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今週のコラム
 改修の仕事が増えそうです。それぞれのプロジェクトは深まっていくとまとめるのに時間がかかりますが、設計期間をいただいているので大変ありがたいことです。
週始めもアトリエの皆と改修の仕事の実測調査に出かける。ものを創造するということは既存の環境に参加するということです。小さな改修でも新築でもその敷地と建築が本来望まれている姿に繋いでいく役割ができたら良いなーと思っています。また緑の美しい今は自然の恩恵からも学ぶことが多いのです。

 本当に良い季節になってきました。活発な活動を続けています日本建築家協会JIA関東甲信越支部住宅部会の有志による長野県内建築見学とJIA長野県クラブ有志との交流会のことで連絡を取り合っています。
僕が住宅部会の会員であり県内在住のため連絡係をしています。
6月6日(土)の夕方18:00より松本の藤松さんが伊東豊雄設計の松本市市民芸術館2階のレストランを予約していただいております。
これで懇親会の準備もできました!

 14日(木)夕方は一級建築士製図試験が今年から6時間30分に延長されたことにより講師としての打合せに松本校へ向う。建築士に必要な説明責任等は設計製図の試験の中でも今まで以上に確かめられることになります。受講生の皆さん頑張ってください。
 15日(金)アトリエ内のパソコンを一部新しくしながら環境を修復することで、ひとまず作業は落ち着いてできるようになりました。やれやれ・・・・・

 16日(土)小雨の降る寒い日です。H村М邸の基礎、床堀りの状況を確認する。配管や配筋の作業も始まっている。大正ロマン風に仕上げるために、材料や色等についての入念な打合せを行う。



 現代日本の建築vol.3も今月末発刊となります。
(ホームページトップ新刊案内参照)。
雑誌「すまいの手引き」に掲載される原稿もライターのHさんから届き校正をしています。
久しぶりに雑誌「新しい住まいの設計」編集部のОさんと電話で話す。改修の作品についても送付したい内容を伝える。

 17日(日)雨の一日。きょうはN市にスタートするKさんとの住まいの設計打合せなのですが、最初ですので僕の設計した2件の住まいを見学していただくことになった。

久しぶりに訪れた「LANCIAと住まう家」も中庭の緑がきれいです。築3年目。以前からお聞きしていました外構の工事中です。皆さんきれいに暮らしています。2階の書斎には ウルトラマン等のミニ模型がきれいに並んでいました。
この家はいたるところのニッチが特徴です。





続いて「三本柳東の家」は築10年目。ホームページではおなじみの建築写真家 林さんのお住まいです。当時奥様から「雑木林にたたずむような住まい」が良いですね。と言われました。10年前ご夫婦で植えた小さな植栽が成長してその頃思い描いたコンセプトが実現しつつあります。








10年・・・豊かな時の移り変わりにより、一段と暮らし向きに深みがでてきまして感激しました。
やはり住まいは住みこなしてこそ価値が深まると思う。
 
 あいにくの雨でしたが、おかげさまでKさんと実りある打合せができました。
 
住まいは、時の積み重ね・・・自然の恩恵や厳しさに鍛えらえて・・・・

大事に育てあげてきたご家族の歴史です・・・

それは家が朽ちるまで・・・家族が頑張れるまで・・・・

豊かな思いと想像は日々の生活の中で継承されていきます。



庭先のつつじ


(C)文・かたくら たかゆき

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  連休中は、波田町へ父と西瓜やトマト等の苗を買いに行く。高齢の父は最近疲れやすい。でも毎年楽しみのようだ。お目当ての波多腰農園さん。僕は初めてでしたが、ハウスの中にはたくさんの苗がありました。

 本当に美しい!やはり苗を育てるのもつくづくセンスだと思いました。このハウスは軽量鉄骨にて繊細につくられ、寒さ対策として床下に暖めた温水が流れるという床暖房になっているらしい。地中は温度が安定している。少し暖房するだけで苗も快適に過ごすのだろうと思いました。

 家族皆が作業。息子さんたちもお手伝いをしているこうした光景に大変心があたたまりました。
 枝豆なんてこれから夏になるとビールのつまみに最高だからと育てて見ようと買うのだが、父は「うまくできない・・・買ったほうが安いよ・・・」と言う。
まあ挑戦だ!





 きれいな苗を見れば育ててみたいと思う。
現在の成長にいたるまで大変な苦労をされているのだろうと思う。
この美しさは経験と試行錯誤のうえの結果だろう。

 あいこっピは富士宮の大会から帰ってきたが、連休後半も練習とか・・
少し疲れているなー。

 7日(木)休み中に僕がチェックした図面をもとにそれぞれのプロジェクトが進行。「星空に語らう住まい」Оさんからメールをいただいていた。天文台の内部も断熱材が必要らしい。土曜日の打合せなのでその辺はお聞きするとして全体の骨格を詰める作業。

 雨が続いた。
 大学時代の友人栃木のA君から筍が届く。ありがとうございます!

 8日(金)朝のウォーキングにて雨に濡れた鶴峰公園のつつじが、きれいに咲いています。図面のチェック、また午後は娘の授業参観に中学校へ。





 「ちいさいおうち」(バージニア・リー・バートン)という絵本を紹介していただきました。※文と絵が一体となったアメリカの絵本の古典



これは絵本です。

また建築でもあります・・・

詩でもあります・・・

環境デザインでもあります・・・

とても深い意味を含んでいます。 

ずーっと見ていくと自分の立場がわかってきます。

ものの考え方・・・

自分の位置も見えてきます。

学部の学生は基礎的な住宅の課題を一度済ませてからこの絵本をもとに・・・

僕が学部の3年生くらいに設計課題を出題するとすれば、

この絵本を読んで
一週間以内に 自分の住みたい「ちいさいおうち」 をまとめてみてください。
どうでしょうか?

敷地は限りなく自由です。

(C)文・かたくら たかゆき

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 2002年春完成した高森町の家に点検をかねて訪ねました。3人の息子さんが楽しく遊び、2階のビッグテーブルはこのKさんご家族が、毎日使いこなしているコミュニケーションの場です。懐かしいこの家を見ながら、ご主人や奥様とついつい話しがはずみ時間が経つのを忘れてしまいました。
子供たちのきらきら輝く目・・・この中で皆に夢を与えるような・・・
建築家になりたい子!?という僕の問いかけを興味深く聞いてくれました。
お元気でお暮らしください・・・・・







 中学校、インフルエンザにて24日から学校閉鎖となりました。大変なことです。バレーボール部の練習もなく家にいる娘あいこっピと会話も多く楽しい。26日(日)は午前中スケッチをしてまとめていた。急に寒い雨の一日となったが、午後の晴れ間を見て一緒にジョギング・・・楽しい時間。

 27日(月)またまたコンピューターの調子が悪いが、構造からファクスが届き僕が思案していたスケッチも柴崎さんに大急ぎで調整してもらう。午後は「地平線の家」打合せ。

 28日(火)午後、コンピューターも無線に頼ると5台のパソコンがうまくコントロールできなく有線配線も含み全体のシステムを事務機の担当の方と打合せをする。3年経てばシステムが変わる。なんとか古い機械も直して使える部分もあって良いと思うが、以前から述べているが日本の社会はこんな使い捨てをやめて修理をして使う時代にもどるべきだと思うのです。古くなったら さようならでは機械がかわいそう。



庭先の花

 29日(水)昭和の日、休み。この不景気にて16連休の企業もあるとか。
僕はイメージを膨らませてスケッチを続ける一日。
天気の良い一日となり午後諏訪湖周辺をランニング。向こう岸の湖の淵がピチピチと光いつもながらの良い季節・・・ここを走るとたくさんの木立が植えてあり名前が付いているので樹木の種類を確認することもできる。ついでに走りながら木立のスケールと人の関係も体で実感できる素晴らしい建築空間となり楽しい時間だ。

 30日(木)「星空に語らう住まい」アトリエ内打合せ。難しい内容をまとめていかなくてはならないので気合が入る。予算のこともあるのだが突き詰めていくほど設計が良くなるのは当然だろう。

 5/2日(土)山々の緑が美しい。昨日F建設から電話をいただいていたので修景の民家М邸の現場へ行く。ジャッキアップして土台を替えて新しい壁となる部分に柱を入れています。シート養生され作業の途中です。



美しい自然と大地
そこに永遠に望まれた・・・
歴史や今の家族を包み込む・・・本来の姿・・・
そんな修景になることを願って・・・

 3日(日)アトリエも暦通リの休み。柴崎さんや池上君の図面を眺めながら思索を続ける。娘あいこっピは昨日からバレーボール部の試合にて富士宮へ合宿です。



父と家の裏の畑に西瓜やトマト等を植える準備・・・
午後家内と買物。夕食の買物とジョギングタイツ、ウエア等の予備を買った。いつも黒ばかりなのでブルーにした。靴もブルーに揃える。お気に入りでもあり早速着替えて夕方の諏訪湖周辺を走る。

