言えば、全く肌の合わない建築家に設計を依頼することほど不幸でくたびれることはない。
ではどうすれば、自分と肌の合う建築家に出会えるだろうか。それは幾人かの建築家に合ってみる他はない。建築家というものは、すぐに設計を依頼するのではなく、いわば「お見合い」として会うことを決して拒まないし、そこで具体的な作業が伴わなければ報酬を要求しない(しかし、設計や準備作業に入ってから途中で断る場合は、当然、そこまでの報酬を求められる。だから依頼する側でも、お見合いのうちは具体的な作業を要求しないように注意すべきである。)
このようにして、建築家を捜すのもけっこうくたびれることだ。しかしそれは誰でもないあなた自身の幸せを求める道と言えよう。その努力を回避して向こうから売り込んでくる建築家(そういう自称・建築家もいないでもない)や、たまたま紹介された建築家の個性をよく見極めずに設計を依頼して、その結果がうまくいかなくても、それは建築家ではなくあなたの責任である。心ある建築家はあなたに門戸を開きつつも、自分で売り込むのではなくあなたが訪れるのを待っている。建築家は自分を選んでほしいのであり、選ぶのはあなたなのだ。建築家の選択は確かに努力を要するが、もし自分と肌の合う建築家と出会い、一緒に建築を創っていくことができれば、それは虚栄や見栄ではない、言葉の真の意味でこの世で一番ぜいたくな、かつ楽しいことの一つであろう。
・・・と結局 武信さんの文章でまとめます。
Ⓒ 文・かたくら たかゆき
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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