 ただいま連休中!
中部日本一といわれる庭先?の鶴峰公園のつつじは今週が見頃!
いよいよ咲き始めました。



(C) 文・かたくら たかゆき
 

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設計報酬については、1206号告示に替わり平成21年国土交通省告示第15号(平成21年1月7日)請求することのできる報酬基準というものが発表された。
先日一級建築士の3年毎の定期講習を受講して修了証が届いた。テキストの内容を振り返ると建築士法違反の罰則として業務停止1ヶ月から免許取消までの内容が記されていますが、それと違い法律で決めていただいた報酬を守らなくても唯一罰則規定がない!?のだ。あくまで基準に過ぎない。

構造計算を必要とする45坪程度の住宅ですと坪75万としても3375万円の工事費であるが、工事監理まで1407時間という数字を告示は出しています。僕のように住宅設計に徹底して取り組む立場からすると、手のこんでくる住まいになるととてもこの時間では終わらないことが多いです。この報酬の基準の時間を計算しても設計報酬は工事費の26%くらいを請求しても良いことになっています。

前述したように1206号告示はもう古いのですが、渡辺武信先生の著作「住まいのつくり方」の中で、「1206号による算定はあくまで指針に過ぎない。建築家にとっては残念ながら、現状ではこの指針の基づく料率をある程度下げた設計料が通用している。少数ながら満額を得ている建築家(たとえば故・林雅子さん)もいるが、大多数の建築家は指針より低い料率を算定している。・・・

 しかし最低でも指針による額の半分程度つまり工事費3200万の住宅ならば13%以上(監理も含む)が妥当でそれよりはるかに低い数字で設計監理を行う者がいたら、それは真の意味での建築家ではないと思って警戒したほうがいい。」と述べています。





庭先の花

 そして故・宮脇檀の著書「住まいとほどよくつきあう」の中で氏は、
「たとえばわが事務所の場合、一軒の住宅を設計するのに担当者の所要時間が1000~1500時間(現場監理も含むから、遠隔地だと往復の時間も入れる)、ぼくが100~300時間、設計が始まって家が建ち始めて何だかんだと云って(1.5年)打合せの回数でいうとお施主さんと約40回、業者とでは、120回くらい(電話や手紙による打合せも含む)。
平面図から始まって断面図、立面図、詳細図から原寸図という図面枚数にして60~100枚という手間をくったところで、設計料というのはちゃんと取れればの話だがだいたい工事費の15%~20%(5000万円の家で20%、つまり1000万円)というところだが、1000万円の金で、一つの組織がこれだけの量で動いてモトがとれるかどうかは、ちょっと計算してみれば誰にでもわかる。」とずいぶん昔に述べています。
 
 今回は設計報酬について述べてみました。

友人の建築家・君島弘章氏は、「腕のたつ建築家ほど、優しく柔軟に、あなたのその思いに耳を傾け、あなたの役に立とうとするはずです。建物、家は設計図以上にも以下にもならず、設計図のとおりにしかならないのです。簡単な図面ですませようなどという施主の手抜きからは自邸の喜びは生まれません。素敵な家づくりができるか否か、それは金額の大小などではなく、あなた自身の行動の中にあるのです。」とある雑誌に書かれています。


設計というものが、設計者の独断で進めるのではなくクライアントとの深いコミ二ケーションから成り立つことの大切さを述べています。







まもなく完成 森に詠う家

 どうぞ参考にされてください。



(C)文・かたくら たかゆき

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16日(木)森に詠う家の地方事務所による完了検査が修了。
午後はH村のМ邸の修景現場へ解体の状況を確認に行く。気温も上がり現場は暑い。民家の改修は調査しきれなかったところに思いがけず、立派な梁が残っている。これがおもしろいなーと思う。また感動。おもしろい・・・現場をまとめる勇気をこの家が僕に与えてくれるのだ。

建築家協会関東甲信越支部住宅部会2008年鈴木部会長から5月後半頃部会の有志にて信州の建築等の見学に来られるとか。楽しい情報はないか、長野県クラブのメンバーとの交流ができないか、というメールをいただいたので早速メンバーに報告する。連絡待ちです。会員の皆さん情報ありませんか?
信州は素晴らしい建築の宝庫でもありますが、自然の素晴らしさに溶け込み、自然を汚さないような建築の創作を常に皆がめざしていくべきだと思います。
今週もひたすら現在のプロジェクトの思考と作業が続く。

庭先の花たち

週末はS市の4SТEPのKさん宅に一年検査の訪問。設計した通リに使われていて本当にうれしい限りです。大変センスの良い住まいです。設計通り?

皆さん不思議に思うかもしれませんが、僕の設計してきた住まいのクライアントの方たちは、ほとんどの方たちが一年くらいすると設計時に予想していたような素敵な住まい方をされています。



これはどうしてかといいますと、きちんとした密度の高い暮らし向きを想定したクライアントとの設計打合せにあります。結果、大好きな本の居場所あり、思い出の写真の居場所あり・・・・・と
楽しくものたちが、座っているのです。そこに理由などありません。(^^)v

 今度は風呂まわりの塀を作り、白い花の咲くハナミズキを一本南の庭に植えましょうか?という話しをご主人や奥様としながら建設会社のFさんに見積りをお願いしました。塀を作れば予想していたように露天風呂気分だものね!
南の山には桜の花がきれいです。2階の小さなデッキにて山々を眺めてビールを飲まれるとか・・・いいですねー!



 こんな素敵なご家族に再会しながら、アトリエに戻ると池上君が奮闘しているのですが、パソコンが無線ランの故障で機能しません。早々修理を依頼するとして仕事も大変なのだが、僕としてはファンの皆さんが楽しみにしてくださるこのブログの更新ができるだろうか?と不安!
 夕方諏訪湖周辺をランニング中。びっくりしたのは、村井(松本市)から走ってここまで来たという遠野さんという昭和27年生まれの方、「諏訪湖一周何キロくらいあるんですか?」というので「16キロくらいありますかねー」と僕が答えるとこれから一周して村井まで走って帰るとか。リュックサックを身につけて・・・
世の中とんでもないすごい方がいる。こうして鍛えている方にはこれが普通なのだと思った。きっと帰りは遅くなるのだろうから・・・「気をつけて走ってくださいねー」と別れて僕はその後穏やかにランを終えた。

 19日(日)午前中はアトリエ周りを掃除して・・・
午後14:00日建学院総合設計講座授業開始のベルが鳴る。
今年から設計製図の試験は6時間30分と1時間延長。
デスクに向うばかりでなく、いろんなものを見て常に生きた勉強をするように指示をする。
I君はエンジンかからず、きょうは・・・さぼったな。毎回出席しよう!

整理をして過去のスケッチを眺めるのも楽しい時間です

(C)文・かたくら たかゆき

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 6日(月)民家の修景についてТさんがアトリエに訪れ、質問を受けることになる。誰しも歴史のある建築には感動します。価値のある空間は再生して使えるように残していくべきだと僕の考えを伝える。僕は燃えていた。
 7日(火)NHKのプロフェッショナルに建築家・伊東豊雄 登場。コンペに挑戦し、いつも新しいことへむかっていく。人が建築の骨格から開放され常に自由な領域を確保していけることは素晴らしい。思えば、海草のように揺らぎ・・ガウディのよう自然体に・・柱を感じさせない仙台メディアテークは革命であった。自然の原理から素直に生まれる造形がサスティナビリティーを持てると思うのです。しかしこれが難しい。
 先週は大学時代の友人の奥さんとお嬢さんが事故で亡くなり、僕も大変なショックを受けていた。
友人の頑張ろうとしていく声を電話で聞き、励ましながらも生ある限り自分の持てる力を広く社会のために尽くしていきたいとあらためて感じています。

 10日(金)「星空に語らう住まい」のОさん宅へ柴崎さんと伺う。調べたい持ち物の大きさもあり、実は暮らしぶりも見ておきたかったのです・・・
おいしいお茶のひとときに、このテーブルと椅子を処分するのはもったいないと思いどこかプランに置けるところはないか?玄関先をデッキにしてそこに置いたらどうかという柴崎さんの一言にて家のイメージが膨らみ床の素材も瞬時に重ねてイメージした。とにかく本が多い。収納空間を工夫していかなくては・・・
 暑い一日でした。


この家は本の収納がポイント!


 11日(土)久しぶりに高森町のKさんから電話がありました。どうもトップライト周辺の雨漏りなのでしょうか?建設会社もきちんと対応していただくということでその状況を見ようとまたお伺いします。

 アトリエにいると今度法改正になり3年毎の一級建築士の定期講習の修了証が届きました。資格を維持するのに講習や修了考査と大変な時代になりました。
午後アトリエは休みである。アトリエの皆からの報告を受けて、僕はH村М邸の修景の現場へ行く。
 
気持ち良く晴れ渡り民家は一部物置部分の解体が終わる。この風景が蘇ると思うと大変楽しみです。
F建設は早速杉板のサンプルをとりよせた。含水率に注意するよう指示。






 12日(日)気持ち良い午前中は諏訪湖周辺をジョギング。午後は新しいクライアントになるKさんご家族がアトリエに来られた。楽しい時間を過ごさせていただきました。

(C)文・かたくら たかゆき

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 地球環境建築憲章では●長寿命●自然共生●省エネルギー●省資源循環●継承の5つのファクターをかかげている。
現代の設計者は、一つ一つの設計の中で、設計を通じてサスティナビリティー(持続可能)のある社会を実現しなければならない。これからの世代のために生存の前提として環境+人の繋がりの持続性が特に重要となります。

設計者としての大きな夢があります。できる限りを実践していくことで現在進行中のプロジェクトにも対応していきたいと考えております。

 太陽光発電の議論が盛んです。太陽電池は十分にエコロジーなシステムになりそうなので、パネルの置き方もランドスケープに溶け込むようなデザインを考えていきたいと思う。

 建築することは時間の経過した環境に新しいものを創造したり、付け加えたりしていくわけですから、トータルな考え方とデザインが求められる。ここは非常に難しいところだと思います。

 きらら歯科医院の最終点検に池上君と伺う。仕上げの悪いところ等を指示する。
日本装飾美術学校の根本事務長から電話があり今度作成していただいた「きらら歯科医院」と「森に詠う家」のステンドグラスの記事を地元紙長野日報に掲載させていただくという内容の電話がありました。僕の設計している住宅からの運動ですが、学校や地域が一緒になってデザインをしていくということの試みでもあります。こうした活動には僕も力を入れていきたいと考えております。



日本装飾美術学校は、モザイク画もステンドグラスも一部廃材を利用したアートも創造していくようです。

 3日(金)「森に詠う家」の外構の打合せをする。





 週末4日(土)「星空に語らう住まい」のОさんご夫婦がお見えになりました。「S県Оさん」から「Т市のОさん」に住所変更されましてきょうはプランも決まり、設計の本契約となりました。今後が楽しみです。

 5日(日)朝、H村 М邸修景計画の清め式を行う。建築工事開始のお清めもありますが、古い井戸の水質検査の結果、気抜きを設けて埋めることになり梅と葦をご用意いただきお払いを済ませ清めました。
 清清しい朝でした。

この日は一日暖かくなりました。家族皆とわずがばかりの畑に手を加え、午後は多少のジョギングや娘あいこっピ所属の中学校女子バレーボール部の試合観戦・・・

庭先の花たち


(C) 文・かたくらたかゆき
 

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 24日(火)日本中がWBC日本の優勝ムードに包まれた一日。日本中の皆さん仕事にならなかったのではないでしょうか?本当に大きなパワーをいただきましたね。
25日(水)H村Мさん宅にてF建設の社長と一緒に施工の金額と工事日程を決めてМさんの承諾をいただく。前にも述べたが使用できる無垢の板が保存されている。そうした家の歴史性もあり、大変楽しみです。来月4月6日(月)からいよいよ着工となります。雪の舞う日でした。

 26日(木)朝は寒い。スライドプロジェクターが手に入ったこともあり、アトリエの打合せ室にスクリーンの取り付け。
「森に詠う家」のクライアントKさんが打合せにいらっしゃいました。おみやげありがとうございます。その後庭木をN建設のОさんも一緒に見に行き、あのファイバーグレーチングの2階のデッキから少し顔を出すくらいの株立ちの若く芽吹きをしかけたシャラの木にお目にかかりKさんと「これですね!」ということで決まりました。庭木を入れてそれから外の床はイタリア製の手頃な値段のタイルが見つかり、貼ることになります。森に囲まれたバーベキューコーナーや外厨房を含む外のダイニングはますます夢を抱かせます。森の芽吹きもそろそろです。「森に詠う・・・」自然の妙に包まれ・・・ますます完成が楽しみです!

  夕方4SТEPのクライアントKさんからのメール。
「春のような暖かさの後に昨日今日の寒さは堪えますが、いかがお過ごしでしょうか?我が家は平日忙しくしておりますが、週末は居心地のよい家でゆっくり過ごしております。そろそろ外構のことも考えていきたいね、と話しています。」
と奥様のお言葉。

お元気そうにお過ごしのことうれしく思います。そういえば竣工時福寿草のきれいな黄色の花がデッキ先に迎えてくれたことを思い出します。


4月一年検査にお伺いします!

 28日(土)午前中アトリエに訪問されたご夫婦に家づくりの考え方と設計の進め方について楽しく会話する時間となる。来週クライアントとの打合せのための資料づくりにて追い込み。午後休みとしたが柴崎さんは延長して頑張ることになる。池上君も工事後のきらら歯科が気になり寄ってくれたようだ。

 寒いが天気が良いから・・・

仕事を終えたら久しぶりにジョギングにいこうか。(^^)v

(C)文・かたくら たかゆき

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 18日(水)午後は改修中の「きらら歯科医院」の現場を訪れる。一週間でホールと待合等の改修を終える目標。職人さんたちが大勢でまとめている。事前に作成した家具が取り付き、塗り壁の下地の確認等全体にイメージが繋がるよう作業手順を確認しながら指示を終える。

 夕方「森に詠う家」の現場。内部は暖炉まわりの仕上げ等もう少しである。外部のタイルやスチール階段の色を確認して追い込みの準備。来週は庭に植える木を選びたいと思っている。まだ作業は残るが庭から見る灯りの柔らかさに満たされた室内はなんとも気持ち良い空間だ。壁匠トーワの藤松社長のはからいにて一部の壁がピンクのイタリアン漆喰となりました。
ステンドグラスのドアもメインのドアはきょう入らないが、他の建具に入れた2本のステンドグラスも淡い色の灯りの反射が大変美しく魅了される。


日本装飾美術学校の学生作品1

 19日(木)おせわになっているM工業の会長さんの葬儀出席のため長野市へ行く。101歳を生きぬいた人生とお人柄をお聞きして時代をリードしてきた会社のトップの考え方に感動しました。今あるM工業の皆様もそうしたお人柄が浸透して皆さん頑張っている姿をいつも拝見していましたが、やはりこうした創設者がいてまたそれを継承されている立派な方たちがいます。会長様には一度もお会いしていないのに目頭があつくなりその人を思いやる深い気持ちと、信念のある生き方を勉強させていただいた一日でした。


日本装飾美術学校の学生作品2

 20日(金)朝、家内とあいこっピはバレーボールの北信越大会参加にて福井へ行く。きらら歯科医院の天井のイメージを現場にて指示する。なんとか納まりそうだ。午前中は雨だったが午後は穏やかに晴れる。

 21日(土)午前中「空を繋ぐ家」Nさんとお会いしながら敷地境界に関係する範囲のスケッチをしてみることになった。
 引渡しをしてゆっくり訪れるこの家も我が家に帰った気分になります。久しぶりにお会いできまたおみやげまでいただき本当にありがとうございました。

 22日(日)岡谷西部中学校の女子バレーボール部は予想以上に大健闘であったようだ。
 夕方信州大学工学部建築学科の大学院生と学部生の卒業式謝恩会に出席するため長野市へ行く。

「真の意味で自分の個性を生かして頑張ろう!」と皆にエールを送る。
雨降りの一日であった。
民家再生の講師川上さんから今度出版された御本「住み継ぐ家の物語」を記念にいただき帰ってきました。

 4月からはまた新しい学生との出会いがある。

未知の力との出会いを大変楽しみにしております!

(C)文・かたくら たかゆき

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 10日(火)クライアントのGさんが最初の構想についてのご意見を持ってきてくださいました。全体の予算についてもきちんとした話をお聞きしていたこともありお聞きする要望については近隣の関係等を含めもっともな内容であった。
こうした予算計画をふまえて、生活の隅々までのリアリティーのある打合せを積み重ねていくことが大切なことだと思います。

クライアント・オリエンティド。 クライアントの言うことを何でも受け入れるのではなくてクライアントの身になって考え、提案することであると思います。ここが僕は自分の設計の方針として大切なところだといつも考えております。

 最初のスケッチは重要だ。敷地を読みながらうまくまとまる場合もあれば苦労する場合もある・・・またクライアントの要求によりそこにさらにリアリティーが深まっていかなければならい。だからスケッチはすべて保存しておき最初の考えに戻って考える時が必ずあると思う。



 量産の時代は終わった。改修も含め規模の問題でなく、質的に豊かな空間を求めるところへ建築家が参加する価値があることを強く感じています。
ここは今まで以上に力を注ぎ
現場進行中の森に詠う家の修景、きらら歯科医院の改修。
4月着工のH村の民家の修景にても実践していくところです。

 そして工法、材料、設備もその場の環境に配慮したデザインでなくてはならず、その場に必要とされるものにしていきたい。

 また建築の価値からすれば同じ材料でどこにも同じような空間構成の建築が生まれてくることに疑問を感じている。
地域性を含めもっと質的に差異化することにより建築の価値を高めていきたいと思う。クライアントの了解を求めながらも肌触りの良い具象的な表現としての個性をアイアンワークやステンドグラスにも求めていきたいと思っている。それも日本装飾美術学校という力強いパートナーを近くに発見できたからだと思っている。

 11日(水)夕方、地区の皆さんの同意に基づいて間伐材の整備を行っていただくという話があり区の会合にでかける(僕の家の山も含まれるので)。こうして個々の山を団地化して整備されることは大変うれしいことです。
過去の岡谷市の災害の問題も木の根に保水力がなくなることにも起因している。間伐された地表には、十分な陽光が入る事によって、草や低木が育ち、地表の土は雨風などから守られ、枯れた草木は肥料となり豊富な土壌が保全されるようです。
 又、Co2(二酸化炭素)を、活性した杉や桧、生え育った低木や草が吸収して、地球温暖化防止にも大いに役立っていきます。

 建築家は家づくりに力を注ぎますが、こうした恩恵を受けている自然こそ強度をもって成長してもらわないと困るのです。

 12日(木)池上君と きらら歯科の家具製作過程と大工の下地関係の製作過程を見る。この仕事は前もって準備をして現場に入らないといけないので注意。

 13日(金)は朝から森に詠う家の現場打合せ。良い雰囲気になってきました。
照明の位置を決め、家具取り合いの確認、改修部分の床の間の漆塗りについての打合せを奈良井のM漆器店のM社長と行う。本当に心地よい空間になりそうで完成が楽しみです。

 星空に語らう住まいの模型も良いプロポーションにまとまってきた。屋上の雪だまりが問題であったが、解決した。模型を眺めているとまた屋上の手すりのイメージが沸いてくる。星空へ向って喜び溢れるこの空間をイメージしながら柴崎さんと移動書庫部分について考えを詰めているところです。

 昨日16日(月)久しぶりに「空を繋ぐ家」の奥様からお電話をいただいた。
隣地へいよいよコンビニエンスストアーができるようなのです。

またお会いする日を決めて(^_^;)・・・
ようやく土地も区切りができそうで一安心というところですか。

(C)文・ かたくら たかゆき

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 3日(火)池上君と午前中市内にてクライアントとの設計打ち合わせを終えて外に出ると雪・・・

 池上君と別れて僕はH村Мさん宅へ伺う。いつもお手伝いをお願いしている仲間平林さんと会い工事届けや景観条例の書類にMさんから印鑑をいただく。
 保存してあるサワラの木をМさんから見せていただきこれは内装材に使えると判断した。4月からは民家改修の現場が始まる。

 桃の節句に雪・・・アトリエに戻り調整。

豊科のMさんから桃の節句のお祝いにと手作りの祝菓子が届いた。
和菓子は春のほんのりとした暖かさを含む表情。草木のつぼみの開花を暗示するかのようなやわらかい表情でした。
和菓子というより作品・・・・・
その季節感あふれた表現に感動しました。
いつもありがとうございます。

お礼の電話を差し上げますと、家も本当に使いやすいようです。娘さんが帰ってこられ雪も降っているので暖炉に火を入れたようです。
「雪を見ながらの暖炉の火は素敵ですね!」ということでした。

 4日(水)ニュースにもなりましたが、東京中央郵便局庁舎解体に鳩山大臣が怒りの発言。昨年10月に建築家協会は見直しの要望書を郵便局株式会社宛に提出されていたように思う。その後詳しくは知らないでいたが、要望書にあるように日本の建築文化継承のために建築のオーセンティシティ(真実性)の継承をもっと早い時期から議論すべきだと思うが・・・・・?

壊し始めてからでは費用もかかります。
大臣の一言ももう少し早くいただければ良いなーと思います。

 午後は国交省の住宅瑕疵担保履行法の講習会にアトリエの皆と出かける。
10年間の瑕疵担保責任の履行を実現するために裏付けとなる資力確保を義務化する新たな法律として「特定瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」が制定されます。(平成21年10月1日から)

 5日(木)民家改修の見積り合わせを実施する。大正ロマン風といいますか、使える素材を生かしていきます。実に楽しい仕事だと思っています。



 6日(金)は法改正にともなう一級建築士の定期講習にでかける。終了考査もあるので久しぶりに疲れましたが、講習の内容は現状をとらえていたように思えてよかったと思うが・・・・・

 7日(土)Kさんから楽しい企画を用意していただいていた。

 3人のクライアントОB、KさんIさんОさんと懇親会。
Kさんが、シックな居酒屋を用意していただき思い出話や最近の話題等盛り上がり本当に楽しい夜でした。(^_^;)

(C)文・かたくら たかゆき

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 25日(水)朝刊、耐震偽装 行政の責任認める 名古屋地裁判決 建築確認に違法性 という見出し。戸田久裁判長は判決理由で、建築確認をする自治体職員の建築主事について「基準適合の検討に専念でき、建築士より適切な判断をなし得る立場。信頼を寄せ建築確認を申請する建築主に専門家として一定の注意義務を負う」とした。それは当然のことと思います。単なる届出ではないのですから。

 肌の合う建築家と出会い、一緒に建築を創っていくことは、自分の人生観を問い直し、点検し、確認することでもあります。
建築家はその作業を助ける存在だと思います。だからこそ設計は、施工者から独立してあなたを守る建築家に依頼すべきです。

建築家に設計監理を依頼すれば、個人としてのあなたに個人としての人格をかけた専門的サービスを提供してくれるのです。また家は設計図以上にも以下にもなりません。設計図とそれを監理する建築家の熱意の結果です。簡単な図面で済ませようというクライアントの手抜きからは本当の意味での家づくりの喜びは生まれないでしょう。

 ここで僕が述べたいのは設計と施工を分離してクライアントはきちんとした報酬のもとで建築家と契約をすることです。工事監理中の建築家の法的立場を強化し工事中止等の権限を与えれば違反建築なんてなくなるどころか、愛される建築が誕生するはずなのです。実際にきちんとした住まいを設計監理する建築家は誠意をもって仕事をしております。

 法律改正は、今後建築家にもっと責任とビジョンのある法体系に変えていくべきです。法も改正されていますが、この話は倫理や美学、建築家資格制度までいくのでしょうけれど・・・・・

現在の建築士法の中では文化や美の問題が法律になじまないのでしょうが、専門家や官僚にもまず、文化や美そして倫理に関しての能力を問う仕組みが必要だと思います。確認申請がその機能を果たしていないことは明らかであった。役割分担と責任をきちんとしていくのが法律の役目と思います。建築が社会から信頼される資産となるためにも僕たち建築家は身近なところから運動していかなくてはならないと思う。


 やはり信頼を寄せるクライアントのために良い建築をめざしていきたい。愛される建築をめざすために確認申請も計画中から行政との打合せを丁寧にしていくべきだと思います。

いずれにせよクライアント、設計者、工事施工者との信頼関係こそが良い建築を創造する基本となります。

 26(木)改修現場「森に詠う家」の現場。オリジナル設計の暖炉が取り付く。
クレーンに煙突が吊られて微妙な寸法をきちんと納めて室内の本体に取り付く。
これから暖炉まわりには、耐火煉瓦を敷きトラバーチンのカウンターが取り付くのですが、その前にいつものように燃焼テストを実施。開口部から煙が室内に出ない確認は当然ですが、できあがりをイメージしてソファの位置からまたキッチンの位置からと室内が壁仕上げの下地作業中に炎の見え方を確認しておくことが必要だと思っている。




 僕は今なるべく小さな開口の暖炉を設計しようと思っている。喚起ロスも実際少ないので・・・
あまり大きなものは住まいの寸法に合わないと僕は思う。

炉の奥行きの浅い暖炉をつくると火が良く見えるし、熱の反射もいいし、深かったら誰がやっても煙がでない・・・と 故・吉村順三先生は述べております。
 
 27日(金)柴崎さんと「地平線の家」の設計打合せをクライアントと行う。積み重ねて研究してきた全体の骨格の説明をする。
考え方と思考の深さが建築にはそのまま表現されていく。引き続き思いを蓄積してじっくりと設計していきたいと思う。

 週末の28日(土)の午後は池上君とТさん宅へ設計打合せ。打合せをさせていただきながらまた燃えてくるものがある。伝統的な素材とそして現代との融合。テクスチャーも大変楽しみなところです。

 3月最初の日曜日 フジテレビに政治家たちと建築家・安藤忠雄登場。
先週のコラムにて「日本の政治家は夢を与えないが、建築家は夢を与えてきたと思う」と述べた。

安藤忠雄も同じようなことを発言しているではないか。

(C)文・かたくら たかゆき

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 ヒラリー・クリントン米国務長官来日。日本への気遣い、思いやり、言葉使いのひとつひとつを見ていますとつくづく素敵な方だなーと思う。

東京大学の学生たちとの会話のやりとりの中でヒラリーさんのように国際舞台で活躍する女性になるにはどうしたら良いでしょうか?という質問に印象的な言葉「いつも正直に生き、夢をもつべきです!」
という一言でした。

 建築家は人々に夢を与えてきたと思う。しかし日本の政治家は国民に夢を与えない。オバマ大統領の夢と希望に満ち溢れた就任のスピーチに感動していた僕には「日本の政治家の魅力のなさ」は、ここのところの実感・・・・・

今週初め軽井沢のIさんからチーズとチョコレートが届いた。パリの空港から送っていただいたようです。忙しい毎日の中で貴重な休暇をされたようです。
お心遣いに感謝・・・ワインと一緒に楽しみにいただきます。(^_^;)

 夢をもとう。

先週日本装飾美術学校の学生たちの作品には、
あたたかい心・・・・・
創作の原点・・・・・

夢を見た。

そして先日、日本装飾美術学校の根本事務長からメールをいただきました。

「いつもお世話になります。先生のブログはいつも楽しみにしています。当校に対し温かい眼差しと深いご理解をいただき、改めて原点を確認する思いで拝見しています。 当校の記載部分をプリントし、昨日学内に掲示しました。学生だけでなく教職員にも 読んで欲しいと思っています。」

ありがとうございます。
デザインとはその人の生き方そのものの表現と思います。

皆さん頑張ってください!

 さて21日(土)はJIA長野県クラブ伝統の第18回卒業設計コンクール。何年か前には企画する側の事業委員長もやらせていただきましたが、
今年は審査委員。
卒業生一人一人が真剣に取り組んだ作品審査、信州大学から9点、高校生18点、専門学校13点の応募になりました。一次審査、二次審査がすべて公開で行われました。

 建築に夢を見る学生たちが自分の生き方を建築のデザインを通して表現しようとしている姿。ひたむきに考え抜いて表現された作品はうまく表現できたところもあれば足りなかった部分もある。

そこを学生の立場に少しでも近づき評価する視点で僕は審査に参加した。建築が楽しくなってもらえる時間であったと思う。




ランダムに作品をピックアップしています



全体にレベルの高い作品が多かった。

受賞された方、そうでなかった方もいますが、評価にまどわされることなく、対話させていただくことでお互いが成長できる時間を共有させていただきました。

皆にプレゼンテーションすることで創作の喜びに満ち溢れた自分と

これからの理想に燃えた自分にめぐりあったことでしょう。

デザインとはその人の生き方そのものの表現です。
そのために・・・・・

 毎日こまやかに日常を観察すること
       正直に表現すること
       そして夢を追い続けること


建築を目指す学生の皆さんますます頑張ってください!

審査後早速上田情報ビジネス専門学校の丸山先生からお礼のメールが届きました。審査員の僕の言葉が学生の心に残り励みになったということでした。

ありがとうございます。

今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

(C)文・かたくらたかゆき

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 10日(火)池上君ときらら歯科クリニックの改修の打合せ。施工者と綿密な打合せとなる。3月に施工する期間は短いので木工事、設備、家具、塗り壁等などために準備工事が大変なのです。



帰りに「森に詠う家」の現場に立ち寄る。下から見上げるデッキ木部のマホガニ色の赤みが二度塗りの結果色っぽく仕上がる。そこにファイバーグレーチングのグリーンが敷き詰められるとなんとも幻想的な感じを予想できる。

 11日(水)スケッチのまとめをしてきょうは休みなので多少ジョギングを楽しむ。ただ好天気だと花粉がいよいよ心配、マスク・・・
午後は念願のランニングロングタイツを買ってみた。僕がこれを身に着けるとは創造もしなかったが、自然とその域にきたかなー?(^^)v

 あいこっピ は12日から期末試験なのにバレーボールの一年生大会とかで遠征。家内も接待係りということで付き添い。しかし休日もこんなハードスケジュールな部活であって良いのだろうか?と思う。

 以前試合の見学に某中学校の体育館に行った時のこと、某中学校のバレーボール部監督の生徒たちへの罵声とも言える態度を見てびっくりしたことがあった。バレーボール部に所属していると当たり前に感じている方もいらっしゃるでしょうが、周りから見ていると指導する教師の言葉や態度が美しくないのだ!(一部の先生です。)上から目線の言葉を聞いて本当に相手の立場を考えての言葉だろうか?と素直な感想です。

それでもハイと答えて動き回る生徒たちを見ていると、
やはり教えるものとしての品位が必要だと感じますがどんなものでしょうか?

僕は建築設計の教育者です。僕自身の日頃を反省しながらも・・・・・
僕たちの出版した雑誌「建築家3人のtrinity」の中に君島さんが述べている中学校の柴田先生の話を機会があれば是非立ち読みしていただきたいと思う。

 どの目線で見るか、どこまで相手の立場に立てるかが教育者としての原点と思う。相手の立場を本当に考えて叱る言葉は生徒や周囲の方たちにもさわやかな感動や勇気を与えるはずだ。

先生の一言や態度のひとつひとつに皆が感動して親も学校も地域も一体になって活動はサポートされていくと思うのです。真の教育、丁寧な指導を望みます。



 12日(木)雪が舞った朝。澄んだ空気。
現在計画中のプロジェクトをそれぞれ確認していく作業が続く。
それぞれに方向性を出しながらアイデアを皆で検討していく。

クライアントの要求にきちんと答えているか?僕のスケッチや方針に基づき、柴崎さんや池上君の考えを膨らませていき皆でイメージをひろめていく。
小さなアトリエであるが、この個性の集積の結果、気持ちの良い建築空間は設計できるのだ!

設計する建築は当然美しくなくてはならないが、倫理に基づき、創造する仲間として、人と人との関係は信頼関係で結ばれた尊い関係でなくてはならない。

この関係がしっかりしていることにより生まれた図面は言葉を超えた気概となり、現場の職人さんたちの心を動かすのだ。

そこにあるのは個人のそろばん勘定ではない。
真の創造者としてのものを生み出す意欲と職人さんたちを信頼する心にある。

 13日(金)柴崎さんは今回の法改正からは始まった3年に一度の建築士定期講習のため日建学院へ行く。

ここのところ夢中に取り組んだ池上君担当の模型が完成した。
 敷地とのリアリティーも出てきた。一緒に眺めているとますます夢が開けてくる・・・

 14日(土)日本装飾美術学校へステンドグラスの打合せに伺う。そこで見た
卒業制作の椅子と器。鉄板の椅子は製作中に見ているので作者の制作の意欲と
精密な溶接の技術と硬い鉄板を見事なめらかな椅子に変身させてしまった力量に感激。


ものつくりの心を教育している素晴らしい学校です。
今の時代にこそ忘れてならないものを尊ぶ心。





真の個性教育は確実に残っている・・・

 午後、S県Оさんと設計打合せ。あたたかな午後は楽しい打合せの時間であった。

ようやく基本設計が決まった。

今週は少し長くなりました・・・・・



(C)文・かたくら たかゆき

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 先月末の恩師石川洋美先生のお祝いの興奮がさめやらず・・・・
お会いした同窓生や先生方にたくさんの元気をいただきました。

 今週はスタートから地方事務所の打合せそして新しいクライアントの現況調査と忙しい。
 今基本設計中のものに関してもようやく光がさしてきた。
実は錯綜していた・・・・・

 フランク・ロイド・ライトは、ユーソニアン住宅で述べた
共通のディテールと工法をGrammar(文法)と呼びました。

1. 流動する空間
2. 室内と外部の連続
3. 材料の性質を活かして正直に用いる。自然材料を多用する。
4. 人間の尺度から決められたプロポーション
5. 統一されたデザイン
6. 快適な室内環境

この思想は実に深い・・・
巨匠の言葉は限りなく未来へ広がる・・・

今僕のデザインしているすべての住まいが目指しているところです。


石川先生からメールをいただきました。

「プログ見ました。好きなこと、やりたいことを表現できるのは建築家の特権であり、義務でもあると思う。だから建築づくりは楽しいしまた怖い。その怖さに負けないこと!これからも大いに発信してください。楽しみにしています。  石川 2009年2月5日」

 節分が過ぎ少しずつですが、暖かくなってきました。日も長くなりました。厳しい冬からいよいよ希望の春です。

 週末は大学校友会の長野支部諏訪会の総会に出席。まだ豊洲の新校舎を見てない方がいるらしく、田町の新校舎を含めツアーに行こうという話になりました。

親友の建築家君島さんのミクシーの日記から

「 最近吉村順三先生の 火と水と木の詩 という本を読み

  そろばん勘定だけでつくられたものは、
  利益からデザインされているのであって
  人のためにデザインされているのではない。


というコメントがあって 僕は、ひざをたたいて納得したしだいです。」
と君島さん。

素晴らしい!

やはり人や命への奉仕・・・
建築は感謝・・・


(C)文・かたくら たかゆき

 追伸 ミクシーには、 建築家・石川洋美のコミュニティーを立ち上げております。僕らの同級生の集い・金曜会の明石君と一緒に先生のご承諾をいただき立ち上げております。

今後もコミュニティーの輪を広げていきたいと思います。皆さんも自由にご参加ください!

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 先月25日にバレーボール第24回長野県中学選抜優勝大会最終回が行われ岡谷西部中学校女子バレーボール部が4強入りして初の北信越大会(3/21,22福井県福井市)へ出場を決めました。先生や選手の皆さん大変おめでとうございます。
 娘あいこっピも一年生ながら、リベロとして頑張ってきました。



毎日早朝授業前の練習、放課後の練習。休日は毎週練習が続き、たまに遠方への練習ということもあり、中学へ入学したのか、バレーボール部へ入学したのかよくわかりませんが、親としては勉強とのバランスも非常に気になるところです。この部活の結果を褒め称えたいのと同時に時間が限られている毎日のなかでのいき過ぎがないか。大変心配になるところであります。

母親たちが交代で娘たちを練習場まで送り迎えをすることに対しても安全な日々を願い、僕も教育にたずさわる立場としては、時間内の練習が効率良く、そして楽しく行われ、部活への参加が今後、広く自らの個性を生かして成長していくきっかけになってほしいと願います。とかく問題がおこってからあとで連絡が不十分であるとか?そうしたことはよくあることです。あくまで中学生の部活なのですから良識あるルールにともない実施されることを願うばかりです。

 28日(水)再び日本装飾美術学校を訪れた。内田先生と僕の設計している住まい等に制作していただくステンドグラスの建具やガラスの雰囲気を打合せする。ガラスのサンプルもあり大変楽しい打合せでした。



 ここで学習、製作に励む学生さんたちは本当に生き生きしていると感じる。
またこうした気持ちが制作する作品に表れている。

ひとつひとつの作品は、宝物のように輝いている。
なぜなら自分自身のやりたいことを素直に表現しているからだ。

 29日(木)夕方はコーリアンダイニング・真礼の6周年記念日であり、そのころの工事関係者を含み有志にて懇親会。僕が改修設計してもう6年。時の流れは早いものです。この日は女性客で賑わっていた。お客さんも多くうれしいばかりです。

 30日(金)柴崎さんと某プロジェクトの設計打合せにでかける。基本設計の模型もイメージ通リできあがりクライアントに喜んでいただく。
タイトルは「地平線の家」・・・・・(^_^;)

 31日(土)恩師石川洋美先生の旭日中綬章受章を祝う会に出席のため椿山荘へ行く。奥様とお元気な姿の先生にお会いでき本当にうれしく思いました。



 学部2年のとき 先生のところに設計の質問に伺った時、悩んでいた僕に「おまえの好きなこと・やりたいこと を表現しなさい!」と言われて目の前が急に明るくなったことを思い出します。

そうだ好きなことやっていいんだ!

この先生のお言葉が今の僕の原点であり、だからこそ悩んでいる学生に僕も同じことを伝えています。

「自分の好きなこと・やりたいこと を表現しよう!」と・・・

僕は今建築家として自由にやっているのだが・・・

好きなことをやっているので自由な毎日なのどうか 

よくわかりませんが・・・

尊い先生の教え?



(C)文・かたくらたかゆき


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  オバマ新米大統領、新時代構築と大胆かつ迅速な行動を表明、
一連のスピーチは感動を与えてきた。期待は大きい。

 住まいの設計の方法、ジャーナリズムの取り上げる雑誌掲載の作品は様々であるが、あきらかに編集内容によりそれぞれ偏りがある。

 家とはいったい何なのだろうか?

  オープンハウスという言葉がはやり・・・できた瞬間の建築家の力量を見る機会は多いが、しばらく経って住まう人が住まう人なりに考えて蓄積された暮らし向きを包み込む時間が表現されているところに僕は感動する。
最近はプランがないというか不明確な平面(住まい手のシーンが読み取れない)を雑誌でみかける・・・

数少ないが修景については、きちんとスクープしている内容もあるので興味深い。

 家は住まう人の暮らしが経過されてから見たいと思う気持ちが強い。

 僕のアトリエの仕事のいくつかは、リノベーションである。現実の制約がありその中で創造していく方法は力がいる。しかし使用されてきた素材のもつ命に奉仕するしあわせとクライアントが、築き上げてきた住まい方の歴史のようなものに対する敬意とそれを今に繋げる感謝の気持ちで建築へ向っている。

 今の時代に僕が一番尊ぶとすれば、どこにもあるような何気ない風景への感謝である。やはり表現の基本は命への感謝にあると思う。

 人は自分勝手に生きすぎた。環境への配慮に欠けあわてて修正しようとしている。今何が必要なのかをきちんと整理すべきだと思う。信州のような寒いところにいると暖かい家がほしいと皆が言う。けれども大事なことは建築そのものがタフでなくてはならないと思う。そのシステムはいろんな方法がありここで述べると長くなるので次にするが、そこがきちんとできていることがまず重要なことだと思う。

それさえしっかりしていれば夏の多少の暑さや冬の多少の寒さはたいしたことではないと思うが言い過ぎだろうか?

 構造化された突き詰められた思想が見える建築はまだ許せるが、外壁について、中途半端に皮膚の薄い建築は安心感がなく嫌いだ。

 先週暖炉の設計にて大谷石より良い石はないだろうか?とブログに書いた。
それを見ていただいた神戸のグローリーサービスという会社からフィンランドのソープストーンの紹介をいただいきました。この材料のみの取引は難しいようですが、
勉強になりました。

 22日(木)N建設Оさんと富士見町の日本装飾美術学校を訪ねる。事務長の根本さんに学校を案内していただいた。
 モザイク画の制作では廃材を使用した再生なども目指しているという内容を三上先生からお聞きした。
 椅子の製作、ガラス工芸等学生たちのひたむきな作品制作の姿には感動した。
 
 僕は熱心に創作に向う学生と話す時にいつもしあわせを感じる。こうした仲間と協労していきたいと思う。



 ステンドグラス工房主任講師の内田先生と「森に詠う家」の建具のステンドグラスの打合せをさせていただく。



 静かな高原はひたむきに創作する場所としては最高だろう。

 23日(金)改修する きらら歯科医院の設計打合せ。
カウンター周りにも日本装飾美術学校の内田先生のお力をお借りしたいと考えている。

 僕の体の中に流れるのはフランク・ロイド・ライトのユーソニアン住宅へのオマージュ

ライトの建築のもつ強度・・・

今の時代こそ復活していきたいところです。

自然の中に・・・

常に基本を見つめながら・・・




(C)文・かたくら たかゆき

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 13日(火)法改正後の地方事務所へ業務実績の報告(建築士法23条の6)の提出を終える。これは事業年度終了の日から3ヶ月以内に毎年度の報告が必要となるのです。

 14日(水)久しぶりに丘水庵の住まいを訪ねる。
K建設のKさんたちが暖炉の清掃と手直しを実施。5年間クライアントのIさんは暖炉をこよなく愛してきた。
「赤々と燃える火は生活に潤いを与える。」というIさんの言葉がうれしい。
結果、炉内の後壁の鉄板も動き隙間の補修が必要になりました。
鉄板は動くので、大谷石の角材をカバーすることに決めた。




 フランク・ロイド・ライトは数々の暖炉を設計してきている。大谷石で囲まれた暖炉もあり僕も定番だとして大谷石を使用してきたが、火に対して傷みも激しいことがよくわかる。継続して使用していくのにもう少し良い石はないのかな・・・と思っています。

 午後は池上君とK歯科医院の改装の打合せへ向う。柴崎さんは某プロジェクトの模型づくり・・・

 2月に実施される第18回学生卒業設計コンクール審査員の委嘱書が僕宛に届き目を通す。
建築士の3年に一回の定期講習の受講が義務化となり NPО法人建築家教育推進機構は日建学院との共同開催ということで送られてきたこの書類にも目を通す。
法改正となりこうした講習等が多くなりこれもまた大変なのですが。

 15日(木)、16(金)朝7:00頃の外気温-10℃を記録。
アトリエ内部もタイマーで自動的に暖まるのは大変ありがたいが、室温もなかなか朝のうちは上がらないのです。

 17日(土)午前中にS県のОさんへプランの変更等を郵送。うーん・・・毎度そうであるが住まいの耐久性、安全性、性能を高めながらのコストの調整は大変難しいところです。

 午後は「森に詠う家」の現場。
デッキの壁柱に丸い穴が開いた。
これだけでも楽しい表情・・・

建築は少しずつ「森に詠い・・・」始めている。




内部の造作も見事である。やはり良い仕事、気合の入っている仕事は手間がかかる。

 18日(日)アトリエに住まいについての質問をいただいていたこともあり、それに答える。
 また進行中のプロジェクトが気になりスケッチをする。

この一週間寒くてトレーニング不足・・・
久しぶりに諏訪湖周辺をジョギングする・・・

わかさぎ釣りの方たちで賑わっている。

 19日(月)雨まじりの雪。大変重い雪かきとなった。
クライアントからメールをいただいていた。




雪かきは大変だった・・・
日々の自分の生き方を通して素直に意見を述べています。

建築のことばかりでなく日々積み重ねた考えを共感できることが大変うれしいと感じて今週もミーティングからスタート・・・

建築家とは僕の生き方そのもの・・・

じっくりと自分のディテールを積み重ねて生きたいと思う。

次への表現に向って・・・

(C)文・かたくら たかゆき

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6日(火)は菩提寺の真福寺恒例の大護摩供養厳修に参加。一年間の無事をお祈りする。

 7日(水)午後、建築基準法の法改正以降のクライアントとの設計契約とあって書式の内容の確認には多少緊張する。建築士法24条の8(契約後の書面の交付)においても日本建築家協会・住宅部会の森岡さんが昨年のうちに早くまとめていただいたのでその書式をスムーズに活用できます。住宅部会のメーリングを通してこの辺の議論が活発です。

今年は長期優良住宅普及促進法の内容が具体化され、住宅瑕疵担保履行法の法定化等が行われる。監理に関しても書類関係も多くやることは多いが、消費者の立場を守ることに重点がおかれていることは大変良いことだと思います。
注意して責務をまっとうしていかなくてはならない。

8日(木)は良い天気であったが、9日(金)朝から雪・・・雪かきとなりました。その後はアトリエにて皆じっくりと各プロジェクトの詰めを行う。
夕方はクライアントのNさんから御案内のありました第44回岡谷市民新聞社主催の新年祝賀会への出席。僕が座ったところには、Т新聞のHさん・・・
初めてお会いしたが、家・家族・住まいの話を楽しくさせていただきました。Nさんはじめ市民新聞の方たちとも大変楽しく歓談させていただきました。

市民新聞社様のますますのご発展をお祈り申しあげます。

10日(土)「森に詠う家」の定例会議にて現場へ。雪が多いのにはびっくりした。現場周辺は朝方まで降っていたようです。
静かな森の雪化粧・・・
色等を決めディテールの調整をする。



午後は、池上君と一緒にクライアントのТさん宅に打合せに伺う。とても楽しい一日でした。

故吉村順三先生

建築は詩 より

「計算では出てこない人間の生活とか、そこに住む人の心理というものを、寸法にあらわすのが設計という仕事だと前に述べたことがあるが、実際、建物の完成度は、詳細に検討された各部の寸法、比例によって決まる。そういう意味では、詳細図を作る過程は、当初の基本計画を自ら批評し推敲を加えてゆく仕事にほかならない。1/20,1/10、1/5、1/1と自己批評を重ね、推敲を深めた図面であって、はじめて職方を納得させることが出来、安心して施主に引き渡せる作品となるのである。」

 今アトリエでは基本計画中のもの、推敲を加える実施設計的なもの、1/1にて検討する現場と基本的に3段階の作業を行なっている。すべての作業は分けられるものでなく連続している。ときには思考が計画当初の基本に戻ることがある・・・

そんな意味で推敲を重ねる図面は思考の蓄積としての痕跡だからその結果として図面のタッチがラフでもかまわない・・・・・

 最近のキャド作業は結果がきれい過ぎてつまらない。
僕のアトリエの図面はいつもそうした思考の積み重ねを表現していく姿勢でありたいと思う。

結果図面がよごれてもそれは大変価値のあるものだと思っている。

(C)文・ かたくら たかゆき

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 新しい年を迎えるために年末の飾りつけを終えた。家内の実家の父は、毎年しめ飾り等を作ってくださるので本当にうれしい。それは自分で言うのもおかしいが見事なものであり感心する。藁縄と紙、生け花という簡素な方法で床の間や玄関は飾られる。粋に対するわれわれの美意識・・・新しい年へむかって・・・しつらいながら伝統的な仕掛けを振り返る。


 新しい年がいよいよ始まりました。年賀状も今年は朝の早い時間帯に届く。

信州大学のТ教授より、「課題の多い日々ですが、がんばりましょう。真の建築家像の樹立をめざして進めていきたいと思います」という言葉をいただいた。
偽りのない謙虚にかつどうどうとした建築家の姿を自分なりに実践していきたいと思う。

 元旦から天気が良く、2日(金)朝気持ち良くウォーキング・・・
東に望む諏訪湖の朝焼け。すっきり晴れ渡る空・・・
景気が悪いとは言うが、寒いが体中に大変気力の充実する日である。


 3日(土)箱根駅伝は優勝、東洋大学。今年もドラマが生まれた。鍛え抜かれた選手たちの力は新しい年へのエネルギーを与えてくれそうだ。
 諏訪大社に初詣。元旦から天気が良かったので混雑はしているものの駐車場に困るとかいう例年のようなことはなかった。


 4日(日)アトリエにいるとN建設Oさんの訪問を受ける。
きょうはあいこっピはバレーボール部の初練習、昼は おしるこ会とかで母親たちも出席なので家内も一緒に出席。
僕はきょう、初ジョギングということで諏訪湖へ・・・
体調を整えながら少しずつ仕事の体制に備えていきたいと思う。
アトリエの位置する上方に車で上がり走ってきた諏訪湖周辺を一望する。



                

諏訪湖周辺を望む・・・


 
今年は雪が少ない・・・良い正月だったが寒さが厳しくなるのは、これからだろう。

 5日(月)早速、クライアントの方たちから要望や打合せ日等の連絡をいただく。

 S県のOさんは設計する家の名称も提案してくださいました。

 うれしいですねー。

 6日(火)いよいよ2009年の仕事初めのベルが鳴る・・・

今年も頑張っていこう!

ファンの皆さん?(^_^;) 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

(C)文・かたくら たかゆき

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 2008年も終わりに近づきます。冬至が過ぎ、寒さも増してきました。
景気の悪化等・・・世界中良いニュースがありません。
立冬から立春の前日、つまり節分までの冬の季節の真ん中、そして本当に寒い冬はこれから・・・

 24日(水)この日は朝ウォーキング30分・・・寒いので完全防備・・・
クリスマスイブ。夕方は小さなクリスマスケーキ・・・
娘あいこっピに用意したのだが、少し味をみると結構いける。きょうはクライアントのKさんからいただいてあった塩尻の桔梗ヶ原の白ワイン・シャルドネをいただくことにした。凛とした さわやかな味を楽しませていただきました。ありがとうございました。

 メールが母校の様々なメンバーから届く。
「石川洋美先生の旭日中綬章受章を祝う会」のご案内ということで来年一月末の予定。
出席する予定にて調整。

 25日(木)アトリエ内はそれぞれの仕事を進めている。池上君は風邪。大丈夫か?
 26日(金)恒例のアトリエ忘年会をH旅館にて行う。メンバーはアトリエのメンバーに協力事務所のHさん、構造設計のIさん、設備設計のAさんと一年の反省と今後の仕事の打合せも兼ねて楽しく過ごす。



 最初の挨拶にて恩師石川洋美先生に触れ
「建築家は郷土にもどり設計活動をしなさい!」と激励してくださった師の言葉を紹介。今皆のおかげでなんとか自分の建築ができるようになってきたことを感謝・・・・この仲間、また現場の方たちも、同じ仲間としてお互い謙虚に学んでいきたいとしめくくる。この一年に感謝・・・
 楽しい時間が過ぎ去ったがぎりぎりまで僕らの仕事は続く。

 倫理法人会の週報より抜粋
「古来より日本人は、ツミ ケガレ が付くことで、本来の いのちが衰えると考えてきました。そのツミ ケガレは、自分本位のわがままな行為や思いによって生じるもので、そのケガレ状態から再び生命力の充実した日常生活に立ち戻るために行ってきたのが、祭りや休日でした。

お祭りや休日を利用しての参拝またはお墓参りなど、自分自身を清浄化してくれる非日常的な行為により「お祓い」をし、いのちを甦らせてきました。・・・」

 新しい時代を乗り越えるには力が必要です。真に強い力・・・私たちのいのちの元である、自分を超えた存在からの力をいただくため・・・・と述べています。

 29日(月)午前中今年のファイナルを飾るТさんとの設計打合せを終了し、アトリエ内の清掃も一年の感謝をこめて皆で行う。
今年一年皆様方のご厚情に感謝申しあげますとともに
きたるべき2009年の皆様方のご健康とお幸せを心からお祈り申しあげます。

 僕のアトリエも本日30日(火)から1月5日(月)まで、年末年始のお休みとさせていただきます。

どうぞ来年も宜しくお願いいたします。

 皆様良いお年をお迎えください。

(C)文・ かたくら たかゆき


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 17日(水)は午後M町のHさんの民家の部分改造が終了したので最終確認に行く。今後こうした仕事はますます多くなってくると思います。
寒い一日でした。

 18日(木)ネットを見ると一級建築士の合格者が発表されています。日建学院へ通われた皆さん本当に頑張られましたが、どうだったのでしょうか?

日建学院のデータを見ますと最終合格率は8.1%ということです。

第一報!「合格しました!ありがとうございました。」というТ君からの電話をいただきました。合格された方たちは本当におめでとうございます。またかなり成績の良かった方たちが不合格になるという厳しい結果。惜しくも残念だった方たちも力は蓄積されているわけですから今後頑張っていただきたいと思います。ネバーギブアップ!

 やはり試験のための勉強だけでなくて、日頃から注意して建築やまちを観察していい感じの建築だなー!と思ったらスケールを確かめてみるとか?実践的なトレーニングをしながら思考していくことが重要と感じているのです・・・しかし試験は一時のことだから運、不運があるのかもしれない・・・厳しい現実です。

 この日夕方は芝浦工業大学の教え子であるIさんからも合格しましたという喜びのメールがありました。おめでとうございます。

週後半、アトリエの皆と今設計中のプロジェクトの検討が続く・・・

 20日(土)午前中は「森に詠う家」の現場打合せ。現場の室内から
森に 詠う・・・・・表情、

このイメージを施工者と確認する。

軒裏の唐松、室内の天井の塗装等 森に詠う・・・・・

そんな色を求めて・・・・・

サンプルを提出してもらうことにする。



 午後はいよいよ「宇宙を眺める家」の設計打合せ。
クライアントのOさんとキックオフ・・・・・

とても楽しい打合せでした。

説明した内容のスケール感とか素材を見ていただこうとお願いしてありましたNさん宅「空を繋ぐ家」へ一緒に見学に伺う。冬の時間は早く過ぎます・・・

照明に写し出される室内の雰囲気がとてもきれいでした。

夕方僕は少し遅れて「機織り機のある家」の新築祝い出席。お施主さんのY先生、施工者のF建設の社長らと、奥様の心のこもったおいしい手料理にお酒をいただき本当に楽しい時間でした。ありがとうございました。

 22日(月)法改正になりまして先日の管理建築士資格取得講習の修了証(ディプロマ)が届きました。

また、この日某プロジェクトの設計打合せも楽しく終了。
クライアントに一級建築士の免許証を提示のもと重用事項説明書を交付して説明をさせていただきました。

 これで来春からは本格的な設計に入ることになります。

 各プロジェクト・・・イメージが広がっていきます。

スケッチで確かめていかなければいけないところがたくさんあります・・・

楽しみです・・・

 (C)文・かたくら たかゆき

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 8日(月)、9日(火)は地方事務所のKさんと打合せ。内装制限についての別棟扱いの内容を伺う。結果的にこの件はOKとなりほっとする。また久しぶりに県条例等を振り返ると自動車車庫の扱いについては気をつけないといけない内容が多い。
 10日(水)はたまたま あいこっピの帰宅時間が早いので、外で食事をすることになる。

 11日(木)暖炉は魅力的であり設計を重ねてきました。四方開放系の暖炉にも挑戦していきたいと考えます。尊敬する故林雅子先生は暖炉の設計も上手な方でした。特に円形フードの暖炉はその室内の雰囲気と重なり魅力的です。
 しかし作成されたH興産のお話だと強制排気をしているということなのです。
それだけ四方開放系の暖炉をすっきりと良く燃えるように納めることが難しいようです。
 久々に暖炉のスケッチを重ねています。

 12日(金)松本市内にて日建学院の忘年会にて事務局の方とわれわれ講師との懇親会一年を振り返りました。いよいよ一級建築士の合格発表も今週でしょうか?

 13日(土)2日ばかり穏やかな日が続きこの日は寒く感じる。
「森に詠う家」の現場打合せを午前中。アルプスは雪が少ないがこの寒さは気持ちが良い!



午後は民家の改修の打合せを柴崎さんと一緒にクライアントのМさんと実施。

細部にわたるイメージの確認。


 14日(日)アトリエ内、今年の図面を振り返る。不要な用紙もあるので整理をする。重要なスケッチはファイリング。
使える用紙はコピーの再利用・・・

 あいこっピはバレーボールが終日オフ。久しぶりに自由な時間を楽しんでいるようだ。

 きょうも気持ち良く諏訪湖周辺を走る。この風の冷たさが丁度良い!

 15日(月)は夕方から信州大学工学部建築学科の忘年会へ出席、先生方と大変楽しい時を過ごせました。

来年も建築教育に燃えたい!

(C)文・かたくら たかゆき

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 故・吉村順三先生は著書「建築は詩」の巻頭に 

「建築家として、もっとも、うれしいときは、建築ができ、そこへ人が入って、そこでいい生活がおこなわれていることを見ることである。

日暮れどき、一軒の家の前を通ったとき、家の中に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感じられるとしたら、それが建築家にとっては、もっともうれしいときなのではあるまいか。家をつくることによって、そこに新しい人生、新しい充実した生活がいとなまれるということ、商店ならば新しい繁栄が期待される、そういったものを、建築の上に芸術的に反映させるのが、私は設計の仕事だと思う。

つまり計算では出てこないような人間の生活とか、そこに住む人の心理というものを、寸法によってあらわすのが、設計というものであって、設計が、単なる製図ではないというのは、このことである。

と述べています。なんて素晴らしい言葉でしょう。

 この本はいつも手もとにおいて振り返る一冊です。

 ひたすら仕事をまとめて今年も手がけてきた住まいをふりかえります。
今回のホームページの巻頭の「星を眺める家」・・・車椅子生活のお父様とご夫婦と子供3人で住まわれます。車椅子の動線に注意しながら 普通の家を創ろうとつとめてきました。



先生の言われるようにいつも住む人の心理を寸法に表していくとこところが設計の妙と言えます。

 何はともあれ家の中の灯がついて・・・楽しそうな生活・・・先日も奥様から「あたたかく快適です」というお言葉をいただき本当にうれしく思いました。

 5日(金)親友の建築家Kさんの最新作を見に行った。この日は大雨となった。
長野市内信州大学の教育学部付近に位置する25坪の小住宅である。
玄関があるかないか、入ると美しいダイニング・キッチンの空間である。



 伊東豊雄の松本市民芸術館を二人で見学したこともあったが、あのランダムな外壁の切り抜きに似た表情の建築であり内部もアクリルワーロンを利用した一見ランダムに見えるが法則性(アルゴリズム)のある美しい空間である。
柔らかいワーロンはきっと室内気候や季節の変化で微妙な肌理を見せてくれるはずでその時の光の変化が楽しみです。

住まう人に豊かさを与えてくれる力作です。この表情は松本市民芸術館では出せない表情と感じました。今後の氏の展開が楽しみです。

素晴らしい建築を見せていただきました。

クライアントはきっと創造力豊かな毎日を送るでしょう。

 (C)文・ かたくら たかゆき

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25日(火)午後住まいの設計打合せ。全体の構成。基本的な考え方を十分話し合い楽しい時間でした。
断熱方法も様々ですが、ランニングコストを抑えるとなると重要なところです。暖炉の設計も今までいろいろやってきた。今回も暖炉の設計をしていきますが、その一つを本当に小さなものに挑戦してみようと思います。

今後法改正により厳しく書類等の報告があります。重要事項説明書なんてそのひとつですが、そうした内容をクライアントへ報告確認してから設計することはあたりまえのことなのですが・・・

建築家は法が先行することよりも豊かに、自由に、創造して倫理を守っていく姿勢が本来なのだと思います。
その辺はクライアントと楽しくやっていかなくてはならないと思う。

26日(水)あるプロジェクトのスタディー模型・・・混構造のスタディーをしているが、エクスパンションジョイント等、構造の専門家の意見を聞けばクライアントに負担が多い法改正となっていくのはどうかと思う・・・

28日(木)待望の 信州の建築家とつくる家 第5巻が送られてきました。
内容充実の図書です。本屋さんでまずは、立ち読みしていただき是非感想をお寄せいただきたいのです。



 今週、家族は わずかばかりの野沢菜とかを漬けたりしていた。
体に良い野菜も多少僕も手伝いをしたのでおいしくいただける。
 大根等やじゃがいももおいしい。やがて自給自足の時が来るかもしれない。
夏野菜からずーっと眺めてきましたが、特にネギの細胞だけで立ちあがっている姿は、スキンだけの構造なのだから・・・
今コンピュータ解析にて建築の柱もなくなりもっと構造が自由になってくるかもしれないが、自然の野菜の生命力には教えられることが多い。

 29日(土)森に詠う家と改修の現場の打合せ。

アトリエ内ではそれぞれが、新しいプロジェクトに向っている。並行して構想していかなくてはならない。

夢を見ながら・・・それが現実となる・・・その時の喜びを創造しながら・・・

ひたすら考え続ける。

 30日(日)叔母の三回忌を迎えた。
一度決めたら最後までやり通すこと、信念をもって生きていくという大切なことを教えてくれた叔母であった。

僕も人や命に奉仕する幸せと感謝の気持ちで建築にむかっていきたいとおもいます。

 シドニーのオペラハウス設計の建築家ヨーン・ウッツォンが90歳にて亡くなられたようです。ご冥福をお祈りいたします。



(C)文・かたくら たかゆき



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豊かな暮らし向きを望むあなたに!
住まいの設計活動を通して住まい専門の建築家がありのままに毎日の生き方を語ります。
クライアントの方たちや家族そして自然との対話の中で常に暮らし向きの良い住まいを創造したいと思います。
住まいをもっと豊かに心地よく/片倉隆幸建築研究室FANPAGEもどうぞ!
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